Promontoire/Benjamin Moussay
ECMレーベルの新譜聴き3日目。今日もソロ・ピアノですけど、なかなか叙情的で良い感じ。キース・ジャレットの影響を受けている世代だろうと思います。その中から情景描写的な演奏の部分を強く受け継いだように感じます。演奏は、やはりECMから出すだけあって、やはりそれっぽいというか、それに聴きやすさがあるので、派手ではないけどある程度の人気は出るかもしれません。最近のECMは、これも収録時間39分で12曲なので、ある意味曲を短めにまとめてしまって、凝縮して聴かせる方向になってきたのかな、と思います。LP制作も意識しているんだろうなあ、とは思うのですけど。それでも最近はこのぐらいの長さの方が好みになってきました。
Promontoire/Benjamin Moussay(P)(ECM 2659)(輸入盤) - Recorded August 2019. - 1. 127 2. Promontoire 3. Horses 4. Don't Look Down 5. Villefranque 6. L'Oiseau D'Or 7. Chasseur De Plumes 8. Sotto Voice 9. The Fallen 10. Theme From Nana 11. Monte Perdido 12. Thea
(20/06/07)全曲Benjamin Moussayの作曲。というよりも、即興で録音をしたのかもしれません。叙情的な世界が広がっていきます。ある意味キース・ジャレットの叙情的な部分の影響を受けているような作風で、最近のECMでは多めの短い曲(1分台から4分台)でカチッとまとめているアルバムが多いので、これも割とコンパクトな曲が、あるべき位置に置かれているというような、アルバム上の配列も考えられて作られている感じです。聴いていて、美しさを感じさせるピアノ音楽はやはりECMに向いている作風なのだと思います。その中に4曲目のように少し激しい要素もある曲が混ざっていて、曲ごとの変化を感じさせています。ただ、基本的には比較的静かな演奏が続きます。やはりこの情景描写的な演奏はクセになります。
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