The Incredible Kai Winding Trombones/Kai Winding
ビル・エヴァンスの参加作の28日目。今日は引き続き、カイ・ウインディングのアルバムです。参加曲は7-9曲目と少ないですけれど、ピアノ・ソロをとる場面もあって、そこだけでも聴きたい、という方は多いんじゃないでしょうか。やはりメロディアス系でトロンボーンの重厚なハーモニーも心地よいし、気軽に聴ける1枚だと思います。トロンボーン2人とバス・トロンボーン2人という編成は、誰が考えたんでしょうね。通所だと3人プラス1人というバランスが多いのですけれども。シリアスなジャズもいいけれど、こういうジャズもたぶん当時はもっと売れていたんだろうなあと。
The Incredible Kai Winding Trombones/Kai Winding(Tb)(Impulse) - Recorded November 17, 21, 23 and December 13, 1960. Johnny Messner(Tb on 1-6), Tony Studd(Btb on 1-6, 10), Paul Faulise(Btb), Ross Tompkins(P on 1-6, 10), Bob Cranshaw(B on 1-6, 10), Al Beldini(Ds on 1-6, 10), Ray Straring(Mellophone on 1-6, 10), Olatunji(Per on 1-6, 10), Jimmy Knepper(Tb on 7-9), Dick Llieb(Btb on 7-9), Bill Evans(P on 7-9), Ron Carter(B on 7-9), Sticks Evans(Ds on 7-9), Ephie Resnick(Tb on 10) - 1. Speak Low 2. Lil Darlin' 3. Doodlin' 4. Love Walked In 5. Mangos 6. Impulse 7. Black Coffee 8. Bye, Bye, Blackbird 9. Michie (Slow) 10. Michie (Fast)
カイ・ウインディング作は6、9-10曲目で他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。収録時間は36分で10曲と、比較的各曲はコンパクト。ビル・エヴァンスは7-9曲目に参加。トロンボーン2本とバス・トロンボーン2本でアンサンブルを十分聴かせてくれます。路線は、「サ・グレートJ&K」路線のメロディアスな明るいジャズといった感じです。トロンボーンの分厚くて重心の低いアンサンブルが、聴いていて心地よい。ハードな路線とは対極ですが、けっこう聴きやすい。それでスタンダード比率が高めなので、さらにメロディアス度は増していきます。時々のコンガの参加もアクセントを添えていて、ここではサウンドの引き締めにひと役買っています。もう一人のRoss Tompkinsのピアノもなかなかいい感じ。リラックスして聴けます。
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