Amorphism/Masahiko Satoh
エディ・ゴメスの競演・参加作の29日目。今日は佐藤允彦のアルバムで、私が和ジャズを意識して聴き始めたリアルタイムでは最初の方のアルバムになります。ドラムスがスティーヴ・ガッドだったので、ジャズの中心地からはけっこう外れてはいましたが、この3人の超絶テクニックで、このアルバムはかなりの愛聴盤になりました。この後しばらくの間CDで佐藤の追っかけをけっこうしていました。その中でもソニー系列のA Touchレーベルは印象的で、これもその1枚ですが、レーベルのアルバムが発売されていた時期は短かったとは思いますけど、伊藤君子はじめ何枚かあるんじゃないかな。今回聴き返して、思い出がよみがえってきました。
Amorphism/Masahiko Satoh(P, Key, Synth)(A Touch) - Recorded November 1985. Eddie Gomez(B), Steve Gadd(Ds) - 1. Escape Velocity 2. Shun Yo Sho(春予抄) 3. Acid Reaction 4. Ken Sen(乾旋) 5. Utpala 6. Quid Pro Quo 7. Sai Ka U(催花雨)
全曲佐藤允彦作曲。収録時間は36分ほど。1曲目で基本ワンコードなのに変幻自在なピアノ・ソロでとにかく飛ばしまくりますが、他の静かな曲も知性を感じさせる独自な世界です。ピアノ・トリオのジャズでありながら他と違うのは、皆ノリがジャストでリズムもタイトで、キメなどが気持ちいいぐらいビシバシとキマるからでしょう。ファンクを聴いているような錯覚もあり、曲によってはかなりのスリルです。シンセサイザーを使用した曲もあり。日本的なものを題材にして、どこまでジャズという共通語で会話ができるか、ということらしい。この時期になるとアコースティック・ピアノを中心に据えて、シンセサイザーなどを効果的に使って、自然に音が入り込んでくる感じ。4曲目はまさに佐藤独自のフリーに入り込んでいく世界になってます。
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