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2020年7月の記事

2020/07/15

Rah/Mark Murphy

Markrah ビル・エヴァンスの参加作の32日目。今日は男性ヴォーカルのマーク・マーフィーのアルバムですが、エヴァンスの参加曲は過去に書いてあったのですが、今ライナーとかネットで調べても分かりませんでした。他のミュージシャンも同様なので、いちおうこの曲と仮定して、との前提でそのままにしておきます。昔まだCDが少なかったころに買ったアルバムで、男性ヴォーカルものはあまり得意ではなかったのですが、豪華なミュージシャンと曲で、割と聴いていた記憶があります。それでも今回聴いたのはだいぶ久しぶりなんですけれども。やっぱり大編成でホーンが鳴るし、リヴァーサイドとしてはかなり力の入ったアルバムではなかったでしょうか。

 

Rah/Mark Murphy(Vo)(Riverside) - Recorded September and October 1961. Ernie Wilkins(Arr, Cond), Clark Terry(Tp), Blue Mitchell(Tp), Joe Wilder(Tp), Bernie Glow(Tp), Ernie Royal(Tp), Jimmy Cleveland(Tb), Urbie Green(Tb), Melba Liston(Tb), Bill Evans(P), Wynton Kelly(P), Barry Galbraith(G), Sam Herman(G), George Duvivier(B), Art Davis(B), Jimmy Cobb(Ds), Ray Barretto(Cga) - 1. Angel Eyes 2. Green Dolphin Street 3. Stoppin' The Clock 4. Spring Can Really Hang You Up The Most 5. No tears For Me 6. Out Of this World 7. Milestones 8. My Favorite Things 9. My Favorite Things 10. Doodlin' 11. L'il Darlin' 12. Twisted 13. I'll Be Seeing You

ビル・エヴァンスは6、8-9曲目に参加。誰が何曲目に参加しているのかクレジットでは分からないので、どうやって探したのかが不明。豪華メンバーをブラスセクションとして豪華に使い、しかも有名な曲ばかりを演奏しているので、お買い得度は高いかもしれません。ただし、ビル・エヴァンスはバッキングでなるほどなあ、と思わせる部分はありますが。あまり目だっていません。 冒頭からちょっとエキゾチックなアレンジで、男性ヴォーカルが聴こえていて、よく覚えているので昔は割と聴いた方だと思います。マーク・マーフィーの代表作でもありますし。男性ヴォーカルはあまり得意な方ではないと言いつつも、例外はあります。それにしても豪華なアルバムで、これがリヴァーサイドから出ていたことも、トピックにはなりえますね。

2020/07/14

The Blues And The Abstract Truth/Oliver Nelson

Olivertheblues ビル・エヴァンスの参加作の31日目。このアルバムにもエリック・ドルフィーが参加していて、そういえばドルフィーの参加作も昔は集めていたなあ、と思い出しました。特集を組もうと思えばできるのですが、今になって私がやっても、もうすでに語りつくされている感もあるし、今後の課題ですね。エヴァンスをやるのも、今となってはけっこう勇気がいりますね。ここでのエヴァンス、バッキングなどでも相手に合わせつつ、ソロになるとやはり彼らしいなあ、と思います。編成が4管なので、出番はそんなに多くないですが。このアルバムもけっこう有名盤ですね。こういうのも久しぶりに聴くと、けっこういいですね。

 

The Blues And The Abstract Truth/Oliver Nelson(As, Ts, Arr)(Impulse) - Recorded February 23, 1961. Eric Dolphy(As, Fl), Freddie Hubbard(Tp), George Barrow(Bs), Bill Evans(P), Paul Chambers(B), Roy Haynes(Ds) - 1. Stolen Moments 2. Hoe-Down 3. Cascades 4. Yearnin' 5. Butch And Butch 6. Teenie's Blues

全曲オリヴァー・ネルソンの作曲。収録時間は36分。ブルースをベースにしたオリジナル曲のアルバムですが、いかにもブルースという感じでないのもいいし、参加メンバーがまず、すごい。エリック・ドルフィーのように個性的なミュージシャンもいて、出てくるサウンドも当時としては比較的新しいと思います。ホーンアレンジも良く、聴いてみる価値はあります。1曲目の出だしで、その緻密なホーンアレンジで引きこまれてしまい、アドリブ的には落ち着いたミディアム・テンポの進行。考えてみれば誰がソロを取ってもいい演奏は間違いなしのメンバーなので、ブルースが基本でもけっこうジャズとして楽しめます。そして2曲目は急に明るくなって、曲ごとに色合いが違います。3-6曲目のエヴァンスのピアノ・ソロもなかなかです。

2020/07/13

Know What I Mean?/Cannonball Adderley With Bill Evans

Cannonballknow ビル・エヴァンスの参加作の30日目。今日のアルバムはかなりエヴァンス度が高く、本文でも書きましたけど、エヴァンス・トリオ・プラス・キャノンボール・アダレイといった雰囲気のサウンド。すでにこのアルバムを聴いた方は多いと思いますが、エヴァンスファンでまだの方はぜひ聴いていただきたいと思います。ここまでのサイド参加作ってこの時期なかなかなかったですし。同じミュージシャンのリーダー作で2-3回録音するのはチェット・ベイカーとかリー・コニッツと同様で、キャノンボールもこれで3枚目じゃなかったかな。結果、このアルバムが一番印象に残りました。というわけでアルバムコメントもいい時は内容がグダグダ気味なのをお許しください。

 

Know What I Mean?/Cannonball Adderley(As) With Bill Evans(P)(Riverside) - Recorded January 27, February 21 and March 13, 1961. Percy Heath(B), Conny Kay(Ds) - 1. Waltz For Debby 2. Goodbye 3. Who Cares? 4. Venice 5. Toy 6. Elsa 7. Nancy (With The Laughing Face) 8. Know What I Mean? Bonus Track: 9. Who Cares?(Take 4) 10. Know What I Mean?(Take 12)

ビル・エヴァンス作は1、8、10曲目。ジョン・ルイス作が4曲目で、9-10曲目はボーナストラックの別テイク。出だしのエヴァンスのピアノからして、性格的には、ビル・エヴァンス・トリオ・プラス・キャノンボール・アダレイのアルバムとしてもおかしくないアルバム。サウンド的にもまさにその通りというか。アルバムのタイトルにはウィズでエヴァンスの名前がありますし。彼のゆかりの曲も何曲か。MJQのリズムなので、ピアノとホーンを中心に十分楽しめます。それだけにエヴァンスの一連のリーダー作と比べても、彼のアルバムとして聴くに値するような内容だと思います。この時期、すでにジュリアン・アダレイとは名乗ってないので、キャノンボールが定着したのでしょう。なかなかいいアルバムで、何度でも聴き返せると思います。

2020/07/12

Jazz Abstractions/John Lewis

Johnjazzabst ビル・エヴァンスの参加作の29日目。かなり大がかりで、すごいアルバムに参加しています。リーダーとなるジョン・ルイスはなぜかピアノで参加していなくて、3-4曲目のエヴァンスもあまりピアノ度はないですけど、その代わりにオーネット・コールマンやエリック・ドルフィーなどをけっこう堪能できます。そろそろサイド参加作が’60年も終わってだんだんと少なくなってくる段階ではありますが、有名な、あるいは話題のアルバムの割合が高くなってくる感じでしょうか。私はこっち方面のサウンドも割と好きな方なんですけど、それでもこれを聴いたのは久しぶりです。’60年でこういうアルバムはけっこう革新的ではなかったかと思います。

 

Jazz Abstractions/John Lewis(Atlantic) - Recorded December 20, 1960. Ornette Coleman(As on 1, 4), Jim Hall(G), Scott Lafaro(B), Alvin Brehm(B on 1), Sticks Evans(Ds on, 1, 3-4), Eric Dolphy(Fl, Bcl, As on 3-4), Robert Didomenica(Fl on 3-4), Eddie Costa(Vib on 3-4), Bill Evans(P on 3-4), George Duvivier(B on 3-4), The Contemporary String Quartet - 1. Abstruction 2. Piece For Guitar & Strings 3. Variants On A Theme Of John Lewis(Django) 4. Variants On A Theme Of Thelonious Monk(Criss-Cross)

正式にはJohn Lewis Presents Contemporary Musicとなり、ジョン・ルイスが弾いているわけではないです。ビル・エヴァンスは3-4曲目に参加。36分収録。曲によって入れ替わりはありますが、オーネット・コールマン、エリック・ドルフィー、スコット・ラファロなど、すごい顔ぶれと、ジム・ホール作(2曲目)とガンサー・シュラーも作曲(1、3-4曲目、ただし3-4曲目はルイスとセロニアス・モンク作の変奏曲)して、サード・ストリーム・ミュージックやフリー・ジャズの走りのような演奏も一部にあり、独特な輝きを見せるアルバム。1曲目からフリージャズという感じで、ある程度構築感もあるようなサウンド。当時としてはかなり実験的だったのでは。2曲目のホールもなかなか挑戦的な演奏。それでも2曲目以降の方が分かりやすい。

2020/07/11

The Incredible Kai Winding Trombones/Kai Winding

Kaiincredible ビル・エヴァンスの参加作の28日目。今日は引き続き、カイ・ウインディングのアルバムです。参加曲は7-9曲目と少ないですけれど、ピアノ・ソロをとる場面もあって、そこだけでも聴きたい、という方は多いんじゃないでしょうか。やはりメロディアス系でトロンボーンの重厚なハーモニーも心地よいし、気軽に聴ける1枚だと思います。トロンボーン2人とバス・トロンボーン2人という編成は、誰が考えたんでしょうね。通所だと3人プラス1人というバランスが多いのですけれども。シリアスなジャズもいいけれど、こういうジャズもたぶん当時はもっと売れていたんだろうなあと。

 

The Incredible Kai Winding Trombones/Kai Winding(Tb)(Impulse) - Recorded November 17, 21, 23 and December 13, 1960. Johnny Messner(Tb on 1-6), Tony Studd(Btb on 1-6, 10), Paul Faulise(Btb), Ross Tompkins(P on 1-6, 10), Bob Cranshaw(B on 1-6, 10), Al Beldini(Ds on 1-6, 10), Ray Straring(Mellophone on 1-6, 10), Olatunji(Per on 1-6, 10), Jimmy Knepper(Tb on 7-9), Dick Llieb(Btb on 7-9), Bill Evans(P on 7-9), Ron Carter(B on 7-9), Sticks Evans(Ds on 7-9), Ephie Resnick(Tb on 10) - 1. Speak Low 2. Lil Darlin' 3. Doodlin' 4. Love Walked In 5. Mangos 6. Impulse 7. Black Coffee 8. Bye, Bye, Blackbird 9. Michie (Slow) 10. Michie (Fast)

カイ・ウインディング作は6、9-10曲目で他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。収録時間は36分で10曲と、比較的各曲はコンパクト。ビル・エヴァンスは7-9曲目に参加。トロンボーン2本とバス・トロンボーン2本でアンサンブルを十分聴かせてくれます。路線は、「サ・グレートJ&K」路線のメロディアスな明るいジャズといった感じです。トロンボーンの分厚くて重心の低いアンサンブルが、聴いていて心地よい。ハードな路線とは対極ですが、けっこう聴きやすい。それでスタンダード比率が高めなので、さらにメロディアス度は増していきます。時々のコンガの参加もアクセントを添えていて、ここではサウンドの引き締めにひと役買っています。もう一人のRoss Tompkinsのピアノもなかなかいい感じ。リラックスして聴けます。

2020/07/10

The Great J & K/J.J. Johnson & Kai Winding

Kaiandjj ビル・エヴァンスの参加作の27日目。今日のアルバムはけっこう有名なんじゃないかと思います。トロンボニストのカイ・ウインディングとJ.J.ジョンソンの双頭アルバムで、しかもビル・エヴァンスが全面参加。’60年も秋になってくると、そろそろ彼のいろいろなアルバムに参加するのもあと少しになってくるので、よくこういろいろなアルバムに参加しているなあ、ということの確認と、それを味わいながら、聴いています。ここでのメロディ重視は売れたでしょうけど、ちょっと間違えるとイージーリスニング的にもなるなあ、なんてことを思いながら。でも難解なジャズばかりが世の中にあったわけではないわけで、こちらの方が当時はむしろ主流だったのかも。

 

The Great J & K/J.J. Johnson(Tb) & Kai Winding(Tb)(Impulse) - Recorded October 3, November 2, 4 and 8, 1960. Bill Evans(P), Paul Chambers(B on 1-3, 6-7), Tommy Williams(B on 4-5, 8-11), Roy Haynes(Ds on 1-3, 6-7), Arthur Taylor(Ds on 4-5, 8-11) - 1. This Could Be The Start Of Something 2. Georgia On My Mind 3. Blue Monk 4. Judy 5. Alone Together 6. Side By Side 7. I Concentrate On You 8. Theme From Picnic 9. Trixie 10. Going, Going, Gong! 11. Just For A Thrill

スタンダード&ジャズメン・オリジナル集で、収録時間は42分。トロンボーン2管による演奏。ハードバップというより、メロディアスなイージーリスニング的トロンボーンのハーモニーといった感じです。もっとも当時は彼らの右に出るものはあまりいなかったと思うので、演奏には余裕が感じられます。時々入るビル・エヴァンスのピアノやバッキングがいい感じ。それにしても、ジャズとして聴くには少し明るいかな、という感じも。それでも2人のトロンボーンのメロディはかなり良いので、けっこう売れたのではないかと思います。BGMにもいいかもしれないけれど、それだけではちょっともったいないかも。エヴァンス度も全曲に参加しているので、まあ、そこそこには出てきます。それでもここでの2管のトロンボーンのイメージが強いか。

2020/07/09

The Soul Of Jazz Percussion/Booker Little/Donald Byrd

Bookersoul ビル・エヴァンスの参加作の26日目。このアルバムも1-3曲目と一部参加です。まだ消費税のない独身時代だったしバブルの時代でもあったので、当時はよくいろいろなCDを買ってました。調べてみれば国内盤では複数回出ているようでした。その中にこういうCDもあったんですね。昔のCDは処分してしまったのもあるので、よく今まで残っていたと思います。いわゆるジャズとラテンの融合した音楽というより、まだ両者が並行して同じ曲を演奏している、という感じなんですが、そこのあたりがまた原初的な感じもして、久しぶりに聴くといいなあ、と思います。それにしても入れ替わりつつ豪華なメンバーですね。こういうアルバムは残ってほしいです。

 

The Soul Of Jazz Percussion/Booker Little(Tp on 4-8)/Donald Byrd(Tp on 1-6)(Warwick) - Recorded Spring 1960. Curtis Fuller(Tb on 7-8), Philly Joe Jones(Ds on 1-3, 7-9), Paul Chambers(B on 1-3), Pepper Adams(Bs on 1-3), Bill Evans(P on 1-3), Mal Waldron(P on 4-9), Ed Shaughnessy(Ds on 4-6), Armando Peraza(Per on 4-6), Marcus Belgrave(Tp on 4-6), Addison Farmer(B on 4-9), Don Ellis(Tp on 7-8), Willie Rodriguez(Per on 7-8), Earl Zindars(Per on 1-3), Ed Shaughnessy(Ds, Per, Vib on 4-7, 9), Armando Peraza(Per on 4-6) - 1. Ping Pong Beer 2. Prophecy 3. Quiet Temple 4. Wee Tina 5. Chasing The Bird 6. Call To Arms 7. November Afternoon 8. Witch Fire 9. Construction Crew

収録時間は37分。ビル・エヴァンスは1-3曲目に参加。ワーウィック・レーベルという超マイナーレーベルですが、国内盤CDで出たことがあるんですよね。編成的には4種類あって、それぞれのセッションを並べてアルバムにしたものと思います。ドラム・プラス・パーカッションという編成の初期の頃ではないかと。パーカッションは、今とサウンド・イメージが違っていて、もっとドロドロとした感じがしないでもなく。曲も通常とは一味もふた味も違ったものが多いですが、ホーンもピアノもリズムも適度に気を配って会って、当時のジャズとしてもけっこう楽しめると思います。エヴァンスもソロを時々取っていて、短めながら、エヴァンス度はやや高め。マイナーレーベルながらメンバーもいいですし、一度聴いてみてもいいんじゃないかと。

2020/07/08

The Soft Land Of Make Believe(Frank Minion In Bethlehem)/Frank Minion

Franksoftland ビル・エヴァンスの参加作の25日目。クレジットには’69年の1月録音とありましたが、ライナーの方で’60年1月とあったので、そちらの方が時期的にも正しいのでしょう。ベツレヘムでのフランク・ミニオンのアルバムですが、録音年月の分からない曲も多く、出演メンバーの分からない曲がカップリングの後半の方にあったりとミステリアスなアルバムではあるけれど、内容的には男性ヴォーカルのアルバムとして気軽に楽しめるものではないかと思います。私は個人的にはあまり得意ではないので、このアルバムはたった3曲に出ているエヴァンス目当てだったのだと思いますけれども。そんなに長くなくても存在感のあるソロをとっています。

 

The Soft Land Of Make Believe(Frank Minion In Bethlehem)/Frank Minion(Vo)(Bethlehem) - (10-12曲目)Recorded January 1960. Bill Evans(P), Paul Chambers(B), Jimmy Cob(Ds), (1-9曲目)Tommy Flanagan(P), Roland Alexander(Ts, Fl), George Tucker(B), Danny Richmond(Ds) - 1. Introduction To Black Opium Street/The Soft Land Of Make Believe 2. Knowbody Knows 3. Autobiography Of a Musician 4. Bongo Blues 5. Oddsville, U.S.A. 6. Things Ain't Like They Used To Went 7. Salaam My Child 8. Laughing Boy 9. Later 10. Framenco Sketches 11. Round Midnight 12. So What 13. Watermelon 14. You I Love -The Forward Sound- 15. Take The "A" Train 16. But Not For Me 17. I've Done My Share 18. Night In Tunigia 19. Night And Day 20. Doodlin' 21. Who Stole The Mambo 22. Lady Bird 23. Holy Mackerel

フランク・ミニオンはクラブ・シンガーとのことで、曲の間にナレーションが入ったり、そういう意味ではトータル的に聴かせる歌手なのかなと思わせます。10-12曲目がビル・エヴァンス、ポール・チェンバース、ジミー・コブのトリオ参加ですが、曲が「フラメンコ・スケッチ(実はオール・ブルース)」「ラウンド・ミッドナイト」「ソー・ホワット」(しかもヴォーカル入り)とおもしろい内容。当時としては挑戦的な内容だったのでは、と思います。エヴァンスがここでは短いながらソロをとっていて、それが聴きもの。9曲目までも組曲のような感じになっています。他の曲もさすがのバック・メンバーで、なかなかの人選と思われますが、やはりメインはヴォーカルということで、露出度という点では、少し弱いか。15曲目以降別アルバムのカップリング。

2020/07/07

You And Lee/Lee Konitz

Leeyouand ビル・エヴァンスの参加作の24日目。今日は再びリー・コニッツのアルバムです。ジミー・ジュフリーのアレンジだし、けっこうマニアックなアルバムかなという記憶があったのですが、久しぶりに聴き直してみるとスタンダードやジャズメン・オリジナル集だし、割と普通のジャズでかなり聴きやすかったです。ヴァーヴでこのジャケットとくれば、やっぱりそうなるかな、と記憶の修正につとめました。収録時間は短めなのと、ピアノやギターは大きめの管楽器の編成に埋もれがちにはなるけど、アルバムトータルとしてはけっこういいんじゃないかと思いました。それにしても豪華なメンバーですね。イメージは違ったけど久しぶりに聴いてよかったと思った1枚。

 

You And Lee/Lee Konitz(As)(Verve) - Recorded October 29, 1959 (October 30, 1959) Ernie Royal(Tp), Marky Markowitz(Tp), Phil Sankel(Tp), Eddie Bart(Tb), Bill Byers(Tb), Bill Evans(P on 1-2, 4, 8), Sonny Dallas(B), Roy Haynes(Ds), Jimmy Giuffre(Arr), Jim Hall(G on 3, 5-7) - 1. Ev'rything I've Got (Belongs To You) 2. You Don't Know What Love 3. You're Driving Me Crazy 4. I Did't Know About You 5. You're Clear Out Of This World 6. The More I See You 7. You Are Too Beautiful 8. I'm Getting Sentimental Over You

スタンダードとジャズメン・オリジナル集。収録時間は33分と短め。ビル・エヴァンスは1-2、4、8曲目に参加。他の曲はジム・ホール(G)が代わりに参加。これだけでもなかなか豪華なイメージがあります。ジミー・ジュフリーのアレンジで、しかもホーンの人数が多いので、ビッグバンド編成とまではいきませんが、割と個性的なアレンジで聴きごたえのあるサウンドに仕上がっています。それでも難解さよりはメロディの親しみやすさが前面に出てくる感じで、割と普通にスタンダード集のアルバムとして聴けるのではないかな、と思います。メンバーもなかなかいいですし。コニッツのホーンもクールさが引っ込み、メロディアスな面がもっと前に出ている印象で、やはりヴァーヴで出し続けていることが大きいのでは、と思わせます。

2020/07/06

Unity All/大西順子セクステットプラス

Onishiunityall 新譜が届いたので、先に聴いていきます。今日の大西順子のアルバムは以前に「IXライヴ」として11曲収録出てていたものを、3日間のライヴ前28曲をCD3枚で収録した完全版で、204分ある大作です。聴くのに土日と2日間かけてしまいました。いや、さすが。ディスクユニオンが制作していることもありますけど、3日のライヴの完全収録、しかもダブり曲なし、というのはやはり彼女以外にはなかなかできないんじゃないかと。それでいてワンマンバンドという感じはあまりしなくて、曲の提供もメンバーがほぼ同じ割合で出し合っている感じで、なんだかすごいものが出ちゃったな、と思います。ぶっ続けで聴くのには体力がいります。

 

Unity All/大西順子(P、Key)セクステットプラス(Somethin' Cool)
Unity All/Junko Onishi(P, Key) Presents The Sextet Plus(Somethin' Cool) - Recorded November 22-24, 2019. Akihiro Yoshimoto(Ts, Ss, Fl), Miki Hirose(Tp, Flh), Yuzo Kataoka(Tb), Yosuke Inoue(B), Shinnosuke Takahashi(Ds), Satoshi Yoshida(G), David Negrete(As), Wornell Jones(Vo) - [CD1] 1. Unity 1 2. Remembering Spring 3. Gate Crasher 4. Baby I'm Yours 5. Magic Touch 6. Falling Rocks 7. Head Towards The Light 8. Lost And Confident 9. One Lap Behind [CD2] 1.Unity 2 3. Rain In March 3. King 4, July 5. Water Reflection 6. Two Laps Behind 7. Dr. Pu! Poon 8. Dark Chime 9. Tropical Sky [CD3] 1. Unity Blues(Unity 3) 2. Route 43 3. Wakanda 4. Apple Of The Eye 5. To THe End Of The World With You 6. Peace In Chaos 7. Cura De Gatos 8. Teenager 9. Alert 5! 10. Speak Your Name

CD3枚組の大作ライヴ。全員の作曲ないしはインプロヴィゼーションが各CDの1曲目にあり、大西順子作ないし共作はCD3の3-4、8、10曲目で、以前出たアルバム(「IXライヴ」はここから11曲をセレクト、今回は28曲全曲収録)のようにメンバー6人で割と均等に作曲を受け持っているようです。ピアノ/キーボードを使い分けたり、ベースもアコースティック/エレクトリックを使い分けたり、ここでは時々ゲストが加わったりと変化に富んでいますが、かなり骨太の、ある意味男っぽいジャズであり、ファンクであり。収録時間もCD3枚で204分と、かなり聴きごたえがあります。今の日本でこういう演奏ができるのはこのグループ(あえて言えば大西順子)だけなのでは、と思わせるほど。骨太なだけに、聴きとおすには体力も。(20年7月1日発売)

2020/07/05

Chet Baker Plays The Best Of Lerner And Loewe

Chetlerner ビル・エヴァンスの参加作の23日目。今日のアルバムは、何回か参加しているチェット・ベイカーのアルバムで、おそらく経歴の中ではチェットの最後の参加作では。しかも全曲ではなくて半分ほど。それでもこの時期になってくると、はっきりエヴァンスがピアノを、たとえバッキングであっても、弾いていると分かるような場面が増えてくるのがうれしいですね。このアルバムでは静かに主に単音でピアノ・ソロを弾いている曲や、8曲目あたりは全開になっている感じもあるので、余計にもう一人のピアニストと比べられてしまうのでは、と思います。もっと地味なバラード・アルバムかと思ってましたが、知っている曲もあり、サウンドもカラフルでした。

 

Chet Baker(Tp) Plays The Best Of Lerner And Loewe(Riverside) - Recorded July 21, 1959 (July 22, 1959). Herbie Mann(Fl, Ts), Zoot Sims(As, Ts), Pepper Adams(Bs), Bill Evans(P on 2, 6-8), Bob Corwin(P on 1, 3-5), Earl May(B), Clifford Jarvis(Ds) - 1. I've Grown Accustomed To Her Face 2. I Could Have Danced All Night 3. The Heater On The Hill 4. On The Street Where You Live 5. Almost Like Being In Love 6. Thank Heaven For Little Girls 7. I Talk To The Trees 8. Show Me

ビル・エヴァンスは2、6-8曲目に参加。ラーナー&ロウのコンビは、ミュージカル作品の作詞家&作曲家ですが、その作品集。チェット・ベイカーのウエスト・コースト色があり、ハード・バップ色が薄いのも特色。ジャズというよりはムードミュージック的なメロディの流れもあるので、特にバラードでのホーンのサウンドなども含めてBGMにもいいかも。8曲目はアップテンポの4ビート。フルートやバリトン・サックスが加わると魅力的。特定の音楽家に焦点を当てたことで、’40-50年代の味わいのあるその音楽を、メロディも、そのアレンジも含めて強く感じることができます。エヴァンスのピアノ・ソロも地味めのもあるが各曲にあるので、それなりにエヴァンス度はあり、バッキングにまわったときも、分かる人には分かるサウンド。

2020/07/04

Lee Konitz With Jimmy Giuffre

Leemeetsjimmy ビル・エヴァンスの参加作の22日目。リー・コニッツのアルバムにビル・エヴァンスの参加しているアルバムは今日のだけではなくて、まだこれから紹介するものもありますけど、この時期特定のミュージシャンに何作かずつ登場するのはありますね。営業上の理由なのか、個人的な方向性なのかは分かりませんけれども。今日のアルバムは4LPが2CDになっている、しかもリーダーが違う変則仕様なのですが、’96年発売の輸入盤の国内仕様。普段ならめったに手に取ることもないアルバムも混ざっているので、まあ、持っていてもいいか、と思います。ただ目的のアルバムがCD2枚に分かれていた、というのは、ちょっとなあ、とも思いますけど。

 

Lee Konitz(As) With Jimmy Giuffre(Bs, Arr)(Verve) - (Lee Konitz With Jimmy Giuffre のアルバムについての録音日とミュージシャン) Recorded May 1959. Hal McKusick(As), Ted Brown(Ts), Warne Marsh(Ts), Bill Evans(P), Buddy Clark(B), Ronnie Free(Ds) - (Disc 1)(Lee Konitz With Strings - An Image) 1. 'Round Midnight 2. The Daffodil's Smile 3. I Got It Bad (And That Ain't Good) 4-6. Music For Alto Saxophone And Strings 7. What's New 8. Blues For Our Children 9. An Image Of Man (Ralph Burns - Free Forms) 10. Terrisita 11. Lillith 12. Vignette At Verney's 13. Cameo 14. Places, Please 15. Tantallon 16. Spring Is 17. Someday, Somewhere (Lee Konitz With Jimmy Giuffre) 18. Darn That Dream (Disc 2) 1. Palo Alto 2. When Your Lover Has Gone 3. Cork'n' Bib 4. Somp'm Outa' Nothin' 5. Someone To Watch Over Me 6. Uncharted 7. Moonlight In Vermont 8. The Song Is You (Jimmy Giuffre - Piece For Clarinet And String Orchestra/Mobiles) 9-13. Piece For Clarinet And String Orchestra 14-19. Mobiles

なんと4枚のLPが2枚のCDになっているアルバム。ビル・エヴァンスは「リー・コニッツ・ミーツ・ジミー・ジュフリー」(1枚目18曲目-2枚目8曲目)に参加。リーダーも別々な4枚のアルバムをまとめてしまうのもちょっと強引でどうか(しかも、LP2枚ずつ各1枚のCDにはまとまっていない)と思いますが、めったに出ないアルバムも聴けるので、少し感謝しています。さて、ここでは表題のアルバムだけのコメントを。最初の曲は管楽器だけの合奏の小品で、何となくこのバンドの方向性をうかがえて、興味深いです。コニッツの作曲は2枚目の1、3曲目、ジュフリーの作曲は同4、6曲目で、他はスタンダードなど。アレンジも担当していてなかなか個性的で厚みのあるホーンアレンジが聴けます。ピアノ度はまあまあかなといったところ。

2020/07/03

Kind Of Blue/Miles Davis

Mileskind ビル・エヴァンスの参加作の21日目。今日のアルバムはもう、説明不要でしょう。おそらく自分がアルバムコメントを書いてきた中でも一番有名なアルバムのひとつになるのでは、と思います。それがなぜ、アルバムコメントの手直し作業の最後の方になってしまったかというと、単に自分がホームページを’70年代以降のジャズを中心に運営してきたから、としか言いようがないです。もう何度も聴いてけっこう内容を覚えてしまっているのだけれども。それでも、このアルバムが苦手だという方もいらっしゃるようですね。まあ、ジャズは趣味だし強制されるものではないので、自分が好きだと思えるアルバムを聴いていくのが一番いいのだと思います。

 

Kind Of Blue/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded March 2 and April 22, 1959. Julian Cannonball Adderley(As on 1-2, 4-5), John Coltrane(Ts), Bill Evans(P on 1, 3-5), Wynton Kelly(P on 2), Paul Chambers(B), Jimmy Cobb(Ds) - 1. So What 2. Freddie Freeloader 3. Blue In Green 4. All Blues 5. Flamenco Sketches

ビル・エヴァンスは1、3-5曲目に参加。誰もが知っているジャズのモードへの転換を示す歴史的名盤です。収録時間は45分。3曲目のみマイルス・デイヴィスとエヴァンスの共作(諸説あり)で、他はマイルスの作曲。このときすでにエヴァンスはマイルス・バンドを退団していたのですが、この録音のために呼び出されたそうです。理論的なことはともかく、このアルバムは、エヴァンスの参加なしでは平凡に終わっていたのではないかと。曲調から、2曲目のみウィントン・ケリーがピアノで参加しているのも必然か。オリジナル曲の、しかもモード奏法の完成をみたアルバムで、ここからジャズの歴史が変わっていきます。ただ今でも好き嫌いは聴く人によってあるかも。素朴なジャズの骨格を見たような気もするけど、音楽は豊穣。

2020/07/02

Live At The Half Note/Lee Konitz

Leelivehalf ビル・エヴァンスの参加作の20日目。この頃から’59年に入っていきますが、それにしても以前書いたクレジットやコメントの誤記が多いこと。見つけるたびに直してはいるのですけど。今回はホームページのポール・モチアンの項目にこのアルバムを入れ忘れていました。それにしても、リー・コニッツとウォーン・マーシュの2管に、エヴァンス、ジミー・ギャリソン、ポール・モチアンとの組み合わせ、珍しいんじゃないでしょうか。CD2枚組で約95分、たっぷり聴けます。ただ、このあたりの演奏も好みが分かれそうなところではありますね。昔は私もあまり好きではありませんでしたが、今聴いてみると、なかなかいいじゃないかと思うようになりました。

 

Live At The Half Note/Lee Konitz(As)(Verve) - Recorded February 24 and Possibly March 3, 1959. Warne Marsh(Ts), Bill Evans(P), Jimmy Garrison(B), Paul Motian(Ds) - 1. Palo Alto 2. how About You? 3. My Melancholy Baby 4. Scrapple From The Apple 5. You Stepped Out Of A Dream 6. 317 E 32nd 7. April 8. It's You Or No One 9. Just Friends 10. Just Friends 11. Baby, Baby All the Time 12. Subconscious-Lee

リー・コニッツ作は1、12曲目で、他はジャズメン・オリジナルやスタンダードなど。2枚組CDで出ましたが、ライヴ演奏なので長い演奏を十分に楽しむことができます。ピアノはバッキングは奥に引っ込んでいるけど、ソロがある時には十分前に出てくるので、そんなに不満はありません。コニッツとウォーン・マーシュの2管の音は独特だなあと思いますが、やはりこれが個性なんでしょうね。あと、このメンバーだとホーンが出ている時はピアノはバッキングをやらない場面もある程度あって、かすかにバッキングの音が聴こえる場面もあったりします。エヴァンスのピアノもこのメンバーに合わせて、ストイックなソロが多いような気がします。彼と分かるソロは貴重かも。ポール・モチアンの参加も珍しいか。こういう方面も出演してます。

2020/07/01

Chet/Chet Baker

Chetchet ビル・エヴァンスの参加作の19日目。今日のアルバムはけっこう有名なのではないでしょうか。ただ、エヴァンスはバッキングのクセで分かるのですが、3管が前面に出ているだけに、なかなかソロをとる場面がまわってこない。10曲目のボーナス・トラックが一番長くて目立つソロをとっている、という皮肉な結果となってしまいましたけど。それでも、全体として聴いてみると上質なバラード集だと思います。時に緩い4ビートにもなる曲がありますけどね。まあ、国内盤はビル・エヴァンスの名前を出してまで売りに出そうという気持ちは分かりますけど、チェット・ベイカーのみの名前でも十分売れたのでは、と予想させます。

 

Chet/Chet Baker(Tp)(Riverside) - Recorded December 30, 1958 and January 19, 1959. Pepper Adams(Bs on 1-2, 4-5, 7, 9-10), Herbie Mann(Fl on 1-2, 4-5, 7, 9-10), Kenny Burrell(G on 3, 6), Bill Evans(P on 1-2, 4-5, 7-10), Paul Chambers(B), Connie Kay(Ds on 1-2, 5-7. 10), Philly Joe Jones(Ds on 4, 8-9) - 1. Alone Together 2. How High The Moon 3. It Never Entered My Mind 4. 'Tis Autumn 5. If You Could See Me Now 6. September Song 7. You'd Be So Nice To Come Home To 8. Time On My Hands (You In My Arms) 9. You And Th Night And The Music 10. Early Morning Mood

ビル・エヴァンスは1-2、4-5、7-10曲目に参加。チェット・ベイカーの甘い(?)トランペットで、主にスタンダードばかりのバラードの作品。4ビートになる曲もありますが。ここでも、エヴァンスの参加が全体のサウンドを方向づけているような気がします。国内盤の帯には「チェット・ベイカー・ウィズ・ビル・エヴァンス」と書いてあるので、やはりこちらで売り出したいのかなあ、と思います。たまにあるピアノ・ソロがけっこう聴かせます。多くの曲での3管編成のアレンジがなかなかいいですね。トランペット、バリトンサックス、フルートの編成も趣きがあっていい。3、6曲目には他の楽器の代わりにケニー・バレルのギターが登場して、割と優しい演奏を聴かせてくれます。やはり名盤のうちに入るかも。10曲目はボーナス・トラック。

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