Common View/Enrico Pieranumzi/Jasper Somsen/Jorge Rossy
新譜もこれで一段落と思ったら、ポロポロと2枚ほど送られてくるので、それまでは先に新譜があったら紹介していきます。今日のアルバムはエンリコ・ピエラヌンツィの新譜で、全曲オリジナル。こういうアルバムはスタンダード集とかと違ってとっつきにくい面もあるのが特徴なんですが、このアルバムに関しては旋律が耳に残り、けっこう聴きやすい方ではないかと思います。そんなにソフトな内容ではないとは思うんですけど。だから彼のファンが多いのだなと、私はあまりアルバムを追っかけてなかったので、ちょっとそれを後悔しています。何度でも聴けるアルバムとして、しばらくこのアルバムも手元で積んでおくことにします。
Common View/Enrico Pieranumzi(P)/Jasper Somsen(B)/Jorge Rossy(Ds)(Challenge Records)(輸入盤) - Recorded September 10 and 11, 2018. - 1. Falling From The Sky 2. Silk Threads 3. Sofa 4. Turn In The Path 5. Love Waiting Endlessly 6. Perspectives 7. Instant Reveal I 8. Who Knows About Tomorrow 9. Instant Revieal II 10. Recourdo 11. Song For An August Evening
(20/02/29)1-2、5曲目がJasper Somsen作曲、3、8-9曲目がJorge Rossy作曲、4、6、11曲目がエンリコ・ピエラヌンツィ作曲、7、9曲目は3人のフリー・インプロヴィゼーション。オリジナルばかりで攻めてきますが、ピアノ・トリオの音に、美旋律的なもの、凛としたサウンドがはっきりと出ていて、少し硬めであまり甘くはないのになかなか味わい深い内容となっています。2曲目のようにゆったりとしたバラードもあり、落ち着いています。収録時間は43分と、曲数の割には少し短めで、その分凝縮された旨味が出ているというか。3曲目のように少々抽象的なアプローチの曲もあって、変化に富んでいます。それにしてもどういう場合でも印象的なメロディで迫ってくるピアノには感嘆の言葉しか出ません。自作曲でこれだからね。
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コメント
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なかなか私には難物に近いアルパムでした。
時にエンリコの美旋律に酔うのですが・・・そう甘くはありません。
救いは2曲目、11曲目ですかね・・・私はそんな程度です。
多分、オリジナルですので何回と聴いているうちに味が出てくると・・・思いますが。
7と9曲目がなかなか洒落てます。
TBさせてください。↓
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-b9c6fd.html
投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2020/03/01 19:59
>photofloyd(風呂井戸)さん
コメントどうもありがとうございます。
私の方はフリーからメカニカルなメロディのものから何でも聴いてしまうので、むしろこのオリジナル集の曲から出てくる強い旋律にひかれました。聴く人によってそれをどう思うかはそれぞれなので、同じ感動を共有できるかどうかは分かりません。ただ、こうするんだという強い意志は感じましたです。
投稿: 工藤 | 2020/03/01 20:47