Atomic Bass/Giuseppe Bassi
新譜が届いたので(と言っても発売は数か月前のようですが)聴きます。最近は欧米のCDは手に入りにくいものもあるようですが、ストリーミングにあることを確認しました。Giuseppe Bassiというベーシスト、名前は知っていたけど、リーダー作を聴くのは初めてじゃないかな。そして日本人の栗林すみれが参加していることでも話題になってそうなアルバムでもあります。東日本大震災に心を寄せて制作したアルバムのようで、朗読が曲の出だしにある曲が多めなので、それをどうとらえるか、ですが、むしろ内容が分からなくても、アルバムとして楽しめるのでは、と思います。ヨーロッパ的でも日本的でもあり、深い精神性を感じることができるのでは、と思いました。こういう感じ方がこういう演奏になっているのだなあ、と分かるようなアルバムです。
Atomic Bass/Giuseppe Bassi(B)(Verte Records)(輸入盤) - Recorded 21-24, 2019. Sumire Liribayasjo(P, Voice), Javier Girotto(Ss, Quena), Giovanni Scasciamacchia(Ds), Antonio Moscatello(Poetry, Recitation), Vince Abbracciante(Accordion on 6). Hsueh Ju Wu(B on 12), Sasaki Seimei(Harmonica on 5) - .1 Lei E 2. Forest And An Elf 3. Cattiva Lullaby 4. 2 De Abril 5. Kojo No Tsuki 6. Halu 7. Chirdren's Mind 8. Dark Wave 9. Ombre Nel Buio 10. Odaka 13. Lei E
(20/09/15)Giuseppe Bassi作が1、3、8-13曲目、栗林すみれ作が2、6-7曲目、Javier Girotto作が4曲目。曲、メンバー、ジャケット内写真を見ると日本に関係のある内容だけれども、東日本大震災に関してBassiは深く関心を持っているとのこと。ドリーミングなメロディで1曲目ははじまるけど(6ー7曲目も同様な雰囲気)、2曲目のような勢いのある曲も含めて、独特な印象を持つ、かつメロディックなサウンドで収録時間の65分を演奏しています。特に滝廉太郎作の5曲目が哀愁をたたえていますけど、やはりアルバム全体を通した印象で聴くべきではないかと。5曲目は栗林のヴォーカルが出だしに。3、8、10-11、13曲目は朗読も入ってますが、やはり独特なメッセージ性のあるアルバムになっていると思います。
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工藤さま、情熱的なベーシストですよね。
信念をもって、物事を成し遂げるのは容易ではありません。
全体には、叙情的な雰囲気だったおもいます。
こちらも、トラバさせてください。
https://mysecretroom.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-44e18e.html
投稿: Suzuck | 2020/09/19 12:58
>Suzuckさん
こんにちは。ご紹介いただきありがとうございます。
出だしかポエトリー・リーディングの曲も何曲かありましたけど、むしろ音として(意味を知りたいことも一部ありますけど)、それも音楽の一部として考えれば、アルバムの全体を楽しむことができました。日本に愛着のある方というのはジャケットのいくつかの写真で分かりましたし、日本風も交えつつ、欧州のサウンドで叙情的にせまってきたな、と思いました。こういうサウンド、好きです。
投稿: 工藤 | 2020/09/19 13:19