Unknown Session/Bill Evans
ビル・エヴァンスのリーダー作の6日目。このアルバムはCDで購入以前に、友人からカセットテープで聴かされていて、それ故に刷り込みの強いアルバムだったのかもしれません。国内盤でCDになったのは’92年のことのようですし。でも、いったんは録音したアルバムが、保管場所を間違えた故に20年くらいその存在も分からなかったというのはなかなか物語的には面白いですね。だからこそ、「アンノウン・セッション」というタイトルなんでしょうし。オリジナルだらけの地味なこのアルバム、そういうわけで、あとから発売されたアルバムの中では、自分の中で特別な位置を占める、というのもわかっていただけたでしょうか。そういうアルバムだらけ、という感じもしますけど。
Unknown Session/Bill Evans(P)(Riverside) - Recorded August 21-22, 1962. Zoot Sims(Ts), Jim Hall(G), Ron Carter(B), Philly Joe Jones(Ds) - 1. Loose Bloose(Take 3) 2. Loose Bloose(Take 2 and 4) 3. Fudgesickle Built For Four 4. Time Remembered 5. Fankallero 6. My Bells 7. There Came You 8. Fun Ride
邦題「ファンカレロ」。やはり後になって発表されたアルバム。テープが間違った場所に保管されていたために、発見が遅れたそう。当時は貴重な未発表演奏でした。ここでのズート・シムズは味わいがあります。おまけにジム・ホールの参加もあり、全体的にやや渋い仕上がり。うーんと唸ってしまいます。有名盤以外でどれか一枚選べとなると、地味化もしれないけれど」このアルバム。珍しく全曲ビル・エヴァンスのオリジナルだし、クインテット編成だし、意外性は大きいです。特に1-2曲目は穏やかな曲ながらも、はじめて聴いた時の印象が強く残っていて、メロディが頭を離れません。BGMにしても邪魔にならないくらいの演奏で、かなり地味だけど、それ故に味わいのあるアルバムになっているのは間違いないと思います。
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