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2020/06/26

Modern Art/Art Farmer

Artmodern ビル・エヴァンスの参加作の16日目。このあたりどんどん録音スケジュールを入れていっている感じですが、エヴァンスの方もけっこう快調に飛ばしているようです。今回のアルバムはクインテット編成でスタジオ録音なので、エヴァンス度は高いし、フロントがアート・ファーマーとベニー・ゴルソンの2管であれば、やっぱり聴きたくなるというのが本心です。しかも聴きやすいこの時期のハード・バップ。メロディにあふれているし、アドリブもなかなか聴かせます。やはり当時の名作のひとつである、と言い切ってもいいのだろうと思います。ファーマーもアレンジに力を入れていて、1、3、6-7曲目が彼のアレンジです。

 

Modern Art/Art Farmer(Tp)(Liberty) - Recorded September 10-11 and 14, 1958. Benny Golson(Ts), Bill Evans(P), Addison Farmer(B), Dave Bailey(Ds) - 1. Mox Nix 2. Fair Weather 3. Darn That Dream 4. The Touch Of Your Lips 5. Jubilation 6. Like Someone In Love 7. I Love You 8. Cold Breeze

アート・ファーマー作は1曲目、ベニー・ゴルソンの作曲が2曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ゴルソンのアレンジした曲は2曲目だけですが、この曲はやはりテーマがゴルソン・サウンドになっています。この時代のハード・バップの演奏としては、けっこうメロディアスで分かりやすいし聴きやすくて、いいアルバムだと思います。テーマだけではなくて、アドリブも歌っているように吹いていますし。エヴァンスも全面的に参加していて、いわゆるエヴァンス度も高めだし、なかなかいいメンバーがそろっていることも、このアルバムを印象付ける一因かと。スタンダードなども4ビートのもの、バラードのものを含め、やはり歌心が大事だな、と思える演奏がなかなかいい。8曲目のジジ・グライスのアレンジの曲がカッコいい。

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コメント

コンバンワ。
この名盤、実は聴いた事がなくて(ベニー・ゴルソンが苦手で、聴かず嫌い)、今日初めて、itunesで聴いてみました。ファーマーの音楽はやはり素晴らしいですね。音色、フレーズどれをとってもすばらしく、ご指摘の通り、歌心に溢れている。
そして、1958年頃のエバンスの弾き方というのは、左手のボイシングが非常にあっさりしていて、全体的に音数少な目で、軽い感じのフレージングが何とも魅力的であることを再認識した次第です。

>zawinulさん

おはようございます。

この時期、サイド参加作がいろいろ詰まっている時期ですけど、ファーマーのアレンジが多くて、ゴルソンアレンジは2曲目のみ、という点で、好みと一致したんじゃないかと思います。

サイド参加作も追っていくと、エヴァンスが割と前面に出ているのと、そうでもないのと分かれるのですが、これは出ている方ですね。

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