Point Of Departure/Andrew Hill
トニー・ウィリアムスの14日目。ブルーノートでの参加作はドラムスがバランス的に小さくて、新生ブルーノートの時のようなドスドス感は全くないけれど、どういうアルバムに参加していたかを改めて確認する意味でも、名盤も多いので聴く価値はあると思います。アンドリュー・ヒルはブルーノートならではのピアニストだったので個性はかなり強い方だと思いますけど、今は処分してしまってこのアルバムしか見当たらないのが残念です。置く場所があればやっぱり買ったアルバムは処分しない方が正解だったかなあ、とも思います。ここでもエリック・ドルフィーが目立ちまくってますねえ。それも好きな理由ですけど。
Point Of Departure/Andrew Hill(P)(Blue Note) - Recorded March 31, 1964. Kenny Dorham(Tp), Eric Dolphy(As, Fl, Bcl), Joe Henderson(Ts), Richard Davis(B), Anthony Williams(Ds) - 1. Refuge 2. New Monastery 3. Spectrum 4. Flight 19 5. Flight 19(Alternate Take) 6. Dedication 7. Dedication (Alternate Take)
全曲アンドリュー・ヒルの作曲。独特なフレーズとタイム感覚を持つ彼ですが、ここのアルバムでは特にエリック・ドルフィーの存在感がある。各パートのソロも自由なスペースがあって飛び回っている感じ。全体的に構成やフレーズのバランスが壊れそうで壊れないところの危なさが面白い。モーダルで4ビートの枠はありながら、より自由なテーマとソロが印象的に響いている12分台の1曲目、3管でも混沌感の方がやや勝っている、ソロのぶつかり合いが個性を際立たせる2曲目、出だしの曲調としては2曲目と割と似ていて、途中から物語的に展開する3曲目、メロディが複雑そうなテーマを持ちつつホーンの個性が際立つピアノも流ちょうな4曲目。5曲目は不思議なサウンドを持っていて、バラードと言っていいのかどうか。
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