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2020年3月の記事

2020/03/31

Young At Heart/Tony Williams

Tonyyoungat トニー・ウィリアムスの11日目。これが彼のリーダー作で一番最後の作品だと思う。亡くなる5か月ほど前。アメリカ人は、医療制度の関係からか若くして亡くなる方が多いので、残念です。もっと長生きしてくれたら、またジャズの世界も違ったものになるのではないかと思いました。でも、彼もリーダー作でスタンダード集、しかもピアノ・トリオでの作品と、けっこう丸くなったなあ、という印象も。ドスドスくる曲もあるけれど、ブラシを持って静かに叩く、という場面も多いです。と思ったら、ソニーの東京スタジオでの録音か。こういう方向も分かるような気がする。さて、次回からはサイド参加作品になっていきます。あと24枚。

 

Young At Heart/Tony Williams(Ds)(Sony) - Recorded September 24 and 25, 1996. Mulgrew Miller(P), Ira Coleman(B) - 1. Promethean 2. Young At Heart 3. On Green Dolphin Street 4. Farewell To Dogma 5. How My Heart Sings 6. Fool On The Hill 7. Neptune: Fear Not 8. You And The Night And The Music 9. Body And Soul 10. This Here 11. Summer Me, Winter Me

69分収録。スタンダード曲中心なので、いつもよりはおとなしい曲がタイトル曲の2曲目を含め、多めです。ピアノ・トリオだし、トニー・ウィリアムスでもこういう世界もたまにはいい。とはいうものの、地味な部分が多めながら、曲によっていつものドスドスいうドラムは健在。トニーの曲は7曲目のみ(再演曲)で、ここでのマルグリュー・ミラーはオリジナルを2曲提供(1、4曲目)していて、ピアノもけっこういい感じ。 1曲目はアップテンポでモーダルな感じのあるスリリングな曲になっています。4曲目は淡い感触のあるボッサの曲で、これもなかなか渋くていい感じ。5曲目は出だしはビル・エヴァンスを意識しているのかな、と思わせて自分のペースにアドリブで戻ります。7曲目もホーン入りからピアノ・トリオになって洗練された感じ。

2020/03/30

Tokyo Live/Tony Williams

Tonytokyo トニー・ウィリアムスの10日目。今日はブルーノートでの最終作で、しかもCD2枚組のライヴ。収録時間も141分とかなり長いので、土曜を選んで聴きました。新生ブルーノートからの再演作ということですが、1曲あたり10分を超える曲がかなりあるので聴きごたえは十分。スタジオ録音でのドラムスは少々大きい入力かなあ、と思っていたのですが、ライヴになると音量的にはあまり絞ってない、というか同じかもしれないですけど、もっとバランス良く聴こえます。まあ、収録時間が長いということで、今まではなかなかハードルが高かったのですけど、いざ聴いてみると、非常に良かったアルバムの1枚になりました。最近はこういうこと、多いですね。

(追記)トランぺッターのウォレス・ルーニーがコロナウィルスが原因で3月31日に亡くなったそうです。奇しくもこのアルバムを含め、彼の参加作品を連日聴いてきてました。RIP

 

Tokyo Live/Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded March 2-8, 1992. Wallace Roney(Tp), Bill Pierce(Ss, Ts), Mulgrew Miller(P), Ira Coleman(B) - 1. Geo Rose 2. Blackbird 3. Ancient Eyes 4. Citadel 5. Warriors 6. Angel Street 7. Sister Cheryl 8. The Slump 9. Mutants On The Beach 10. Civilization 11. Crystal Palace 12. Life Of The Party 13. The Announcements

邦題は「ザ・ブルーノート・ライヴ」で2枚組。収録時間も141分とかなり長め。2曲目を除き、トニー・ウィリアムスの作曲。やはりライヴだと1曲あたりの演奏時間も長くなるので、それだけ曲にひたることができると思います。再演曲ばかりで、新生ブルーノート時代の演奏が取り上げられていますが、このグループならではのまとまりと、ライヴの臨場感で、ここでもドラムスはパワフル。ただ、ライヴと言うことで、スタジオ録音ほどにはドラムスを目立たせていないような感じ。「Civilization」からの曲が多いですけど、それはあまり気にはなりません。7曲目とか、このメンバーとは違うメンバーでのスタジオ録音もあったので、比較してみると面白いかも。このアルバムが彼のブルーノート最後のアルバムで、集大成的な要素もあり。

2020/03/29

The Story Of Neptune/Tony Williams

Tonythestory トニー・ウィリアムスの9日目。メンバーはほぼ同じでも、アルバムごとに趣向を少し変えて出してくるので、興味は尽きません。今回は組曲形式で出だしの3曲をやったということと、オリジナルではない曲を3曲演奏したことでしょうか。ブルーノートではこの後にライブ盤を出して、このレーベルではそれが最後の録音ということになるんだけど、さらにその後、他レーベルからリーダー作を2枚出していますね(うち1枚は紹介済み)。マイルス・バンドにいた時代も好きだったけど、やはりこの新生ブルーノートの時期が、個人的にはけっこう好きです。それにしてはこのところ全然聴いてなかったというのはありますけど。あとは老後のお楽しみか。

 

The Story Of Neptune/Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded December 2 and 3, 1991. Wallace Roney(Tp), Bill Pierce(Ss, Ts), Mulgrew Miller(P), Ira Coleman(B) - 1. Neptune: Overture 2. Neptune: Fear Not 3. Neptune: Creatures Of Conscience 4. Blackbird 5. Crime Scene 6. Poinciana 7. Birdlike

最初の3曲は組曲の構成。その組曲は少々分かりにくいかもしれませんが、独自の世界を展開しています。ある意味3曲で急、やや緩、ドラムス中心の曲というようなドラマ性を見せています。プログレ風ジャズとでも言うべきか。また、久しぶりに全曲オリジナルでなく、ビートルズ(4曲目)その他、他人の曲を3曲(6-7曲目)演奏しています。クループとしてもかなり完成されてきたかなという印象。ビートルズのイメージをあまり崩さないような軽い感じでソロは一部4ビートも混じる4曲目、やや淡いサウンドで繊細な面もある8ビート基調の5曲目、有名な曲を少し静かに割とオーソドックスに料理している6曲目。どの曲もすごいことはすごいけど、7曲目の激しい急速調の曲に対し、ドラムスがすごいとしか言いようがありません。

2020/03/28

Native Heart/Tony Williams

Tonynative トニー・ウィリアムスの8日目。彼の新生ブルーノートでのリーダー作が続きますが、今入手が容易なのかどうか分かりませんけど、いいアルバムを残しているなあ、という印象です。曲ごとに聴いていてもニュー・スタンダードとして残しておいてもいいなあと思える曲が続きます。ドラマーとしてはメロディ・メイカーでもある、数少ないひとりであったかと思います。それでいてドラマーとしての目立ち根性(と言っては失礼かもしれないけど)も健在で、随所にドラマーの目立つ場面はあるし、7曲目はドラマーのソロの曲でもあります。でも、こういうタイプの曲良し、演奏良しのドラマーは多くないんじゃないかと、改めて聴き直した感想です。

 

Native Heart/Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded September 11-13, 1989. Wallace Roney(Tp), Bill Pierce(Ss, Ts), Mulgrew Miller(P), Ira Coleman(B on 1-2, 6), Bob Hurst(B on 3-5) - 1. Native Heart 2. City Of Lights 3. Extreme Measures 4. Juicy Fruit 5. Two Worlds 6. Crystal Palace 7. Liberty

全曲トニー・ウィリアムスの作曲。相変わらずドラムは非常に元気ですが、テーマのメロディがどの曲も分かりやすくなっています。それだけグループと曲の完成度が高くなったのでしょうか。ベーシストが交代し、ここでは2人で3曲ずつの参加。穏やかな出だしでゆったりとした印象を受けるも、そのメロディの強度があるタイトル曲の1曲目、ドラムスのプッシュと、ややアップテンポでテーマが分かりやすい、なかなかいい感じの2曲目、メロディはゆったりしているように見えてリズムはしっかり盛り上げる3曲目、定番になりそうなテーマが印象的な、ある意味シャッフルの8ビート的な4曲目、アップテンポでノリ良く進んでいく5曲目、テーマが印象的である意味シャッフル的とも言える6曲目。7曲目は何と5分以上のドラムソロの曲。

2020/03/27

XI Live/大西順子セクステットプラス

Onishixilive かなり久しぶりに新譜が届いたので先に聴きます。コロナに関してここ数日の情報の急変で、いつまで連続更新できるかな、と心配もしているのですけど。それにしても、相変わらず大西順子はやってくれますねえ。ライナーを読むと、もしかするとこのライヴの収録の続編もあったら期待できるかも、と思います。その分残してくれてあるようで。やっぱりこういう硬派な演奏を聴きたいですし、メンバーがある程度対等に曲を出し合っているので、そういう意味では6人の(今回はプラスアルファで2人いますが)グループなのかなあ、とも思います。いずれも腕利きの集まりなので、よし聴いてやろう、と思う人は多いんじゃないかと。音に跳ね返されないように、心して聴くのがいいのかなあと。

 

XI Live/大西順子(P、Key)セクステットプラス(Somethin' Cool) - Recorded November 22-24, 2019. 吉本章紘(Ts、Ss、Fl)、広瀬未来(Tp、Flh)、片岡雄三(Tb)、井上陽介(B)、高橋信之介(Ds)、吉田サトシ(G)、David Negrete(As) - 1. Water Reflection 2. Rain In March 3. Unity 1 4. 2 Laps Behind 5. Route 43 6. Peace In CHaos 7. Gate Crasher 8. Apple Of My Eye 9. To The End Of The World With You 10. Lost And Confident 11. Magic Touch

大西順子作が8-9曲目、吉本章紘作が1、7曲目、井上陽介作が2、11曲目、広瀬未来作が3-4曲目、高橋信之介作が6曲目、片岡雄三作が10曲目で、全員のインプロヴィゼーションが3曲目。メインのメンバー全員が曲を提供しているので、対等なイメージもあります。75分収録。ライヴ3日間で全部で28曲を演奏して、そのうち11曲を収録ということでレベルの高さがうかがえます。曲はイケイケという感じではなく、けっこう考えられた複雑な要素を持つものが多く、このメンバーの熟練性が分かるアルバムになっていると思います。その分曲ごとに変化に富んでいてファンにはうれしい内容。全体的にゴリゴリとした、ある意味男っぽい硬派なサウンドで、他ではあまり聴かないので貴重かも。ただ、少々聴く人を選ぶかも。(20年3月25日発売)

2020/03/26

Angel Street/Tony Williams

Tonyangel トニー・ウィリアムスの7日目。新生ブルーノート作では3枚目になります。自己のバンドでは安定の2枚目ですけど、やはり彼のリーダー作のせいがドラムスが目立ってますね。いくらリーダー作でももう少しミキシングで抑えればと思うのですが、プロデューサーにも彼の名前もあるし、彼の性格から言えば、ある意味必然なのかなあとも。それでもいいのですけど、トニーの作曲した曲がけっこういいので、普通に聴いてみたかったなあ、という気持ちもあったりします。何枚も出た新生ブルーノートのリーダー作ですが、どれも密度は高めだし、今考えると彼の好きなように作って、結果として良かったのだなあ、とも思えますしね。

 

Angel Street/Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded April 4-6, 1988. Wallace Roney(Tp), Bill Pierce(Ss, Ts), Mulgrew Miller(P), Charnette Moffett(B) - 1. Angel Street 2. Touch Me 3. Red Mask 4. Kiss Me 5. Dreamland 6. Only With You 7. Pee Wee 8. Thrill Me 9. Obsession

同じメンバーでの2枚目。ジャズだけど曲は全曲彼のオリジナルで、全然オーソドックスではありません。「~・ミー」とタイトルがつく1分前後のドラム・ソロの曲が3曲あります(2、4、8曲目)。こういう勝負ができるのも彼ならではかも。他の曲もドラムが前面に出ていて、聴くのにちょっと体力がいります。ただ、1曲目のタイトル曲は当時らしさのあるやや穏やかな4ビートの曲で、独自の叩き方とドラムスの特徴的なサウンドがけっこう印象に残ります。他の曲もまあまあオーソドックスなジャズであるとも言えるし、久しぶりに聴いてみると、ミキシング以外は、意外に普通の現代ジャズ感が漂っています。5曲目のファンク的なビートの曲もなかなか。7曲目のバラードもセンスがけっこういい。そして、ハードなアップテンポの9曲目。

2020/03/25

Civilization/Tony Williams

Tonyciviliトニー・ウィリアムスの6日目。彼のブルーノートでのリーダー作が続きますが、前作はオールスター的なアルバムだったのに対し、今回は自己のバンドという点が違います。少し地味な感じもありますけど、個人的な好みのバンドという点では、やはりこちらの方かな。当時の若手を率いていますけど、皆それなりに有名になっていますし。マルグリュー・ミラーはかなり若くして亡くなってしまったのは残念でしたけど。このあたりのアルバムは’80年代に出ているので、CDジャケも、曲名やミュージシャン名がカタカナで書いてあるので時代を感じさせます。でも、今聴いてもけっこういいアルバムですね。

 

Civilization/Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded November 24-26, 1986. Wallace Roney(Tp), Bill Pierce(Ss, Ts), Mulgrew Miller(P), Charnette Moffett(B) - 1. Geo Rose 2. Warriors 3. Ancient Eyes 4. Soweto Night 5. The Slump 6. Civilization 7. Mutants On The Beach 8. Citadel

彼のバンドのメンバーを率いての録音。当時は割と若手だったのでしょうけど、名の知れたメンバーです。全曲彼の作品で、意気込みが感じられます。前作よりもっとジャズ寄りですが、1曲目のようにファンク的な8ビートの曲もあり、何よりもリズムが新鮮です。ただそれでもジャンル分けするとジャズになっています。アドリブの部分が4ビートの曲が多めだけど、トニーの叩き方はブラインドしやすいのでは。4曲目は今っぽいスピリチュアルさの入っている8分の6拍子。静かな6曲目ではもちろんドラムスの音も控えめでバランスをとっていますが。やはりここからの自己のバンドの時期が一番良かった時代ではと思います。リーダー作のせいかバランス上、ドラムの音がけっこう目立ってます。フレーズ的にも面白いと思います。

2020/03/24

Foreign Intrigue/Tony Williams

Tonyforeign トニー・ウィリアムスの5日目。三連休中いろいろあって、聴く方が追いつかなくなってきましたが、やっと新生ブルーノートのリーダー作になったので、聴いていて楽しいです。ここまでジャズっぽくないドラムスをしかもシンセ・ドラムも時に使って演奏していたのだなあ、と、本当に久しぶりに聴いてイメージが変わりました。昔は何度も聴いていたアルバムのはずだったんですけれどもねえ。でも演奏もトニーのものと分かるくらいに派手だし、作曲の方もなかなかいいし、やはり彼は、特にこの時期からのリーダー作を量産するのは必然だったのか、と思います。’97年に若くして亡くなっているのが惜しいです。

 

Foreign Intrigue/Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Recorded June 18 and 19, 1985. Wallace Roney(Tp), Donald Harrison(As), Bobby Hutcherson(Vib), Mulgrew Miller(P), Ron Carter(B) - 1. Foreign Intrigue 2. My Michele 3. Life Of The Party 4. Takin' My Time 5. Clearways 6. Sister Cheryl 7. Arboretum

うれしい久しぶりのジャズのリーダー・アルバム。ただしジャズと言ってもオーソドックスな4ビート以外の曲もあります。メンバーも大物ばかりで演奏が楽しめます。全曲トニー・ウィリアムスの作曲で、プレイヤーとしてだけでなく、コンポーザーとしても際立った個性が印象に残ったアルバム。ジャズの演奏だけど、やはりドラムスの演奏は個性的で、これこそがトニーのドラムスだというところを見せてくれます。パワフルで、シンセ・ドラムも使っています。メンバーが素晴らしいということもあるけど、曲としてもかなりいい感触の印象。タイトル曲の1曲目から、聴く人の耳をとらえて離しません。’80年代の新伝承派的な印象があり、当時としての現代ジャズと言ってもいいくらい。各ソロもいいし、特に6曲目は今でも耳に残っています。

2020/03/23

現在のジャズを聴くオーディオ環境

200321audio 以前はほとんどオーディオ環境に変化はなかったのですが、最近は昨年家を出た長男がオーディオの趣味で、もう社会人でだいたい週末には帰って来るのでけっこう変化がありました。CDプレイヤー(それも2台ある)とアンプの間にセレクターをかませて(これがボトルネックになっているという説も)、その後のアンプ+スピーカーの組み合わせも4通りできてます。その中でメインで聴くようになったのは、下記のとおりです。ほんとに一昨日ぐらいからこの組み合わせ。

CDプレイヤー: Marantz SA-12(令和元年購入)
ネットワーク・プレイヤー: Marantz NA6006(令和元年購入)
プリメインアンプ: Marantz PM-12(令和2年購入)
スピーカー: 長男自作のスーパースワン

200504speaker 他にCDプレイヤー: TEAC VRDS-15(平成16年購入)+DAC: Oppo SPONICA DAC(平成30年購入)をSA-12の購入後はサブにしていて、気分によって交替しています。

アンプ+スピーカーは他に3通り選べるようになりました。

長男自作の300Bプッシュプル真空管モノラルアンプ(2台、600Wの消費電力が課題)+Fostex G2000a(令和元年長男購入)
長男自作のAB級6L6真空管プッシュプルアンプ+長男自作のFostex FE208-solとT90A-Superを使ったバックロードホーン
YAMAHA DSP-AX2700(AVアンプ、平成19年購入)+Onkyo Scepter1001(平成6年購入)(数年前までメインのシステムだった)(AVアンプに時々スーパーウーファーのFostex CW-250Aを追加で使用)

200322tap 組み合わせもその時によって変わってくるし、PM-12にPhonoのMC入力ができたのでレコードプレイヤーのYAMAHA GT-2000もやっとつなぐことができました。上の写真はそのためアンプの置き場所がそこになったんです。ただ、今後もレコードの使用は長男が中心になる見込み。TVもあるので、今はAVアンプは映像を観るときにAVアンプでサラウンドをかけながらの方がメインになってます。まさかここまで増殖するとは思ってなかったですけど、長男がうまく配線をしてくれて、ストレスなく切り替えることができます。J-POPや重低音の入った音楽にはG2000aにするとか、使い分けています。長男が家を建てられるようになるのはだいぶ先ですが、それまでは彼のものも預かって恩恵を受けてます。その時はだいぶシンプルなセットになっていると思いますね。電源ケーブルやスピーカーケーブルを時々替えて行くので、音が変化した分耳補正で対応しています。この三連休の帰省でも、下の写真のように電源タップを替えたりいろいろしていきました。

(7月26日追記)長男がAB級6L6真空管プッシュプルアンプを大改造し、スピーカーをFostex G2000aと組み合わせました。300Bプッシュプル真空管モノラルアンプはFostex FE208-solとT90A-Superを使ったバックロードホーンとに。今前者の方の組み合わせが好みの音に近づいたので、それを主に聴いてみています。

(9月12日追記)YAMAHAのAVアンプをDSP-2700からRX-A3080に交代しました。DSP-AX2700の方は長男がアパートに持って行きます。

2020/03/22

The Sun Don't Lie/Marcus Miller

Marcusthesun トニー・ウィリアムスの4日目だけど、ちょっとまた回り道。実はこのあたりのマーカス・ミラーのアルバムは長男に貸していて、聴こうと思ったときに手元になくて聴けないと困るので、先に、というわけ。トニーの後期の演奏がラスト2曲だけですが入っています。ちょっと露出度が低いのが残念だけど、そもそも全体の中ではこの2曲がちょっと他の曲とは違う感じもしてます。だから構成的にもラストに持ってきたのだろうなあ、と思います。個人的には20世紀のマーカスのアルバムの方が最近のものより好きで、長男はどちらかというともっと前の彼の初リーダー作の「Suddenly」(’83年リリース)ばかりかけています。

 

The Sun Don't Lie/Marcus Miller(B, etc)(PRA) - Released 1993. Poogie Bell(Ds on 1), Lenny White(Ds, Per on 1-2), Dean Brown(G on 1, 7), Jason Miles(Prog on 1-3, 7), Wayne Shorter(Ts, Ss on 2, 11), Jonathan Butler(G on 2), David Sanborn(As on 2), Don Alias(Per on 2), Paulihno Da Costa(Per on 2, 4, 9), William Calhoun(Ds on 3), Vernon Reid(G on 3), Miles Davis(Tp on 3), Sal Morquez(Tp on 3), Joe Sample(Key on 4, 12), Andy Narell(Steel Ds on 4, 9), Michael White(Ds on 4, 10), Eric Persing(Prog on 4, 7, 10-11), Kenny Garrett(As on 5), Paul Jackson Jr(G on 5), Maurice White(Vo on 5), Everette Harp(Ss on 7, 10, 12), Michael "Patches" Stewart(Per on 7), Steve Thornton(Per on 7), Steve Ferrone(Ds on 9), Omar Hakim(Ds on 9), Philippe Saisse(Key on 9, 12, Prog on 10), Hiram Bullock(G on 9), Kirk Whalum(Ts on 10), Christian Wicht(Key on 10), Tony Williams(Ds on 11-12), Lalah Hathaway(Vo on 12), Tom Browne(Tp on 12), etc. - 1. Panther 2. Steveland 3. Rampage 4. The Sun Don't Lie 5. Scoop 6. Mr. Pastrius 7. Funny(All She Needs Is Love) 8. Moons 9. Teen Town 10. Juju 11. The King Is Gone (For Miles) 12. 'Round Midnight

邦題は「ザ・キング・イズ・ゴーン」。9曲目がジャコ・パストリアス作、12曲目がセロニアス・モンク作、他は全曲マーカス・ミラーの作曲ないしは共作。サウンド・クリエーターとしては定評のある彼のアルバムなので、メンバーや曲を1曲ずつ確かめてじっくり聴いてもすごいアルバムなのですが、流して聴いても良質のフュージョンアルバムとして聴けます。実際に参加しているメンバーが入れ替わり立ち替わりスゴい人達が出てきます。そしていつものことですが、適度にベースが前面に出ています。こういうフレーズや音色はいい。なので彼がどんな演奏をしていても、彼のブランドになってしまっている。ソロ・ベースの6曲目や一人多重録音の8曲目もいい感じ。トニー・ウィリアムスの参加している11-12曲目はジャジーな感じ。

2020/03/21

Dear.../Tribute To Tony Williams

Tonydear トニー・ウィリアムスの3日目。いきなり亡くなった後のトリビュート・アルバムに飛びます。まあ、新旧ブルーノートからのコンピレーションアルバムなんだけど、こういうアルバムはその当時しか出ていないと思うし、総集編的に64分で彼のブルーノート時代を俯瞰できるということもあって、先に聴くことにしました。これを聴いて思ったのですが、彼が亡くなったのは’97年2月23日で、私がホームページをその年の8月にはじめる前のことだったんですね。それにしても若くして亡くなってしまいました。彼がもっと生きていたらジャズはもっと面白く、違うものになっていたのかもしれません。まあ、たられば、はないのですけど。

 

Dear.../Tribute To Tony Williams(Ds)(Blue Note) - Released 1997. - 1. Blind Man, Blind Man 2. Straight Ahead 3. Cantalope Island 4. Angola 5. Maiden Voyage 6. Little B's Poem 7. Sister Cheryl 8. Pee Wee 9. Birdlike 10. Life Of The Patry

追悼盤で、新旧ブルーノートからのベスト集。1曲だけ別テイクが入っている(ウェイン・ショーターの4曲目)のがミソ。ただ、自作曲が10曲中3曲だけ(7-8、10曲目)で、しかも他者のアルバムからのテイクが多いのでちょっと不満。共演者というか、作曲者は、ハービー・ハンコック(P)(1、3、5曲目)、ロン・カーター(B)、フレディ・ハバード(Tp)(9曲目)、ウエイン・ショーター(Ts)(4曲目)、ケニー・ドーハム(Tp)(2曲目)、ボビー・ハッチャーソン(Vib)(6曲目)他。’60年代から’90年代までを広くカバー。 まあ、追悼盤ということを考えると、こういうアルバムはその時しか出なかっただろうし、1枚持っていても損はないかな、という感じ。できれば新生ブルーノートからの彼の作品だけでまとめてほしかったところはあるけれども。

2020/03/20

Turn It Over/The Tony Williams Lifetime

Tonyturnit トニー・ウィリアムスの2日目。コメントを直すリーダー作は次は’80年代の新生ブルーノートまで飛びますが、順番は少々変えるかも。前作といい今作といい、けっこう当時としてはショッキングな内容だったと思うのですが、これも時代の流れとして出てきたもので、やはりロックなどの影響は大きいのではないかなあ、と思います。このアルバムにはジャック・ブルースも参加してますし。メンバーチェンジがあってライフタイムは続きますけど、問題作だらけのような気もしてます。この辺りはすでにブログにアップ済みだと思います。サイド参加作はともかく、リーダー作では、それだけに新生ブルーノートでジャズに回帰した時は小躍りしたものでした。

 

Turn It Over/The Tony Williams(Ds, Vo) Lifetime(Polydor) - Recorded 1970. John McLaughlin(G, Vo), Khalid Yasin(Larry Young)(Org), Jack Bruce(B, Vo) - 1. To Whom It May Concern -Them 2. To Whom It May Concern -Us 3. This Night This Song 4. Big Nick 5. Right On 6. Once I Loved 7. Vuelta Abajo 8. A Famous Blues 9. Allah Be Praised 10. One Word

トニー・ウィリアムス作が3、5、7曲目、ジョン・マクラフリン作が8、10曲目、ラリー・ヤング作が9曲目、チック・コリア作が1-2曲目、ジョン・コルトレーン作が4曲目。収録時間は38分と曲は比較的コンパクト。元クリームのジャック・ブルースも参加して、ジョン・マクラフリンもところによりギターに思いっきりディストローションをかけ、ロックのサウンドになってしまいました。1曲が短いだけに爆発度も半端ではない、という感じ。曲は作者だけ見ているとだいぶジャズ寄りのような気もしますけど、実際聞いた印象はやはりロックで、インプロヴィゼーション度は前作よりだいぶ低いかも。6曲目にアントニオ・カルロス・ジョビンの曲もありますが、スゴいアレンジ。かなりハードな演奏だけど、これも時代の流れで出てきたものでしょう。

2020/03/19

Emergency!/The Tony Williams Lifetime

Tonyemerg トニー・ウィリアムスの1日目。本当は別なところから行こうと思っていたのですが、新生ブルーノートのリーダー作を早く聴いてみたいことと、サイド参加作でハービー・ハンコックのアルバムがいくつか聴けるかな、と思ってこっちにしました。でも新生ブルーノートに行く前にライフタイム時代の2枚が残っていて、これを先に聴かねばなりません。久しぶりに聴いたけど、まあ、ライナーにも書いてあるけど音は良くない。当時からすればこれは完全にロックでしょう。でもテクニックの持ち主の集まりなので、内容からすれば、驚きを持って聴かれたと思います。ただ、’69年でこのサウンドというのは、どうもつかみづらいというのも事実なんですけど。

 

Emergency!/The Tony Williams(Ds, Vo) Lifetime(Polydor) - Recorded May 26 and 28, 1969. John McLaughlin(G), Larry Young(Org) - 1. Emergency 2. Beyond Games 3. Where 4. Vashkar 5. Via The Spectrum Road 6. Spectrum 7. Sangria For Three 8. Something Special

トニー・ウィリアムスの新バンドで、彼の作曲ないし共作は1-2、5、7曲目でカーラ・ブレイの曲も4曲目にあります。71分収録。当時の感覚からすれば、これはロックだ、と言ってもおかしくないアルバム。ヴォーカルというかヴォイスの入っている曲もあります。と言っても個々のメンバーのインプロヴィゼーションは、当然ながらかなりのものです。時代の最先端を行っていた?ただし全体的にうるさいのと音が全然良くないので、ジャズ寄りの観点から聴くときはちょっと覚悟が必要かもしれない。オルガン・トリオで当時流行っていたグルーヴィーというよりも、ロックの路線に近いのはやはり新機軸なのか。トニーのドラムスは随所で爆発しまくっていて、スゴいことになっているのですが、やはり音質がもう少し何とかなっていれば。

2020/03/18

マランツのプリメインアンプPM-12を購入

200317pm12 本来ならこのプリメインアンプ、購入するのを見合わせると9日ごろに決定したはずでしたが、その後のコロナウィルスの状況の変化とか、中央銀行が株に手を突っ込んでいる世界で唯一の国だとか、それで株価が暴落して債務超過になった場合の(まずありえない絵空事だとは思いますが)円の暴落の可能性とかハイパーインフレの可能性とか、自分の中で吟味してみました。そして結局旧モデルの店頭展示品のこの価格は今後あり得ないだろうということで、無理しておいても買っておくべきだと判断し、15日に注文、17日(昨日)の着弾となりました。我が家のオーディオは大部分長男のものですが、セレクターを介して入力4系統出力4系統になるので、アンプの出音自体の追い込みに関しては、長男が帰ってくる予定の春分の日以降になるかと思います。店頭展示品の割には、傷はほとんどなくて、しかも2年使用とのことで、エージングをしなくて済む、というのは、考え方によってはメリットでもあります。中古ではないのでここから3年保証の申請ができますしね。ピンプラグの抜き差しが多かったせいか裏面の使用感は少しありますが、ボディは無キズです、

PM-12 OSEという新製品が出てグレードアップはしたものの、税抜き価格の定価が5万円上がり、新製品ということで割引率も下がって、OSEを購入するには10万円以上余計に払わなければならないので、今回の旧モデル(しかも店頭展示品)購入に至りました。旧モデルも、雑誌ステレオ誌の今年1月号では、15万円以上35万円未満のプリメインアンプでは1位だったので(2-3位とは僅差でしたが)、まあ、いいんじゃないかと思っています。肝心の出音ですが、長男はデジアンの勝利と言っていますけど、その部分はあるでしょうね。メインアンプの場所を小さくできた分、プリアンプに力が入っています。発熱は少ないです。それと家には今まで適当なものがなかったフォノイコライザーアンプが充実しているのも購入動機です。そして個人的にはネットワークプレイヤー、CDプレイヤー、プリメインアンプと同じメーカーで(しかもCDプレイヤーSA-12とプリメインアンプPM-12はペア)で揃えられたことが嬉しいです。

ただ、資金繰り的にはあまり余裕のないことは確かで、今年はコンサートの中止が相次いだり、飲み会の予定がなくなったり、購入CDの枚数が少なくなったりした分を無理やりにつぎ込んだ感はありますね。ほんの少しでも経済循環の足しになれば、なんてカッコいいことを言ってますが、どうなんでしょうね。

音についてはその日のうちに臨時に接続を変えて聴いてみました。スピーカーはG2000aで、CDプレイヤーはSA-12です(もしくはその先NA6006をつないだストリーミング)。やはり今のところは音をつめて調整している長男自作の真空管アンプの方がしっくりくる感じですが、まだつないだばかり。意外にも新しめのジャズ、フュージョンや今井美樹などのJ-POPが合います。

2020/03/17

Antenna/David Virelles(10インチアナログ)

3901 ECMで’16年に、新作が10インチLPでしか出なかった「Antenna/David Virelles」(ECM3901)ですが、昨年ストリーミング配信があることが判明、ECMの未CD化作もストリーミングで聴いてアップしてしまったのだから、遅ればせながら改めて聴いてアップすることにしました。そのだいぶ前の段階でiTunesでダウンロードもしていて、確か700円じゃなかったかな? 当時はCDだけにこだわっていたためにお知り合いからのリンクを張ることで紹介したのですが、それでは記事が埋もれてしまって、今回も以前書いたはずの記事がカテゴリー分けがうまくいってなくて、探すのにかなり苦労しました。それで再びトライしたというわけ。アナログ環境がなくてもストリーミングなら聴けるでしょう。

 

Antenna/David Virelles(P, Org, Symth, Key, Wurlitzer, Prog Samples, etc)(ECM3901)(輸入盤アナログ、ストリーミング配信) - Released 2016. Alexander Overington(Electronics, Samples, Cello), Henry Threadgill(As), Román Díaz(Vo), Marcus Gilmore(Ds, MPC), Rafiq Bhatia(G), Etián Brebaje Man(Vo), Mauricio Herrera(Per), Los Seres(Per) - 1. Binary 2. Water, Bird Headed Mistress 3. Threshold 4. Rumbakua 5. El Titan De Bronce 6. Text

(20/03/14)全曲David Virellesの作曲ないしは共作。なぜか10インチアナログ盤とストリーミング配信のみでの登場。なので収録時間は21分ほど。しかも内容がECMらしくなくにぎやかなイメージのサウンドです。耳に来るようなパーカッションの洪水で貫いているやや小品の1曲目、不思議な浮遊感を持ったオーケストレーションのようなゆったりしたサウンドがシーケンサーの音と重なって、比較的穏やかに進む2曲目、シンセサイザーと、共作のAlexander Overington、Marcus Gilmoreとのプログラミングを重ねたフリーのような、けっこうシリアスなサウンドの3曲目、ラップが前面に出ていて、やや前衛的な感じの4曲目、ハードなサウンドでファンクにピアノを乗せた5曲目、再びアフリカンなパーカッションのみで攻める6曲目。

2020/03/16

Marian McPartland's Piano Jazz Interview With Bill Evans

Marianwithbill タイトルにはビル・エヴァンスの名前がwith形式で入ってますが、マリアン・マクパートランドがインタビューをして、ビルエヴァンスがそれに答えながらビアノを弾いてみせるという形式なので、いちおう競演作ということにしておきます。そして、これが知っている限りでは、コラボ企画としては彼の最後のアルバムというか録音になってます。まあ、ここまで追いかける必要があるかどうかは分かりませんが、対訳付きでごく普通に国内盤として売られていた時代もあったということで、実にいい時代を過ごしたなあ、と今では思っています。まだ’61年までのサイド参加作が34枚かな?残ってますが、とりあえず奥になっていて取りにくい位置のエヴァンス棚のところに置いてあるCDはこれで終わりです。

 

Marian McPartland's(P) Piano Jazz Interview With Bill Evans(P)(Fantasy) - Recorded November 6, 1978. Bill Evans(P) - 1. Opening Announcement: Kaleidoscope 2. Conversation 1: Waltz For Debby/All Of You 3. Conversation 2 4. Chat 1: In Your Own Sweet Way 5. Conversation 3: The Touch Of Your Lips 6. Coversation 4: Reflections In D 7. Conversation 5 8. Conversation 6: Days Of Wine And Roses 9.This Is All i Ask/While We're Young/I Love You

何と放送用のインタヴューに演奏を交えたものまでアルバム化してしまうところにビル・エヴァンスの人気がうかがえます。質問に答えながら、あるいは説明しながらピアノで曲を弾いて見せるので、いくつかの疑問点は解決されました。聴くためのアルバムかというと、ちょっと?ですが。会話の部分が多くて元々が放送用の音源だったせいか、収録時間は58分あります。さすがに会話自体を英語で聞き取ることは私はできなくて、国内盤のCDのジャケットの中にある翻訳を見ながらという感じにはなってしまいます。アルバムの中では、どちらかと言うと会話の時間が長く感じるので、やはりそこまでエヴァンスを追いかけたい人向け、ということになると思います。ただ演奏はさすがでした。こういうのが国内盤で出ていたのも驚き。

2020/03/15

Together Again And More/Tony Bennett & Bill Evans

Tonybilltogether ビル・エヴァンスの競演作が続きます。今日もトニー・ベネットとのデュオ作。ややこしいのは’09年に前作と合わせてしかも別テイクも入っているCD2枚組も出ていて、そちらは紹介済みなんです。ダブってしまいましたが、一応こちらも、という感じでの紹介。それにしても、ピアノとのデュオが終わったら、オーケストラのバックの演奏も加えてしまうところなんか、やはり’89年のCDの制作方法なんだなあ、と感じてしまいます。今だとアルバムのイメージが変わってしまうので、こういうことはやらないと思うのですけど。まあ、このアルバムが出た当時はそれでもウキウキして聴いていた記憶はあるのですが。時代は変わるということでしょうか。

 

Together Again And More/Tony Bennett(Vo) & Bill Evans(P)(Drg Recording) - September 27-30, 1976 (1977) - 1. The Bad And The beautiful 2. Lucky To Be Me 3. Make Someone Happy 4. You're Nearer 5. A Child Is Born 6. The Two Lonely People 7. You Don't Know What Love Is 8. Maybe September 9. Lonely Girl 10. You Must Believe In Spring 11. One 12. This Funny World 13. Lost In The Stars 14. As Time Goes By 15. I Used To Be Color Blind 16. Mr. Magic

元はトニー・ベネットの自主レーベルから出した5枚のうちの3枚目とのこと。1-10曲目がベネットとビル・エヴァンスのデュオです。めったに無いことが2度起こってしまいました。11曲目以降はトリー・ジトー指揮のオーケストラ作品(元は別アルバム)で、エヴァンスの参加無しです。なぜこういうカップリングをしたのかは分かりません。ただ、本編に限って言えば、選曲は前より地味になったものの、6曲目にはエヴァンスの曲も取り入れたりしていて、エヴァンスに対する敬意は感じられます。後年にデュオの2枚の、別テイクも含めてカップリングされたCDも発売されましたが、ちょっと中途半端とはいえ、元のアルバムをはっきりたどれるようなこういうアルバムが出ていたことも忘れることはできません。なかなかの佳作です。

2020/03/14

The Tony Bennett/Bill Evans Album

Tonybillalbum ビル・エヴァンスの競演作で、後期のものを3枚先に聴いておきたかったので、まずはこのアルバムから。実は私はヴォーカルアルバムというのはあまり得意ではなく、特に男性ヴォーカルものというとあまり持ってません。その良さがあまりわからないというのはいい聴き手ではないのですが、それでもエヴァンスの方面から聴いても十分に楽しめますし、たまに聴く分にはいいのかもしれません。ヴォーカルを引き立てながら、自然に寄り添うように弾いているピアノを聴くと、このアルバムはけっこう上質なものなんだなあ、ということを感じます。収録時間が35分というのは短いような気もしますが、LP時代ではまあ、普通のことだったんでしょうね。

 

The Tony Bennett(Vo)/Bill Evans(P) Album(Fantasy) - Recorded June 10-13, 1975. - 1. My Foolish Heart 2. The Touch Of Your Lips 3. Some Other Time 4. When In Rome 5. We'll Be Together Again 6. Young And Foolish 7. Waltz For Debby 8. But Beautiful 9. Days Of Wine And Roses

ありそうでなさそうな、ビル・エヴァンスのピアノのみの伴奏によるヴォーカル・アルバム。収録時間は35分で、エヴァンスの作曲はおなじみの7曲目。基本的に男性ヴォーカルはあまり興味が無いのですが、大部分、ビル・エヴァンスが弾いていた曲でピアノのみということもあり、十分に堪能できることは確かです。多少にぎやかな場面もありますが、やはりこういうデュオは静かなバラードが似合うと思います。エヴァンスらしさというとあまり派手には出てきませんけど、それでも歌伴でもさすがベテランのサポートという感じで、スマートにソフトに支えています。そういう意味ではタイトルが対等の名義になっているのは意義あることなのでは。この時期には競演作自体少なくなっているので、このデュオ自体がかなり貴重だと思います。

2020/03/13

New Conversations/Bill Evans

Billnewconverビル・エヴァンスのリーダー作の20日目で、これで一段落。ただし、まだ彼の後期の競演作で3枚聴いておきたいのがあるので、内容的には続く、ということにはなります。今日のアルバムはエヴァンスの3枚目の自己の多重録音のアルバム。年数を経てこなれてきた感じはあり、だいぶスマートにはなってきたけれども、それでもある種の饒舌感があります。基本的にピアノ・トリオが好きな人がエヴァンスを聴くことが多いので、逆に言うとトリオ以外のアルバムはちょっと避けられている傾向があるんじゃないかなあ、という気も。実際に販売数を見ているわけではないですけれど。ただ最近の発掘盤もトリオのものばかりなので、人気の中心はそこなのでしょうね。

 

New Conversations/Bill Evans(P)(Warner Bros) - Recorded January 26-30 and February 13-16, 1978. - 1. Song For Helen 2. Nobody Else But Me 3. Maxine 4. For Nenette 5. I Love My Wife 6. Remembering The Rain 7. After You 8. Reflections In D

邦題「未知との対話-独白・対話・そして鼎談」。何だかものすごい邦題ですね。ソロ、デュオ、トリオと、一人でピアノとエレピを多重録音をしているアルバム。ビル・エヴァンスの作曲は1、3-4、6曲目。ただ、この方式もエレキ・ピアノの併用や音を重ねることへの慣れや、エレピも進歩してきているので、1枚目の時よりはまとまっていると思います。あまりそれぞれがソロを勝手にとっているという印象がなくなり、2台、3台のピアノの役割分担がうまくできているので、それで聴きやすくなっているのかと。それにしても他者との連弾という形式をとらずに、どうして自分で音を重ねる方向で3枚もアルバムを作ったのかは謎です。やはりエヴァンスのピアノの相手はエヴァンスしかいなかった、ということか。8曲目のみソロでの録音。

2020/03/12

Quintessence/Bill Evans

Billquinte ビル・エヴァンスのリーダー作の19日目。今日は珍しくクインテットのアルバムで、ベースもドラムスもいつもと違うので、今まで手つかずでいました。’76年録音と言えば、私はジャズではCTIレーベルに興味を持ち始めた中学生のころだったので、時系列的にはその後ということになります。残念ながらエヴァンスを知ったのは彼が亡くなった後でしたが、’84年頃からCDで集めはじめてリーダー作、サイド参加作などけっこう追っかけしてました。その結果がこれという感じですけど、最近の20年間でいうとあまり聴いてないですね。また繰り返し聴くようになるのはもうすぐ来るかもしれない老後の楽しみということにしておきます。

 

Quintessence/Bill Evans(P)(Fantasy) - Recorded May 27-30, 1976.Harold Land(Ts), Kenny Burrell(G), Ray Brown(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. Sweet Dulcinea 2. Martina 3. Second Time Around 4. A Child Is Born 5. Bass Face 6. Nobody Else But Me

ジャズメン・オリジナルとスタンダード集で、珍しくホーンとギター入りのクインテットのアルバム。クインテット作は何枚もないので貴重かも。ケニー・バレルも参加(5曲目も作曲)、ベースはビル・エヴァンスが今まで共演してきたタイプと違うレイ・ブラウンなので、少し違ったサウンドが楽しめます。まさにオールスターという感じ。1曲目はどことなく沈んで落ち着いた感じのサウンドが新鮮に感じます。ミシェル・ルグラン作の静かなバラードの2曲目、ピアノ・トリオこのメンバーの演奏が楽しめる3曲目、サド・ジョーンズ作の静かなメロディアスなバラードの4曲目。5曲目などブルース的でもある10分の曲で、バレルのアルバムにエヴァンスが参加したという感じです。ゴキゲンなリズムで中間部はややアップテンポの4ビートの6曲目。

2020/03/11

Alone(Again)/Bill Evans

Billaloneagain ビル・エヴァンスのリーダー作の18日目。本当は同時期に競演作と言えるものが3作あるのですが、リーダー作もあと3枚なので、先に聴いていきます。時はだいぶ飛んで’75年の録音です。この時期は本当にジャズ界でもソロ・ピアノ、流行ってましたよね。でもここでもエヴァンスはマイペースでほぼいつものトリオでの演奏でもそんなに変わらないんじゃないかと思わせるような演奏になってました。多少叙情的な演奏も後半にはありましたけど。特に販売がビクター系列のアルバムは、別テイクや未発表曲を加えて発売するのが多かったので、3曲プラスしていいのだろうか、とも思いますけど。特に7-8曲目で少し印象は変わるかな、という感じ。

 

Alone(Again)/Bill Evans(P)(Fantasy) - Recorded December 16-18, 1975. - 1. The Touch Of Your Lips 2. In Your Own Sweet Way 3. Make Someone Happy 4. All Of You 5. What Kind Of Fool Am I 6. People 7. Since We Met 8. But Not For Me, Isn't It Romantic, The Opener

ピアノ・ソロ・アルバムの2枚目。57分収録で、LP時代は4、7-8曲目は未収録でした。ビル・エヴァンスの曲は7曲目と8曲目のメドレーのラスト。ソロでもいわゆるジャズのノリ(4ビートという意味ではなく)はあり、あくまでもエヴァンス流ジャズのテイスト(というより彼はいつもマイペースなんですが)で勝負しているところが潔くていいです。この頃はソロ・ピアノというと皆がキース・ジャレット化したようなピアノの弾き方になってしまったので。 左手がトリオの時よりは動いている感じもしてますが、基本的にはソロでもあまりスタンスは変えないんだなあ、という印象。おなじみの曲もあって、自由に曲を弾いている感じはありますが、それでも後半に叙情的な演奏も聴かせてくれてはいます。もしかしたら多少は影響を受けているかも。

2020/03/10

Alone/Bill Evans

Billalone ビル・エヴァンスのリーダー作の17日目。この辺りから、コメント修正済みが多くなっているので飛び飛びになるのと、競演作のエヴァンス棚もいくらかあるので、それをフォローしながらになっていきます。多重録音作はあったのですが、当初全くのソロで出したのがこのアルバムとのこと。その後未発表作でもっと前の時期のものも出しているので、このあたり整理しないとゴチャゴチャしてしまっているのですけれども。他のアルバムでもそうでしたけど、ソロでもエヴァンスはエヴァンスですね。それがはっきりわかるので、追いかけている人も多いのも納得がいきます。ここでも14分台の5曲目はなかなか素晴らしかったでした。

 

Alone/Bill Evans(P)(Verve) - Recorded September and October 1968. - 1. Here's That Rainy Day 2. A Time For Love 3. Midnight Mood 4. On A Clear Day (You Can See Forever) 5. Never Let Me Go 6. All the Things You Are/Midnight Mood 7. A Time For Love

当初はありそうであまりなかったビル・エヴァンスのソロピアノ・アルバム。LP時代では、このアルバムが初ソロ(多重録音を除く)で、5曲目までの収録だったそうです。ここでは未発表曲(6、7曲目を)含め、ジャジーで繊細なピアノが続きます。作りも発売を目的としたしっかりとした演奏になっていて、知的である程度エヴァンス風のジャジーになっていて、やはり聴きたかったのは彼のこういう演奏だなあ、ということを思います。多重録音のアルバムが少し実験的に聴こえるのに対して、こっちの方が流れに身をまかせて自然に聴いている感じ。それでいてエヴァンス色が満載なので、少々地味目ながら満足度の高い演奏になってます。ミディアム・テンポやバラードが多めで、活発な場面もありながらあまり攻めていないのがいい。

2020/03/09

Intermodulation/Bill Evans/Jim Hall

Billintermoduビル・エヴァンスの競演作品で有名盤がこの時期1枚ありますので、そちらを先に。ジム・ホールとのデュオの2作目。1作目に隠れてしまって少しもったいないかなあとは思うのですけど、こちらもけっこういいと思います。エヴァンスは’60年代初頭まではサイド参加作がけっこうありましたけど、その後はほぼ競演作で、エヴァンスの名もクレジットされていて、しかも枚数が少ないですね。リーダーでかなり売れてきていたという証拠でもあります。なので、このアルバムもエヴァンス棚に並んでいるわけです。「アンダーカレント」と2枚、こちらの方が少々地味ですが、並べておくのもいいのではないかなあ、と思っています。

 

Intermodulation/Bill Evans(P)/Jim Hall(G)(Verve) - Recorded April 7 and May 10, 1966. - 1. I've Got You Under My Skin 2. My Man's Gone Now 3. Turn Out the Stars 4. Angel Face 5. Jazz Samba 6. All Across The City

ビル・エヴァンスの作曲が3曲目、ジム・ホールの作曲が6曲目、ジョー・ザヴィヌル作が4曲目、クラウス・オガーマン作が5曲目で、他はスタンダード。収録時間は32分と短め。2人のデュオ・アルバムは、「アンダー・カレント」の方が評判はいいみたいですが、こちらもなかなか良いと思うのですが。陽気な曲も1曲目と5曲目にあって、うーん、なかなかと思います。ギターとピアノという組み合わせは、難しいようですがなかなか渋いです。やはり2人の個性がうまくぶつかっているという印象で、緊密な関係で進んでいくアップテンポの曲も、間が大事なバラードの曲も、けっこういい感じの曲が多いです。そして選曲も意識して変わったところからも持ってきている印象ですが、あくまでも彼らのペースでアルバムは進んでいきます。

2020/03/08

HEOSの不具合でオーディオでAmazon Music HDが聴けない

200307heos 実は先週1週間は忙しくてストリーミングの配信を全然聴いていませんでした。あとその前の1週間も。金曜日の夜に聴こうと思ったら、HEOSを使うとAmazon Music HDにつながらない。スマホのアプリか設定が悪いのかなと思って削除したり再登録したりいろいろやってみたけど結局ダメ。PCでは聴けるんですけど、それでは意味がなく、オーディオで聴きたかったでした。ちなみに私の持っているのはマランツのネットワークプレイヤーNA6006/FNです。

よく調べるとツイッターでマランツとデノンが、「3月6日(金)現在、HEOS搭載機器においてAmazon Musicが正しく再生できない不具合が発生しています。不具合の解消に向けて対応を行っておりますので、ご不便をおかけしますが、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。 」と書いてました。先週も比較的長く不具合があって一度は直ったらしいのですが、土曜日現在 まだ不具合になっています。そういう不具合情報も、前回の時はなかったらしいし、分かりずらいのも少々マイナスポイントでしたね。いちおう月額1,980円Amazonに払っているので、早く収束することを祈っています。

最近「Windows版「Amazon Music HD」アプリに、音声出力切り替え/排他モード機能が追加 」というPC用のアプリですね、その機能ができて、それによる影響なのか、どうなのか。いずれにしても、私はPCではほとんど利用していないので、HEOS自体がまた正常に動くことを願ってます。こういう接続の不具合があるとまだまだCDに役割をとって代わる、というのは個人的にはないですね。

(8日夜追記)アプリをサインインしなおせば使えた、というご意見もツイッター上にはありますけど、私は公式の発表を待つことにします。HEOSを立ち上げるたびにサインインではたまらないので。

(9日14時半ごろ)HEOSを使ってみたら、正常に戻っていました。もうトラブルがないことを祈ってます。

(追記8月1日)7月ごろから別の原因で不具合があったらしく(Alexa関連?)このページのアクセスが多くなってます。記事の3月のころとは原因が違うようなので、この記事はあまり参考にならないと思います。今はどういう不具合が起きているのか知りたい気もしてますので、どなたかコメント欄に書いていただければ。

2020/03/07

Bill Evans At Town Hall

Billtownhall ビル・エヴァンスのリーダー作の16日目。この後はベーシストが主にエディ・ゴメスとマーク・ジョンソンの後期に入るので、残りの4枚はソロ作、クインテット作を残して、トリオは一段落になります。長かったあ。似たような印象になってしまうのをコメントを書いていく自信がなかったのですが、やってみると何とかなるもんですね。まあその巧拙はともかくとして。このアルバムではCDならではの53分収録ということと、5曲目に長いソロのメドレーがあるということで、それが特徴というか、ポイントになると思います。チャック・イスラエルの最後のアルバムということも忘れられないですね。

 

Bill Evans(P) At Town Hall(Verve) - Recorded February 21, 1966. Chuck Israels(B), Arnord Wise(Ds) - 1. I Should Care 2. Spring Is Here 3. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me) 4. Make Someone Happy 5. Solo-In Memory Of His Father, Harry L. Evans, 1891-1966: Prologue, Improvisation On Two Themes, Story Line, Turn Out The Stars, Epilogue 6. Beautiful Love 7. My Foolish Heart Bonus Track: 8. One For Helen

ビル・エヴァンスの作曲は5曲目のメドレーとボーナス・トラックの8曲目で、他はスタンダードなど。ただしLP時代は1-5曲目での発売であったようです。タウン・ホールでのライヴ。拍手の鳴り方からすると、大きい会場でのコンサートです。こういう場合、スタンダードが中心になるので、聴きやすいという点ではオススメ。ここでは、5曲目のメドレーのソロ・ピアノが、演奏も良く、他で聴くことは出来ないのでいいかと。やはりLP時代のラストでもあり、ここがヤマになるのでは。ドラマーはここでしか聴くことができない人が参加。おなじみの曲も多いので、ライヴでも親しみやすい演奏なのでは。聴きやすい、滋味のある演奏が並んでいます。チャック・イスラエルはこのアルバムで交代へ。ここもクリード・テイラーのプロデュースです。

2020/03/06

Bill Evans Trio With Symphony Orchestra

Billsymphonyビル・エヴァンスのリーダー作の15日目。今日はクラウス・オガーマンとのコラボ企画で、オーケストラとの共演になってます。ジョージ・ラッセルとのアルバムより実験色がなくて、むしろイージー・リスニング的に聴けてしまう感じのアルバムですけど、これはこれでいいと思います。時代は’65年で、このアルバムでドラマーのラリー・バンカーが脱退することになりますが、ベーシストが交代するよりはインパクトは薄目かなあ、という気もしています。それにしても暗めのジャケット、何とかならなかったのかなあ。もう少し明るめだと、購入意欲ももっと増すのではないかなあ、と思います。

 

Bill Evans(P) Trio With Symphony Orchestra(Verve) - Recorded September 29, October 18 and December 16, 1965. Chuck Israels(B), Larry Bunker(Ds), Claus Ogerman(Arr, Cond) with Symphony Orchestra & Strings - 1. Granadas 2. Valse 3. Prelude 4. Time Remembered 5. Pavane 6. Elegia(Elegy) 7. My Bells 8. Blue Interlude

ビル・エヴァンスの曲が4、7曲目、クラウス・オガーマンの曲が6曲目、他の曲はグラナドス、バッハ、スクリャービン、フォーレ、ショパンとクラシックから曲の題材を求めていますが、その選曲もいい感じ。当然、他のアルバムで聴くことができない曲が多めです。トリオの演奏を中心に据え、そこにオーケストラが溶け込んでいくようなアレンジは、さすがにオガーマン。ただし一歩間違うとイージーリスニングになってしまうかも。まあ、クリード・テイラーのプロデュースだから、という面もあると思います。でも、オーケストラでグーンと迫ってきたかと思うと、トリオだけでの演奏の場面も多めなので、ジャズとして楽しめるところもあると思います。それでもどの曲もエヴァンス節になってしまうのは、やはり彼の個性が強いからでしょうね。

2020/03/05

Trio '65/Bill Evans Trio

Billtrio65 ビル・エヴァンスのリーダー作に戻って、その14日目。新譜の場合はブログにアップした当初はアクセスがあるのですが、その後忘れられていくものも多く、彼のような旧譜のアルバムは初日は反応が鈍くても、後でじわじわとアクセスがあるので、あまりおろそかにはできません。それでも、極論するとどのアルバムを聴いても、このアルバムでなければ、という際立った特徴がないものも多く、どうコメントを書こうか困ってしまうものもあります。ただ、聴いていてどれも飽きないので、つい耳の方が先に行ってしまい、文章は何となく出来上がっていく感じではありますね。トリオとしては少々地味だけど、このアルバム、いい曲ばかり詰まっています。

 

Trio '65/Bill Evans(P) Trio(Verve) - Recorded February 3, 1965. Chuck Israels(B), Larry Bunker(Ds) - 1. Israel 2. Elsa 3. 'Round Midnight 4. Love Is Here To Stay 5. How My Heart Sings 6. Who Can I Turn To? 7. Come rain Or Come Shine 8. If You Could See Me Now

スタンダードやジャズメン・オリジナル集で、ここでも有名曲ばかりが取り上げられています。また、ビル・エヴァンスは同じ曲を何度も演奏していて、ここで出てくる曲は、ライナーでエヴァンスの愛奏曲集と書かれている通り、ほとんどがどこかのアルバムで演奏された曲です。全曲捨て曲なしという感じ。このメンバーのトリオなので少し地味かもしれませんが、逆にそれで落ち着いて聴ける面もあります。収録時間は38分と少々短めですが、当時のLPとしては、これで十分で、むしろ別テイクなどを加えていない方がすっきりしていていい感じ。バラード中心というのか、あまり激しい曲がないのも特徴です。これもクリード・テイラーのプロデュースで、やはりこの時代はいい意味でも悪い意味でも売れセン狙いという気がしています。

2020/03/04

Waltz For Debby/Monika Zetterlund/Bill Evans

Monicawaltz またエヴァンス棚にある競演作、というかヴォーカルのアルバムですね。モニカ・セッテルンドと当時は書いてましたが、モニカ・ゼタールンドという表記も見かけます。スウェーデン人だそうで、それで読み方が難しいのかも。エヴァンス参加作のヴォーカル・アルバムの中で、ピアノ・トリオがバックということもあり、個人的に一番好きなアルバムです。かつては何度も聴いていて、今かけなおしてもフレーズが頭の中で反芻されているような状態。意外に収録時間が短かったのだなあ、と久しぶりに聴いて改めて思いましたけど、当時のLP時代ではあまり珍しいことではなかったですね。自分の中では北欧ではカーリン・クローグに続いて印象深い人。このアルバムしか知らないですけど。

 

Waltz For Debby/Monika Zetterlund(Vo)/Bill Evans(P)(Philips) - Recorded August 23, 1964. Chuck Israel(B), Larry Bunker(Ds) - 1. Come Rain Or Come Shine 2. Jag Vet En Dejlig Rosa 3. Once Upon A Summertime 4. So Long Big Time 5. Monicas Vals 6. Lucky To Be Me 7. Vindarna Sucka 8. It Could Happen To You 9. Some Other Time 10. Om Natten

ビル・エヴァンス・トリオが関わったヴォーカルアルバムでは、個人的にイチ押しの作品。というより’6お年代以降では唯一ではないかな?ピアノトリオとヴォーカルという組み合わせで、ピアノが堪能できて、非常に印象的なフレーズがいくつも出てきます。モニカ・セッテルンドの歌にヨーロッパの香りが漂ってくること。エヴァンス作は5曲目のみですが、彼がアレンジをしているのが2、7曲目にあります。これはモニカの国の言語の曲ではないかなと思います。なかなか民族的なエキゾチックさと哀愁があります。収録時間は34分ほどと短かめ。1曲目の間奏のピアノなんて、彼らしくてなかなかいいですし。それを言うと、どの曲もピアノ・ソロの部分は良いと思います。この時期にこういうアルバムがあることでインパクト強めです。

2020/03/03

8: Kindred Spirits/Charles Lloyd

Charles8kindred 新譜もこれで一段落かな。チャールス・ロイドの初期の頃のアルバムは聴いてないけれど、ECMに移ってきたあたりからBlue Noteに移籍しても聴いています。やはり彼の出す音楽の塩梅が、フリーにも行けば、割と親しみやすいところまでを行ったり来たり出来ているのがいいし、それなりのサイドメンを揃えているのもいいですね。時間の関係とあくまでCDに関するページなので、DVDは後から観ることにして、とりあえずCDだけを聴いてます(一昨日の昼現在)。でもなあ、装丁は立派なブックレットでも、ピアニストのクレジットが抜けているのは、少しお間抜けではないかなあ、と思ったりはしているんですけれどもね。

 

8: Kindred Spirits/Charles Lloyd(Sax, Fl)(Blue Note)(輸入盤) - Recorded March 15, 2018. Gerald Clayton(P), Eric Harland(Ds), Reuben Rogers(B), Julian Lage(G) - 1. Dream Weaver 2. Requiem 3. La Llorona 4. Part 5, Ruminations [DVD] 1. Intro 1 2. Dream Weaver 3. Requiem 4. La Llorona 5. Part 5. Ruminations 6. Credits

(20/03/01)DVDもついている(そちらの内容は割愛)80歳記念のライヴ演奏。1-2、4曲目がチャールス・ロイドの作曲で、3曲目がトラディショナル。再演曲がいろいろな時代からセレクトされてます。1曲目のように出だしがフリーっぽくてスピリチュアルな感じから、テーマに入るとあのキャッチーなメロディが出てくるところあたりは、やはり彼のグループの演奏だなあ、と思います。メンバーもそれに合わせて、有名どころがずらり。個人的には3曲目の哀愁あふれる出だしが静かな盛り上がりのあるバラードの演奏が好みですけれども、アルバムの中の曲はどれもいいと言っていいくらい。CDケースはブックレットになっていて豪華ですが、クレジットに間違いがあるのは何とも。フリーに流れるところとまとまっていく塩梅がいい。

2020/03/02

A Life Between/Chase Baird

Chasealife今日も届いた新譜です。このアルバム、ストリーミングでは簡単に聴けるんだけど、今までCDは海外から直接でなければ買うのは難しかったと思います。たまたまディスクユニオンで通販のお知らせが出たので、即注文。AmazonやHMVではCD取り扱ってないですしね。注文した翌日には在庫が切れてました。このアルバム、はっきり言ってサイドのブラッド・メルドー、アントニオ・サンチェス、ニル・フェルダーの名前で買ったので、彼らが参加しなかったら、買わなかった可能性が強いです。ただメンバーが強力すぎて、そんな素材でも曲になってしまうため、リーダーの評価は難しいところ。リーダーの演奏はまあ、けっこういいのではないかと思うのですけれども。

 

A Life Between/Chase Baird(Sax)(Soundsabound Records)(輸入盤) - Recorded January 18, 2018. Brad Mehldau(P),Antonio Sanchez(Ds), Nir Felder(G), Don Chmielinski(B) - 1. Pircord 2. As You Are 3. Reactor 4. Dream Knows No End 5. Wait And See 6. A Life Between 7. In The Wake (Of Urban Overdrive) 8. Im Wunderschonen Monat Mai

(20/03/01)8曲目のみシューマンの曲で、他は全曲Chase Baird作。なかなかスゴいメンバー。68分収録。1曲目は優しくて少し浮遊感のあるメロディで、8ビート的なバックと合わせてなかなかいい雰囲気。2曲目はスピリチュアル・ジャズを感じる出だしから、流れるように8分の6拍子に入ってくる少し綾織系のサウンド。ビートはファンク的だけど、演奏されているのはジャズな、ちょっと活発な3曲目、4ビートにはならないけど、フレーズがジャズで割と激しくせまる4曲目、ドラムスとのデュオでバリバリ吹きまくってからアップテンポの4ビートになる5曲目、落ち着いた8ビートでこれまた落ち着いている演奏を聴ける6曲目、都会的な雰囲気を漂わせつつ、スマートに演奏する7曲目、クラシックの曲を上手く雰囲気だしてる8曲目。

2020/03/01

Common View/Enrico Pieranumzi/Jasper Somsen/Jorge Rossy

Enricocommon新譜もこれで一段落と思ったら、ポロポロと2枚ほど送られてくるので、それまでは先に新譜があったら紹介していきます。今日のアルバムはエンリコ・ピエラヌンツィの新譜で、全曲オリジナル。こういうアルバムはスタンダード集とかと違ってとっつきにくい面もあるのが特徴なんですが、このアルバムに関しては旋律が耳に残り、けっこう聴きやすい方ではないかと思います。そんなにソフトな内容ではないとは思うんですけど。だから彼のファンが多いのだなと、私はあまりアルバムを追っかけてなかったので、ちょっとそれを後悔しています。何度でも聴けるアルバムとして、しばらくこのアルバムも手元で積んでおくことにします。

 

Common View/Enrico Pieranumzi(P)/Jasper Somsen(B)/Jorge Rossy(Ds)(Challenge Records)(輸入盤) - Recorded September 10 and 11, 2018. - 1. Falling From The Sky 2. Silk Threads 3. Sofa 4. Turn In The Path 5. Love Waiting Endlessly 6. Perspectives 7. Instant Reveal I 8. Who Knows About Tomorrow 9. Instant Revieal II 10. Recourdo 11. Song For An August Evening

(20/02/29)1-2、5曲目がJasper Somsen作曲、3、8-9曲目がJorge Rossy作曲、4、6、11曲目がエンリコ・ピエラヌンツィ作曲、7、9曲目は3人のフリー・インプロヴィゼーション。オリジナルばかりで攻めてきますが、ピアノ・トリオの音に、美旋律的なもの、凛としたサウンドがはっきりと出ていて、少し硬めであまり甘くはないのになかなか味わい深い内容となっています。2曲目のようにゆったりとしたバラードもあり、落ち着いています。収録時間は43分と、曲数の割には少し短めで、その分凝縮された旨味が出ているというか。3曲目のように少々抽象的なアプローチの曲もあって、変化に富んでいます。それにしてもどういう場合でも印象的なメロディで迫ってくるピアノには感嘆の言葉しか出ません。自作曲でこれだからね。

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