The Piano/Herbie Hancock
ハービー・ハンコックのリーダー作の16日目。今日のアルバムは東京録音です。しかもソロ・ピアノ。アメリカでの録音だとやはりソロ・ピアノというのは考えにくいなあ、と今は思いますけど、ディスコアルバムの間に挟まって、こういうアルバムが出てくるところが結果として良かったと思います。惜しいのは収録時間が少々短めなことかな。LP時代にはこういうことは多かったと思うので、まあ、いいんですけど。ちょっと聴きには、最初の3曲のスタンダード、手を加えすぎではないかと思わないでもないけど、これがその時点での彼の内面の表出だと思うので、これはこれでありかなあと思います。いや、素晴らしいんですけどね。
The Piano/Herbie Hancock(P)(Sony) - Recorded July 25 and 26, 1978. - 1. My Funny Varentine 2. On Green Dolphin Street 3. Someday My Prince Will Come 4. Harvest Time 5. Sonrisa 6. Manhattan Island 7. Blue Otani
収録時間は31分。4-7曲目はハービー・ハンコックの作曲で、ありそうでなかなかない彼のアコースティックピアノのソロアルバム。しかも冒頭3曲はおなじみのスタンダード曲。そして、独自の解釈で弾いているように感じます。こういうアルバムは、ほぼ東京録音になってます。音もなかなかいいし、あっという間に全編聴きとおしてしまいます。ちょっと内省的な感じで、しかも繊細。原曲のイメージを少し変えて弾いているような演奏。当時流行ったソロ・ピアノの一環としての位置づけなんでしょうけど、ここまで素のハービーを聴ける機会もアルバムとしてはなかなかありません。格調も高い雰囲気がありますし。オリジナル曲の方も、ピアノの響きを生かした、なかなかいい演奏に仕上がっています。7曲目は少し陽気な感じも。
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