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2020/04/02

Out To Lunch/Eric Dolphy

Ericoutto トニー・ウィリアムスの13日目。マイルス・デイヴィスのバンドへの参加作は当分先送りか、やらないので、ブルーノートのアルバムが続きます。ビル・エヴァンスをやっていたときはそんな兆候はなかったのだけど、このあたりの時代はフリーに首を突っ込んでいく時代でもありました。ブルーノートの諸作品でも、トニーのブルーノートの初期作品でもフリーに行ってますね。私はけっこうフリーの洗礼を受けている方なので抵抗はありませんけど、今日のアルバムでもある程度の割合で拒否反応を起こす人もいるかもしれません。私はエリック・ドルフィーのアルバムではこれが一番大好きなのですけれども。

 

Out To Lunch/Eric Dolphy(As, Fl, Bcl)(Blue Note) - Recorded February 25, 1964. Freddie Hubbard(Tp), Bobby Hutcherson(Vib), Richard Davis(B), Anthony Williams(Ds) - 1. Hat And Beard 2. Something Sweet, Something Tender 3. Gazzelloni 4. Out To Lunch 5. Straight Up And Down

はじめて聴いたときのアヴァンギャルドな印象は相変わらず。と言うより、エリック・ドルフィーひとりの個性で引っ張ってきているのかも。全曲彼の作曲。あえてブルーノートおなじみのミュージシャンを揃えて同レーベルで録音した、ドルフィーのアルバムで個人的に一番好きなアルバム。ミステリアスな曲調で、フレーズはフリーなんだけど、そこまで行きそうで行かないバックとのバランスがいい1曲目、ベースのアルコとドルフィーのフレーズが絡み合う出だしから、不思議な感触のバラードになる2曲目、モーダルな4ビートの上を華麗に舞うフルートが印象的な3曲目、出だしは落ち着いた4ビートだけど、テーマやソロが落ち着かなくて徐々にフリー的になるタイトル曲の4曲目、いななくようなテーマで少しユーモラスな感じの5曲目。

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