Direct Step/Herbie Hancock
ハービー・ハンコックのリーダー作の17日目。今日も東京録音で、しかもLP時代はダイレクトカッティングでの制作。録音を直接盤面のマスターに刻み込む方法なので、演奏の失敗は許されない厳しい方法ですが、当時はこれが音が良い制作方法で、時折この方法のLPを見ました。曲もやり慣れた曲を演奏しているようで、ちょっと無難にまとめたという印象がしないでもないです。でも、そこはトッププロなので、けっこうテクニック的にはすごいんじゃないかと、聴いていて思います。まあ、路線のメインのアルバムではないけど、こういう方向もありました、という記録としては素晴らしいものを残してくれたと思います。
Direct Step/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded October 17 and 18, 1978. Webster Lewis(Key), Alphonse Mouzon(Ds), Paul Jackson(B), Ray Obiedo(G), Bennie Maupin(Ss, Ts, etc), Bill Summers(Per) - 1. Butterfly 2. Shiftless Shuffle 3. I Thought It Was You
LP時代にダイレクト・カッティングという方式で録音されたアルバム。録音を直接レコードの溝に刻み込むので失敗が許されない方法です。これも東京録音。アルバムの収録時間は30分と短いですが、1発録りとは思えないほど完成されていて、クロスオーヴァーの要素が色濃く出ています。ここでは、ポール・ジャクソンのベースが生きたファンクでカッコよくさせている理由の一つではないかと。1曲目は何度も再演されている曲だけれども、上質のファンク/クロスオーヴァーという感じで、聴き心地が良い。ここでのサウンドも落ち着いていて、いい感じの演奏になっています。2曲目はロック・ビートの曲で後半盛り上がります。3曲目はハービー・ハンコックのヴォコーダー・ヴォーカルが聴ける、臨場感あふれる15分台の大作。
« The Piano/Herbie Hancock | トップページ | Monster/Herbie Hancock »
「音楽」カテゴリの記事
- スィート・フォー・トリオ/マーシャル・ソラール(2022.05.17)
- Lunea/Heinz Holliger(2022.05.16)
- Isabela/Oded Tzur(2022.05.15)
- John Scofield(2022.05.14)
「フュージョン・ファンク」カテゴリの記事
- Speaking Of Now/Pat Metheny Group(2022.05.10)
- Vibe/Steps Ahead(2022.05.02)
- Purple Rain/Bob Belden(2022.05.01)
- Thru My Eyes/Michel Camilo(2022.04.19)
- Style - Euro Modern Revival 2003 Featuring Workshy/Makoto Kuriya(2022.04.01)
« The Piano/Herbie Hancock | トップページ | Monster/Herbie Hancock »
コメント