Montreux II/Bill Evans
エディ・ゴメスの競演・参加作の7日目。やっとここで録音年月が’70年代に入りますが、録音がいくつ重なろうとも、ビル・エヴァンスは変わらないでマイペースというのがいいですねえ。これは唯一CTIからの発売なんですが、あの独特な方針を持っているCTIも、結局はエヴァンスのいつもの姿を描き出しています。ライナーによれば、ライヴの曲順を入れ替えてあったり、実は19日ではなくて20日の録音だったりするような解説が書いてありますが、ここでは内容を楽しむのがメインということで、あえて録音月日を修正しない方向で聴いていきます。時期的にはVerveからCBSに移籍する隙間での発売ですね。
Montreux II/Bill Evans(P)(CTI) - Recorded June 19, 1970. Eddie Gomez(B), Marty Morrell(Ds) - 1. Introduction/Very Early 2. Alfie 3. 34 Skidoo 4. How My Heart Sings 5. Israel 6. I Hear A Rhapsody 7. Peri's Scope
モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのライヴ。今回はヴァーヴではなくて、珍しくCTIからこのアルバムは出ています。とはいうもののCTIだからといって特にこのレーベル特有の売れセンを意識しているというような感じはなく、いつもと同じようなスタンスで演奏しています。出だしのアナウンスも入っていますし。ビル・エヴァンス作は1、3、7曲目で、他はスタンダードなど。結局は’75年にまたレコード会社を変えて3まで出てきます。 それにしてもここまでマイペースで演奏と録音ができるのは、すでにビッグ・ネームだったからなのか、どうか。おなじみの曲であっても、良いものは良い、という感じで聴けるのは、やはりエヴァンスが素晴らしいからにほかならないと思います。そしてここにはエディ・ゴメスのベースが必要だなあと。
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