The Tony Bennett/Bill Evans Album
ビル・エヴァンスの競演作で、後期のものを3枚先に聴いておきたかったので、まずはこのアルバムから。実は私はヴォーカルアルバムというのはあまり得意ではなく、特に男性ヴォーカルものというとあまり持ってません。その良さがあまりわからないというのはいい聴き手ではないのですが、それでもエヴァンスの方面から聴いても十分に楽しめますし、たまに聴く分にはいいのかもしれません。ヴォーカルを引き立てながら、自然に寄り添うように弾いているピアノを聴くと、このアルバムはけっこう上質なものなんだなあ、ということを感じます。収録時間が35分というのは短いような気もしますが、LP時代ではまあ、普通のことだったんでしょうね。
The Tony Bennett(Vo)/Bill Evans(P) Album(Fantasy) - Recorded June 10-13, 1975. - 1. My Foolish Heart 2. The Touch Of Your Lips 3. Some Other Time 4. When In Rome 5. We'll Be Together Again 6. Young And Foolish 7. Waltz For Debby 8. But Beautiful 9. Days Of Wine And Roses
ありそうでなさそうな、ビル・エヴァンスのピアノのみの伴奏によるヴォーカル・アルバム。収録時間は35分で、エヴァンスの作曲はおなじみの7曲目。基本的に男性ヴォーカルはあまり興味が無いのですが、大部分、ビル・エヴァンスが弾いていた曲でピアノのみということもあり、十分に堪能できることは確かです。多少にぎやかな場面もありますが、やはりこういうデュオは静かなバラードが似合うと思います。エヴァンスらしさというとあまり派手には出てきませんけど、それでも歌伴でもさすがベテランのサポートという感じで、スマートにソフトに支えています。そういう意味ではタイトルが対等の名義になっているのは意義あることなのでは。この時期には競演作自体少なくなっているので、このデュオ自体がかなり貴重だと思います。
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