ECMのパット・メセニー11作が7月31日よりハイレゾ化
少し以前から情報が出ていて気にはなっていたんだけど、7月31日からダウンロード、ストリーミングにおいて(私の場合はAmazon Music HD)ECMのパット・メセニー11作がハイレゾ化されました。早速聴いてみました。
ストリーミングのAmazon Music HDでは(私の場合、PCを通さずスマホからHEOSでネットワークプレイヤーを操作してます)、まだ「ウィチタ・フォールズ」の1曲目だけハイレゾではなくCD音質で、前半で(時に後半で)音飛びし、すぐ2曲目からハイレゾになる不具合のあるものもありますが(8月10日現在ハイレゾになっていて音飛びがなく修正されてます)。(8月8日追記)Amazonとの3回やり取りの結果、CD音質かハイレゾになっているかは、Amazonではコントロールできなくて、配信元の事情だそうです。
ハイレゾ化は、ポリシーもあってか、派手な変化はなく、元の音とあまり変わらない気がする。むしろアナログの音に近づいた感じ? しかしメセニーを聴いていると、ECMカラーの薄いものもあり、改めてレーベルとして広い音楽性を持っているなあ、と思いました。まあ、ECMはもともとCD規格のレベルでもリマスターをするのを極力避け続けていたレーベルでもあり、なるほどなあ、と思わせるところも。今回もネットで検索したら、アナログ・マスター・テープから忠実に原音再生できるようにしたということで、リマスターという表現よりも、原音再生に近づけた、という方が適切でしょうか。
昔はよく聴いたECM時代のパット・メセニーですが、最近はとんとご無沙汰で、今回改めてまたまとめて聴いて、やっぱりこの時代はいいなあ、と思ってます。もともとリマスターには消極的だったレーベルではありますが、これからどんどんハイレゾ化、進めてほしいと思ってます。新譜ではだいたいですが’18年頃のものから、あとは昨年の未CD化作のストリーミング化でハイレゾになっているので、あとはこの流れでどんどん行ってくれれば。もともとCD音質でもあまり不満はないんですけれども(実際に私はCDを買ってますし)、有名でCD化が早かったものほどハイレゾ化を進めてほしいと思います。次はキース・ジャレットのLP時代の名盤あたりやってほしいですね。何作かはすでになっているようですけど。
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コメント
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パット・メセニーのECM盤の96kHz/24bitバージョンがとうとう来ましたね。
メセニーは'18年にも"Letter from Home"や"Metheny/Mehldau"などそれまでCD規格しか無かった過去のアルバム数枚をハイレゾで再リリースしたりしていたので、今回のリマスターもECMではなくメセニー側から持ちかけた話だったのではないかなー、と想像してます。
あくまで憶測の域を出ませんが、"80/81"だけ今年の5月の時点で録音40周年ということでハイレゾ版をリリースしていたので(Amazon Musicでは先日まで聴けませんでしたけど)、その売れ行きがよほど好調だったために残りのアルバムもリマスターしてしまえ、という運びに急遽なったのかもしれません。
音に関しては満足ですけど、不満があるとするならAmazon Musicの楽曲管理の杜撰さですよね。メセニーのアルバムに限らず、キース・ジャレットのアルバムにもHDとUltra HDが混在しているのがいくつもあって、これらは以前からずっと直ってないので今回のも放置されるんじゃないでしょうか。自分はAmazon Musicにはそこら辺の改善はもう微塵も期待せず完全に見限っています。まあCD版の音でもさして不満は無いのがせめてもの救いですね。
投稿: Abacus | 2020/08/02 19:47
>Abacusさん
こんばんは。
実は、私はダウンロードはほとんどしないので、ブログに書けば少しはダウンロード派の方々にも宣伝になるかなと、今回書いてみました。原音に忠実なリマスターなので、LPに近くなったかな、とは思いますけど、元のCD音質でも個人的には問題ないので、地味な、と言えば地味なアップグレードだと思います。
私はPCを通さず、HEOSというスマホアプリ(これがまた使い勝手が悪い)で直接ネットワークプレイヤーを操作しているので、アルバムの混在加減とかは少し違うかもしれません。他のミュージシャンではあったりしますけどHEOSでのPat Methenyでは混在はなかったです。ただし、本文に書いたような不具合が今時点では残っています。
ECMはおっしゃる通りCD音質でも不満はないので、特に急ぐ必要はないですが、少しずつでもハイレゾ化がストリーミングでも進んでくれるといいな、と思います。現状いくつはダウンロードならある、というものも含めて。
投稿: 工藤 | 2020/08/02 20:45