Feets, Don't Fail Me Now/Herbie Hancock
ハービー・ハンコックのリーダー作の15日目。この前に「Sunlight」がありますが、それは以前取り上げたので。いやー’78年ですねえ。もうディスコミュージックになっていて、6曲目を除きヴォーカルアルバム。ジャズ度はなく、リズムは踊りやすいようにシンプルなものになっている感じがしてます。やはりジャズファンではなくて一般の音楽ファンが多く聴いていたのだろうと思います。時系列的な概念がなかった段階でこのアルバムを買ってますので、聴いた時には戸惑いました。でももともとこういうジャンルの音楽も、音源としては少なかったとはいえ、好きな方だったので、まあ、結果としてはまだ手元にあるわけなんですが。
Feets, Don't Fail Me Now/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded 1978. Eddie Watkins(B), James Gadson(Ds), Ray Obiedo(G), Bill Summers(Per), Julia Tillman Waters(Vo), Maxine Willard Waters(Vo), Oren Waters(Vo), Luther Waters(Vo) Bennie Maupin(Ss on 6), Wah Wah Watson(G on 6), Freddie Washington(B on 6), James Levi(Ds on 2, 6), Ray Parker Jr(G on 3), Coke Escovedo(Per on 3), Shelia Escovedo(Per on 3), Gordon Bahary(Synth, Prog) - 1. You Bet Your Love 2. Trust Me 3. Ready Or Not 4. Tell Everybody 5. Honey From The Jar 6. Knee Deep
全曲ハービー・ハンコックを含む共作。収録時間は40分。クロス・オーヴァーというよりは、完全なディスコアルバム、ということのようです。1-5曲目までは、彼自身のヴォコーダー・ヴォーカルを含め、ヴォーカリストも呼んだヴォーカル入り。ダンス・ミュージックとしてとらえると、けっこう音楽的にもレベルも高いと思えてノレるので、これはこれでゴキゲンなアルバム。しかし、こういうところまで来てしまうのは、予想してたとはいえ、完全に一般向けのサウンド。1曲目からヴォーカルが前面に出て、踊れる音楽になっています。個人的にはやや渋めな2曲目が好み。4曲目はこれでもか、という感じでノリノリにさせられるので、マイッタです。ただ、ヴォーカルメインになっているので、そこが好みの問題か。ゴキゲンではありますが。
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コメント
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コンバンワKUDOさま
私もご紹介に合わせて、毎日懐かしく振り返っております。
サンライトと同じ年なんですね。どちらが先だったかなぁ。
サンライトの表題曲を聴くといつも幸せになれるので別格扱いなんですが、このアルバムも当時、本当によく聴きました。その中でもメローな2曲目のメロディーが印象的。ハンコックのソロも相変わらず渋カッコイイ。
軽軽路線としては、ライト・ミー・アップと双璧をなしますね。でも良く聴き返してみると、やはり、78年という年の独特の香りがするし、ハンコック流のジャジーな要素も少なからず挿入してあるところなど、なんとも奥ゆかしい。時代の匂いを敏感に感じ取って、ハンコックが楽しんでいるところにとても惹かれます。
投稿: zawinul | 2020/08/07 21:58
>zawinulさん
こんばんは。
サンライトの方は先に取り上げてしまって今回は飛ばしたのですが、それは’77年8月録音のようです。(発売は’78年?)。発売順だと入れ替わることもあるかもしれないので、どっちが先かは分かりませんけれども。
ここまで売れセンでやってくれると、かえって気持ちいいくらいですね。V.S.O.P.の方ではジャズをやってくれているし、うまくバランスが取れているんじゃないかと思います。ただ、私の場合まだこのあたりはリアルタイムではなかったです。
投稿: 工藤 | 2020/08/07 22:21