Conspirency/Terje Rypdal
いよいよ久しぶりに届いたECMの新譜に行きます。今年はコロナ禍の影響もあってか、ここ数年40-50枚ぐらい出していたのが、ガクッと新譜の枚数が減りました。出費もその分減りましたけど、やはり行けるとこまで突っ走ってほしいな、と思うのが正直なところ。ここではテリエ・リピダルのアルバムが、久しぶりなのかどうか、いわゆるロックの4人編成で出ています。ただ、ECMレーベルのせいだからか、ロック的なサウンドはタイトル曲の3曲目だけ、ということになっていて、あとはゆったりとしたサウンドが続きます。このあたり、ECM的でいいか、何か物足りないのか、意見が分かれるところだとは思いますけど、個人的には好きなサウンド再び、という感じですね。
Conspirency/Terje Rypdal(G)(ECM 2658)(輸入盤)- Recorded February 2019. Stale Storlokken(Key), Endre Hareide Hallre(B), Pal Thowsen(Ds, Per) - 1. As If The Ghost... Was Me!? 2. What Was I Thinkinh 3. Conspiracy 4. By His Lonesome 5. Baby Beautiful 6. Dawn
(20/09/24)全曲テリエ・リピダルの作曲。収録時間は35分と短め。エレキ・ギターとエレキ・ベース、キーボードを擁するロック的クァルテット編成ながら、ギターもベースも出てくる音は主にゆったりとしたヴァイオリン奏法とでも言うのか、幻想的なサウンドに時にドラムスがフリーっぽく絡むという構図で、いかにも彼ららしい音を出すバンドになっています。彼のECMらしさというのも出ていて、1-2、4、6曲目は、そのゆったりとした広がりのあるサウンドの中でさまよう雰囲気を作り出しています。5曲目はプラス盛り上がり。サウンドカラーもやや明るめだったり、ほんのりと暗さが漂っていたりと、このゆったりさが彼らの個性として際立ってます。ただ、3曲目のタイトル曲はミキシングで抑えられてますが、モロにロックの演奏。
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コメント
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工藤さん,こんばんは。
想定以上にアンビエントな響きにはちょっと面喰いましたが,こういうのもありだとは思いつつ,もう少しロック・タッチがあってもよかったってところですね。まぁ,Terje Rypdalも歳が歳なので,ロックなんてやってらんないよってところなのかもしれませんが。
こういう世界に慣れていない人には結構厳しいかもしれませんね。
ということで,当方の記事のURLを貼り付けさせて頂きます。
https://music-music.cocolog-wbs.com/blog/2020/10/post-d35629.html
投稿: 中年音楽狂 | 2020/10/05 18:16
>中年音楽狂さん
こんばんは。
編成から行くと完全にロックのサウンドを想定してましたが、そういう曲はタイトル曲の1曲だけで、あとはゆったりとした幻想的な曲が多かったですね。まあ、現代音楽の方まで手を出した人なので、これはこれでありかな、とも思います。でももっと発散して欲しかった、というのはありますね。
投稿: 工藤 | 2020/10/05 18:38