Those Southern Knights/The Crusaders
この時代のクルセイダーズもよく聴いたのですが、やはりサウンドの変遷が大きくて、初期もちょっと好みではないし、後期もだんだんポップになっていってしまうので、ホームページ時代でも取り上げてはいませんでした。こう考えてみると、意外にまだ手をつけていないアルバムはけっこう残ってはいるのですが、この先は取り上げたくなるかどうか、という視点も入ってくるため、残りの手持ちのアルバムを全部ブログにアップしようというところまではいかないと思います。そんな中でもこういうアルバムたちに出会って今があるのかな、と思うと感慨深いものがあります。
Those Southern Knights/The Crusaders(MCA Records) - Released 1976. Produced by Stewart Levine. Wayne Henderson(Tb), Wilton Felder(Ts), Joe Sample(Key), "Stix" Hooper(Ds, Per), Larry Carlton(G), Robert "Pops" Popwell(B) - 1. Spiral 2. Keep That Same Old Feeling 3. My Mama Told Me So 4. 'Til The Sun Shines 5. And Then There Was The Blues 6. Serenuty 7. Feeling Funky
邦題「南から来た十字軍」。クルセイダーズも長い間活動していましたが、やっぱりメンバーにラリー・カールトンがいなければ、というのと、ここからさかのぼるとだんだん土臭くなってくるということもあり、はじめて出会ったクルセイダーズのアルバムということもあってこのアルバムを本当によく聴きました。大学時代のことだったと思います。
1曲目の前奏のカッコいいこと。複雑なコード進行でしかもベースの音程がさらに複雑に絡み合う、なぜかそういうところに非常にインパクトを感じ、テーマに入ってからもこのアルバム中一番カッコいい曲なのではないかと思えます。ベースのソロパートもあったりして、ゴキゲン。2曲目はヴォーカル曲で、ヴォーカル部分は何でもないのですが、間奏などでスリルのある展開になるのは見事。3曲目は大学時代フュージョン・サークルに入っていたときに演奏した記憶があります。これもノリのいい曲です。そんな中でも5曲目のように土臭さを伝えるファンクの曲もあったりします。静かな6曲目。それでも一部アレンジが凝っている場面があります。7曲目もノリのいい曲で、3、7曲目のようなベースのチョッパー奏法を、当時練習していた記憶があります。その当時はどうやるとあのような音が出るのか試行錯誤でした。今聴くと、ジョー・サンプルのソロアルバムと比べて野暮ったいサウンドですが、なぜかこのアルバムは非常に印象に残っていました。
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