1958 Miles/Miles Davis
ビル・エヴァンスの参加作の10日目。いよいよマイルス・バンドの公式録音になってきましたが、当初違う形態で発売され、この曲順の収録でLPが出たのは’70年代に入ってからだそうです。何ともじれったい話ですね。CDで購入したのは’80年代のことなので、CD初期にはこのアルバムは有名でしたけど。今聴いても、メンバーもすごいし、演奏もいいしで、久しぶりに聴いて感動しました。昔からジャズはモード以降というような先入観があったので、’50年代のアルバムは持ってはいるけれど、あまり聴いてこなかったような。これから歳を取っていくにつれて、この年代への回帰がありそうな予感がしています。
1958 Miles/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded May 26, 1958 (March 4, 1958). John Coltrane(Ts), Julian Connonball Adderley(As on 1-2, 4, 6), Bill Evans(P on 1-4), Red Garland(P on 5), Paul Chambers(B), Jimmy Cobb(Ds on 1-4), Philly Joe Jones(Ds on 5) - 1. On Green Dolphin Street 2. Fran-Dance 3. Stella By Starlight 4. Love For Sale 5. Little Melonae
2曲目がマイルス・デイヴィス作曲、5曲目がジャッキー・マクリーン作曲、他はスタンダード。ビル・エヴァンスは1-4曲目に参加。エヴァンスがマイルス・バンドに加入したことで、それまでのハード・バピッシュなピアノの感じから、がらっとバンド全体のサウンドが変わりました。これからもまだ変わっていきますが。録音もスタジオ録音なので良く、1曲目のピアノではじまるところからエヴァンスらしさが出ています。この形でLPで出たのは’70年代とのことで、これだけの演奏が半分埋もれてたのはもったいない。マイルス・バンドでの演奏はこの時代でも素晴らしく、メンバーもかなりいいし、別にエヴァンスを意識しないでもかなり楽しめます。この時代のバンド演奏を聴いたのは久しぶりですが、聴かなかったことを後悔しています。
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コメント
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KUDO様コンバンワ。
このLP持ってます。確かジャケットデザインが池田満寿夫なんですよね。冒頭のグリーン・ドルフィン聴くだけで、「あっー」って崩れ落ちてしまう感じになってしまいます。美しく端正なマイルス。本当に素晴らしい!
私も久しぶりに聴きました。
投稿: zawinul | 2020/06/19 22:25
>zawinulさん
こんばんは。
ちょっと飛び飛びながらも年代を追って聴いてますが、やはりこのアルバム、光ってますね。さすがマイルス・バンドというところ。エヴァンスが加入した時期が短いので、出ているアルバムが少ないのが少し残念です。
投稿: 工藤 | 2020/06/20 00:02