Happenings/Bobby Hucherson
ハービー・ハンコックの競演・参加作の8日目。ブルーノートも4200番台に入ってきてますが、割と初期に国内盤CD化されたアルバムで、当時かなり聴き込んだアルバムの中の1枚です。まだ、時代によってジャズの変遷とかがあまり分かってなかった頃かな。今改めてメンバーを見ると、アコースティックベース時代のボブ・クランショウの名前が。’70年代はエレキベースでソニー・ロリンズのバンドで有名でした。このアルバムも本当に久しぶりに聴いたのですけど、7曲目にフリーの曲が入っているあたりが当時らしいなあと思います。でも、ジャケットのインパクトもそうですけど、今でも印象に残るアルバムの1枚であることは確かなようです。
Happenings/Bobby Hucherson(Vib)(Blue Note) - Recorded February 8, 1966. Herbie Hancock(P), Bob Cranshaw(B), Joe Chambers(Ds) - 1. Aquarian Moon 2. Bouquet 3. Rojo 4. Maiden Voyage 5. Head Start 6. When You Are Near 7. The Omen
4曲目以外はボビー・ハッチャーソンの作曲。ヴァイブラホンとピアノのクァルテットの編成。ヴァイブラホンのみならず、ホーンなしのこのメンバーのブルーノートサウンドも当時は新鮮だったと思います。1曲目からホーンがなくても緊張感をはらみながらアップテンポの4ビートで快調に飛ばしまくります。3拍子でゆったりした、不思議なバランスを持っている2曲目、ラテンタッチのリズムで割と軽快に突っ走っている3曲目、ハービー・ハンコック作の有名な曲だけど、このメンバーのヴァイブラフォンの効いた落ち着いたアレンジでもけっこういいと思う4曲目、モードのシンプルでノリの良いストレート・アヘッドなアップテンポの4ビートの5曲目、メロディアスな、かつ哀愁漂う静かなバラードの6曲目、陰影のあるフリーな展開の7曲目。
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コメント
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KUDOさま こんばんわ。このアルバム、私もよく聴いたなぁ。懐かしいです。仰る通りジャケットからして買わざるを得ない一品ですな。1960年代後半の匂いがプンプンするアートワーク。そして、硬質で冷ややかなクールサウンド。LPで所有したいアルバムですね。
それにしても、KUDOさまの各種ブログを、拝見させて頂く度に、その膨大なコレクションと分類蒐集へのこだわり、そしてジャズへの愛情に改めて感激してしまいます。あと、ベースも弾かれることを最近知りました!
投稿: zawinul | 2020/05/07 23:14
>zawinulさん
コメントどうもありがとうございます。
このアルバム、買った当初はけっこう聴いてました。ハンコックの「処女航海」はこっちのヴァージョンの方も好きです。
ホームページをはじめてから3月30日で22年半、ブログもこの5月30日で16年になるので、それなりの量はあります(質はともかく)。ミュージシャンの追っかけ購入が多かったので、このようなホームページ(ブログ)になりました。エレキ・ベースの方は20年以上やってなかったのを、また10年ほど前に復活しました。今はコロナで活動できてませんけど。
投稿: 工藤 | 2020/05/08 05:23