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2020年10月の記事

2020/10/31

「Blue Giant」関連のマンガ単行本2冊

今日201031manga「Blue Giant/石塚真一著」関連の2冊の単行本が届き、一気読みしてしまいました。ヨーロッパ編最終の「Blue Giant Supreme 11」と、アメリカ編になっていく「Blue Giant Explorer 1」です。2冊同時発売なのも珍しいですけど、どちらも内容的には最高。

音が聴こえるような、というのはこの単行本の代名詞みたいになってしまいましたけど、その表現力の格別いい感じは別にしても、マンガとして成り立つには、そこにある人間関係とか、物語やせりふとして面白くなければ、こんなに読まれないですよね。ヨーロッパ編最終巻のクライマックスも、起こるべくして起こったというか予定調和はジャズには似合わないということもあるけど、満足いく結末になりました。そしてアメリカ編の1巻目。もうこういう発売のされ方からしてネタバレ気味なんですけど、またここから物語は徐々にはじまっていきます。そこにあるめぐり逢いなども、う~ん、書きたいけれど書けない、ということで読んでみてからにしてください。

特にヨーロッパでのバンドなんだけど、実際に演奏しているミュージシャンでイメージができればいいなあ、と思うのだけれど、マンガの演奏部分を読んでいる感じでは音が出てくるような気がするけれども、どこにも実在しないようなサウンドが頭の中を駆け巡ります(個人的感想です)。どこかフリーがかった現代ジャズっていう感じでしょうか。誰って逆に言い切れないところがまたいいんですよね。CDでコンピレーションがいくつか出てますが、これがこのバンドの音だ、というイメージではないですね。あれはジャズのレコード会社とのタイアップと考えた方がいいかと。でも、頭の中ではそれぞれの人がそれぞれの音を鳴らしているイメージがあると思うので、本当にこれは個人的な感想なんですが。たぶんアメリカ編で完結するんじゃないかなあ、なんて気持ちもありますが、まだまだ続いてほしいシリーズです。

2020/10/30

長男が再びサラウンドスピーカーを作成中

201030speaker YAMAHAのAVアンプRX-A3080を購入したのが9月上旬のことなので、もう2か月近く前になります。その時までは7.1.2chでのサラウンド(プレゼンス)スピーカーとスーパーウーファー、フロントスピーカーでの運用だったのですが、今回は、2ch分外付けパワーアンプをつければ、9.1.2chでの運用ができます。そのパワーアンプも、サラウンドスピーカーも自作するとのことで、時間がかかってます。先日は天井裏をスピーカーケーブルを這わせる大仕事もありました。この時も長男が大活躍でした。サラウンドスピーカーも、完成品を買ってしまえば手軽だし、もしかするとコストも安いのではないかと思われます。今回買ってきたスピーカーユニットはフォステクスのFE-108NSなんで、あまり安くはないです。ただ、何台か作っているうちに、昔に比べて徐々に見栄えのいいスピーカーにはなってきてます。

制作その他は月1-3回程度の週末帰省の合間にやっているので、完成するのはいつになることやらです。パワーアンプはNcoreを使ってデジタルアンプを自作するとのことだけど、これも安くはないだろうなあ。個人的にはTEAC AP-505あたりを買ってしまった方がいいようにも思えます。(これも少しは高価な部類か。)まあ、現在オーディオの主導権は長男が握っているし、費用面も徐々に彼の割合が高くなっているし、任せておけばいいんですが。

実際に9.1.2chの試しの音出しは、配線が終わった時にマランツのPM-12のパワーアンプモードを使って、それとちょっと壊れかかってますがサラウンド用の古いスピーカーを使ってやってます。このスピーカー、片方のチャンネルの高音が出ないこともあって少々難ありですが、完ぺきとはいかないまでも大体のイメージはつかめました。

AV系とピュアオーディオ系が、そして自作ものと完成品がゴチャゴチャと入り混じるわが部屋という感じになっています。

(追記11月1日)結局この休み中は真空管アンプの改造を主にしていて、スピーカーは途中まで。完成はしばらく先になりそうです。

2020/10/26

イルマォン・ヂ・フェー/ジョン・パティトゥッチ

Johnirmaos また新譜が単発で入ってきました。このアルバムは輸入盤が見つからず、今回は早めに聴きたいこともあって国内仕様輸入盤を入手しました。だいぶブラジル音楽に足を突っ込んでいるんだけど、ジャズからの(ジャズっぽくはないですけど)アプローチ感もあって、そのややブラジル音楽寄りの演奏が折衷感があり、なかなかいいなあ、と思いました。でも最近は先にLPでのみ発売とか、永久にLPだけとか多いですね。もっぱらCDを追っかけしている身としては、少し辛いですね。最近はLPを聴ける環境にもなっているんですけど、やっぱり手が出ていないのが実情です。LPは聴くのに手間がかかる(って私も若い頃はLP世代でしたが)ので。

 

イルマォン・ヂ・フェー/ジョン・パティトゥッチ(B)(Agate)
Irmaos De Fe/John Patitucci(B)(Agate) - Recorded September 8 and 9, 2016. Yotam Silverstein(G), Rogerio Boccato(Ds, Per) - 1. Irmao De Fe 2. Catavento 3. Pr'um Samba 4. Desvairada 5. Olha Maria 6. Samba Do Grande Amor 7. As Vtrines 8. Nilopolitano 9. Sinha

ブラジルを代表するミュージシャンの曲を取り上げたアルバム。収録時間は38分。’17年にLPのみで発売されたもののCD化だそう。作曲者名にミルトン・ナシメント、エグベルト・ジスモンチ、トム・ジョビン、ジョアン・ボスコなど、有名な名前が並びます。ここでのドラムス・パーカッショニストもブラジル出身で、いよいよ本格的なブラジル音楽に没入かと思われますが、ヨタム・シルバースタインのギターがそこから別の世界を垣間見せてくれるサウンドも。適度にジャズでいながら、ブラジル音楽に近寄っていくということなのだろうと思います。それにしても、地味な感触ですけどさすが名曲ぞろい、渋いなあ。5曲目のベースのアルコでのメロディ、けっこう深いと思います。8曲目のように賑やかな曲もありますが、滋味があります。(20年10月23日発売)

2020/10/25

Carmel/Joe Sample

Joecarmel 影響を受けたアルバムで、なおかつ今までブログに掲載したことのないもの、というちょっと難しいお題も、このアルバムでとりあえず一段落。また見つけたら掲載していきたいと思います。こういうアルバムをカッコいいと思うのかどうかは個人的なものかもしれないし、時代的なものかもしれないし、それは何とも言えないところですけど、だいたいが若い頃にリアルタイムで聴いていたものになりますね。いわゆる刷り込みっていうやつですか。フュージョン全盛の時代だったのが高校大学時代だったんですもんね。大学では途中で辞めたけどフュージョン・サークルにも入りましたし。

 

Carmel/Joe Sample(P)(MCA Records) - Released 1979. Produced by Wilton Felder, Nesbert "Stix" Hooper & Joe Sample. "Stix" Hooper(Ds), Abraham Laboriel(B), Dean Parks(G), Paulihno Da Costa(Per), Robert Wilson(Ds), Paul Milton Jackson, Jr.(G), Byron Miller(B), Hubert Laws(Fl) - 1. Carmel 2. Paintings 3. Cannery Row 4. A Rainy Day In Monterey 5. Sunrise 6. Midnight And Mist 7. More Beautiful Each Day

邦題「渚にて」。これはフュージョン。LPが出てすぐの頃に買いました。ジョー・サンプルというとこの前の作品「虹の楽園」があまりにも有名ですが、こちらの方が編成がシンプルで私の好みなのと、メロディアスな曲は負けず劣らず多いことで、このアルバムは本当によく聴きました。特にエレキベースのフレーズや音量、間などがなんとも言えずいいのです。打ち込みなどのなかったこの時代ならではの味わい。どの曲も情景のイメージがわいてくるような気がします。全体のサウンドはアルバムジャケットそのものかも しれません。’97年にジョー・サンプルは「サンプル・デイズ」というセルフカヴァーアルバムを出していますが、私にとってのジョー・サンプル・サウンドはやっぱり’70年代のイメージです。

1曲目のタイトル曲で、エイブラハム・ラボリエルがフレットレス・ベースを演奏していますが、何と言っても渋くてかっこいい。ビートがきいている曲でもジョー・サンプルのピアノはメロディアス。単なる聴きやすいフュージョンよりは骨があり、それでいてピアノが楽しめます。2曲目、一転して静かな曲へ。邦題「淡彩画」。うーん、この訳のセンス。曲を表しています。3曲目、縦ノリでしばらくの間、ピアノとドラムのデュオが続きます。おー、いい感じ。2分半も過ぎた頃にベースがさりげなく加わってちょっと盛り上がります。4曲目。フェンダーローズピアノを使用。これはこのアルバムでこの曲だけですが、ローズならではの揺らぐサウンドをうまく利用していて、メロディアスな曲。5曲目はまたビートのきいた曲に。それから、6曲目。やっぱり出だしから美しいメロディですが、この曲のみフューバート・ロウズも参加しています。7曲目も盛り上がって、またうまくエンディングに導いてくれます。

ギタリストが2曲を除いて参加しているのですが、どの曲もソロはありません。これもなかなかうまい演出かもしれません。アルバム全体のサウンドはジャズとは離れていますが、じゃあ、ジョー・サンプルは単なるメロディ弾きかと言うと、このアルバムをピアノに集中して聴くとジャズのスピリットを持つピアニストとしてかなりスゴいのではないだろうかと思うのです。私にとってカッコいいサウンドとは、と聞かれると、このアルバムのようなサウンドだと思います。

2020/10/24

iPhone12 64GBを購入

201023iphone 昨日の午前中、用事が空いていたので、時間予約して朝一番9時半のヨドバシカメラへ。iPhone12を買ってきました。auショップだと開店が10-11時だったりで、時間が中途半端だと思って、今回はヨドバシ。実は今年はあまり買い替える気持ちはなかったのだけれど、前回買ったときに、4年分割で25か月目以降は買い替えると残債免除という言葉につられての買い替えです。今度は支払い方法4年分割だと自動車のように残価設定になってました。うちはauひかり(固定電話)もあるので、25か月目に一括払いを分割申請すると、それ以降に買い替えてもその後の残債は免除になるのかな(合ってます?)。その代わり、今度はほとんど使わない通話のパック料金を削れたので、2千円ほど月額料金が少なくなりました。(以前は機種変更がなければコースを変えられないとなっていたのに、1年ほど前に?いつの間にかできるようになってました。今回下取りに出した前の機種で損したかな。)

もう何度目かの移行なので、お昼には作業も終わり。朝にiTunesにデータを退避して、お昼前に帰ってきてデータを戻したのですが、今日に限ってその間のLINEのやり取りが激しく、結局その分は文字化けしたままの復旧となりました。まあ、過去のやり取りを見直すことは珍しいので、いいか、といったところ。(追記)LINEは約1年半分のやり取りのデータがぶっ飛んでました。独自に直前のバックアップが必要だったよう。まあ、いいか。

今回からイヤホン(使ったことない)と充電器がないので、必要な人は買っていく必要があります。ついているコードも、USBのCタイプ?(小さいやつ)なので、私は前に使っていた充電器とコードをそのまま使い続けます。無接触の充電器もいいのが出ているようだけど、値段もそれなりにするし。また、私はほとんどWi-Fi環境なので5Gもあまり関係ないのですが(まだそれの圏外だし)、それに興味を持って買い替える方もいらっしゃるでしょうね。

私は仕事のメールのやり取りと受信が主なので、プライベートではFacebookとツイッター、身内のLINEぐらいかな。あまり高価でなくてもいいので64GBで、かつPro仕様ではなくてもいいというわけなんですけど、今回はminiとか選択肢も増えましたね。あと、画面の操作性自体はiOSのアップデートによるところが大きいので、あまり機種変更した、という意識はありません。

 

(追記)キース・ジャレットが脳卒中で左半身マヒのため’18年からピアノを弾けてないこと、とても残念に思います。ニュースを聞いてから、割と最近のソロをかけて、いろいろ思い出しています。

2020/10/23

Watermark/Art Garfunkel

Artwater影響を受けたポップスのアルバムの、いちおうの一段落かな。本当はサイモン&ガーファンクルは後追いだけど全部好きです。それでも、あまりに有名すぎるので、私が別に改めて書くこともないかなあ、という気がしています。ポール・サイモンで一番好きなのは「時の流れに」だとすると、アート・ガーファンクルの方はどうかというと、このアルバムですねえ。少し地味かもしれませんが、当時かなり聴きました。ジミー・ウェッブ作品集ということでもありますしね(彼のことはほとんど知りませんが、ここでの曲調が印象に残るほどにぴったり来ます)。と、まあ、こういう音楽を高校時代聴いていたわけです。

 

Watermark/Art Garfunkel(Vo)(Sony) - Released 1978. Produced by Art Garfunkel. Jimmy Webb(Key), Barry Becket(Key), Jimmy Johnson(G), Roger Hawkins(Ds), David Hood(B), Pete Carr(G), Derek Bell(Harp), Michael Tubridy(Fl), Sean Keane(Vln), Martin Fay(Vln), Paddy Moloney(Per), Paul Desmond(As), David Crosby(Vo), Stephen Bishop(Vo), Bob Dorough(Vo), Leah Kunkel(Vo), Joe Osborn(B), Tom Roady(Per), Bill Payne(Synth), Jack Schroer(Sax), Joe Farell(Fl, Oboe, English Horn), Tommy Vig(Vib)James Taylor(Vo), Paul Simon(Vo, G), Hugh McCracken(G), Richard Tee(Key), Tony Levin(B), Ralph MacDonald(Per), Steve Gadd(Ds) - 1. Crying In My Sleep 2. Marionette 3. Shine It On Me 4. Watermark 5. Saturday Suit 6. All My Love's Laughter 7. (What A) Wonderful World 8. Mr. Shuck 'N' Jive 9. Paper Chase 10. She Moved Through The Fair 11. Someone Else 12. Wooden Planes

12曲中10曲がジミー・ウェッブの曲で、彼もキーボードとして参加。これもポップス。今聴くと、地味なアルバムかなあ、という気もします。確かにアート・ガーファンクルだと、ソロの1枚目「天使の歌声」か2枚目の「愛への旅立ち」をあげる人が多いと思います。やはりこのアルバムも高校生当時だったと思いますが、何回も聴いていました。ジャズ色は一部を除き全然ないのですが、そのメロディアスな曲とアート・ガーファンクルの声の両者のマッチングが非常に良く気に入っていたのだと思います。

4曲目の「ウォーターマーク」はアコースティック・ギターの出だしが印象的で、ギターでそのフレーズをコピーしていた記憶があります。マイナーな曲でメロディが印象的。やっぱり小節数が半端な曲。こういう曲で好みなものが、なぜか多いのです。7曲目のみちょっと演奏者が違って、ジェームス・テイラーとポール・サイモンがヴォーカルに加わって、バックもリチャード・ティー(Key)、トニー・レヴィン(B)、スティーヴ・ガッド(Dr)などのメンバー。この曲のみフィル・ラモーンのプロデュースなので、おそらくポール・サイモン側の主導による録音だったのかも。サウンドもポール・サイモン的。ジャズ的要素がなければ、ちょっとつまらないという方には、8曲目が。といっても、曲自体は静かな渋いバラードで、間奏のところでマイナーの4ビートでピアノのソロがちょっと入ります。ジャズとは何かがあまり良く分かっていなかった時代なので、私にとって非常にカッコ良く新鮮なサウンドでした。そしてエンディングの静かな場面でポール・デスモンドの泣くようなアルト・サックスが渋い。これだけでもゾクゾクします。10曲目はアイルランド民謡。最後の曲は小品ですがこれまた静かな路線で、しかもピアノのフレーズが渋く(ジャズ的という意味ではない)、曲に深みさえ感じられます。ただ、これを聴いて、やっぱり地味なアルバムだなあ、という印象をもたれる可能性もあるかも しれません。

2020/10/22

Magog

60011 ある方より情報をいただきました。どうもありがとうございます。JAPOレーベルの今日紹介するアルバム、JAPO60011で出ていたのですが、TCBレーベルより’13年にCDが再発されて、ストリーミングでも現在聴けます。ECM/JAPOは版権を売ったりはしないはずで、パット・メセニーも依然としてECMより初期のアルバムが出続けているのはそういう理由もあったりします。今回のケースは特異なケースと思われます。これでJAPOレーベルもLPを避け続けながらも、CDとストリーミングだけで41枚中聴いてないのは残り7枚だけとなりました。まあ、ある意味ビッグ・ニュースなんですけど、それに注目するのは、ごく一部の人のみかなあ、とは思っています。再発時にジャケは変わっています。(注)ECM Blogの方にも下記の文章掲載しました。

 

Magog(JAPO 60011)(LPのみ)(’13年にTCB RecordsよりCD再発) - Recorded Novemver 1 and 2, 1974. Hans Kennel(Tp, Flh, Per), Andy Scherrer(Ss, Ts, Fl, Per), Paul Haag(Tb, Per), Klaus Koenig(P, Key, Per), Peter Frei(B), Peter Schmidlin(Ds, Per) - 1. Lock 2. Gogam 3. Rhoades 4. Der Bachstelzer 5. Summervogel 6. New Samba

(20/10/21)’13年にTCBレコードよりリマスターされて再発。ECM/JAPOでは珍しい。1曲目がPaul Haag作、2曲目がAndy Scherrer作、3-4曲目がKlaus Koenig作、5-6曲目がHans Kennel作。リマスターなので、印象は元と違うかも。収録時間は42分。8ビート的な同じリズムの繰り返しで、明るめなサウンドでホーン群が割と自由にまとまっているという印象の1曲目、自由な進行で、その上をやや哀愁を帯びたホーンが流れていき、途中けっこう激しい4ビートになる2曲目、全体のキメもあるけど基本フリーになる演奏の3曲目、キーボードでゆったりから、変族リズムで割と硬派なジャズを聴かせる4曲目、風が強いようなフリーから後半ゆっくり渋く曲が進む5曲目、確かにサンバではあり、明るいホーンが印象的な6曲目。

2020/10/21

Those Southern Knights/The Crusaders

Crusaderthose この時代のクルセイダーズもよく聴いたのですが、やはりサウンドの変遷が大きくて、初期もちょっと好みではないし、後期もだんだんポップになっていってしまうので、ホームページ時代でも取り上げてはいませんでした。こう考えてみると、意外にまだ手をつけていないアルバムはけっこう残ってはいるのですが、この先は取り上げたくなるかどうか、という視点も入ってくるため、残りの手持ちのアルバムを全部ブログにアップしようというところまではいかないと思います。そんな中でもこういうアルバムたちに出会って今があるのかな、と思うと感慨深いものがあります。

 

Those Southern Knights/The Crusaders(MCA Records) - Released 1976. Produced by Stewart Levine. Wayne Henderson(Tb), Wilton Felder(Ts), Joe Sample(Key), "Stix" Hooper(Ds, Per), Larry Carlton(G), Robert "Pops" Popwell(B) - 1. Spiral 2. Keep That Same Old Feeling 3. My Mama Told Me So 4. 'Til The Sun Shines 5. And Then There Was The Blues 6. Serenuty 7. Feeling Funky

邦題「南から来た十字軍」。クルセイダーズも長い間活動していましたが、やっぱりメンバーにラリー・カールトンがいなければ、というのと、ここからさかのぼるとだんだん土臭くなってくるということもあり、はじめて出会ったクルセイダーズのアルバムということもあってこのアルバムを本当によく聴きました。大学時代のことだったと思います。

1曲目の前奏のカッコいいこと。複雑なコード進行でしかもベースの音程がさらに複雑に絡み合う、なぜかそういうところに非常にインパクトを感じ、テーマに入ってからもこのアルバム中一番カッコいい曲なのではないかと思えます。ベースのソロパートもあったりして、ゴキゲン。2曲目はヴォーカル曲で、ヴォーカル部分は何でもないのですが、間奏などでスリルのある展開になるのは見事。3曲目は大学時代フュージョン・サークルに入っていたときに演奏した記憶があります。これもノリのいい曲です。そんな中でも5曲目のように土臭さを伝えるファンクの曲もあったりします。静かな6曲目。それでも一部アレンジが凝っている場面があります。7曲目もノリのいい曲で、3、7曲目のようなベースのチョッパー奏法を、当時練習していた記憶があります。その当時はどうやるとあのような音が出るのか試行錯誤でした。今聴くと、ジョー・サンプルのソロアルバムと比べて野暮ったいサウンドですが、なぜかこのアルバムは非常に印象に残っていました。

2020/10/20

ココログピックアップの日替わりコーナーに掲載された

201019blog 19日の0時半から、20日のおそらく0時半まで、実は私のブログの紹介がココログピックアップの日替わりコーナーに掲載されました。ここのページはココログのブログを書いたり編集したりするページの入り口で、知る人ぞ知る、でもそこのページビューはかなり多いだろうと予想されるページです。結果、トップページの入り込みは普段よりは多かった気がするけど、はっきりと効果が分かるほどにはアクセスは増えなかったということですね。私はここのコーナーに割と興味があって、だいたい毎日ジャンルを問わずクリックはしてみるんですけれどもね。もう終わってますので、今下記のリンクをクリックしても私のブログの紹介は出てきません。写真を添付(クリックすると少し大きくなります)してますので、こんな感じだったかと思ってもらえれば。

https://www.cocolog-nifty.com/

9月からこのコーナー、はじまっていて、お知り合いのブログの紹介があったり、意外とジャズ・フュージョン系のブログの紹介が多く、把握している限りでは私は4人目です。ポップスとかロックとかクラシックとか、ブログの実数は多そうなんですけど、私が気にしていなかったせいなのかどうなのか、あまり目立ちませんね。なぜここに掲載されるのが分かったかというと、ニフティ運営から紹介してもいいですか?とのメールが10月上旬に届いたからなんですね。でも、紹介する日は「10月10日から10月19日までのいずれかの日。いつかはお楽しみに。」と書かれていて、結局最後の日の紹介だったので、追っかけるのもちょっときつかったです。

で、その効果はというと、トップページへの入り込みはいつもより多めかな、という感じですけど、取り立てて爆発的にアクセスが多いとか何かコメントが入ったとか、そういうことは全然なかったので、いちおうのご報告です。知っている方に告知して、掲載されました、とまあ、自己満足的な使い方をさせてもらいました。そういうことでも割と満足感はあったので、効果のほどは分かりませんが、なかなか面白い企画だとは思います。

2020/10/19

Concierto/Jim Hall

Jimconcierto 影響を受けたシリーズ、今回はジャズなんですが、’98年以前に買って、かつ、ホームページで特集しているミュージシャンが参加していない、という私にとって珍しいアルバムが重要なアルバムとして残っていました。まだいくつか紹介ができると思います。このアルバムも比較的リアルタイムで聴いていたと思います。昔からジャズと言うと’70年代以降のものに手が出ていたんですね。まあ、周りにジャズを聴く人なんていませんでしたから、レコード屋へ行って、勘を頼りに買うしかなかったんですけれどもね。本格的にジャズを聴き始めるのは社会人になってからで、それまではクロスオーヴァーやフュージョンが多かった気がします。

 

Concierto/Jim Hall(G)(CTI) - Recorded April, 1975. Produced by Creed Taylor. Roland Hanna(P), Ron Carter(B), Steve Gadd(Ds), Chet Baker(Tp), Paul Desmond(As), Arrenged By Don Sebesky on "Concierto De Aranjuez". - 1. You'd Be So Nice To Come Home To 2. Two's Blues 3. The Answer Is Yes 4. Concierto De Aranjuez

邦題「アランフェス協奏曲」。私が純ジャズのアルバムで最も最初の時期に聴いた1枚。高校時代のことだったと思います。当初はこれもCTIなので、クロスオーヴァーかと思って購入。このアルバムはけっこう売れていたと思います(CTIでは一番売れたそうです)。後から振り返ってみると、メンバーは確かに豪華ですが、当時としてはどちらかと言うと定番と言うよりは新譜に近かったのだと思います。当時は4ビートというものをまとまって聴いた事がなく、このアルバムではじめて良さが分かりました。現在でもジム・ホールのアルバムでは評価の高い方のアルバムだと思うので、この出会いは私にとってラッキーでした。現在はなぜか純金CD(2,500円だったのでお買い得でした)で持っています。

1曲目。私は「You'd Be So Nice To Come Home To」というと、ヘレン・メリルではなく、このジム・ホールのヴァージョンがまず頭に浮かびます。ギターは全然派手ではないですが、メロディアスで心を打つものがあります。ドラムのスティーヴ・ガッドも、当時としては思い切った人選だと思いますが、リズムがタイトで、他のメンバーのフレーズに敏感に、そして大胆に反応するので、当時はクロスオーヴァー寄りだった私としては、聴いていて気持ちが良かったです。あまりマイルス・バンド以外では好きではないロン・カーターのベースも、このアルバムのサウンドでは、ハマッていていい感じ。2曲目はベースとのユニゾンのフレーズで始まるこのアルバム唯一のオリジナル。ノリが良く、チェット・ベイカー、ジム・ホールと続くソロがまた渋い。3曲目は、渋いギターのソロからはじまるオリジナルですが、これもけっこうメロディアス。この曲はスタンダードかと思ったらジム・ホールの夫人の作だとか。実はLP時代は私はこのA面を繰り返しかけていた記憶があります。

そしてこのアルバムのメインである4曲目。前奏がギターではじまり、チェット・ベイカーとポール・デスモンドの甘いフロントのテーマが何とも言えず哀愁を誘います。ただ、はじまってから4分弱のところのアドリブの場面になるとアランフェスらしくなくなって、アドリブ用のコード進行が循環するだけのちょっと俗っぽいアレンジになってしまい、少々残念ではあります。ジャズとしてはこの方法が普通だということを知らなかったので、たとえばボブ・ジェームスの「はげ山の一夜」や「ファランドール」の緻密なアレンジとの比較でそういう風に考えてしまいました。最後はまたテーマに戻ってきますが、19分台という演奏は、ちょっと長く感じられます。ただし、各ソロ・パートはけっこう印象的。

2020/10/18

Bish/Stephen Bishop

Stephenbish 考えてみると、ボブ・ジェームスのプロデュースしたロック・ポップスのアルバムは少ししかないので、彼とは関係なく、ロック・ポップスのアルバムで昔影響を受けたアルバムを飛び飛びながら2-3紹介していきます。すでにポール・サイモンは紹介しているので、次はこれかな。だいたい高校生の頃にリアルタイムで聴いているので、けっこうませた子供だったのかもしれませんが。スティーヴン・ビショップが好みだった期間はデビュー作から数枚だけなんですけど、昔はかなりかけていました。当然LP時代のことです。今CDラックを少しずつ整理中なんですが、処分や移動で空いた隙間にランダムに詰め込んでいるところもあって、全貌が全然見えてきません。ヴィクター・ラズロのCDとか追っかけていたこともあったのを、記憶の忘却の彼方から再発見したり。

(追記)これから23日ごろまで出てくる文章はここから下の部分、ほぼ書いた’99年当時のままです。今までブログに掲載したのはホームページの文章と体裁を合わせるために文章の長さを変えてましたが、もうその必要もないということで。

 

Bish/Stephen Bishop(Vo, G, Tb)(MCA Records) - Released 1978. Produced by Stephen Bishop. Ed Shaughnessy(Ds), Ray Brown(B), Rick Shlosser(Ds), David Hungate(B), David Foster(P), Greg Phillimganes(Synth), Mike McDonald(Vo), John Jarvis(P), Ray Pounds(Ds), Nathan Watts(B), Michael Sembello(G), Ray Parker(G), Paulinho Da Costa(Per), Bill Payne(P), Steve Cropper(G), Leah Kunkel(Vo), Jeffrey and Michael Station(Vo, G), Chaka Khan(Vo), Natalie Cole(Vo), Hal Atkinson(Ds), David Shields(B), Bob Chadwick(P), Tommy Vig(Per), Steve Porcaro(Synth), Leland Sklar(B), Art Garfunkel(Vo), Abraham Laboriel(B), Keith Hollar(B), Tom Scott(Sax) - 1. If I Only Had A Brain 2. Losing Myself In You 3. Looking For The Right One 4. Everybody Needs Love 5. Guitar Interlude 6. A Fool At Heart 7. What Love Can Do 8. Prelude - Vagabond From Heaven 9. Bish's Hideaway 10. Only The heart Within You 11. Recognized 12. I've Never Known A Nite Like This 13. When I Was In Love

邦題「BISH(水色の手帖)」。これもポップス。ご存知(でもないか)シンガーソングライターの2作目。どちらかと言うと繊細なサウンドで、やっぱり今聴いても印象的な曲が多いです。全体でみるとジャズとの関わりは強くありませんけれど、古き良き時代が何ヶ所かでほのかに香るという感じのアルバムです。曲自体は普通のポップスが多いのですが、挿入されている短いイントロやインタールードなどが数十年前のジャズ(モダンでなく)やミュージカルなどを連想してしまいます。

1曲目は「私は脳味噌が欲しい」という「オズの魔法使い」の中の曲で、アルバムのイントロにあたるインストルメンタル。なんとベースがレイ・ブラウンで渋い。3曲目はアート・ガーファンクルのアルバムでも取り上げているメロディが非常に美しい曲で、この曲と13曲目は何とマーティ・ペイチのストリングスアレンジ。5曲目はギターの短いインストルメンタルのソロですが、昔がんばってコピーした記憶があります。難しくはないですが、それほど単純でもなかったです。7曲目など、やはり古き良き時代を連想させるような曲調。短い曲ながら11曲目も印象的。ミュージカルか映画の挿入曲に出てきそうです。12曲目はトム・スコットがサックスソロとホーンアレンジを担当。13曲目も非常に美しい静かな曲。ギター1本とヴォーカルに絡むストリングス。最後の曲を聴き終わったあとの余韻がまた心地よい。

2020/10/16

Plays/Chick Corea

Chickplays とりあえず新譜も一段落。このアルバムは9月11日発売なんだけど、当初頼んでいたAmazonではなかなか入荷せず、在庫のあったHMVに注文替えして、他のアルバムが揃ってやっと届いたというわけ。チック・コリアは大ファンで、今回も6年ぶりのソロ・ピアノのアルバムということだったので、楽しみにしていました。さすがにCD2枚分ということで、聴く前は長さが気になったのですが、他人の曲を前半にまとめて、後半に自作曲(ピアノのデュエットの曲も交えて)を持ってくるあたりなかなか工夫が凝らされています。好きな人のアルバムなので、一気に聴いてしまった感じです。しかし、年齢を経ても衰えを感じさせませんね。

 

Plays/Chick Corea(P)(Concord Jazz)(輸入盤)- Released 2020. Yaron Herman(P on CD2, 8), Charles Heisser(P on CD2, 9) - [CD1] 1. Chick Talks Mozart And Gershwin 2. Mozart: Piano Sonata In F, KV332(2nd Part Adagio) 3. Someone To Watch Over Me 4. Omprovisation On Scarlatti 5. Scarlatti: Sonata In D Minor K9, L413 Allegro 6. Yesterdays 7. Chick Talks Bill Evans And Antonio Jobin 8. Waltz For Debby 9. Desafinado 10. Chopin: Prelude Op.28 #4 11. Scriabin: Prelude Op.II(Part I)#4 12. Chick Talks Monk 13. Pannonica 14. Trinkle Tinkle 15. Blue Monk [CD2] 1. Pastime Paradise 2. Chick Talks Paco 3. The Yellow Nimbus 4. Chick Talk Portraits 5. Portrait: Henrietta 6. Portrait: Chris 7. Chick Talk Duets 8. Duet: Yaron 9. Duet: Charles 10. CHick Talks Children's Songs 11. Children Songs No.1 12. Children Songs No.3 13. Children Songs No.4 14. Children Songs No.9 15. Children Songs No.10 16. Children Songs No.15 17. Children Songs No.17 18. Children Songs No.12

(20/10/13)収録時間111分のライヴ。ジャケットからも分かるけど、オリジナルの他、ガーシュイン、モンク、スカルラッティ、エヴァンス、ジョビン、ショパン、スクリャービン、ワンダー等いろいろな人の曲を演奏していたり、インプロヴィゼーションがあったり。チック・コリアの話も含めて収録されていて、なんだかほのぼのとした雰囲気も。一部1曲ごとに拍手が入っておらず、メドレー的につなげて進行しているところもあります。ライヴとしてはいい演奏のところをつなげてアルバムにしているにしても、彼のピアノをこれでもか、と堪能できます。やはりこのカチッとしたピアノはなかなか他では聴くことができないです。ジャズもクラシックも彼は演奏しますが、すべてチックのピアノがそこにある、という感じです。長さを感じさせません。

2020/10/15

日産ルークスを試乗してきた

201013roox 実は先日、日産キックスを試乗してきたときと同じ日に試乗しているんですが。日産ルークスハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションというけっこう長い名前の車。先代のデイズルークスハイウェイスターXは長男が乗っていて、就職で使う関係上割と急ぎの納車の必要性があり、在庫ありの車をオプション付けていただいたため、ターボではなかったでした。先代のエンジンはターボがないと坂道とか発進時とか、ちょっと厳しいようで、いつも7千回転あたりまでアクセルを踏む(ちょっと誇張でしょうけど)と言ってました。

今度はターボありに試乗できたので、加速もまあまあ、乗り心地も良かったでした。モデルチェンジしてパワーも燃費も上がったような感じがします。室内の質感も、現行のノートよりはいいですし。ただこのグレードで見積もりを積み上げていくと概算で240万円を超えます。軽自動車でプロパイロット(自動運転装置)がいるのかなあ、と思うところも。むろん下取りや値引きなどでもっと安くはなるでしょうけど。将来的には軽自動車に乗ることになるんだろうなあ、という気持ちでいますけど、今わざわざエクストレイルを手放してまで乗り換えるべきか、となるとうーん、となってしまいます。

いずれにしても試乗という貴重な体験ができたわけで、ディーラーの人には感謝しています。軽自動車も性能が良くなってきても、スライド式に価格も上がってきているので、今まで普通自動車に乗っていた層が移ってきているんだなあ、と予測させます。まあ、そう簡単には買えないことは確かです。よほど気が変わらない限り、もうしばらくはエクストレイルを乗り続けるんだろうなあ、という気はしています。

2020/10/14

La Traversee/Matthieu Bordenave/Patrice Moret/Florian Weber

2683 ECMレーベルの新譜2日目で一段落。このところ、ECMは1枚ずつバラバラの日付で発売されることが多く、発売後すぐに聴くにはバラバラで割高の注文をしなければならないところが痛いです。ここはぐっとガマンして、まとまるまで待つ作戦。そして届いた中には9月25日発売のこのアルバムも。初リーダー作だそうですけど、見事にECMのカラーにはまっている感じのアルバム。ややシリアスですが、ECMだったらこういうアルバムも好まれるのかなあ、という気がしています。今年はコロナ禍の中で発売枚数は少ないですけど、一定のクォリティは保っていると感じます。そこはさすがECMだなあと思います。

 

La Traversee/Matthieu Bordenave(Ts)/Patrice Moret(B)/Florian Weber(P)(ECM 2683)(輸入盤)- Recorded October 2019. - 1. River (Duet) 2. Archipel 3. Le Temps Divise 4. Dans Mon Pays 5. The Path 6. Ventoux 7. Incendie Blanc 8. Chaleur Grise 9. River (Trio)

(20/10/13)全曲Matthieu Bordenaveの作曲。フランス人のリーダーと、ドイツ人ピアニスト、スイス人ベーシストと国際色豊か。収録時間は42分。時に美しいメロディを抱合しながら、静かで緊張感のある演奏が続きます。1曲目からその個性は発揮され、本質は内面に向かうところと知ります。解説にもジミー・ジュフリーとポール・ブレイ、スティーヴ・スワロウの演奏に影響を受けた、と書いてあるので、なるほど、と。方向性は非常に似ています。もっと今っぽく感じるところも。曲は自由度が高く、あたかもフリーのように進んでいくところも。バラバラのようでまとまっているというか。表情を変えつつ進んでいくけど、基本的には抑制の効いた演奏が目立ちます。たまに盛り上がり。芸術性としては高めだけど、少し聴く人を選ぶか。

2020/10/13

Johannes Brahms/Clarinet Sonatas/Andras Schiff/Jorg Widmann

2621ECMはじめ、全部で3枚のアルバムが届いたので聴いていきます。最初はECM New Seriesのブラームスのクラリネットソナタ。そこにクラリネット奏者作曲のピアノ独奏曲がはさみこまれるという、ECMらしい手法で作られたアルバムです。収録時間は64分。今までに聴いてきたクラシックアルバムは400枚を超えましたが、ほとんどがECM New Series。さすがに初心者とはもう言わないですが、広くクラシックを聴いていないので、実はコメントで「王道」と書いたけど、正しいのかどうか。ECMのクラシックらしい、しかも少し温かみのある音、と言えばいいのでしょうか。まあ、アンドラーシュ・シフの演奏ならけっこう売れそうではありますが。

 

Johannes Brahms/Clarinet Sonatas/Andras Schiff(P)/Jorg Widmann(Cl)(ECM New Series 2621)(輸入盤) - Recorded May 2018. - Johannes Brahms: 1-3. Sonata E-flat Major Op.120/2 Jorg Widmann: 4-8. Intermezzi Johannes Brahms: 9-12. Sonata F Minor Op.120/1

(20/10/12)ブラームスは19世紀ドイツの作曲家。ここでは晩年のクラリネットソナタ集からの演奏と、間にクラリネット奏者のJorg Widmann作によるピアノの独奏曲がはさまれてます。「Intermezzi」というタイトルの割には15分以上あり、ブラームスの曲より少し現代音楽的ですが、なかなか聴きごたえがあります。シフに捧げられた曲。やはりメインディッシュはブラームスの方となるので、満足感の高い、王道らしい録音の演奏が聴けます。

2020/10/12

日産キックスに試乗してきた

201011kicks うちはずーっと日産で、たまに気になる車があると試乗してきます。今回も、急に思い立って試乗させてもらいました。現在エクストレイル(ガソリン車)に乗っているのですが、ちょっと大きく感じる。キックスだとその辺いいのではないかなあ、という軽い気持ちで乗ってきました。

まあ、ノートe-powerと同じくエンジンで発電して電気モーターを回すタイプですね。ノートの方は、数回代車を含めて乗ってますけど、インテリアの質感が今ひとつ。食指をそそられませんでした。それ以前に6年もエクストレイルに乗っていながらよく乗る割には近所ばかりで、まだ1万6千キロしか走ってないので、すぐに買い替える状況でもなかったのですが。ところがキックスはまあ、インテリアの質感もいいし、e-powerも熟成されてきた感じはありました。試乗して、この車なら乗り換えてもいいかなあ、なんてことも思っていましたけど。

でも、参考見積を作ってもらって、自分では300万円をちょっと超えるくらいを想像していたけど、こみこみで380万円ぐらいになってしまいました。本体価格とは別に30数万のナビ周辺のセットがオプションなんですよね。いくらエクストレイルを6年乗っていても走行距離が少ない分下取りが95万ぐらい今なら出します、と言われても、この価格差が何とも。乗っているエクストレイルよりも購入価格が高い。今の時代軽自動車しか売れない理由を悟ったのでした。実際自分も高速を使わなければ、軽自動車(ターボがあればなお可)で十分なんですよね。

いい車なんだけどなあ、と思いつつ、家族に相談しても無駄なのは分かっているので、今回はあきらめるということに。日本がだんだん貧しくなっていく中、高い車はいくら良くても、自分にとってはあまり関係なくなってきたなあ、との感想です。距離を乗らないですし。エクストレイルをつぶすまで乗って、次は老後に備えて軽自動車に乗り換える構図になりそうですねえ。

(追記21年1月15日)新型ノートに乗ってみたけれど、やっぱりキックスの方が好みということで、現時点での参考見積を出してもらいました。というよりディーラーの人が勝手に作っていたという感じか。1月は本社のインセンティヴがあって、いつもより安く買えるらしいですが、カミさんに話したら、あえなく却下。まあ、そういうもんですよね。

(追記22年2月20日)結局、12日にキックスで契約してしまいました。その数日後、ネットニュースで数か月後に4WDの登場とか、オーラに近い内装になるとかのニュースが(公式のニュースではない)出て一瞬後悔しましたけど、よく考えてみると、今のエクストレイルも4WDだけど、オートモードで走っていたので実質2WDのFFだったし、アナログのスピードメーターも慣れているし、と、悪くないのでした。値引き、下取りも相当頑張っていただいた(昨年1月の見積もり、下取りよりもかなり良くなった)し、これはこれで満足すると思います。

2020/10/11

オフ会モード

201011audio オーディオ関係が趣味の人たちは、お互いにオフ会をやることが多いようで、長男がオーディオに慣れだしてから何回も行ったり来たりしていたようです。それもコロナが流行りだす今年2月までのこと。3月からは部屋が3密になるということで、できなくなってました。半年以上の久しぶりに昨日の午後、台風が少しそれたので1人だけ来て、我が家でオフ会らしきものをやっていきました。私も長男主催のジャズ系の我が家のオフ会に1度だけ参加しましたけど、私が毎年外で参加しているジャズ系のオフ会はお酒あり、こちらはお酒なしが基本。長男が我が家でやるときは、私は参加しないのが普通です。アニソン系とかも多いですしね。こういう時期なので、私の方からもあまり人を招くな、とは言ってありますけど。

その時だけ、我が家の大きい作業机も移動をして、部屋の片隅に追いやり、オーディオをベストポジションで聴くことができます。(ちょうど写真から見た位置ですね。)この時とばかり、お客さんがいないうちは私も恩恵にあずかってそのポジションでいろいろ聴いています。長男が言うには、「今日のオフ会は、雑多に並んでるけど全部それなりにまとまって鳴ると言われたのが狙い通りという感じがしたのと、組み合わせがやっぱ大事だと言う事、電磁波吸収シートすげー効くという所がわかったのがハイライト 」とのことでした。ただ、いつも聴く機器が、今電源やスピーカーケーブルをつないでないままなので、少しイレギュラーなつなぎ方での聴き方をしています。昨夜から徹夜で真空管アンプの回路を変更していて、まだ寝ているということもありますが。

本当は恒常的にこの配置がいいのだけど、ふだんは仕事場なので、向かって右側のスピーカー近くまで書類やいろいろなものの積み重なった大きな机を置かざるを得ません。机の大きさは1メートルX2メートルと大きなもの。たまには仕事で来客もありますし。お客さんの反応は7割は、オーディオとか楽器とかがなかったように話をして帰っていきますが、時にけっこう反応する方もいますね。次にベストポジションで聴ける日はいつかな?

2020/10/03

音に無頓着な私と、音にこだわる長男

音楽のブログをやっている人って、高価なオーディオで聴いている人ってあまりいなくて、普通のオーディオセットとか、意外に通勤時間の電車やバスの中でポータブルで聴いて、帰ってきてからそれをアップするという人もいらっしゃるようです。まあ、音楽ブログとオーディオ機材ってあまり関係がないのかもしれません。特にジャズの場合古いものや私家録音など、音質に難があるものがあって、音を脳内変換で聴いてしまう、ということも。

これに対してうちの長男は、音楽よりオーディオの方に興味があるらしくて、音楽もジャズにこだわらずアニソンを含めいろいろ聴きますが、常にオーディオをいじっている状態。以前映画(AV)をサラウンドをかけて聴いていたら、1つのサラウンドスピーカーのツイーターが壊れていて、それを発見したのも長男でした。私だったら気が付かなかったかもね。昨夜も帰ってきたら、まず自作スピーカーのスピーカーユニットの入れ替えをして、2つのちょっと型式が違うスピーカーの比較試聴をしてました。不満な点を中の吸音材で調整してみたり。自作派でもあるので、真空管アンプの回路をいじってみたり、スピーカーケーブルや電源ケーブルを替えてみたり。今日も真空管アンプの回路をいじってました。私は少し難聴気味なんですが、長男はけっこう耳が良く、その違いが分かる人なんですね。ただ、こういうタイプの人は音楽ブログを立ち上げることはまずなくて、オーディオブログになってしまうでしょうね。もっとも今はブログよりもツイッターやFacebookなどのSNSが取り扱いも良くて発信もしやすいので、ブログはたぶんやらないと思いますけど。

今は長男はちょっと離れた所に住んでますけど、数週間に1回は週末に帰ってきて、彼が調整したものを、私がいい状態で聴ける、というWin-Winの関係だと言えます。その代わり、新しいオーディオを購入する、あるいは自作するという時には、半々の負担とか、いくらか出して、とか、負担もまあ、ありますけど。まあ、彼は高級機指向でもないメインは自作派ですが、そういう時はちょっと負担にはなります。それでも彼がどこまでいくのか、見ておきたい部分でもありますね。まだそれでも彼がサラリーマンになってからはだいぶ楽にはなりました。

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