On Vacation/Till Bronner and Bob James
今日も続けて新譜を。ボブ・ジェームスは若い頃大ファンだったのだけど、もう80歳ぐらいですかね。それでもしっかりとした演奏を聴かせてくれるのがうれしいですが、やはり以前に比べてですけど、あまり表に出てこなくなった印象があります。そんな中でのティル・ブレナーとの競演作が出ました。う~ん、少し地味ですかねえ。でも渋いアルバムと肯定的にとらえています。ピアノ・ソロになると彼特有のフレーズが出てくるのがうれしいし。ブレナーとの共演はどうなるかちょっと心配だったのですが、うまく2人のいい面が合わさって、なかなか甘く、そして渋い世界がそこにあるような気がしています。もう少し長く頑張ってほしいな。
On Vacation/Till Bronner(Tp, Flh, Key, Vo) and Bob James(P, Key)(Masterworks)(輸入盤) - Recorded September 15 - 23, 2019. Christian Von Kaphengst(B on 1-4, 6-7, 9-10), Yuri Goloubev(B on 5, 8, 11-12), Harvey Mason(Ds on 1, 5-6, 8-9, 11-12), David Haynes(Ds on 2, 10), Wolfgang Haffner(Ds on 3-4, 7) - 1. Save Your Love For Me 2. Lemonade 3. Late Night 4. Lavender Fields 5. September Morn 6. Elysium 7. I Get It From You 8. Miranda 9. Scent Of Childhood 10. On Vacation 11. Sunset Vale 12. Basin Street Blues [Bonus Track] 13. If Someone Had Told Me
(12/11/14)ティル・ブレナー作が2、4、9-10曲目、ボブ・ジェームス作ないし共作が3、6、8曲目で、他はポップスあり、ハーヴィー・メイソンらの作品ありと多彩。収録時間は63分。ブレナーの甘いホーンやヴォーカルに合わせて、ベースもアコースティックと、一部エレクトリックなのと、ドラムス、ベースが曲によって2-3人入れ替わります。ボブも年齢が年齢なので、あまり無理しないで、どちらかというとリラックスした感じで淡々と演奏しています。それでもボブ節はなかなかいい感じで響いてきます。ある程度売れセン的になる感じですけど、それは昔からあったことなので違和感はありません。でも少し地味かなあという感想も。やはり決め手は甘いホーンかな、という気もします。2、6、10曲目のようにやや賑やかな曲も。
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コメント
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KUDOさま、コンバンワ。
KUDOさんも聴かれましたか!
確かに、甘〜いですし、地味ですね。
ティルが参加しているだけあって、少しリバーブも強めに効いてますし。そんな甘めで、リラックスした演奏が、体に染み渡ってくるときもあります。とても心地よい。私の場合、マイケル・フランクスのような2曲目を聴くと、嬉しくなってしまいます。
リンクを貼らせて下さい。
https://zawinul.hatenablog.com/entry/2020/11/08/225034
投稿: zawinul | 2020/11/14 23:08
>zawinulさん
こんばんは。
ボブ・ジェームスも歳をとったなあ、という印象ですが、いい方に作用して、これが相手がティル・ブレナーだからよいのかな、と思います。あまり構えないでBGM的に何度も聴けるのがいいですね。そう言えば、彼の歌、マイケル・フランクスのような歌い方ですね。
投稿: 工藤 | 2020/11/15 05:04