For All It Is/Barre Phillips
JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴きに入っていきます。こちらの方は連続でできるかどうか。バール・フィリップスに関しては、ECM2枚とJAPOのこのアルバムが、他に先駆けてストリーミング配信がされていたのですが、それに気がついたのは、そんなに前ではなかったです。当方もストリーミング対応になったのが9月で、やっとここで聴けることになりました。できればもっと前の世界最初のベースのソロアルバムも聴いてみたいのですけど、それはあるのかしら。まあ、この時代でもベース4人のアルバムなんて、だいぶ画期的なことだろうとは思いますが。これも一度は聴いてみたかったアルバムのひとつでした。
For All It Is/Barre Phillips(B)(JAPO 60003)(ストリーミング配信) - Recorded March 12, 1971.Palle Danielsson(B), Barry Guy(B), J.F. Jenny-Clarke(B), Stu Martin(Per) - 1. Just 8 2. Whoop 3. Few Too 4. La Palette 5. Y En A 6. Dribble 7. Y.M.
(19/11/24)全曲バール・フィリップスの作曲。有名なベーシスト4人の共演という画期的な内容のアルバムだけど、フリー・インプロヴィゼーション的な雰囲気が高い感じ。試みとしては初めてではないかと思え、これはこれで素晴らしいことだと思います。ベースの出すさまざまな音もリアルだし。ただ、内容が内容だけに聴く人を選ぶかも。1曲目はメジャー調のワン・コードでの進行で、それぞれのベースが絡みながら進んでいきます。曲としてはある程度の枠組みがありながらフリーの要素が高いので、2、4、6曲目のようにまったくフリーに聴こえる曲も。シンプルなフレーズから静かにアルコ奏法も駆使して絡み合っていく3曲目、出だしのアルコのハーモニーが美しく、ピチカートも含み発展していく5曲目。大いなる実験作かも。
(’18年から配信されている)
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