Young At Heart/Tony Williams
トニー・ウィリアムスの11日目。これが彼のリーダー作で一番最後の作品だと思う。亡くなる5か月ほど前。アメリカ人は、医療制度の関係からか若くして亡くなる方が多いので、残念です。もっと長生きしてくれたら、またジャズの世界も違ったものになるのではないかと思いました。でも、彼もリーダー作でスタンダード集、しかもピアノ・トリオでの作品と、けっこう丸くなったなあ、という印象も。ドスドスくる曲もあるけれど、ブラシを持って静かに叩く、という場面も多いです。と思ったら、ソニーの東京スタジオでの録音か。こういう方向も分かるような気がする。さて、次回からはサイド参加作品になっていきます。あと24枚。
Young At Heart/Tony Williams(Ds)(Sony) - Recorded September 24 and 25, 1996. Mulgrew Miller(P), Ira Coleman(B) - 1. Promethean 2. Young At Heart 3. On Green Dolphin Street 4. Farewell To Dogma 5. How My Heart Sings 6. Fool On The Hill 7. Neptune: Fear Not 8. You And The Night And The Music 9. Body And Soul 10. This Here 11. Summer Me, Winter Me
69分収録。スタンダード曲中心なので、いつもよりはおとなしい曲がタイトル曲の2曲目を含め、多めです。ピアノ・トリオだし、トニー・ウィリアムスでもこういう世界もたまにはいい。とはいうものの、地味な部分が多めながら、曲によっていつものドスドスいうドラムは健在。トニーの曲は7曲目のみ(再演曲)で、ここでのマルグリュー・ミラーはオリジナルを2曲提供(1、4曲目)していて、ピアノもけっこういい感じ。 1曲目はアップテンポでモーダルな感じのあるスリリングな曲になっています。4曲目は淡い感触のあるボッサの曲で、これもなかなか渋くていい感じ。5曲目は出だしはビル・エヴァンスを意識しているのかな、と思わせて自分のペースにアドリブで戻ります。7曲目もホーン入りからピアノ・トリオになって洗練された感じ。
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