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2020/08/19

1+1/Herbie Hancock, Wayne Shorter

Herbieoneplus ハービー・ハンコックのリーダー作の25日にして一段落。’99年からはじめていたホームページのアルバムコメント手直し作業も一段落、とここまではいいのですが、今日のアルバム、競演・参加作ではないかということで、ホームページの方は掲載個所を移しました。まあ、自分では一生終わらない、と思っていたことがとりあえず20年以上かけても達成できてよかったと思っています。しかもアルバムのラストは自分の好みのジャズ。似たような例として、リッチー・バイラークとデイヴ・リーブマンのデュオが何枚もあったりしますし。けっこうシリアスではありますけど、これで企画の有終の美(?)を飾れて、良かったと思ってます。(と書きつつ、実はまだあと1枚見つけた。)

 

1+1/Herbie Hancock(P), Wayne Shorter(Ss)(Verve) - Recorded 1997. - 1. Meridinanne - A Wood Sylph 2. Aung San Suu Kyi 3. Sonrisa 4. Memory Of Enchantment 5. Visitor From Nowhere 6. Joanna's Theme 7. Diana 8. Visitor From Somewhere 9. Manhattan Lorelei 10. Hale-Bopp, Hip-Hop

2人の作曲が5、8-9曲目(インプロヴィゼーションか)、ハービー・ハンコックの作曲が3、6、10曲目、ウェイン・ショーターの作曲が1-2、7曲目で、Michael Borstlap作が4曲目。収録時間は61分。この2人ならデュオでなくて、バンド編成でフュージョン系をやってくれてもいいと思いますが、神経を研ぎ澄まして対峙している2人も納得。オリジナルが中心で、静かめの曲ばかりなので、フレーズが真剣すぎて聴き流すにはちょっと緊張を要する点も。ショーターがソプラノ・サックスだけを使用している点もここでの特徴ですけど、ほとんど爆発することなく、2人で1つの世界を作れてしまっているところがさすがに一流ミュージシャンなことだけあるなあ、と感心してしまいます。そこから出てくるサウンドはただものではないですね。

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コメント

KUDOさま、コンバンワ。20年かけての編集の偉業、お疲れさまでした。一つ一つのアルバムが客観的に分析され、コメントされており、本当に参考になります。
そして、ショーターとハンコックのデュオで締め括られたわけですね。このアルバムは私も所有していますが、よく考えたら20年以上も前の作品なんですね。もっと老成してからの作品だと勘違いしていました。ショーターとハンコックとの長年のキャリアと信頼関係があってこそ生まれる世界の孤高さに、簡単には立ち入れない凄みに、改めて畏れおののきます。
最近、晩年のザビヌルとショーターがイン・ア・サイレント・ウェイをデュオしている動画を見て、ショーターは実は、彼自体の存在も大きいには違いないが、ハンコックとザビヌルという稀代のピアニストとの触発によって、もっともっと輝きを増す存在なのだなぁと思った次第です。あまりにも素晴らしいデュオ動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=n2vEQh8kbWo

>zawinulさん

こんばんは。

どうもありがとうございます。20年って言っても、新譜とかECMやCriss Crossを聴くことに忙しくて何年も先に進んでいかなかった時もあって、実質、その半分の時間でもできたようなものなんですが、とりあえずやることをやった、という感じです。実は、’96年から’98年までの新譜のページには手をつけてないんですけど、そこはもう処分してしまったものも多く、そのままにしておこうと思ってます。ミュージシャン別のところは全部直しました。

奇しくもハービー・ハンコックとウェイン・ショーターのデュオ作で終わり(実はあと1日残っていて、それはオリジナルアルバムではないのですけど)というのは、ファンクやポップ路線が多かった割にはいい着地点だったかな、と思います。少し内省的だったかな、とは思いますが。YouTubeのザヴィヌルとショーターもけっこう良いですね。ショーターのデュオの演奏は、心にしみる場面が多いような気がします。

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