コンプリート・セッションズ1994/Great3(菊地雅章=ゲイリー・ピーコック=富樫雅彦)
もう新譜は今年は来ないなと思っていたら、一昨日届きました。しかもCD4枚組なので、休みの日でないととても聴けません。ちょうど良かった。このアルバム、全体の4分の1ほどが未発表曲で占められてます。そのために買うのもなあ、と思っていたけど、そもそも私はその元のCDを買った形跡がなかったでした。なんだか得をした気分です。このメンバーならフリー的なサウンドと予想してましたが、半分当たり、半分はずれでした。意外にもスタンダードやジャズメン・オリジナルが多く、それをこの自由なメンバーがトリオで語り合うというものです。また、1枚目のスタジオ録音と、2-4枚目のライヴでは、やはりそれぞれ別物として聴いた方がいいなあと思いました。
コンプリート・セッションズ1994/Great3(菊地雅章(P)=ゲイリー・ピーコック(B)=富樫雅彦(Per))(King International)
Complete Sessions 1994/Great3: Masabumi Kikuchi(P), Gary Peacock(B), Masahiko Togashi(Per)(King International) - Recorded April 1 and 2, 1994. 完全版「ビギン・ザ・ビギン」セッション1994: [CD1] 1. Summertime 2. Skaylark 3. Waltz Step 4. My Favorite Things 5. Kansago-No 6. Begin The Beguine 7. Coral Spring 8. Laura 9. Bley's Triad 10. Home On The Range 11. Song In D 12. Misty 13. Round About Midnight - Recorded March 29, 1994. 完全版「テネシー・ワルツ」セッション1994: [CD2] 1. Moor 2. Carla 3. Little Abi [CD3] 1. Nature Boy 2. Tennessee Waltz 3. Rambling [CD4] 1. MC: Masabumi Kikuchi 2. Straight, No Chaser 3. Peace 4. Good-bye
以前出たアルバムのスタジオ録音とライヴ録音の完全版。未発表の曲は[CD1]11、13曲目、[CD2]1曲目、[CD3]3曲目、[CD4]2、3曲目。菊地雅章作曲は[CD1]9曲目、[CD2]3曲目、ケイリー・ピーコック作曲は[CD1]5、7、11曲目、[CD2]1曲目、富樫雅彦作曲は[CD1]3曲目。あとの大半の曲はジャズメン・オリジナルやスタンダードなので、このメンバーとしては聴きやすいのでは、と思います。ゆったりと弾いていながら張りつめている菊地のピアノは相変わらず聴く人に緊張感を強いています。スタジオ録音の方は76分収録で13曲とコンパクトだけれど、ライヴは1曲あたりの時間が長く、10曲でCD3枚にわたっての演奏。テンポのいい場面も多く、ライヴは別物。今や3人とも故人だけれども、音楽は今に生きています。(20年12月25日発売)
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