Secrets/Herbie Hancock
ハービー・ハンコックのリーダー作の14日目。発売順は分かりませんが、この後にV.S.O.P.の録音がドドッと出てきます。そちらの方を気にしなければディスコ路線とか、’80年代の「フューチャー・ショック」の方向にまっしぐらという感じになってます。そこに日本録音でのアコースティックなアルバムが絡む感じでしょうか。コメント手直しの最終作業がこういう流れになってきてますが、ジャズ周辺も好きな私にはふさわしい方向性じゃないかな、なんてことを考えてます。確かに時代を感じさせはしますけど、こういうサウンド、当時は好きだったな。たまたま友人でスリー・ディグリーズとかコモドアーズあたりのソウル(ディスコ)を好きな友人がいました。
Secrets/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded June 1976. Bennie Maupin(Sax, Bcl, etc), Wah Wah Watson(G), Ray Parker Jr(G), Paul Jackson(B), James Levi(Ds), Kenneth Nash(Per) - 1. Doin' It 2. People Music 3. Cantalope Island 4. Spider 5. Gentle Thoughts 6. Swamp Rat 7. Sansho Shima
ベニー・モウピン作が7曲目、共作が1-2、4-6曲目、ハービー・ハンコックの作曲が3曲目。収録時間は48分。よりディスコ・ビートのサウンドに近づいたアルバム。これはギターのワー・ワー・ワトソンとレイ・パーカー・Jrの参加によるところが大きいのではないかと思います。共作が増えたのも、ディスコ的にアイデアを出し合って、時間をかけて作り上げていったと思われます。1曲目など、完璧にディスコという感じの曲になってます。逆にリズム的にどっしり落ち着いた感じ。2、4曲目はややドラマチック。渋めでもリズムは出ていて、アルバムの方向性ははっきりしてます。3曲目は有名な曲ですが、レゲエ風になって意表をついてます。ちょっと軽いノリの5曲目。6曲目も面白いビートで、7曲目はアップテンポでカッコ良い。
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コメント
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懐かしいですね・・・LP時代にこの「SECRETS」好きでしたね。
特にB面トップの"Spider"にぞっこん惚れました。当時ロックの世界の方が私はウェイトが大きかったのですが、ロックもパンクの流れなど変調の時代。
この"Spider"は、ジャズというよりロックのファンキー化みたいな曲で感動でした。
TBさせてください↓
(参考)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/-player-herbie-.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2020/08/06 11:01
>photofloyd(風呂井戸)さん
こんばんは。
このあたり、好みのアルバムは各人違うにしても、けっこう売れたせいか、反響が大きめです。私は’80年代に入る前までは後追いでしたけど、それでも分かりやすいしノリやすいということで、けっこうこのあたりのアルバム、好きでした。
投稿: 工藤 | 2020/08/06 18:48
コンバンワ。この「シークレッツ」から始まる、「サンライト」、「ミスター・ハンズ」の三作については、ハンコックの陽性な面が出た、ノリが良く、明るくで元気になる曲が多くて、大好きな作品群です。そして何より、出し惜しみ気に弾かれるハンコックのローズソロが秀逸で、コピーして勉強したものです。
2曲目の「people music」の中盤のハンコックの短いソロを聴くと、オーバーですが、身がよじれるほど感動します。
投稿: zawinul | 2020/08/06 21:35
>zawinulさん
こんはんは。
今回はこのあたりけっこう駆け足で聴いてしまいましたが、けっこうノリが良くて、ジャズとかフュージョンとかいう前に、ダンス・ミュージックとしてもいいですねえ。VSOPと並行してよくやれたものだと思います。
投稿: 工藤 | 2020/08/06 22:06