Conversations With Myself/Bill Evans
ビル・エヴァンスのリーダー作の9日目。今日は多重録音によるソロアルバム。けっこう実験的な試みを早くからやっていたんですね。結果は、というと、2台ないし3台のピアノが同時にソロをとっているような、ちょっとゴチャゴチャとしている印象があるのですが、まあ、エヴァンスだから許す、という感じでしょうか。こういうアルバム、あまり聴いている方が多くないのか、それとも有名盤になっているのか、よく分かりません。曲は有名な曲が多いですけど。まあ、何枚かこういう多重録音のアルバムを作っているので、彼のテーマだったんでしょうね。何とも不思議な印象のあるアルバムでした。後年になってくると、エレキ・ピアノも使い始めますし、いろいろやってます。
Conversations With Myself/Bill Evans(P)(Verve) - Recorded January and February, 1963. - 1. 'Round Midnight 2. How About You 3. Spartacus-Love theme 4. Blue Monk 5. Stella By Starlight 6. Hey There 7. N.Y.C.'s No Lark 8. Just You, Just Me Bonus Track: 9. Bemsha Swing 10. A Sleeping Bee
邦題「自己との対話」。ビル・エヴァンスの作曲は7曲目のみで、スタンダードやジャズメン・オリジナルが中心。当時としては珍しかったピアノによる一人多重録音(2台ないし3台)。企画としては実験的で面白いのですが、ちょっと早すぎた試みだったかなあ、という気もしてます。複数台が少しゴチャゴチャと入り乱れていてあまり洗練されていない部分もあるので。まあ、この方向で後にもアルバムを出すので、エヴァンスのひとつのテーマだったことと思いますけど。ただ、エヴァンス自身の演奏で、連弾的に聴こえるというのもなんだかゾクゾクとする出来事なので、これはこれでありか、と思います。2曲目のように少しゴチャっとしながらもノリの良い曲もありますし。同時にソロをやっている感じもあって、聴いていて不思議な気分。
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