New Conversations/Bill Evans
ビル・エヴァンスのリーダー作の20日目で、これで一段落。ただし、まだ彼の後期の競演作で3枚聴いておきたいのがあるので、内容的には続く、ということにはなります。今日のアルバムはエヴァンスの3枚目の自己の多重録音のアルバム。年数を経てこなれてきた感じはあり、だいぶスマートにはなってきたけれども、それでもある種の饒舌感があります。基本的にピアノ・トリオが好きな人がエヴァンスを聴くことが多いので、逆に言うとトリオ以外のアルバムはちょっと避けられている傾向があるんじゃないかなあ、という気も。実際に販売数を見ているわけではないですけれど。ただ最近の発掘盤もトリオのものばかりなので、人気の中心はそこなのでしょうね。
New Conversations/Bill Evans(P)(Warner Bros) - Recorded January 26-30 and February 13-16, 1978. - 1. Song For Helen 2. Nobody Else But Me 3. Maxine 4. For Nenette 5. I Love My Wife 6. Remembering The Rain 7. After You 8. Reflections In D
邦題「未知との対話-独白・対話・そして鼎談」。何だかものすごい邦題ですね。ソロ、デュオ、トリオと、一人でピアノとエレピを多重録音をしているアルバム。ビル・エヴァンスの作曲は1、3-4、6曲目。ただ、この方式もエレキ・ピアノの併用や音を重ねることへの慣れや、エレピも進歩してきているので、1枚目の時よりはまとまっていると思います。あまりそれぞれがソロを勝手にとっているという印象がなくなり、2台、3台のピアノの役割分担がうまくできているので、それで聴きやすくなっているのかと。それにしても他者との連弾という形式をとらずに、どうして自分で音を重ねる方向で3枚もアルバムを作ったのかは謎です。やはりエヴァンスのピアノの相手はエヴァンスしかいなかった、ということか。8曲目のみソロでの録音。
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