Here Be Dragons/Oded Tzur
ECMレーベル新譜の2日目。今日のアルバムはECMでは新しい人のリーダー作。メンバーがいいし、演奏も何といってもECM的だなあと思います。国際的なバンド編成でも、うまくまとまっていると思います。リーダーのOded Tzurはインドのラーガの概念を勉強した人らしいですけど、雰囲気では何となく感じられるものの、インド音楽をやっているわけではなく、あくまでも西洋の音楽に聴こえます。一部を除き、穏やかなやり取りに終始するので、このアルバムに関しては、好き嫌いが出てくるかもしれないなあと思いますけど、こっち方面が好きな方には、やはりいいのではないかなあ、と思います。まあ、聴いてみてください、ということで。
Here Be Dragons/Oded Tzur(Ts)(ECM 2676)(輸入盤) - Recorded June 2019. Nitai Hershkovits(P), Petros Klampanis(B), Johnathan Blake(Ds) - 1. Here Be Dragons 2. To Hold Your Hand 3. 20 Years 4. Miniature 1 5. Miniature 2 6. Miniature 3 7. The Dream 8. Can't Help Falling In Love
(20/02/28)7曲目がエルヴィス・プレスリーのカヴァーで、他は全曲Oded Tzurの作曲。イスラエル出身の彼とピアノ、ギリシャ出身のベース、そしてアメリカのドラムスと国際的なクァルテット。インドのラーガの概念も入っているといいますが、それとなく雰囲気は感じる気がしてます。静かで落ち着いたECMらしい曲が冒頭から流れてきます。それでいてピアノ・ソロも静かな中でぶっ飛んだフレーズの部分もあったり。きれいなばかりではなく、2曲目はほのかな明かりの中での組み立てから何かを探るように少しずつ盛り上がる曲。繊細なゆったりとしたバラードの3曲目、派手ではないけど点描のようで味のある小品の4-6曲目、変拍子である程度躍動的に進んでいく7曲目、有名な曲をここでまったりとメロディを生かした8曲目。
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