Unity All/大西順子セクステットプラス
新譜が届いたので、先に聴いていきます。今日の大西順子のアルバムは以前に「IXライヴ」として11曲収録出てていたものを、3日間のライヴ前28曲をCD3枚で収録した完全版で、204分ある大作です。聴くのに土日と2日間かけてしまいました。いや、さすが。ディスクユニオンが制作していることもありますけど、3日のライヴの完全収録、しかもダブり曲なし、というのはやはり彼女以外にはなかなかできないんじゃないかと。それでいてワンマンバンドという感じはあまりしなくて、曲の提供もメンバーがほぼ同じ割合で出し合っている感じで、なんだかすごいものが出ちゃったな、と思います。ぶっ続けで聴くのには体力がいります。
Unity All/大西順子(P、Key)セクステットプラス(Somethin' Cool)
Unity All/Junko Onishi(P, Key) Presents The Sextet Plus(Somethin' Cool) - Recorded November 22-24, 2019. Akihiro Yoshimoto(Ts, Ss, Fl), Miki Hirose(Tp, Flh), Yuzo Kataoka(Tb), Yosuke Inoue(B), Shinnosuke Takahashi(Ds), Satoshi Yoshida(G), David Negrete(As), Wornell Jones(Vo) - [CD1] 1. Unity 1 2. Remembering Spring 3. Gate Crasher 4. Baby I'm Yours 5. Magic Touch 6. Falling Rocks 7. Head Towards The Light 8. Lost And Confident 9. One Lap Behind [CD2] 1.Unity 2 3. Rain In March 3. King 4, July 5. Water Reflection 6. Two Laps Behind 7. Dr. Pu! Poon 8. Dark Chime 9. Tropical Sky [CD3] 1. Unity Blues(Unity 3) 2. Route 43 3. Wakanda 4. Apple Of The Eye 5. To THe End Of The World With You 6. Peace In Chaos 7. Cura De Gatos 8. Teenager 9. Alert 5! 10. Speak Your Name
CD3枚組の大作ライヴ。全員の作曲ないしはインプロヴィゼーションが各CDの1曲目にあり、大西順子作ないし共作はCD3の3-4、8、10曲目で、以前出たアルバム(「IXライヴ」はここから11曲をセレクト、今回は28曲全曲収録)のようにメンバー6人で割と均等に作曲を受け持っているようです。ピアノ/キーボードを使い分けたり、ベースもアコースティック/エレクトリックを使い分けたり、ここでは時々ゲストが加わったりと変化に富んでいますが、かなり骨太の、ある意味男っぽいジャズであり、ファンクであり。収録時間もCD3枚で204分と、かなり聴きごたえがあります。今の日本でこういう演奏ができるのはこのグループ(あえて言えば大西順子)だけなのでは、と思わせるほど。骨太なだけに、聴きとおすには体力も。(20年7月1日発売)
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コメント
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KUDOさま、コンバンワ。これはビッグニュースですね。残念ながらまだ聴けてません。diskunionだから、itune等でのネット配信は無いのかなぁ。アルバム『XII』が出た時も興奮しましたが、今度は3枚組!是非聴いてみたい。
大西順子は管が入ってこそ引き立つミュージシャンであると確信しています。「ピアノ・クインテット・スイート」の頃から、大西順子の男勝りのガツンとくる音楽が大好きでした。KUDOさまご紹介有難うございます。
投稿: zawinul | 2020/07/06 20:18
>zawinulさん
こんばんは。
3枚組6,600円と値は張りますが、これは「XIライヴ」(1枚)の限定販売ヴァージョンだそうで、買うなら早いうちをお勧めします。ディスクユニオンのレーベルだと配信はないかもしれないですね。とにかく聴きごたえのあるライヴアルバムでした。
投稿: 工藤 | 2020/07/06 21:41