Lite Me Up/Herbie Hancock
ハービー・ハンコックのリーダー作の19日目。いやー、ポップなアルバムが出来上がってしまいました、しかもミュージシャンにスティーヴ・ルカサーその他有名な人が多く参加しています。ハービー自身が参加していない曲もあったり、クレジット見ているとキーボードの表記がなかったりしていますが、8曲目の終わりの方に明らかにキーボードを弾いている演奏があるので、いちおうKeyと入れておきました。ここまでくると誰のアルバムか分からないような気もしますけど、ハービー色ってどうなんでしょうね。ロッド・テンパートンのリズム&ヴォーカルアレンジの曲が多いので。でもポップアルバムとしては上質な方だと思います。
Lite Me Up/Herbie Hancock(Vocoder, Vo, Key, etc)(Sony) - Released 1982. Steve Lukather(G), John Robinson(Ds), Louis Johnson(B), Paulinho Da Costa(Per), Wayne Anthony(Vo), Jerry Hey(Tp, Flh), Patti Austin(Vo), David Williams(G), Michael Boddicker(Synth), Jeff Porcaro(Ds), Abe Laboriel(B), Jay Graydon(G), David Foster(P), Bill Champlin(Vo), Narada Michael Walden(Ds), Randy Jackson(B), Corrado Rustici(Synth), Frank Martin(Vo), Chuck Findley(Tp, Tb), Paulette McWilliams(Vo), Patrice Rushen(Vocoder) - 1. Lite Me Up! 2. The Bomb 3. Gettin' To The Good part 4. Paradise 5. Can't Hide Your Love 6. The Fun Tracks 7. Motor Mouth 8. Give It All Your Heart
完全にポップというか、ディスコのアルバムになってしまいました。全曲がヴォーカル入り。38分収録で8曲なので、ポップス的な曲の長さでもあります。8曲中6曲(1-3、6-8曲目)がロッド・テンパートンの曲(ハービー・ハンコックとの共作を含む)ということからもそのことがうかがえます。4-5曲目はハービーと他の人との作曲。ただし、ジャズの視点を離れて、そういうものだと思って聴くと、けっこうノリも良くてメロディも良いアルバムだとは思います。演奏者としてのハービーはほぼヴォーカルやヴォコーダーのクレジットのみで、参加していない曲もあって、ある意味ここでは作り手側にまわっているのだと思います。けっこう売れたであろう内容ですけど、ここはジャズやファンク的な視点は入れずに聴いておくのがいいのかも。
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コメント
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KUDOさま、コンバンワ。やっぱりこの頃のハンコックは、クインシー・ジョーンズとの関係性が強いのでしょうね。愛のコリーダの時代!。ロッド・テンパートン始め、ジョン・ロビンソン、ルイス・ジョンソン、パティ・オースチンなど、クインシー・ファミリーのアーティスト勢ぞろいですからね。
でもさすが、マイケル・ジャクソンの名曲を生んだロッド・テンパートンの曲だけあって、ノリがいい。
あと、ジェイ・グレイドンが関わった4曲目のParadise、ナラダ・マイケルウォルデンが加わった5曲目のCan't Hide Your Loveなど、ハンコック色の全くない作品もクオリティが高く大好きですね。
投稿: zawinul | 2020/08/10 21:46
>zawunulさん
こんばんは。
ここまで来てしまうと、通常のヒット・チャートのファンが買うアルバムになってますね。どの曲もいいです。ジャズとかファンクとか、とりあえずは置いておいて、このノリの良さと曲の良さで楽しむっていう感じでしょうか。なかなかなアルバムです。ボブ・ジェームスにもロッド・テンパートンを起用したアルバムがあったと思いましたが、今ちょっと探せませんでした。
投稿: 工藤 | 2020/08/10 22:07