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2020年6月の記事

2020/06/30

ローザ/山中千尋

Yamanakarosa 新譜が来たので聴きました。もともと7月に入ってからでないと聴けないかもと思って上半期のベスト3には間に合わなかったのですが、これは下半期(というより2020年)にまわします。届いた時にオビを見て、企画がなあ、とちょっと思ったのですけど、それは杞憂に終わりました。ちゃんと彼女らしいサウンドのアルバムに仕上がっていて、けっこう聴きやすかったです。メロディアスでもあるし、何度もかけておきたい感じがしてます。いつもよりはちょっとおとなしめかなとも思いますが、攻める曲は攻めていますし、いろいろ変化があって楽しめました。昔はこのコメントの長さで全10曲、これはこういう曲で、と入れられたのですが、いまはちょっと無理かなあ。ちなみにこれはDVD入りのもの。

 

ローザ/山中千尋(P、Key)(Blue Note)
Rosa/Chihiro Yamanaka(P, Key)(Blue Note) - Recorded March 2020. Avi Rothbard(G), Yoshi Waki(B), John Davis(Ds) - 1. My Favorite Things 2. Falling Grace 3. Piano Sonata No.8 Third Movement 4. Donna Lee 5. Old Folks 6. Rosa 7. Take Love Easy 8. Symphony No.5 9. Yardbird Suite 10. Someday Somewhere

ベートーヴェン生誕250周年、チャーリー・パーカー生誕100周年、山中千尋デビュー15周年記念盤。ベートーヴェン作が3、8曲目、パーカー作が4、9曲目、山中作が6、10曲目で、他は新旧ジャズメン・オリジナルやスタンダードなど。アフター・アワーズ・シリーズの第3弾ということで、ギターも加わってスリリングだったり穏やかだったり。やはり通常のアレンジよりは1歩踏み込んだ演奏をしていて、1曲目などは今っぽくて元気です。どの曲も表情が豊かな感じがします。3曲目には変拍子も織り込んでいたり、攻めていますね。8曲目の一部にフェンダー・ローズも登場。企画優先という先入観もありましたが、実力は大したもの。あくまでも素材として自分流に料理してます。44分で10曲、あっという間に終わってしまう感じ。(20年6月24日発売)

2020/06/29

私的2020年上半期ジャズベスト3

Patfromthis_20200625163101 2679_20200625163101 2655_20200625163201 2019年12月から20年6月までの私的ベスト3を考えるにあたって、この期間では実は新譜や旧譜のアルバムをJ-POP(2枚)や6月中にギリギリ届いたアルバム(これは後半にまわす)を含めて何と27枚しか買ってないことに気が付きました。ここのところで一番少ない枚数です。当然のことながら選択肢は狭まりますし、果たしてこれでベスト3をやっていいものかどうか、今回は迷います。せめて40-50枚は聴いておきたいですよね。コロナの影響で入手出来てないCDもありますし。で、結局選んだのが、次点を含めギタリストのリーダー作ばかりになってしまいましたが、これはこれでまあ、お許しを願える選択なのではないかなあと思います。ジャズのど真ん中、っていう感じではないですが、元々私の好みはこっち方面だった、ということも含めて考えていただければ。

 

From This Place/Pat Metheny(G, Key)(Nonesuch)(輸入盤) - Released 2020. Gwilym Simcock(P), Linda May Han Oh(B, Voice), Antonio Sanchez(Ds) with Meshell Ndegeocello(Vo), Gregoire Maret(Harmonica), Luis Conte(Per) and The Hollywood Studio Symphony, Joel McNeely(Cond) - 1. America Undefined 2. Wide And Far 3. Your Are 4. Same River 5. Pathmaker 6. The Past In Us 7. Everything Explained 8. From This Place 9. Sixty-Six Bonus Track: 11. Love May Take A While

(20/02/25)全曲パット・メセニーの作曲で、ジャズやフュージョンというよりも、76分間、ボーナストラックを含めた壮大なメセニーの叙事詩と言わざるを得ないようなアルバムに仕上がっています。個々のパートのソロを聴けるところも所々にあるけれど、もうこれは一気に聴きとおすためにあるような内容。年齢を経て、ある程度枯れてきたという感じもあるけど、その熟練性が作曲、演奏面の両方に現れています。確かにスゴい曲であり、演奏内容も素晴らしいのだけど、それだけにこのアルバムの完成度はただものではない、と思います。場面によってはオーケストラを入れたり、ゲストを招いたりしているけど、常に、穏やかさを見せつつも前進して今ある姿を見せてくれた、という感じです。もちろんギターを楽しむ聴き方もあり。

 

Swallow Tales/John Scofield(G)/Bill Stewart(Ds)/Steve Swallow(B)(ECM 2679)(輸入盤) - Recorded March 2019. - 1. She Was Young 2. Falling Grace 3. Portsmouth Figurations 4. Awful Coffee 5. Eiderdown 6. Hullo Bolinas 7. Away 8. In F 9. Radio

(20/06/07)ジョン・スコフィールド初のECMでのリーダー作で、スティーヴ・スワロウの曲集。おなじみのメロディから少し地味な曲まで取り揃えてあって、演奏を楽しめます。収録時間は53分。持ち込み音源のようで、やや静かな感じの部分もありながら、4ビートの曲も多く、ECMにしては自由でマイペースなジャズっぽいサウンドで魅了します。彼をはじめて知った時は若かったけどもう大ベテランで、落ち着きながらも例のジョン・スコ節でギターを演奏しています。メンバーもいいし、この独特なギターを聴けるだけでも聴く価値はあるのでは。それにしても期待を裏切らないさすがのギター・トリオ。持ち込み音源ながらマンフレート・アイヒャーが出す許可を出したとは、彼もずいぶん丸くなったものです。それにしても曲がいいですね。

 

Angular Blues/Wolfgang Muthspiel(G)/Scott Colley(B)/Brian Blade(Ds)(ECM 2655)(輸入盤) - Recorded August 2018. - 1. Wondering 2. Angular Blues 3. Huttengriffe 4. Camino 5. Ride 6. Everything I Love 7. Kanon 6/8 8. Solo Kanon 5/4 9. I'll Remember April

(20/04/14)6、9曲目がスタンダードの他は、全曲Wolfgang Muthspiel作曲。東京でのスタジオ録音。アコースティックとエレクトリック・ギターを使い分けたギター・トリオは、やはりECMらしさを失うことなく比較的淡々と進んでいきます。地味なように聴こえるけど哀愁を少し含んだメロディアスな1曲目、ブルース進行のようだけど、うまくそれっぽくなく解体しているタイトル曲の2曲目、しっとり感のあるゆったりしたバラードの3曲目、エレキで繊細に、早いフレーズも交えて歌い上げる4曲目、アップテンポで4ビート気味になりゴキゲンな5曲目、4ビートで進むおなじみの6曲目、メカニカルなテーマと、そこに続くアドリブが印象的な7曲目、クラシック的なギターの多重録音でのソロの8曲目、少し変わっていてもメロディは分かる9曲目。

 

(次点)エンジェルズ・アラウンド/カート・ローゼンウィンケル(G)・トリオ(Heartcore)

2020/06/28

Chet Baker Introduces Johnny Pace

Chetjohnny ビル・エヴァンスの参加作の18日目。と言いつつ、今見直すとビル・エヴァンスが変名でピアノに参加している、ということがネットで検索しても、ライナーを読んでも出てきません。むしろJoe Berle実在説の方が多いですね。おそらくは処分してしまったジャズ雑誌に記載されていたのかな、と思います。このアルバムではピアノは地味な存在なので、聴けばそのように予測できる部分もあるも、あえて特徴を抑え込んだようにも感じられます。なのでやはり、チェット・ベイカーの名前で買うアルバムなのかな、と思います。肝心のジョニー・ペイスは私とあまり相性がよくないようで、久しぶりにきいて、ああ、こういうアルバムだったか、という再確認にとどまりました。男性ヴォーカルファンの皆さん、すいません。

 

Chet Baker(Tp) Introduces Johnny Pace(Vo)(Riverside) - Recorded December 23, 29 and 30, 1958. Herbie Mann(Fl), Joe Berle(P), Jimmie Burke(B), Philly Joe Jones(Ds), Ed Thigpen(Ds) - 1. All Or Nothing At All 2. Crazy, She Calls Me 3. the Way You Look Tonight 4. This Is Always 5. When The Sun Comes Out 6. What Is There To Say 7. Everything I've Got belongs To You 8. We Could Make Such Beautiful Music 9. It Might As Well Be Spring 10. Yesterdays

男性ヴォーカルのスタンダード集。収録時間は37分。ピアニストに聞いたことも無い名前が出ていますが、ビル・エヴァンスの変名だそうです(ただし、持っているCDのライナーでそのことへの言及はなし)。聴いてみれば、なるほど、という気もします。ただ、ピアノ自体は少々地味な感じもしていますが。考えてみればアルバム「チェット」でのセッションと重なる日やメンバーがありますね。ジョニー・ペイスも無名なので、チェット・ベイカーで買う人が多いかもしれません。男性ヴォーカル自体は、あまり興味が無いので手が伸びにくかったのですが、チェットの魅力には負けました。今聴き返しても、ヴォーカルももう少し華が欲しいかな、という気もしていますし、全体的に地味かな、とも思います。たまに聴く分には落ち着きますけど。

2020/06/27

New York, N.Y./George Russell And His Orchestra

Georgenewyorkビル・エヴァンスの参加作の17日目。おなじみ、ジョージ・ラッセルのアルバムへの参加です。そのうち、このアルバムが一番有名なんじゃないかな。ピアノの露出度も、ビッグ・バンドの割には考えられていて、はっきりとピアノ・ソロが聴ける部分が何か所かあります。特に4曲目のスタンダード・メドレーのところはピアノが出ずっぱりの印象もあって、なかなか聴きごたえがあります。今回はちょっと面倒なので、どのミュージシャンが何曲目に参加、というクレジットを入れなかったのですけど、それにしても有名なミュージシャンの参加が多いですね。やはりラッセルの元へは、ミュージシャンが集まるという法則でもあるのでしょうか。いいアルバムです。

 

New York, N.Y./George Russell(Arr, Dir) And His Orchestra(Decca) - Recorded September 12, November 24, 1958, and March 25, 1959. Emie Royal(Tp), Bob Brookmeyer(Tb), Frank Rehak(Tb), Tom Mitchell(Tb), Hal McKusick(As), John Coltrane(Ts), Sol Schlinger(Bs), Bill Evans(P), Barry Galbraith(G), Milt Hinton(B), Charlie Persip(Ds), Jon Hendricks(Nrrator), Art Farmer(Tp), Joe Wilder(Tp), Jimmy Cleveland(Tb), Phil Woods(As), Al Cohn(Ts), Gene Allen(Bs), George Duvivier(B), Max Roach(Ds), Don Lamond(Ds), Al Epstein(Bgo), Joe Ferrante(Tp), Benny Golson(Ts) - 1. Manhattan 2. Big City Blues 3. Manhattan-Rico 4. East Side Medley: a) Autumn In New York b) How About You 5. A Helluva Town

ジョージ・ラッセル作が2-3、5曲目で、他はスタンダードなど。ラッセルといえば、このアルバムを連想するくらい有名なアルバムですが、参加メンバーがすごい。ジョン・コルトレーンも1曲目に参加。曲によってメンバーは入れ替わりますが、ビル・エヴァンスは全曲参加。ジョン・ヘンドリックスのナレーション(彼の作詞)が多く入ってます。なかなかイントネーションというか、リズムに乗ったナレーションなので心地良いですが、この存在は好き嫌いが分かれるかも。スタンダードもラッセルの曲のようになってしまうのも面白いけど、当時でしか味わえないような大編成のビッグバンド・サウンドがなかなか。大編成だけどエヴァンス度は割と高めで、ピアノ・ソロのあるところは彼らしい演奏が楽しめます。特に4曲目のメドレーはいい。

2020/06/26

Modern Art/Art Farmer

Artmodern ビル・エヴァンスの参加作の16日目。このあたりどんどん録音スケジュールを入れていっている感じですが、エヴァンスの方もけっこう快調に飛ばしているようです。今回のアルバムはクインテット編成でスタジオ録音なので、エヴァンス度は高いし、フロントがアート・ファーマーとベニー・ゴルソンの2管であれば、やっぱり聴きたくなるというのが本心です。しかも聴きやすいこの時期のハード・バップ。メロディにあふれているし、アドリブもなかなか聴かせます。やはり当時の名作のひとつである、と言い切ってもいいのだろうと思います。ファーマーもアレンジに力を入れていて、1、3、6-7曲目が彼のアレンジです。

 

Modern Art/Art Farmer(Tp)(Liberty) - Recorded September 10-11 and 14, 1958. Benny Golson(Ts), Bill Evans(P), Addison Farmer(B), Dave Bailey(Ds) - 1. Mox Nix 2. Fair Weather 3. Darn That Dream 4. The Touch Of Your Lips 5. Jubilation 6. Like Someone In Love 7. I Love You 8. Cold Breeze

アート・ファーマー作は1曲目、ベニー・ゴルソンの作曲が2曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。ゴルソンのアレンジした曲は2曲目だけですが、この曲はやはりテーマがゴルソン・サウンドになっています。この時代のハード・バップの演奏としては、けっこうメロディアスで分かりやすいし聴きやすくて、いいアルバムだと思います。テーマだけではなくて、アドリブも歌っているように吹いていますし。エヴァンスも全面的に参加していて、いわゆるエヴァンス度も高めだし、なかなかいいメンバーがそろっていることも、このアルバムを印象付ける一因かと。スタンダードなども4ビートのもの、バラードのものを含め、やはり歌心が大事だな、と思える演奏がなかなかいい。8曲目のジジ・グライスのアレンジの曲がカッコいい。

2020/06/25

Jazz At The Plaza Volume 1/The Miles Davis Sextet

Milesjazzplaza1 ビル・エヴァンスの参加作の15日目。今日のアルバムは、マイルス・バンド。エヴァンスが加入していた時期が短かったので、意外に枚数が少ないです。彼の脱退後、再び呼び戻されて録音したのがかの名作「カインド・オブ・ブルー」です。結果としてそのアルバムが一番有名になってしまいましたが。今日のアルバムはエヴァンスがどうこう言うよりも、フロントの3管のいずれのミュージシャンも素晴らしいし、アルバムトータルで聴かないと後悔しそうです。それだけ素晴らしい演奏内容が詰まっていて、これも実に〇十年ぶりに聴いたなあ、と今更ながら後悔しています。まあ、今回じっくり聴けたので、良しとしましょうか。

 

Jazz At The Plaza Volume 1/The Miles Davis(Tp) Sextet(Sony) - Recorded September 9, 1958. Julian Cannonball Adderley(As), John Coltrane(Ts), Bill Evans(P), Paul Chambers(B), Jimmy Cobb(Ds) - 1. Jazz At The Plaza 2. My Funny Valentine 3. If I Were A Bell 4. Oleo

マイルス・バンドの正式盤で唯一、まるまる1枚ビル・エヴァンスが参加しているうれしいライヴです。1曲目は明らかにテーマが「ストレイト・ノー・チェイサー」です。タイトルだけその場に合わせたのか、どうか。セロニアス・モンク作。4曲目がソニー・ロリンズ作で、2-3曲目はスタンダード。マイルス、キャノンボール、コルトレーンのソロも圧巻。特にコルトレーンはこの時期のハードバップを逸脱するようなソロを吹いていて、次の時代へのとっかかりを感じさせます。キャノンボールも引きずられるように圧巻のソロ。もちろんエヴァンスもここでは彼の個性的なピアノでソロをとっています。音が少し奥に引っ込みますが。関連する「ジャズ・アット・ザ・プラザ第2集」はデューク・エリントン楽団の演奏で、マイルスとは関係ありません。

2020/06/24

Jump For Joy/Julian Cannonball Adderley (Julian "Cannonball" Adderley And Strings)

Julianstrings Julianjumpfor ビル・エヴァンスの参加作の14日目。今日のアルバムは、2in1になっていて、しかもエヴァンスの参加作が後半になっているからちょっとややこしい。しかもエヴァンス度があまりないという。参加しているのは「Jump For Joy」の方ですが、デューク・エリントンの曲を主にやっていて、彼のスコアを使用しているらしいです。このあたり輸入盤なので、あまり解説を読んでいないのですけれども。エヴァンスファンとしては聴いてみたいという気持ちも分かるけれども、あまり聴かなくても困らないかもしれません。「ストリングス」の方は’55年録音で、少し時期が戻ります。でも個人的な好みとしてはこの前半の方かな。

 

Julian "Cannonball" Adderley(As) And Strings(Verve/EmArcy)(輸入盤) - Recorded October 27 and 18, 1955. Richard Hayman's Orchestra(Arr, Cond) - 1. I Cover The Waterfront 2. A Foggy Day 3. The Surrey With The Fringe On The Top 4. Two Sleepy With The Fringe On The Top 5. I'll Never Stop Loving You 6. (I'm Afraid) The Masquerade Is Over 7. I've Never Been In Love Before 9. Lonely Dreams 10. Street Of The Dreams 11. Polka Dots And Moonbeams (Around A Pug-Nosed Dream) 12. You Are Too Beautiful

Jump For Joy/Julian Cannonball Adderley(As)(Verve/Mercury) - Recorded August 20 and 21, 1958. Emmett Berry(Tp), Leo Kruczek(Vln), Gene Orloff(Vln), Dave Schwartz(Viola), George Ricci(Cello), Bill Evans(P), Barry Galbraith(G), Milt Hinton(B), Jimmy Cobb(Ds), Bill Russo(Arr, Cond) - 13. Two Left Feet 14. Just Squeeze Me (But Don't Tease Me) 15. I Got It Bad (And That Ain't Good) 16. Nothin' 17. Jump For Joy 18. Bli-Blip 19. Chocorate Shake 20. If Life Were All Peaches And Cream 21. Brown-skin Gal (In The Calico Gown) 22. The Tune Of The Hickory Stick

 

2LPが1CDに収まったお買い得盤。実は’95年12月頃国内盤が発売されたときに買いもらしていて、なぜこのアルバムかと言うと、後半の「ジャンプ・フォー・ジョイ」にビル・エヴァンスが参加しているから。あまり目だってはいませんが。前半はウイズ・ストリングスもので、これはこれで、キャノンボール・アダレイが引き立つアレンジなので、けっこう聴きごたえがあります。割と当時のストリングスの重厚感もありますし。後半のお目当てのアルバムはデューク・エリントン関連の曲が多く、ジャケットにも彼のスコアをプレイ(アレンジがビル・ルッソ)と書いてあります。弦楽四重奏団も参加していて、これはこれでなかなか面白い趣向。やはりエリントン的なサウンドになっていて、けっこうジャズっぽいところがミソ。演奏的にも割と面白い。

2020/06/23

Miles & Monk At Newport/The Miles Davis Sextet/The Thelonious Monk Quartet

Milesnewport ビル・エヴァンスの参加作の13日目。今日のアルバム、「ニューポート」くくりではありますが、2つのライヴは同じところで行われていただけで、5年も録音時期に隔たりがあり、その間の録音技術の差か、セロニアス・モンクのライヴの方が音がけっこう良い、とカップリングとしてはかなりアンバランスな作りになっています。それでもファンは買ってしまうんだろうなあ、と思いつつ。マイルス・バンドの方は本当に音が良くない状態で、にぎやかな曲と静かめな曲の音も違っています。だからこそ、3曲目のエヴァンスのピアノ・ソロやバッキングが割ときれいに拾われていたり。でも、アルバム全体として聴くには、かなり耳補正が必要ではないかと思います。

 

Miles & Monk At Newport/The Miles Davis(Tp) Sextet/The Thelonious Monk(P) Quartet(Sony) - Recorded July 3, 1958 (July 4, 1963) (1-4曲目のパーソネル) Julian Cannonball Adderley(As), John Coltrane(Ts), Bill Evans(P), Paul Chambers(B), Jimmy Cobb(Ds) (5-6曲目のパーソネル) Charlie Rouse(Ts), Butch Warren(B), Frankie Dunlop(Ds), Pee Wee Russell(Cl) - 1. Ah-Leu-Cha 2. Straight No Chaser 3. Fran Dance 4. Two Bass Hit 5. Nutty 6. Blue Monk

ビル・エヴァンスは1-4曲目に参加、といっても5-6曲目は5年も後のセロニアス・モンクのライヴで、両者は一緒に演奏しているわけではありません。紛らわしいアルバムタイトルです。メンバーはけっこう良いのですけど、音がもう少し良かったらと思うのですが。演奏は熱がこもっていて迫力があります。1-4曲目の作曲者は順にチャーリー・パーカー、セロニアス・モンク、マイルス・デイヴィス、ジョン・ルイス作。5-6曲目はもちろんモンク作。1-4曲目の部分はやはり録音が問題で、勢いはあってホーンやドラムスはよく聴こえるのだけれど、ピアノにとってはちょっと不利な状況。まあ、こういう録音にも参加しているのだ、と割り切って聴くしかないのだと思います。3曲目はそれでも少し静かな曲なのでピアノは聴こえます。

2020/06/22

Portrait Of Cannonball/Julian Adderley Quintet

Julianportrait ビル・エヴァンスの参加作の12日目。今日はキャノンボール・アダレイのアルバムです。クインテット編成で、エヴァンスも全面的に出ているので、この当時としてはサイドマンでの露出度がけっこう高めのアルバムになっているのがうれしい。まだ彼のリーダー作の2枚目が出る半年前のことで、その間を埋めるのには十分な参加ではないかと思います。エヴァンスらしさが、露出度との兼ね合いもあるけど、はっきりと出てきた頃かな。メンバーもいいですし、なんたってリーダーのアダレイの流ちょうなアルトサックスが見事です。’50年代のアルバムは最近あまり聴いてなかったので、このところまとめて聴けるのもうれしいですね。

 

Portrait Of Cannonball/Julian Adderley(As) Quintet(Riverside) - Recorded July 1, 1958. Blue Mitchell(Tp), Bill Evans(P), Sam Jones(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. Minority 2. Straight Life 3. Blue Funk 4. A Little Taste 5. People Will Say We're In Love 6. Nardis 7. Minority (Take 2) 8. Minority (Take 3) 9. Nardis (Take 4)

キャノンボール・アダレイのリバーサイド第1作目。彼の作曲は2、4曲目で他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。同じリバーサイドだからか、マイルス・バンドで共演しているからか分かりませんが、このような共演の形はなかなかうれしいものです。「ナーディス」も別テイク含みです(7-9曲目が別テイクです)。収録時間は別テイク入れて58分。相変わらず流ちょうなアダレイのアルトサックスで、ブルー・ミッチェルのトランペットもなかなか。このあたりになるとビル・エヴァンスのピアノも彼らしいところを発揮していると思います。バッキングもいいけどピアノ・ソロになるといいです。録音というか、サウンド的には少しラフですが、いかにも’50年代後半のセッション的なスタジオ録音を聴いている感じで、雰囲気が出ています。

2020/06/21

ホームページのアルバムコメント手直し作業、あと43枚

今年の1月にあと200枚の段階で似たような内容のブログを書いていますが、もう少しで終わりそうなので、また書きます。’99年より断続的に続けてきた(断の方も長かったけど)ホームページのアルバムコメント手直し作業、もう仕込み済みのCDも含めてあと43枚で(だいたい夏ごろ?)終わる予定です。一応1年以上先の還暦までを目標にしていたので、それはおそらく余裕で達成。その後何をしようか考えていると、することが思いつかないですね。実はこのブログより前から、ミュージシャン別、レーベル別等で手直しをはじめていて、このブログの初期からすでに「XXXのミュージシャンのXX日目」というような書き方ではじまっているものもあります。一時期買って聴いてないCDが150枚近くまで膨れ上がり、それを聴き終えるまで数年を要していて、コメント手直しが進んでなかった期間もありますが、今見直すと手直し編、このブログ上にけっこうありますね。

残り枚数を数えた最初が’11年12月15日の1,163枚だったので、元はその倍くらいか(想像)。’16年1月1日で806枚だったのでそのあたりまでは割とゆっくりのペース。昨年からペースが早まっていて、何とか終わらせるめどがつきました。’19年1月1日で残り471枚、8月20日で残り247枚、そして今年の1月1日で残り208枚(この前の時期にECMの未CD化作のストリーミング聴きをしている)、4月8日で残り99枚になってました。この作業は20年以上かかっているけど、まあ、よく続いていると思います。逆にこれを順番にやらなければ、という意識が働いたので、どのアルバムを選ぶか考えないでも目標があったので続けてこられた面もあります。

特にここ1年半ほどは、ほぼ毎日更新していた感じなのと、1枚のCDで重複ミュージシャンがあったりして、進み具合は早かったでした。反面最近は’50年代や’60年代のCDが増えて、ちょっとコメントがあまり慣れていないものもあるようです。でもCD棚を見ながら、今日はこのCDを選んで聴いて書いてみようと考える、というのが、このブログの中にはほとんどないことが、今考えてみても意外だと思います。’96年以降に購入したジャズCDはホームページにほぼ100%上がっているので(うち’98年以前の新譜コーナーのアルバムコメントは昔の短いままですけど)、その後に何を聴いていいのか迷います。今から考えておかないと。

2020/06/20

Legrand Jazz (Alpha Plus)/Michel Legrand

Micheljazz ビル・エヴァンスの参加作の11日目。今日はマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンも含めての同一セッションに参加のアルバムなので、うれしいですねえ。ただ、そのうち4曲参加で、ビッグ・バンドのアレンジとのバランスもあるので、あまり前面には出ていないですけど。それでもマイルスのトランペットははっきり分かるし、豪華なミュージシャンの4つのセッションのアルバムでもあるし、ということで、一度は聴いておいてもいいのではないかと思います。ミシェル・ルグランのアレンジならけっこういいですしね。当時だからこそできた、こういう豪華な参加アルバムは、やはりとっておいた方がいいですね。

 

Legrand Jazz (Alpha Plus)/Michel Legrand(Con, Arr)(Philips) - Recorded June 25, 1958. (June 27, 20, 1958 and December 6, 1962). Herbie Mann(Fl on 1-2, 4, 6-8, 9-10), Betty Glamann(Harp on 1, 6-7, 9), Barry Galbraith(G on 1, 6-7, 9), Miles Davis(Tp on 1, 6-7, 9), John Coltrane(Ts on 1, 6-7, 9), Phil Woods(As on 1, 3, 5-7, 9, 11), Jerome Richardson(Bs, Bcl on 1, 6-7, 9), Eddie Costa(Vib on 1, 6-7, 9), Bill Evans(P on 1, 6-7, 9), Paul Chambers(B on 1, 6-7, 9), Kenny Dennis(Ds on 1, 6-7, 9), Ben Webster(Ts on 2, 4, 8, 10), Frank Rehak(Tb on 2, 4, 8, 10), Billy Byers(Tb on 2, 4, 8, 10, 12-14), Jimmy Cleveland(Tb on 2, 4, 8, 10), Eddie Bert(Tb on 2, 4, 8, 10), Major Holly(Tuba on 2, 4, 8, 10), Don Lamond(Ds on 2, 4, 8, 10), Hank Jones(P on 2, 4, 8, 10), George Duvivier(B on 2, 4, 8, 10), Ernie Royal(Tp on 3, 5, 11), Art Farmer(Tp on 3, 5, 11), Donald Byrd(Tp on 3, 5, 11), Joe Wilder(Tp on 3, 5, 11), Gene Quill(As on 3, 5, 11), Seldon Powell(Ts on 3, 5, 11), Teo Macero(Bs on 3, 5, 11), James Buffington(French Hor on 3, 5, 11n), Don Elliot(Vib on 3, 5, 11), Milt Hinton(B on 3, 5, 11-14), Osie Johnson(Ds on 3, 5, 11), Nat Pierce(P on 3, 5, 11), Clark Terry(Tp on 12-14), Snookey young(Tp on 12-14), Al Derisi(Tp on 12-14), Bob Brookmeyer(Tb on 12-14), Wayne Andre(Tb on 12-14), Bill Elton(Tb on 12-14), Urbie Green(Tb on 12-14), Tom Mitchel(Tb on 12-14), Julius Watkins(French Horn on 12-14), Jerry Dodgion(As on 12-14), Paul Gonzalves(Ts on 12-14), Tommy Flanagan(P on 12-14), Sol Gubin(Ds on 12-14) - 1. The Jitterbug Waltz 2. Nuages 3. Night In Tunisia 4. Blue And Sentimental 5. Stompin' At The Savoy 6. Django 7. Wild Man Blues 8. Rosetta 9. 'Round Midnight 10. Don't Get Around Much Anymore 11. In A Mist 12. Have You Met Miss Jones? 13. This Can't Be Love 14. The Lady Is A Tramp

ミシェル・ルグランの豪華なスタンダードやジャズメン・オリジナル集。ビル・エヴァンスは1、6-7、9曲目に参加。ちょうどマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンと同じセッションです。超豪華なメンバーを集めたセッションが4つあり、それぞれのアレンジも素晴らしい仕上がりになっています。「アルファ・プラス」とタイトルにある通り、あとから曲が追加されたものか。ちなみに収録時間は55分。曲やアレンジの完成度の高さと参加ミュージシャンからして、お買い得アルバムです。 ルグランのアレンジ性は強いけど、ジャズらしくウォーキングベースで行く場面も目立つので、オーケストラとジャズと両方楽しめるようになっています。4つセッションはあってもうまくまとまっていて、それでいて変化もつけていて、完成度は高いかも。

2020/06/19

1958 Miles/Miles Davis

Miles1958 ビル・エヴァンスの参加作の10日目。いよいよマイルス・バンドの公式録音になってきましたが、当初違う形態で発売され、この曲順の収録でLPが出たのは’70年代に入ってからだそうです。何ともじれったい話ですね。CDで購入したのは’80年代のことなので、CD初期にはこのアルバムは有名でしたけど。今聴いても、メンバーもすごいし、演奏もいいしで、久しぶりに聴いて感動しました。昔からジャズはモード以降というような先入観があったので、’50年代のアルバムは持ってはいるけれど、あまり聴いてこなかったような。これから歳を取っていくにつれて、この年代への回帰がありそうな予感がしています。

 

1958 Miles/Miles Davis(Tp)(Sony) - Recorded May 26, 1958 (March 4, 1958). John Coltrane(Ts), Julian Connonball Adderley(As on 1-2, 4, 6), Bill Evans(P on 1-4), Red Garland(P on 5), Paul Chambers(B), Jimmy Cobb(Ds on 1-4), Philly Joe Jones(Ds on 5) - 1. On Green Dolphin Street 2. Fran-Dance 3. Stella By Starlight 4. Love For Sale 5. Little Melonae

2曲目がマイルス・デイヴィス作曲、5曲目がジャッキー・マクリーン作曲、他はスタンダード。ビル・エヴァンスは1-4曲目に参加。エヴァンスがマイルス・バンドに加入したことで、それまでのハード・バピッシュなピアノの感じから、がらっとバンド全体のサウンドが変わりました。これからもまだ変わっていきますが。録音もスタジオ録音なので良く、1曲目のピアノではじまるところからエヴァンスらしさが出ています。この形でLPで出たのは’70年代とのことで、これだけの演奏が半分埋もれてたのはもったいない。マイルス・バンドでの演奏はこの時代でも素晴らしく、メンバーもかなりいいし、別にエヴァンスを意識しないでもかなり楽しめます。この時代のバンド演奏を聴いたのは久しぶりですが、聴かなかったことを後悔しています。

2020/06/18

Live In New York/Miles Davis and John Coltrane

Mileslivenew ビル・エヴァンスの参加作の9日目。このあたりからマイルス・バンドに参加していて、何枚かアルバムが出てきます。参加していた期間が長くないので、残りはそんなに枚数はないとは思いますけど。今回のように、昔は正式盤でなくて音質がちょっと苦しいものもありますけど、いちおう参加音源ということで、なぜか持っています。そういうことも含めて紹介。ここでもレッド・ガーランド(?)やウィントン・ケリーの参加曲もあって、それらもいいのですけど、エヴァンスが入ってくると、やはりサウンドが変わってしまいますね。まあ、元々の録音が良くないので、何とか聴けるという感じなので、気分的には正式盤で、とは思いますが。

 

Live In New York/Miles Davis(Tp) and John Coltrane(Ts on 1-2, 4-6)(Bandstand) - Recorded May 17, 1958. (July 13, 1957 and 1959) Bill Evans(P on 1-2, 4-5), Paul Chambers(B), Philly Joe Jones(Ds on 1-2, 4-5), Wynton Kelly(P on 6), Jimmy Cobb(Ds on 6) , Red Garland(P on 3), Art Taylor(Ds on 3)

2、4-6曲目がマイルス・デイヴィスの作曲で、他はスタンダード。ビル・エヴァンスは1-2、4-5曲目に参加。エヴァンス参加のマイルス・バンドでの一番早い録音、といってももともと正式盤ではなかったのですが、マイルス、ジョン・コルトレーン、エヴァンスがそろっていれば、多少音が悪くても聴いてしまうのがファン心理というもの。クレジットが少々違うようで、ライナーに小川隆夫氏の推測したデータが書いてあって、それを元にしています。やはり音が良くなく、バッキングのピアノがあまり聴こえないのは難点か。それでもソロになると何とか浮かび上がってきて、それ以前のピアニストと明らかに個性が違うのが分かります。エヴァンスのマイルス・バンドへの参加期間は長くなかったけど、だいぶこれが影響しているもよう。

2020/06/17

The Nearness Of You/Helen Merrill

Helennearness ビル・エヴァンスの参加作の8日目。これでトータルでの残りコメント手直し枚数もあと50枚になりました。これが終わったら、本当に何をしようか考えておかないと。さて、今日のアルバム、エヴァンスは半数弱の曲に歌伴として参加していますが、それでもよく聴くと一部に彼らしいフレーズが出てきます。ピアノ・ソロも地味で短いけど1か所ありましたし。当時はヘレン・メリルのファンでもあったので、割と最近作まで集めていました。長い活動歴なので、いろいろなアルバムがありますね。メリルに関しては、ホームページで特集を作り始めて断念したのはもう20年ほど前の話。けっこう時間が経っているなあ。それにしても’50年代のアルバムコメント、なかなか慣れません。

 

The Nearness Of You/Helen Merrill(Vo)(EmArcy) - Recorded February 21, 1958. (December 15-19, 1957) Bobby Jasper(Fl on 2, 7, 9-10, 12), Bill Evans(P on 2, 7, 9-10, 12), George Russell(G on 2, 7, 9-10, 12), Oscar Pettiford(B on 2, 7, 9-10, 12), Jo Jones(Ds on 2, 7, 9-10, 12), Mike Simpson(Fl on 1, 3-6, 8, 11), Dick Marks(P on 1, 3-6, 8, 11), Freddy Rundquist(G on 1, 3-6, 8, 11), John Frigo(B on 1, 3-6, 8, 11), Jerry Slosberg(Ds on 1, 3-6, 8, 11) - 1. Bye, Bye Blackbird 2. When The Sun Comes Out 3. I Remember You 4. Softly As In A Morning Sunrise 5. Dearly Beloved 6. Summertime 7. All Of You 8. I See Your Face Before Me 9. Let Me Love You 10. The Nearness Of You 11. This Time The Dream's On Me 12. Just Imagine

スタンダード集。ビル・エヴァンスは2、7、9-10、12曲目に参加。ヘレン・メリルとビル・エヴァンスの唯一の共演アルバム。収録時間は37分。この5曲に限ったことではないけれど、ヘレン・メリルはどんなバックで歌ってもぴったりきます。個人的にはこの当時の白人女性歌手としてはいちばん印象に残る歌手です。2つのセッションからなっていますが、メンバーは違っても楽器編成が同じなので、曲が入り組んでいても、ほとんど違和感はありません。それでも歌伴としてのエヴァンスに耳が行ってしまうのは、ファンとしてはしようがないところか。あとはフルートやギターが加わることで、歌が引き立ち、ソフトな感じのサウンドになるのがいい感じ。曲によりジャズっぽさもありますし。これは押さえておきたい1枚かもしれません。

2020/06/16

Roots/Prestige All Stars

Prestigeroots ビル・エヴァンスの参加作の7日目。まだ’57年収録のアルバムですが、このあたりまでは、やはり周りの雰囲気に合わせたピアノのソロやバッキングが多く、エヴァンスならではというところがあまり目立ってはいませんね。それでも追いかけてみるのがエヴァンスのファンなのかなあ、とも思います。ここでは2-3曲目にトミー・フラナガンが加わっているし、フロント3管もトランペット、トロンボーン、バリトンサックスと渋めの編成。2-3曲目もトラディショナルといいつつ普通に4ビートでのジャズ(3曲目は哀愁が漂いますが)の展開なので、まあ、オールスターのジャム・セッション的に気楽に聴くことができます。こういうジャズを聴くのも、実に久しぶりです。

 

Roots/Prestige All Stars(Prestige) - Recorded December 6, 1957 (October 25, 1957). Idrees Sulieman(Tp), Frank Rehak(Tb on 1), Jimmy Cleveland(Tb on 2-3), Pepper Adams(Bs on 1), Cecil Payne(Bs on 2-3), Bill Evans(P on 1), Tommy Flanagan(P on 2-3), Doug Watkins(B), Louis Hayes(Ds on 1), Elvin Jones(Ds on 2-3), Alonzo Levister(Arr on 2-3) - 1. Roots 2. Down By The Riverside 3. Sometimes I Feel Like A Motherless Child

当時のオールスターズでの録音。1曲目がダグ・ワトキンス作、2-3曲目はトラディショナル。ビル・エヴァンスは1曲目のタイトル曲のみ参加。といっても27分ぐらいある大作のブルースで、19分ごろから3分ぐらいピアノソロがあります。雰囲気に合わせた演奏です。2-3曲目もトミー・フラナガンがピアノなので、なかなかです。1曲目はブルースだけど、それぞれのミュージシャンの演奏に耳が行って、長い演奏時間ながらも飽きがきません。2-3曲目はトラディショナルというよりは黒人霊歌とも言うべきもので、それで1曲目と2-3曲目と収録日も変えて、ミュージシャンを替えたのかなあとも思います。そういえば最近このような50年代の比較的オーソドックスなジャズを聴いていないなあ、と思いつつ、聴き返したのでした。

2020/06/15

Jazz Sahib/Sahib Shihab

Sahibjazz 新譜が届いていたので、ちょっと日程が開いて、ビル・エヴァンスの参加作の6日目。サビブ・シハブという、なかなかマニアックなバリトン・サックスのアルバムで、そこの半分ほどの曲にエヴァンスが参加しています。本人作以外の3、6-7曲目はとロンボニストのメルバ・リストン作というけど、詳しいことはあまり分かりません。でも、この時期のバリトン・サックスもなかなか味があっていいですねえ。近年だと、あたかもテナー・サックスのように吹くテクニシャンもいますが、この時期の演奏もけっこういいと思います。エヴァンス度は少し抑えめか。このところ、久しぶりの’50年代を堪能しています。

 

Jazz Sahib/Sahib Shihab(Bs)(Savoy) - Recorded November 7, 1957 (July 9, 1957). Phil Woods(As), Benny Golson(Ts), Hank Jones(P on1-3), Paul Chambers(B on 1-3), Art Taylor(Ds), Bill Evans(P on 4-7), Oscar Pettiford(B on 4-7), Art taylor(Ds) - 1. S.M.T.W.T.F.S.S.Blues 2. Jamila 3. The Moors 4. Blu-A-Round 5. Le' Sneak 6. Ballad To The east 7. Ba-Dut-Du-Dat

ビル・エヴァンスは4-7曲目に参加。7曲目はボーナストラック。デンオンがサヴォイを買いとって、一時期非常にたくさんアルバムを出してくれたおかげで、こういう録音も聴くことができ、感謝です。彼の作曲は1-2、4-5曲目。3管編成でベニー・ゴルソンがいるのでアレンジは彼なのでしょうか。彼らしいハーモニーを聴くことができます。音も良いです。3管のメンバーがうまくマッチする上に、1-3曲目もハンク・ジョーンズにポールチェンバースの参加なので、なかなかいい感じ。ただ、サヒブ・シハブの作曲の曲は、まあ普通に楽しめるジャズ&ブルースという感じも。やはりこれの’50年代後半の感覚が満載のジャズという感じで、聴いていて楽しい。名前のあるメンバーだけにそのメンバーもいいけどエヴァンスもアクセント。

2020/06/14

シャープのマスクが第6回目の抽選でやっと当たる

200613sharp シャープのマスク、応募初日で応募が殺到し、シャープのサーバーが応答しない事態がありながらも、何とか申し込みができました。ただし、その当時で応募総数が当選数の100倍を超えていて、当たることはあきらめていました。当然1回目の抽選では当たりません。その後、1回申し込んでおけばその後繰り返し抽選できるシステムになりました。そうしたら6月3日の第6回抽選で忘れた頃に当たったんですよね。その時マスクの価格は下がってきていて、シャープのマスクの価格は50枚送料込みで4千円近かったので、さすがに購入しようか迷ったんですけど。倍率100倍以上が続く中、第6回目の抽選で当選ということもあり、国産で品質も良いので、1度買ってみようということに。ちなみにその時の当選者数は7万人。

12日金曜日にマスクは届きました。抽選から1週間以上経っての発送だったので、少しやきもきしましたけど、着いてみたら工場の三重ではなくて、千葉県からの発送になってました。マスクがある程度出回るようになっていて、今やいくらか家に在庫もありますが、お客さんのところに行くのにシャープのマスク、つけて行ってみたいと思っています。なんたってシャープのロゴですからね。

ある意味最初のシャープの応募の人気度で、市場で売られているマスクの価格の指標になったのではないかと思います。送料がなければ50枚で3,200円台。それより高い値段のマスクが駆逐されていきました。ただ、その後もっと市場価格が下がっても、当分の間はシャープのマスクの人気は衰えないんじゃないかと思います。先日第7回の抽選があって、応募数も減り始めていても、まだ倍率100倍以上でしたし。一般販売はそれこそ先の先でしょうし。小出しにして使っていきたいと思います。

2020/06/13

Across The Universe/Al Di Meola

Aldiacross さて、今回届いた輸入盤新譜はここで一段落。このアルバム、3月には出ていたのですが、最近は情報の入手が遅くなることがあり、しかも予約注文と一緒なのでさらに待ち時間が出るという構図になっています。アル・ディメオラのビートルズ集は以前にも(’13年)出ていて、別レーベルからでした。今回は第2弾ということもあって楽しみにしてました。なぜか「Across The Universe」は未収録なんですが。アコースティックのプロジェクトの時のように、ベース、ドラムスがなくてパーカッションが前面に出ているサウンド作りの曲が多くて、そんなところでも彼らしいなあ、と思いました。曲もいいですしね。

 

Across The Universe/Al Di Meola(G, B, Synth, Ds, Per, Voice)(Ear Music)(輸入盤) - Released 2020. Brass Members Of The New Jersey Philharmonic(on 2, 4), Budapest Strings(on 3, 6), Valentina Di Meola(Voice on 3), Herman Romero(Voice on 3, Per on 8-11), Amit Kavithar(Tabla on 4, 6), Derek Wirland Brass Section(on 5-6, 8), Fausto Beccalossi(Accordion on 9, 11), Randy Brecker(Tp on 10) - 1. Here Comes The Sun 2. Golden Slumbers(Suite) - Carry That Weight - You Never Give Me Your Money 3. Dear Prudence 4. Norwegian Wood (Redux) 5. Mother Nature's Son 6. Strawberry Fields Forever 7. Yesterday 8. Your Mother Should Know 9. Hey Jude 10. I'll Follow The Sun 11. Julia 12. Till There Was You 13. Here, There And Everywhere 14. Octopus Garden

(20/06/07)基本的には一人多重録音を主体とするビートルズ集第2弾。今回はエレクトリック・ギターも曲により使用していて、アコースティック・ギターとのつながりもなかなか。曲によってはゲストや豪華なストリングス、ブラスも参加して、なかなか変化に富んだ内容。それでいてアル・ディメオラの今までの音楽的な遍歴の経験も入っているサウンド。やはりパーカッションの使い方が彼らしいところだなと思います。ビートルズの曲はメロディが強くてよく分かってしまいますが、特にそれを気にしなくても、ディメオラのサウンドということで、そっち方面を中心に聴いても楽しめます。ベースやドラムスが入ってなくてパーカッションの曲も多いですけど、割と最近の彼の傾向ですし。なかなかな好盤。ランディ・ブレッカーは10曲目に参加。

2020/06/12

当ブログが200万ページビューを超えました

当ブログが10日に200万ページビューを超えました。ご訪問どうもありがとうございます。16年ちょっとかかってしまいました。当然のことながらブログ初期はゆっくりペースで、書いてある分量が増えてくると、その後カウントが上がっていって、多い時は700-800ページビュー/日ぐらいあった時もありましたが、Googleのアルゴリズムの気まぐれな変更で、検索経由の方が増えたり減ったりで200-300ページビュー/日ぐらいの時もありました。現在は300-400ページビュー/日ぐらいかな。昔は直接の読者の方が多かったようですけど、最近は検索エンジン経由でアルバムなどを直接見ていくケースも増えてきています。購入の時に検索してみたり、ストリーミングで聴いているものの確認など、使いみちは多いようですね。まあ、私のところよりカウンターが多く回っているジャズブログも少なくないですし、マイペースでやってます。

ホームページの方も、トップページのカウンターが同じく10日、98万アクセスを超えました。最近は検索エンジンで直接該当ページへ行ってしまうことも多く、トップページのカウンターのまわり方は50前後/日なんです。実際のホームページ全体のページビューはメインブログとあまり変わらないようですけど。昔は検索エンジンが発達してなかったので、お気に入りのサイトはブックマークしていて定期的に訪問するというパターンが多かったので、だいたいトップページを経由してみて行きました。なのでその時代にはカウンターが1月で1万もまわることもありました。1日にすれば300以上ですね。そういうわけで、今ではホームページのカウンターは目安にしかすぎません。

ブログはだいたい50ページビュー/日あれば、まあよく見られている方で上位数パーセントに入っていると言われています。ECMブログが、今それを目標にしていて、やっぱり先日書いたように、アドレスも移転後1年ちょっとだし、ホームページやブログと同じ内容のコピペ文章を後発でアップしているものだから検索エンジンにはなかなか引っ掛かってくれません。こちらの方は時々50ページビューを超えているくらいでしょうか。まあ、気長にやってますので、今後もお付き合い願えればと思います。

2020/06/11

Swallow Tales/John Scofield/Bill Stewart/Steve Swallow

2679 ECMレーベル新譜聴き5日目にして一段落。実はこのアルバムをいちばん聴きたかったのです。結局CDが到着してから翌日の午前中までに5枚聴いてしまいました。ジョン・スコフィールドのECMでの初リーダー作(サイド参加作や競演作は何枚かありますが)なので、どんなサウンドかなと思ったら、持ち込み音源らしく、他レーベルでもそのまま発売できるような、実に好みのマイペースな内容になってました。アルバムコメントはというと、もうグダグダですね。そういう時こそかなりいい内容と感じている時なので、ご勘弁いただければと思います。しかし、考えてみればジョン・スコの追っかけは大学時代から。もう40年ぐらい経ってしまうわけです。

 

Swallow Tales/John Scofield(G)/Bill Stewart(Ds)/Steve Swallow(B)(ECM 2679)(輸入盤) - Recorded March 2019. - 1. She Was Young 2. Falling Grace 3. Portsmouth Figurations 4. Awful Coffee 5. Eiderdown 6. Hullo Bolinas 7. Away 8. In F 9. Radio

(20/06/07)ジョン・スコフィールド初のECMでのリーダー作で、スティーヴ・スワロウの曲集。おなじみのメロディから少し地味な曲まで取り揃えてあって、演奏を楽しめます。収録時間は53分。持ち込み音源のようで、やや静かな感じの部分もありながら、4ビートの曲も多く、ECMにしては自由でマイペースなジャズっぽいサウンドで魅了します。彼をはじめて知った時は若かったけどもう大ベテランで、落ち着きながらも例のジョン・スコ節でギターを演奏しています。メンバーもいいし、この独特なギターを聴けるだけでも聴く価値はあるのでは。それにしても期待を裏切らないさすがのギター・トリオ。持ち込み音源ながらマンフレート・アイヒャーが出す許可を出したとは、彼もずいぶん丸くなったものです。それにしても曲がいいですね。

2020/06/10

Arctic Riff/Marcin Wasilewski Trio/Joe Lovano

2678 ECMレーベルの新譜聴きの4日目。単純に同時に届いた番号の若い方から聴いているだけなんだけど、順々に有名なミュージシャンのアルバムに行くようになっていて、これはこれで、待ち遠しいし楽しい。今日はECMなら(そうでなくても)有名なピアノ・トリオとテナーサックスです。やはりECMらしい展開にはなっているのだけど、ただ単に耽美的なピアノ・トリオにはせずに、高度に聴こえるフリーな演奏も混ざっていて、しかも大きなうねりの中で聴いているような、そんな硬軟取り混ぜた、なかなか聴きごたえのあるアルバムに仕上がっています。ここまでの4作は全部マンフレート・アイヒャーのプロデュース。やはり彼の主義が表れているように感じます。

 

Arctic Riff/Marcin Wasilewski(P) Trio/Joe Lovano(Ts)(ECM 2678)(輸入盤) - Recorded August 2019. Slawomir Kurkiewicz(B), Michal Miskiewicz(Ds) - 1. Glimmer Of Hope 2. Vashkar 3. Cadenza 4. Fading Sorrow 5. Arco 6. Stray Cat Walk 7. L'Amour Fou 8. A Glimpse 9. Vashkar(Var.) 10. On The Other Side 11. Old Hat

(20/06/07)4人でのインプロヴィゼーションが3、5-6、8曲目、Marcin Wasilewski作が1、4、7、11曲目、ジョー・ロヴァーノ作が10曲目、カーラ・ブレイ作が2、9曲目。収録時間は62分。ECMではおなじみのトリオにロヴァーノが加わっていて、さすがに大物の録音では、例えば1曲目のような、静かな情景描写的な大きな流れの中に、さらに美しいメロディが流れていく。貫録を見せていますね。2曲目もカーラの曲を彼らのものにしてしまって、独特な世界を構築しています。インプロヴィゼーションの曲も多いのだけど、作曲されたも曲もその危ういバランスの上をうまく4人で渡っているという雰囲気があり、これはやはり彼らならではの世界では。7曲目は元気でジャズ的。フリーの硬派度も聴いていてけっこう引き締まります。

2020/06/09

Promontoire/Benjamin Moussay

2659 ECMレーベルの新譜聴き3日目。今日もソロ・ピアノですけど、なかなか叙情的で良い感じ。キース・ジャレットの影響を受けている世代だろうと思います。その中から情景描写的な演奏の部分を強く受け継いだように感じます。演奏は、やはりECMから出すだけあって、やはりそれっぽいというか、それに聴きやすさがあるので、派手ではないけどある程度の人気は出るかもしれません。最近のECMは、これも収録時間39分で12曲なので、ある意味曲を短めにまとめてしまって、凝縮して聴かせる方向になってきたのかな、と思います。LP制作も意識しているんだろうなあ、とは思うのですけど。それでも最近はこのぐらいの長さの方が好みになってきました。

 

Promontoire/Benjamin Moussay(P)(ECM 2659)(輸入盤) - Recorded August 2019. - 1. 127 2. Promontoire 3. Horses 4. Don't Look Down 5. Villefranque 6. L'Oiseau D'Or 7. Chasseur De Plumes 8. Sotto Voice 9. The Fallen 10. Theme From Nana 11. Monte Perdido 12. Thea

(20/06/07)全曲Benjamin Moussayの作曲。というよりも、即興で録音をしたのかもしれません。叙情的な世界が広がっていきます。ある意味キース・ジャレットの叙情的な部分の影響を受けているような作風で、最近のECMでは多めの短い曲(1分台から4分台)でカチッとまとめているアルバムが多いので、これも割とコンパクトな曲が、あるべき位置に置かれているというような、アルバム上の配列も考えられて作られている感じです。聴いていて、美しさを感じさせるピアノ音楽はやはりECMに向いている作風なのだと思います。その中に4曲目のように少し激しい要素もある曲が混ざっていて、曲ごとの変化を感じさせています。ただ、基本的には比較的静かな演奏が続きます。やはりこの情景描写的な演奏はクセになります。

2020/06/08

Discourses/Jon Balke

2648 ECMの新譜聴き2日目。今日はヨン・バルケのソロ・ピアノにエフェクトを重ねてかけたアルバムです。詳細は分からないけど、ソロ・ピアノだけでもアルバムが成立すると思うのですが、あえてエフェクトを重ねて北欧のジャズっぽい雰囲気を出してみたような感じです。派手にかかっているわけではないし、これはこれで作品として面白いとは思います。43分で16曲と、少し短めの曲で集めているのも、聴いていて気分の切り替えに役立っているのでは、と思います。録音年月がDecember 2020と印刷されてはいるけど、これはまちがいですが、実際のところ2018か2019かは判明しなかったでした。まあ、それはいいでしょう。

 

Discourses/Jon Balke(P, Sound Processing)(ECM 2648)(輸入盤) - Recorded December 2018?. - 1. The Self And The Opposition 2. The Facilitator 3. The Container 4. The Assumptions 5. The Certainties 6. The Suspension 7. The Polarisation 8. The Second Argument 9. The Why 10. The Deliberation 11. The First Argument 12. The How 13. The Mutuality 14. The First Afterthought 15. The Second Afterthought 16. The Third Afterthought

(20/06/07)全曲ヨン・バルケの作曲。ピアノのソロに、サウンド・プロセッシング(エフェクト?)を薄くかけて、その小品の、おそらくインプロヴィゼーションが続きます。フリー的にも聴こえたり、叙情的に聴こえる部分も。43分収録でそこに16曲あるので、やはり凝縮型の録音とも思えますが、基本的にフリーなアプローチのECM型ともいえるので、割と飽きないで聴くことができます。効果音的なエフェクトも、音量が小さめに、地味にかかっているので、アコースティック・ピアノの演奏を邪魔するものではないし、かえって北欧的なジャズという雰囲気を出す効果になっています。これも面白い。いくつか組になっているタイトル曲がありますが、収録時にまとめて連続して、インスピレーションの湧き出るままに録音をしていったのかも。

2020/06/07

Rivages/Jean-Louis Matinier/Kevin Seddiki

2617 ECMの新譜が5枚届いたので、基本的に届いた番号順に聴いていきます。このアルバム、ちょっと地味かなとも思えますが、Jean-Louis Matinierは過去にもニッケルハルパという楽器とのデュオ作を出しているし、今回はギターとのデュオとのことで、もう少し動きが多いような、でもジャズというよりはフランスの哀愁のあるクラシックとのボーダーレスな音楽として、じわじわとくる感じが心地よいです。こういうアルバムは、やはりECMからでないとなかなか見当たらないと思います。11曲で39分収録で、比較的曲がコンパクトに練られているのも、意外にアルバムの印象が強くなる一因かなあ、とも。気に入ってしまいました。

 

Rivages/Jean-Louis Matinier(Accordion)/Kevin Seddiki(G)(ECM 2617)(輸入盤) - Recorded April 2018. - 1. Schumannsko 2. Apres La Pluie 3. Les Berceaux 4. Reverie 5. Miroirs 6. Greensleeves 7. Feux Follets 8. La Chanson D'Helene 9. In C 10. Derivando 11. Sous I'horizon

(20/06/06)2人の共作が4-5、7、9曲目、Jean-Louis Matinier作ないし他の人との共作が1、11曲目、Kevin Seddiki作が2、10曲目、トラディショナルが6曲目、他の人の曲が3、8曲目。アコーディオンとクラシック・ギターでのデュオで、ジャズ度はほぼないけれど、いかにもECMらしさのある哀愁が、フランスの香りとともに強く漂っています。収録時間が39分と短めで、その分きっちりとまとまった曲が多いのも特徴。それらの曲の端正さと相まって、アルバムの作品としての価値が高まっています。バンドネオンよりはアコーディオンの方が湿った空気を伝える感じで、それがさらに哀愁度を高めています。あまり派手なところはないけれど、じっくりと落ち着いて聴くにはなかなか良く、クラシック的な音楽とボーダーレスな雰囲気。

2020/06/06

A Swinging Indroduction To Jimmy Knepper

Jimmyintro ビル・エヴァンスの参加作の5日目。今日のアルバム、ジミー・ネッパーのリーダー作はこれ1枚しか持っていないため、CDラックから探すのにひと苦労でした。なかなか見つからないと思ってやっと見つけたら、これは紙ジャケだったんですね。推測ではプラジャケだと思っていたので、余計に分からないわけです。さて、この時期CDのクレジットがあいまいで、何曲目に参加しているかというのを探すのが難しい。データ的に整っているサイトはあるのかもしれませんけど、担当楽器だけで書いてないことも多いです。当初3管がいいと書きましたけど、入れ替わりで2管なんですね。訂正。それにしても、こういうメロディアスな’50年代ジャズって、やはりほのぼのとしていいなあ、と思います。

 

A Swinging Indroduction To Jimmy Knepper(Tb)(Bethlehem) - Recorded September 1957. Gene Roland(Tp), Gene Quill(Sax), B. Hammer(P), Bill Evans(P), Teddy Kotick(B), Dannie Richmond(Ds) - 1. Love Letters 2. Ogling Ogre 3. You Stepper Out Of A Dream 4. How High The Moon 5. Gee Baby Ain't I Good To You 6. Idol Of The Files 7. Close As Pages In Book 8. Avid Admirer 9. Irresistible You

ジミー・ネッパーの作曲は2、6、8曲目で、他はスタンダードなど。けっこうメロディアスな、当時のジャズという感じ。他での資料によれば、1-4、6、8曲目がビル・エヴァンスの参加のようですが、もう一人のピアノと比べて、ピアノソロの部分を聴いていて、ああ、なるほどなあ、という感じの印象でした。ネッパーはチャールズ・ミンガスの作品でよく見かけますが、ここではテディ・コティックのベースで、どちらかといえば軽やかでメロディアスなサウンド。ジーン・クィルとの2管でのホーン(もう一人は5、7、9曲目)は、ビル・エヴァンスと同じ曲での参加のようですが、ハーモニーとかメロディのやり取りがけっこう面白く、当時のジャズの雰囲気を伝えていて、これはこれで興味深い演奏になっています。こういうトロンボーンも好み。

 

2020/06/05

East Coasting/Charlie Mingus

Charleseast ビル・エヴァンスの参加作の4日目。今日は何とチャールズ・ミンガスのアルバムへの参加作です。’50年代は実にいろいろなアルバムに参加していて、実に面白いし、だんだんエヴァンスらしさが出てくる時でもあるので、それを聴いていくのも楽しいです。ただ、参加作なだけに、CDラックのいろいろなところに散らばっていて、それを見つけるのがひと苦労。それで順番を先にまわしたわけですけど、処分してしまったアルバムがないか、ちょっと心配です。今日のアルバムも、参加作としては珍しいメンバーのアルバムで、やはりどちらかというとピアノをミンガスに合わせているイメージが強いかな、という感じです。なかなか多才。

 

East Coasting/Charlie Mingus(B)(Bethlehem) - Recorded August 1957. Jimmy Knepper(Tb), Shafi Hadi(As, Ts), Clarence Shaw(Tp), Dannie Richmond(Ds), Bill Evans(P) - 1. Memories Of You 2. East Coasting 3. West Coast Ghost 4. Celia 5. Conversation 6. Fifty-first Street Blues

チャールズ・ミンガス作は2-6曲目、ユービー・ブレイク作が1曲目。収録時間は39分。ミンガスとビル・エヴァンスはどう考えても結びつかないのですが、1枚アルバムが出来ています。ピアノソロも十分聴けて、堪能できます。全体的に少しベースはおとなしめの感じもありますが、いつものミンガスのアクのあるサウンドとエヴァンスのピアノとの対比も面白いと思います。なぜかジャケットには「チャーリー」と記載。ホーン楽器の3管アレンジもミンガスらしさがあると思いますし、全体的にやはりミンガスのサウンド。その荒っぽさに、時にピアノが合わせ、時にエヴァンスらしさのあるピアノが出てくるので、彼目当てで購入している人も多いらしいです(ライナーより)。それにしても、もったりとした重量感のあるベースは中毒性あり。

2020/06/04

Brandeis Jazz Festival/Orchestra Conducted By Gunther Schuller And George Russell

Guntherbrand ビル・エヴァンスの参加作の3日目。この当時のクレジットはネットで調べれば詳しく出ているのもあるのでしょうが、CDを見る限り、参加人数の多いものは何曲目に参加なのかはっきりしないことが多いです。曲によって参加するミュージシャンが違うのだけど、CDの割と初期の頃のアルバムなら仕方がないかなあとも思います。エヴァンスは当時いろいろなアルバムに参加していて、なぜか国内盤でCD化されたものは’80年代から追いかけてました。結果として様々なジャズの音楽に触れることができたのですけど、ジョージ・ラッセル関係のアルバムに多く参加していたのは、偶然ではないような気もしています。

 

Brandeis Jazz Festival/Orchestra Conducted By Gunther Schuller(Arr & Cond) And George Russell(Arr & Cond)(Sony) - Recorded June 10, 18 and 20, 1957. Art Farmer(Tp), Louis Mucci(Tp), Jimmy Knepper(Tb), Jimmy Buffington(Flh), John La Porta(Sax), Hal McKusick(Sax), Manuel Zegler(Basson), Robert Di Domenica(Fl), Teddy Charles(Vib), Margaret Ross(Harp), Bill Evans(P), Barry Galbraith(G), Joe Benjamin(B), Teddie Summer(Ds), Fred Zimmerman(B), Teo Macero(Bs), Charles Mingus(B) - 1. All About Rosie 2. On Green Mountain 3. Suspencions 4. Revelations (First Movement) 5. All Set 6. Tramsformation

ジョージ・ラッセルが関わると難解になってしまうのですが、ビル・エヴァンスはよく彼のアルバムに参加していました。ライナーにはミルトン・ハビットもピアノで参加とあるので、1、6曲目にエヴァンスが参加しているのは記述から分かるのですが(1曲目のピアノはすごい)、詳しくは分かりません。ちょうどジャズとそれ以外(たとえばクラシック)の要素を混ぜ合わせたような音楽です。いわゆるサード・ストリーム・ミュージックですが、その時代にこの言葉があったがどうか。昔だったら、なんだこのアルバムは、という感じではなかったのでしょうか。収録時間は54分。ラッセル作の1曲目、ガンサー・シュラー作の6曲目、ジミー・ジュフリー作の3曲目、チャールズ・ミンガス作の4曲目など、幅広い音楽になっています。当時では実験的。

2020/06/03

A Message From Garcia/Richie "Dick" Garcia

Richiemessage ビル・エヴァンスの参加作の2日目。今日はDawnレーベルの作品から。録音が年しか書いてないので、ルーシー・リードとどっちが先の録音か分からないのですがネットで検索すれば出てくるかな(追記へ)。昔はこういうアルバムまで国内盤化されてました。入手困難かなと思った時期もあるけど、今はストリーミングでも聴けますし、ずいぶん楽な世の中になったものです。ディック・ガルシアの演奏も快調だし、他の参加メンバーもあって人気盤だったそうです。今聴いてもメロディアスだしなかなかゴキゲンに聴けます。私の持っているのは昭和時代に買ったCDのようで、消費税表示がないですね。昔から追っかけやっていると、意外なものを持っていたりします。

(追記)ある方のアドバイスにより、’55年録音ではなく’56年録音なのがはっきりしました。最初からDiscogのサイトで確認すればよかったんですね。CDの日本語ライナーのミスでした。

 

A Message From Garcia/Richie "Dick" Garcia(G)(Dawn) - Recorded 1956. Bill Evans(P), Tony Scott(Cl), Gene Quill(As) Bill Anthony(B), John Drew(B), Manille Morin(Ds), Terry Pollard(P), Frank Isola(Ds), Jerry Bruno(B) - 1. Have You Met Miss Jones? 2. If I'm Lucky 3. Kimona My House 4. I Don't Want To Set The World On Fir 5. The Deacon 6. Stompin' At The Savoy 7. Like Someone In Love 8. Potatoes 9. It Could Happen To You 10. Ev'ry Night About this Time

ビル・エヴァンスは3、7、10曲目に参加。収録時間は35分。録音年しか分かりませんが、録音としては貴重なものかもしれません。ディック・ガルシア作は3、5、8曲目で他はスタンダード。この当時らしく流ちょうでメロディアスなギターを聴くことができて、リーダー作としてもけっこう楽しむことができるのではないかと。この時期でも、エヴァンス的なピアノは、なるほど、という気がします。たった3曲だけの参加というのが残念。クレジットの参加曲をライナーから下記写そうとしたけど、9-10曲目あたり、完全には書いてなかったので断念。グループ的には3パターンある。やはり’50年代中期のバップ的演奏ということで、聴いていて楽しいです。最近はDiscogなどのサイトが充実してますが、クレジットは気にしなくてもいいかも。

2020/06/02

The Singing Reed/Lucy Reed

Lucysinging ビル・エヴァンスの参加作の1日目。残り全部で33枚ありますが、後期のものは先に聴いてきたので、’55年から61年にかけての録音にかたまっています。ハービー・ハンコックのリーダー作とどちらを先に聴こうか迷っていたのですが、こちらの方がCD棚にバラバラに置いてあるため、ないものも予想して先に、と思いました。年代的にもこちらが終わった後にハービーのリーダー作がはじまる、という風につながりもいいですし。今日は、エヴァンス初期の参加作ですが、どれが最初に参加していたのかがはっきりしてません。彼の参加作は売れると判断してか、国内盤で多く手に入ったために、昔は集めやすかったでした。でもコメントは苦手な方の部類かな。ボーナストラックにコルネット(?)の音があるけどクレジットなし。

 

The Singing Reed/Lucy Reed(Vo)(Fantasy) - Recorded August 13-15, 1955 (January 18, 1957). Bill Evans(P on 1-2, 5, 8-16), Howard Collins(G on 1-2, 5, 8-16), Bob Carter(B on 1-2, 5, 8-16), Sol Gubin(Ds on 1-2, 5, 8-16), Dick Marx(P on 4, 6-7), Johnny Frigo(B on 4, 6-7) - 1. Inchworm 2. My Love Is A Wanderer 3. Because We're Kids 4. It's All Right With Me 5. There's A boat Dat's Leavin' Soon For New York 6. Lazy Afternoon 7. Flying Down To Rio 8. Little Girl Blue 9. Fools Fall In Love 10. Out Of This World 11. You May Not Love Me 12. My Time Of Day 13. No Moon At All 14. Tabby The Cat 15. Baltimore Oriole 16. That's how I Love The Blues

ビル・エヴァンスは1-3、5、8-16曲目に参加。そして、彼の一番古い時期の録音です。バラードが多めのスタンダード集で、13-16曲目はCDのボーナストラック。ビル・エヴァンスの個性は、’57年ごろからだんだん強くなってくるのと、歌伴に徹しているので、このアルバムはヴォーカル・ファンか、とにかくビル・エヴァンスを聴きたいという方におすすめかも。でも全然悪くはありません。ライナーには、カーメン・マクレエが好きだけど、影響は全然感じさせない、ということが書いてあり、どちらかというとあっさり系のミュージカルを聴いている感じにもなります。この時代のおおらかさが表れていて、やはり当時のヴォーカルアルバムだな、という感じです。時にはこういうゆったりしたアルバムを聴いてみるのもいいと思います。

2020/06/01

日めくり樹林/板倉克行

Itakurahimekuri 田村夏樹氏と藤井郷子氏のFacebook情報により、田村氏が過去の貴重盤をチャリティーで放出するということでゲットした2枚目。こちらの方はフリージャズですが、そもそも田村氏が他の人の演奏に客演するアルバムは見たことがあまりないので、そういう意味では貴重な1枚になると思います。板倉氏のピアノもただフリーの演奏をしているだけではなく、フリーに突入していくも美しいフレーズを何か所でも聴ける場面があり、また管楽器などのフリーのサウンドをコントロールしているところもあって、やはりドラマ性という点では面白いフリーになっています。自主制作で昔のものなので、今、手に入るかどうか。

 

日めくり樹林/板倉克行(P, Poem, etc)(自主制作) - Recorded February 12, 1999. 田村夏樹(Tp, Per)、古池寿浩(Tb)、小松雄大(Ts, Ss)、吉田隆一(Bs, Fl, etc)、加藤和二(G) - 1. Love & Diversion 2. Barefoot In The Copse 3. からすのBabysitter 4. Swan Dancing On Rag-Time 5. 星の河 6. 木の葉の寝床でコケコッコー 7. Darkness Sun & Copse565 8. 水舟 & CO2 For Cats 9. Inversion of Copse 10. High-High-High

(20/05/24)おそらく板倉克行の作曲と思われる。収録時間62分。演奏としてはやはりフリーで、ホーンが4人とギターとピアノでの、ベース、ドラムレスのうハードなフリー・ジャズ。この時期では田村夏樹の参加は自然ですが、こういうサイド参加作品は少ない人なだけに、貴重なアルバム。たぶんタイトルは後からつけた感じで、まず演奏があったのではないか、と思います。ある程度抑制されてはいますが、構築感も随所で見受けられ(即興かもしれませんが)、藤井郷子のフリーでありながらコントロールされた部分もあることある意味似ているところもあります。タイプは違っていますけれど。4、7曲目は美しいピアノのテーマではじまり、途中からフリーの要素も強く出てきて、10曲目もテーマが美しいので、耳が引っ張られます。

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