Live In Europe/Bill Evans
ビル・エヴァンスのリーダー作の13日目。今日のアルバムは、元はブートだった気配で、録音の音質、組み合わせ、ジャケット写真など、その香りがプンプンします。それでも彼のファンは追いかけてしまうんだろうなあ、というアルバム。時期の違う2つのトリオが1枚で聴けてしまうので、そのキャラクターの違いが明確なので面白いです。3曲目の12 Toned Tuneはやはりエディ・ゴメスがいたからこそできた演奏なのだなあ、と改めて分かりました。’65年の録音の音質が悪いのが残念ですけど、それでも個人的には十分に耳補正で聴けます。昔は音質のあまり良くないアルバム、けっこう多かったですし。でも、ここまで追いかけるのはちょっとマニアックかも。
Live In Europe/Bill Evans(P)(Stash) - Recorded February 1965. Chuck Israels(B), Larry Bunker(Ds) - Recorded July 18, 1969 and February 1972. Eddie Gomez(B), Marty Morell(Ds) - 1. How My Heart Sings 2. Time To Remember 3. 12 Toned Tune 4. Waltz For Debby 5. Nardiz 6. Stella By Starlight 7. Someday My Prince Will Come 8. Round Midnight
邦題「ラウンド・ミッドナイト」。5-8曲目が’65年フランスでの演奏、4曲目が’69年、1-3曲目は’72年のイタリアでの演奏。もともとは公的な録音ではありませんが、貴重な記録です。’65年の方の音質がもうひとつなのがちょっと残念。ビル・エヴァンスの作曲は2-3曲目で、あとはスタンダードやジャズメン・オリジナルなど。エディ・ゴメスとチャック・イスラエルのベースの性格のはっきりとした違いが同じアルバムで聴けるところも面白い。なぜこのようなカップリング的なアルバムが出たのかは不明ですが、Stashは元はブートのアルバムを扱っていることが多く、まあ、音源を少しでも多く聴きたい人にはいいのかも。3曲目はその時期から多く演奏されますが、難しい曲でも聴いているとすんなり来てしまうところは面白い。
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