Bill Evans Trio With Symphony Orchestra
ビル・エヴァンスのリーダー作の15日目。今日はクラウス・オガーマンとのコラボ企画で、オーケストラとの共演になってます。ジョージ・ラッセルとのアルバムより実験色がなくて、むしろイージー・リスニング的に聴けてしまう感じのアルバムですけど、これはこれでいいと思います。時代は’65年で、このアルバムでドラマーのラリー・バンカーが脱退することになりますが、ベーシストが交代するよりはインパクトは薄目かなあ、という気もしています。それにしても暗めのジャケット、何とかならなかったのかなあ。もう少し明るめだと、購入意欲ももっと増すのではないかなあ、と思います。
Bill Evans(P) Trio With Symphony Orchestra(Verve) - Recorded September 29, October 18 and December 16, 1965. Chuck Israels(B), Larry Bunker(Ds), Claus Ogerman(Arr, Cond) with Symphony Orchestra & Strings - 1. Granadas 2. Valse 3. Prelude 4. Time Remembered 5. Pavane 6. Elegia(Elegy) 7. My Bells 8. Blue Interlude
ビル・エヴァンスの曲が4、7曲目、クラウス・オガーマンの曲が6曲目、他の曲はグラナドス、バッハ、スクリャービン、フォーレ、ショパンとクラシックから曲の題材を求めていますが、その選曲もいい感じ。当然、他のアルバムで聴くことができない曲が多めです。トリオの演奏を中心に据え、そこにオーケストラが溶け込んでいくようなアレンジは、さすがにオガーマン。ただし一歩間違うとイージーリスニングになってしまうかも。まあ、クリード・テイラーのプロデュースだから、という面もあると思います。でも、オーケストラでグーンと迫ってきたかと思うと、トリオだけでの演奏の場面も多めなので、ジャズとして楽しめるところもあると思います。それでもどの曲もエヴァンス節になってしまうのは、やはり彼の個性が強いからでしょうね。
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