The Bill Evans Album
エディ・ゴメスの競演・参加作の9日目。まだまだビル・エヴァンスのアルバムが続きます。生前に発売された公式盤の方が少ないですけど。国内盤のCD化という点では、このアルバムも’97年発売と遅かったです。この辺りソニー(CBS)の特殊性というのがあるのかどうか。ちなみに私のは神ジャケになっています。ソニーの時代はあまり長くはなかったですが、特徴的なアルバムが多いですよね。このアルバムでもエレキ・ピアノを多用していて(その前にMGMから From Left To Right という、エレピや多重録音も使った実験的アルバムがありますが)、今だと純ジャズでこれはどうなのよ、という感じもしないでもないアルバムになってます。それでもマイペースですけれどもね。
The Bill Evans(P) Album(Sony) - Recorded May 11, 20 and June 9, 1971. Eddie Gomez(B), Marty Morrell(Ds) - 1. Funkallero 2. The Two Lonely People 3. Sugar Plum 4. Waltz For Debby 5. T.T.T.(Twelve Tone Tune) 6. Re: Person I Knew 7. Comrade Conrad 8. Waltz For Debby(Alternate Take) 9. Re: Person I Knew(Alternate Take) 10. Funkallero (Alternate Take)
CBS移籍後はじめてのアルバム。エレキ・ピアノも使用しているからか(1曲目の頭でエレピも併用して演奏しています)、何となくアルバムから受ける印象がほんの少し違います。ただ、全曲オリジナルで、こう聴いてみるといい曲を作っています。もちろん、おなじみの曲もあちこちにありますし。未発表で別テイクの曲も最後に3曲ついてますが、収録時間70分はちょっと長いかな、とも。1、4曲目はエレピではじまってアコースティック・ピアノに演奏が移りますが、曲はいいのだけど、今にしてみると少し面喰らうかなあ、という印象も。5曲目はその逆のパターンだったり、エレピに慣れるかどうか。全曲オリジナルでも、そこにはエヴァンスのマイペース差があって、実験作を除くだいたいのアルバムに感じるサウンドはここにもあり。
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