Sextant/Herbie Hancock
ハービー・ハンコックのリーダー作の8日目。ここからしばらくCBS(Sony)時代が続きます。このあたりになってくるとどんどんアルバムごとに進化していって、マイルス・バンドの向こうを張っているわけではないとは思いますが、雰囲気的にはそれも連想してしまいますね。ワンコードの反復的なリズムとか。まあ、面白い展開です。ある時期までは、かなり売れセンを目指していて、そして本当に売れたのではないでしょうか。今回も少し飛び飛びになってしまいますけど、ある程度順番に追えることを楽しみにしています。とはいっても今回は’97年録音のアルバムまでですけど。最近はリーダー作がないのが少し寂しい気もします。
Sextant/Herbie Hancock(Key, etc)(Sony) - Recorded 1973. Bennie Maupin(Ss, Afl, Bcl, etc), Julian Priester(Btb, Ttb, Atb, Per), Buster Williams(B, Per), Billy Hart(Ds), Eddie Henderson(Tp, Flh), Dr. Patrick Glesson(Synth), Buck Clarke(Per) - 1. Rain Dance 2. Hidden Shadows 3. Hornets
全曲ハービー・ハンコックの作曲で、収録時間は39分。CBS移籍後第1弾ですが、前作「クロッシング」とほぼ同じ編成で、曲調も似たような混沌系のアフリカン・ファンクサウンド。効果音的に、あるいはチープに、初期のシンセサイザーの使用が特徴的。意外にパーカッションの音と単調なリズムが心地良かったりしますが、やっぱりやや暗め。ポップな部分の萌芽も、何となく感じることもあります。1曲あたりの時間が長く、それぞれ9分、10分、19分。まだ自由なところもあるようですけど、彼ならではのファンクネスやキーボード、そして反復がカッコいい1曲目、ミディアムのワンコードでのファンクは当時の流れでシンセの使用が効果的な2曲目、反復するベースのフレーズが長時間にわたり、トランス状態を醸し出す3曲目。
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