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2019年12月の記事

2019/12/31

SACD/CDプレイヤーのマランツSA-12を購入

191230cdp  結局、新しいCDプレイヤーをどうするかは短期間で決着してしまいました。28日(土)にSACD/CDプレイヤーのマランツSA-12を購入し、30日(月)に我が家に届いています。

土曜日の夕方、品川で大学時代の友人たちと忘年会があったのですが、その前の午後に、帰省していた長男と珍しくいっしょに秋葉原へ。今回は自分が預金などからお金を出すことが一切できないので、手持ちの一部楽器を売ったり、マンガの単行本を売ったりして、それに長男のボーナス5万円を足して買うという、自己負担が一切ない、資金化の効率性という点では、おそらく生涯1回きりの買い方です。楽器もマンガの単行本も、それぞれに思ったより高価な買取価格がついて、特にマンガの単行本はリンゴ箱1つ分で5万円近くの買い取り価格が出るという、奇跡とも言うべきことが起こり(まあ、ショップの高価買取表を見て、狙って持って行ったということはあるにせよ)、早く購入資金のめどが立った、ということにもよります。

オーディオショップに行って、テクニクスのSL-G700との比較試聴をして、どっちにしようか迷いましたが、マランツにしたのは私のよく聴くジャズ・フュージョンでの音の出方を基準に選んだ結果でした。さすがに16.4キロの本体重量があり、その場で持って帰れないので、後日到着になりましたが。CDというメディアも衰退しつつある今、これが私の最後のCDプレイヤー購入になるんじゃないかと思います。到着して早速開梱して聴いてみましたが、ほぼ狙い通りのいい音が出ています。現在のVRDS-15とSonicaDACの組み合わせと比べるとちょっと上品かな、というのは長男の意見。ショップの環境で聴いても、家と条件が違うので、ある意味賭けだったとは思いますけれども。15年前にTEACのVRDS-15を購入した時にはすでにSACDは出ていて、そのハイブリッドディスクも我が家には多くあると思います。ネットワークのハイレゾで聴ける環境もあるけど、CDのSACD層を聴いていくのも楽しみにしています。

そして今月2回処分して、まだ家に残っているマンガの単行本は、あとはめぼしいものはあまりないですが、断捨離は続けていこうと思ってます。
それでは皆さん、良いお年をお迎えください。

(追記)このCDプレイヤー、DACの設定を24通りに変えることができて、けっこう優秀らしいので、同じマランツのネットワークプレイヤーのNA6006のデジタルアウトを長男がこれにつなぎなおしました。OppoのSonicaDACが余ってしまうなあ、という気も少々してます。

2019/12/30

Autumn Leaves/Bill Evans

Billautumn エディ・ゴメスの競演・参加作の3日目。今日のアルバムは元がプライベート録音なのが後から公式盤になったアルバムで、好きな人にはなかなかいいけど、基本を押さえたい人にとっては少々やっかいなアルバム、という位置づけかと思います。こういうアルバムは音が悪いものが多いのですが、これは音が割と良く、しかもエヴァンスならではの均質な良いクォリティの演奏なので、何気なく手にしてみても後悔はないんじゃないかと思います。こういうアルバム、ゴロゴロと出てくるので、この後はどうやって書いていったらいいのか迷うところはありますが、できるだけ多く紹介していきたいと思います。

 

Autumn Leaves/Bill Evans(P)(Ninety-One) - Recorded July 18, 1969. Eddie Gomez(B), Marty Morrell(Ds) - 1. Emily 2. A Sleeping Bee 3. Alfie 4. Who Can I Turn To 5. Very Early 6. Round About Midnight 7. Autumn Leaves 8. Quiet Now 9. Come Rain Or Come Shine 10. Nardis

イタリアでのライヴ。ビル・エヴァンスの作曲は5、8曲目で他にもおなじみの曲ばかり。LP時代には2枚で発売されたものを、’96年に1枚にまとめてCDで発売されました。曲も良ければ音も良い。とはいうもののオリジナル録音でないので、優先順位は後か。それでも内容的にはけっこう良いので、56分間、しっかり楽しめます。ライヴと言えども、演奏時間は4-6分台にまとめていて、1曲が長すぎるということもなく、拍手が入るほかは、スタジオ録音的に聴けるというメリットがあります。どこを切ってもエヴァンス節になるので、オリジナル録音にこだわらず広く彼の音源を聴きたいという人向け。大きく時代的な流れで行くと変遷はあるのでしょうが、このあたりの演奏は半年ぶりとかのスパンがあっても時間差を感じさせません。

2019/12/29

What's New/Bill Evans with Jeremy Steig

Billwhats エディ・ゴメスの競演・参加作の2日目。一気に時代は’69年に飛びます。この間に有名な「お城のエヴァンス」がありますが、これに関してはジャック・ディジョネットのところでコメント済みです。ゴメス関連のビル・エヴァンスのアルバムが’77年まで続きますが、そこまでがけっこう長いだろうなあと思いますけど、今回のアルバムも、ちょっとコメントはグダグダぎみですが聴いていてやはり楽しいアルバム。改めて自分にとってジャズ・ピアニストとはと聞かれると、エヴァンスの名前が真っ先に上がってくるだろうなあ、と思います。エヴァンスのアルバムコメント、似たようなものばかりになってしまうので気が重かったですけど、やっていく気になりました。

 

What's New/Bill Evans(P) with Jeremy Steig(Fl)(Verve) - Recorded January 30, February 3-5 and March 11, 1969. Eddie Gomez(B), Marty Morrell(Ds) - 1. Straight No Chaser 2. Lover Man 3. What's New 4. Autumn Leaves 5. Time Out For Chris 6. Spartacus Love Theme 7. So What

ビル・エヴァンスの作曲は5曲目のみで、他はジャズメン・オリジナルかスタンダードなど。特に4曲目に「枯葉」が出てきます。フルートのジェレミー・スタイグをゲストに迎えた演奏。フルートの息の抜け方や吹き方が独特で、まるで尺八のように感じられるところもあるので、好みが分かれるところですが、私は好きです。曲もおなじみのものが多く、何度も聴きました。1曲目のセロニアス・モンク作で、この4人の非凡なインタープレイが聴けて、なかなかやるなあと思わせるところはこのメンバー。2曲目のバラードも落ち着きますが、やはり名人級の演奏ではないかと。タイトル曲の3曲目、有名な4曲目と、飽きさせずに進行していきます。そして時間の過ぎるのも忘れる頃に8曲目の少しワイルドなフルートの「So What」で幕が。

2019/12/28

A Simple Matter Of Conviction/Bill Evans

Billasimple 久しぶりのアルバムコメント手直しです。エディ・ゴメスの競演・参加作の1日目。このホームページのところは残り32作あるのですが、そのうち26作まではビル・エヴァンスのアルバムで、果たしてコメントとして書き続けられるのだろうか、という不安はあります。アルバムコメントをできるだけ後回しにしたかったのは、エヴァンスはどこを切ってもエヴァンスなので、書くのが難しいからです。ゴメスはベース奏者として活躍した時期のミキシングの関係でか、ベースの音的には嫌う人も多いのですけれど、個人的にはエヴァンス・トリオの中では当時一番テクニックがあったのではないかと考えています。一緒に活動した時期も長かったですしね。

 

A Simple Matter Of Conviction/Bill Evans(P)(Verve) - Recorded October 11, 1966. Eddie Gomez(B), Shelly Manne(Ds) - 1. A Simple Matter Of Conviction 2. Stella By Starlight 3. Unless It's You, Laura 4. Laura 5. My Melancholy Baby 6. I'm Getting Sentimental Over You 7. Star Eyes 8. Only Child 9. Thses Things Called Changes

ビル・エヴァンスの作曲は1、3、8-9曲目で、他はスタンダードなど。このアルバムから、エディ・ゴメスがメンバーになります。歴史的な評価と好みの問題はともかく、いちばんテクニックのあるのは彼だと思うのですが。ゴメスが加わったことで、ピアノ中心でなく、スコット・ラファロ後以来の3者対等の演奏が聴けることになります。シェリー・マンの「エンパシー」以来の参加も注目です。 やはりここでは1曲目のワルツのオリジナル曲が今後を象徴しているようで、すでにここでベース・ソロも聴かせていて、3者対等のサウンドを示唆しています。37分ほどの収録時間で9曲は、ジャズにしては少々短めのような気もしますが、エヴァンスはじめ、トリオの凝縮度がなかなか良く、短いとは思わないほどの各曲の満足感が得られます。

2019/12/27

マンガ単行本を一部処分

191225book マンガの単行本の処分に乗り出したら、断捨離グセがついてしまったようです。そもそも5年前くらいから瞼の調子が良くなくて、仕事の本を除いては、なかなか読むのが億劫になってきたこともあります。発売順には読んではいないとはいえ、’16年の文庫本が未読で積んであったりします。

数日前に買い取りに出しましたが、やはりまんだらけは高価買取だった。若い頃に買ったマンガ単行本で大友克洋と内田善美の初版本(程度は経年変化でそれなり)を空いた時間に持っていって、買取してもらったら割とかなりの額に。ブックオフだと古いというだけで値段がつかないですからね。まあ、買取リストをネットで見てあえて高価そうなのを選んだからこのような高価買取は今回限りですけど。特に大友克洋は初版かどうかで値段が変わってくると言ってました。他のマンガ家はそこまで差はでないそうで。ちなみに帰ってからまんだらけのホームページで諸星大二郎、星野之宣、いがらしみきおあたりの販売価格で逆算してみたら、地元のブックオフではない、マンガの単行本を買い取る古書店とあまり違わない感じではあるので、利用は今回限りかな。

結局、せっかくずっと持っていても、こういうマンガ単行本、買ったときに見るだけであとは本棚に飾ったきりなんですよね。丁寧においておいてもだんだん古びてくるし。もう歳だし、再び見る機会もないだろうな、と思って、とりあえずリンゴ箱ひと箱に入れて秋葉原まで持っていきました。私の仕事納めは30日になりそうなので、隙間時間で電車とバスで往復。リンゴ箱ひと箱でも結構重いですね。

先日ブックオフに新しめのマンガ単行本をこれより大きい段ボールに詰めて持って行って(冊数は倍ぐらい)買取価格が5千円強でした。ブックオフは発売が新しくて程度の良い本は値段が高めの傾向があります(それでも安いけど)。古くなると、その本がどれだけ価値があろうとも、値段がついてないような気がします。必然的に、ブックオフにはブックオフ向けの本を選んで買い取りに出してますね。買取価格、ブックオフより1桁多いよりは少し少ないですが、まんだらけ、さすがマニアのお店でした。

これで、本棚の一部が割と大きく空き、CDの置き場所になるというわけです(汗)。

(追記)若い時、会社を辞めて今の仕事の資格試験を受けるために2年ほど受験浪人をしていたことがあります。その時も大量にその頃ため込んだマンガ単行本(2千冊ぐらいあったか)を車で駅前の近代書房(古書店)に何度も持っていったら当時若い店主さんが、割と良い値で買ってくれていた記憶があります。生活費の足し(にしては少しでしたが)になり、助かりました。今でもお店、あるんですね。また行ってみよう。

2019/12/26

Criss Crossレーベルの新譜は終了か

Crisscrosslogo もうだいぶ前の話になるけど、10月31日にCriss Crossレーベルのオーナーであり、プロデューサーのGerry Teekens氏が亡くなりました。以前、ちょっとだけこのことには触れているのですが。10月発売予定の「From Here To Here/David Gilmore」(おそらくCriss Cross 1405になるはず)は現在に至るまで公式サイトの発売にも書かれてなくて、通販の方でも何の音沙汰もないとなると、販売できる状態までに持って行けなかったのかな、と思います。これでレーベルが終わってしまうのかどうか。

https://www.crisscrossjazz.com/

オランダのレーベルでありながら、アメリカのミュージシャンを多く起用して、本格的なジャズのアルバムを’81年から出し続けていました。私が最初に出会ったのは今世紀になってからなんですが、その後気に入ったミュージシャンを集めるようになって、その数年後には未CD化の3枚を除いて全部CDで集めてしまっていました。もう14-15年ほど前のことになります。当時はこのレーベルは勢いがあって、年に3回、5枚ずつ新譜を発売していました。その後徐々に1回あたりの枚数が少なくなってきて、このところは年に5枚程度だったのが気になってました。今あるアルバムの在庫は販売は継続するとは思いますが、おそらく新譜が出なくなると思われ、残念です。

今まではホームページをはじめてから、追っかけしていたミュージシャンが亡くなるということは増えてはきましたが、レーベルでは初めてのことです。あとはECMの追っかけもしていますけど、あちらには後継者となる人材がいる模様(成功するかどうかは分かりませんが)。現代ジャズも含め、Criss Crossは正統派ジャズが多かったでした。こちらも集めていた時点で入手困難になってしまったCDがいくらかあって、中古で見つけたりということもあったので、何とか集めきったのはラッキーだったかもしれません。これから手を広げない限りは、こうやって徐々に追っかけるレーベルやミュージシャンが減っていってしまうんだな、と思いました、遅ればせながらGerry Teekens氏のご冥福をお祈りいたします。

(20年3月10日追記)本来なら昨年10月発売予定だった「From Here To Here/David Gilmore」は出荷見込みが立たず、大手通販よりキャンセル通知が来ました。やはりこれで終わりということなのでしょうね。

2019/12/25

ECMとJAPOレーベルの未CD化作のストリーミング配信情報(再掲載)

7月から8月にかけて、ECMレーベルとJAPOレーベルの未CD化作40枚(その前に配信された3枚を含むと43枚)がストリーミングのみの配信で聴くことができるようになりました。すでにお聴きになっている方も多いでしょうが、夏にはブログを下記のように番号順に書きかけてうっかり消してしまい、リンクで済ませてしまったため、再度ちゃんと掲載させていただきます。

(ECMレーベル)

Just Music (ECM1002)
Output/Wolfgang Dauner (ECM1006)
Girl From Martinique/Robin Kenyatta (ECM 1008)
Improvisations For Cello And Guitar/David Holland/Derek Bailey (ECM 1013)
Vanessa/Michael Naura (ECM 1053)
Untitled/Jack DeJohnette’s Directions (ECM 1074)
Julian Priester and Marine Intrusion/Polarization (ECM 1098)
Jack DeJohnette Directions/New Rags (ECM 1103)
Art Lande And Rubisa Patrol/Desert Marauders (ECM 1106)
Tom Van Der Geld and Children At Play/Patience (ECM 1113)
Steve Kuhn/Non Fiction (ECM 1124)
Path/Tom Van Der Geld/Bill Connors/Roger Jannotta (ECM 1134)
Dawn/Double Image (ECM 1146)
AH/Enrico Rava Quartet (ECM 1166)
Faces/John Clark (ECM 1176)
Music By/Barre Phillips (ECM 1178)
Easy As Pie/Gary Burton Quartet (ECM 1184)
Lifelines/Arild Andersen (ECM 1188)
First Avenue (ECM 1194)
Gallery (ECM 1206)
Last years Waltz/Steve Kuhn Quartet (ECM 1213)
Lask/Ulrich P. Lask (ECM 1217)
Schattseite/Adelhard Roidinger (ECM 1221)
Opening Night/Enrico Rava Quartet (ECM 1224)
Gary Burton Quartet/Picture This (ECM 1226)
Everyman Band (ECM 1234)
Winterreise/Hajo Weber/Ulrich Ingenbold (ECM 1235)
Werner Pirchner/Harry Pepl/Jack DeJohnette (ECM 1237)
Call Me When You Get There/Barre Phillips (ECM 1257)

(JAPOレーベル)

For All It Is/Barre Phillips(JAPO 60003)
The Philosophy Of The Flugelhorn/Herbert Joos (JAPO 60004)
Children At Play/Tom Van Der Geld(JAPO 60009)
Kirikuki/OM (JAPO 60012)
May 24, 1976/Larry Karush/Glen Moore (JAPO 60014)
Rautionaha/OM(JAPO 60016)
Land Of Stone/Ken Hyder(JAPO 60018)
Rena Rama/Landscapes (JAPO 60020)
OM/With Dom Um Ramao (JAPO 60022)
New Marks/Contact Trio (JAPO 60024)
Out Patients/Tom Van Der Geld/Children At Play (JAPO 60035)
Musik/Contact Trio (JAPO 60036)
Alfred Harth, Heiner Goebbels: Es herrscht Uhu im Land (JAPO 60037)
Globe Unity Orchestra/Intergalactic Blow (JAPO 60039)

他にすでにCD化されていても、廃盤になっていて入手の困難なアルバムも聴けるのがうれしいですね。なお、オリジナルのECMのアルバムではなくて、後年CDBOXで出たものはその体裁でストリーミングに上がっているので注意が必要です。この廃盤のあたりを聴く人はそう多くはないと思いますが、年末年始に耳を通してみたらいいかも、と思います。

2019/12/24

Intergalactic Blow/Globe Unity Orchestra

60039 JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。今日にて終了。ここまで後期になってくると、これを含めた残り4枚のうち3枚はStephan Micusなので、結局Micusを含めECMに吸収されていったことが分かります。このアルバムはGlobe Unity OrchestraのJAPO3枚のうち、1枚だけ未CD化作だったので(他は日本のみCD化というのもある)、かなりの実験作(だって完全即興演奏のビッグバンドですよ)でした。ここまでで配信を絡めた未CD化作と別番号でCD化されたものをECM40枚、JAPO17枚聴いて、ホームページとブログを充実させることができました。新譜もある程度あったりして、9月からと結構時間がかかりましたが、貴重な経験です。皆さんも配信で聴くことができたら是非。

 

Intergalactic Blow/Globe Unity Orchestra(JAPO 60039)(ストリーミング配信) - Recorded June 4, 1982. Toshinori Kondo(Tp), Kenny Wheeler(Tp), Gunter Christmann(Tb), George Lewis(Tb), Albert Mangelsdorff(Tb), Bob Stewart(Tuba), Gerd Dudek(Fl, Ss, Ts), Evan Parker(Ss, Ts), Ernst-Ludwig Patrowsky(Fl, As Bs), Alexander Von Schlippenbach(P), Alan Silva(B), Paul Lovens(Ds) - 1. Quasar 2. Phase A 3. Phase B 4. Mond Im Skopion

(19/12/18)JAPO三作目にしてGlobe Unity Orchestraの完全即興演奏。それをAlexander Von Schlippenbachがセレクトしたもの。そうそうたるメンバーが集まっての演奏なので悪くなないけど、やはり即興系が好きな人のための聴く人を選ぶオーケストラ・サウンドか。それにしてはある程度の決め事があるような物語性を見せています。メンバーごとに、あるいは時系列的に出るところと引くところをちゃんと打ち合わせているかのようなフリーサウンド。そこがまたいいのだと思いますが。録音としてはすでに’82年のものですけど、当時でもヨーロッパ・フリーはある程度受け入れられていたことの証明にもなりますね。ソロとバッキングの対比も面白いし、フリーの名手(そうでない方で有名な人もいますが)が集まると、こうなる。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/23

Es Herrscht Uhu Im Land/Heiner Goebbels

60037JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。ここまでくると、ECMとの境界が分からなくなってくるというか、結局主だったものはECMに吸収されて存続をはかるようになってきますね。ハイナー・ゲッペルスの実験音楽という感じのアルバムまでJAPOで出ていたとは。それが、なんとストリーミング配信までされるようになったとは。テープなどの効果音も交えて、しかもナレーションやヴォイスはドイツ語だし、こういう音楽がヨーロッパではある程度受け入れられる素地があるのかなあ、なんてことを考えています。確かに誰が聴いても名盤というのもありますけど、いろいろとやってみての成果なんだなあ、ということが分かります。

 

Es Herrscht Uhu Im Land/Heiner Goebbels(Synth, P, Ss, Ts, Bs, Voice, Car Radio with Cassette Recorder, Accordion)(JAPO 60037)(ストリーミング配信) - Recorded December 9-11, 1980. Christoph Anders(Voice, G, Org, Synth, Ts)/Alfred Harth(Ss, Ts, Basss, Bcl, Voice)/Paul Lovens(Ds, Cymbals, Saw, Cassette Recorder, Per, Ss, TImpani, Bloom)/Rolf Riehm(English Horn, Symth, As, Voice, Melodica, Honeybee, Per)/Annemarie Roelofs'Tb, Vln, Voice, Honeybee) - 1. Burroughs' Haiku 2. Werkauf 3. Landliches 4. Autobahn 5. El Salvador 6. Echter Lachs 7. Ich Nicht Mich Dich 8. Mahlzeit 9. Meinen Eltern 10. Schttendicht 11. Welt Voll Irrsinn 12. Uhu 13. Geigensage 14. Riesel Riesel 15. Sage 16. Superbirdsong 17. Ehorn-Uhu 18. Durch Den Wald 19. Der Main 20. Knecht U. 21. Tilt!

(19/12/18)LP1枚分で21曲と多く、ヴォイスやナレーションも絡んでいるため、作詞。作曲者名は割愛。Heiner GoebbelsのECMでの後年の諸作を予想させるサウンドですが、パーカッションが出てくると思ったら、急に曲になったり、ヴォイスも様々な形で絡んでいて、しかもそこにフリージャズとかエレクトロニクスの要素も感じさせる、とにかく目まぐるしく内容が変わっていく実験作。よくこういう実験作が出たなあと思いますけど、その後何枚も彼がアルバムを出しているところ見ると、ヨーロッパではこういう内容がある程度受け入れられているのかな、と思います。ここでは現代音楽の実験作というよりは、フリージャズ寄りの実験作と感じますが、電子音楽とか、あちこちに現れるヴォイスなどで、枠にはまらないものを感じます。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/22

月刊「Stereo1月号」の購入とCDプレイヤーを今後どうするか

191221book 家の外壁工事を終えたばかりで、財政的には厳しい状況です。何か欲しいものがあるときには、それを買うために何かを売らなければならない状況。CDプレイヤーを、まだ具体的にいつ、と決めたわけではないですけど、とりあえずはそれを買うために楽器の一部を売って、将来に備えています。一部は長男が負担してくれるようですが、目標額にはまだまだ足りないな。あとはCDを売って、ということになるんだけど、CDショップに寄ったら、中古盤の販売価格が以前より安くなっているようで。ということは買い取り価格も下がっているのでは、と思います。CDプレイヤーを買うために大量にCDを処分するというのもどうかなあ、というのもありますし。

そんなわけで昨日、月刊「Stereo1月号」を購入しました。今年のベストバイが掲載されているからで、これで購入したいSACD/CDプレイヤーを絞りました。予算的にはまだまだだなあ。普段は、オーディオ関係の機種は無頓着で、あまり気にしてはいないのですけど。

我が家のCDプレイヤーはTEACのVRDS-15で、もう15年ぐらい使っています。昨年、トレイなどの調子が悪くなり、長男が小さいベルトの部分を2か所替えてくれて、その後は順調なのであと数年は持つのではないかと思います。現状、SACDがかからないほかは不満はないです。ただ、CD市場は海外よりはいいにしても、全体的に衰退期には入っていますね。数年後に買い替えようと思ったときに、CDプレイヤーの選択肢が少なくなっているのでは、という不安も少々あって、いつ買い替えるか、の判断もそのうちしなければなりません。

昨年我が家もネットワークプレイヤー(マランツNA6006)を購入して、音楽の聴き方も少し変わりました。まだストリーミングのブログアップはECMとJAPOレーベルだけしかやってませんが、新譜を買う時には先に聴けるものは、これでCDを買うかどうかの判断材料にしていることもあります。来年以降は大幅に音楽ライフも変わっていくかもしれませんね。

2019/12/21

Musik/Contact Trio

60036 JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。Contact TrioのJAPO2枚目です。ドラムスが入れ替わってますが基本的なサウンドはそのままに、ある意味ECM的な、ある意味もっと過激な演奏の部分もあったりして、けっこう好みの1枚となりました。曲によってはエレキベースが入っていたりして、やはり’80年録音だなあ、と思わせるものはあります。プロデューサーはThomas Stwosand。彼も当時はJAPOを中心に何枚もアルバムをプロデュースしてますね。ECMにも何枚かありますし。この後、JAPOにあと2枚の未CD化作が残ってますが、CD化されている3枚はStephan Micusのもの。それでこのレーベルは終了となります。

 

Musik/Contact Trio(JAPO 60036)(ストリーミング配信) - Recorded October 1980. Peter Elsold(Ds, Per), Aloys Kott(B), Evert Brettschneider(G) - 1. Air Lines 2. String Games 3. Daddy Longleg 4. Simple Symphony 5. Silence 6. Elbow Dance

(19/12/17)Evert Brettschneider作が2曲目、Aloys Kott作が3、5曲目、2人の共作が1、4、6曲目。ドラマーが前作から交替してます。幻想的にはじまって、空間をある程度大切にしながら自由に、途中からはアップテンポの4ビートになる1曲目、アコースティック・ギターで情感豊かに静かな演奏が繰り広げられて、そこに時々ベースが絡む2曲目、えらくテンポのいいテーマとアップテンポの4ビートのアドリブの部分が、いわば新しいジャズの雰囲気でカッコいい、この曲はエレキベースの3曲目、少し懐かしいようで情景が浮かぶ感じのドラマチックな展開のある4曲目、ある意味ECM的な空間表現のような出だしから何となく8分の6拍子に行く5曲目、やや広い空間でドラムスが自由な中、流れつつ後半盛り上がる6曲目。

(’19年8月より順次配信)

2019/12/20

Out Patients/Tom Van Der Geld/Children At Play

60035 JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。そろそろレーベルのだいぶ後半になってきました。Tom Van Der Geldは、JAPOからECMに行って、またここでJAPOから出してという順番ではなかったかと思います。今回のストリーミング配信で聴けたけど、それまではLP廃盤で聴けなかった人。まあ、それもそれなりに納得、という気もしなくもないですけど、このアルバムは割とよかったと思います。スティーヴ・レイクのプロデュースというのも、よくマッチしているんではないかと。ここではRoger Jannottaのサックスで盛り上がるとスピリチュアルな世界に行ってしまう、というのはありますが、それもこのグループの特徴かなと思います。

 

Out Patients/Tom Van Der Geld(Vib)/Children At Play(JAPO 60035)(ストリーミング配信) - Recorded July 1980. Roger Jannotta(Ts, As, Bcl, Oboe, Fl, Whisties), Wayne Darling(B), Bill Elgart(Ds, Per) - 1. Things Have Changed 2. How Gently Sails The Moon Twixt The Abour And The Bough (And The World Is Waiting For The Sun) 3. Dreamer 4. Ballade Matteotti 5. I Hope It's You

(19/12/17)1、5曲目がTom Van Der Geld作、2曲目がBill Elgart作、3曲目がRoger Jannotta作、4曲目がWayne Darling作。プロデューサーはスティーヴ・レイク。ややフリーがかっていて、テーマで少々盛り上がるも、混沌としつつ展開していく1曲目、ベース・ソロではじまり、その後は4ビートで何となくジャズ的に進んでいく、と思ったら急に後半急速アップテンポの4ビートで攻め、ドラム・ソロになる12分台の2曲目、穏やかな、しかも淡い感触のある、ゆったりとした温かみのあるバラードの3曲目、静かにはじまり、メンバーが自由に動いている中をヴァイブラフォンが、コードとメロディを決めて行き、後半サックスがスピリチュアルに盛り上がる4曲目、テンポが自由なのは相変わらずで、ドラマチックな盛り上がりがある5曲目。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/19

ベース2台を買い取りに出しました


171221bass 140311moonjb この前の日曜日(15日)にエレキベース2台を買い取りに出しに御茶ノ水まで行ってきました。結局、弾くのと弾かないのとはっきり分かれてしまい、台数を持っていると維持するにも手間がかかるということもあります。今回処分したのはTuneの5弦フレットレス(結局全く使わなかった)とMoonのジャズべタイプ4弦(過去メインで使っていた機種だったけど、軽い個体のAtelier Z M-245 Customに移ってしまった)、の2台。これでも残りは4台に(うち2台は長男のものでもあり、取っておいて、と言われてます。)。

本当はもう1台CrewsのJackson 5(フレットレス)も処分しようかと思ってたのですが、持っていく前に弾いていると、結構いい音。これはもう出会えないな、と思い、保留。若い時はけっこう弾けたけど、そろそろフレットレスからは引退かなあ、とも考えてはいたのですが。

結局、2台とも中古で買っているので、2台ならすと買い値(消費税込み)の6割程度で売れました。本当はもっと買取価格が低かったんだけど、買取20%upのカードを提示すると、とカウンターに説明書きがあり、「残念。惜しいなあ」と言ったら店員さんが「当店のメンバーズカード持ってますか」「はい」と提示、その場で20%アップしてくれる、というラッキーなことがありました。いいものをほぼ中古で安く買っていたので、こういう時は、思ったよりいい値段がつきます。今日の買い取り分は将来CDプレイヤーのいいのを買う時の予算の一部にまわすと思います。消費税増税とか、経済情勢の悪化とかで、高価なものをなかなかポンと買える時代じゃなくなってきましたね。


 

2019/12/18

ブログ5千エントリー目

今日で、どうやらこのブログが5千エントリー目になりました。とはいうもののブログ初期の頃に4つほど林立していたブログを統合したり、日記的な記述で陳腐化したものをいろいろな時期に適宜削除していたりと、今日のブログが今後も5千エントリー目になっているかどうかは分かりません。統合したあたりは’05年から’07年頃のものだと思いますが、その頃は1日で2-3エントリーが掲載されている頃もありますし、1か月半ぐらいあまり更新しないでいた頃(5年ぐらい前かな)もあります。

内容としてはCDのアルバムコメントがメインだけど、他に車、楽器、オーディオ、書籍、ネットのこととか雑記的なものもいろいろ混ざってますね。毎日更新したと仮定して、13年半ぐらいかかるので、始めてから15年半というのは、まあ、いいペースかなと思います。初期の頃も結構更新してましたが、最近では特に今年は更新頻度が高かったでした。ホームページのアルバムコメントの手直し作業があと216枚というところで9月にストップしていて、そこからECMとJAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き(60枚弱?)を新譜の合間に主にやっているので、これも未聴のものの初聴きで、貴重な経験にもなりました。何を取り上げるかは人気より自分の興味あるものなので、特に今はJAPOをやっていて、人気的にはアクセスはそれなりしかないんですが。それでも、他にやりそうな人はいないし、と自分がやるしかないなあと思います。

もうこの歳になって、ほかのことをやっていればもっと充実していたかもしれない、とは考えないことにします。この5年間はバンド活動もやってましたし、プライベートではかなり充実していました。仕事もそれなりに、そんなに手を広げられてはいないけど、今まで比較的順調でしたし。

とりあえずは2年先の還暦までを目標にして、それから少しゆっくりしようかと思っています。過去のものを思い出すと、それでもこれから少しゆっくりしますって、今まで何度も宣言しているんだよね。オオカミが来た、ってやつですか(笑)。まあ、当分マイペースでやっていくと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

2019/12/17

Cerberus/OM

60032JAPOレーベルでECMにて別番号で編集、CD化のアルバム。OMは4枚出ていて、1枚目がセルフ・プロデュース、2-3枚目がThomas Stwosandのプロデュース、この4枚目がマンフレート・アイヒャーのプロデュース。なのでECMで編集盤で出るときに、このアルバムからは全曲収録された意味が分かりました。6曲目では静かなフリー・インプロヴィゼーションが10分にもわたって演奏されているのは、アイヒャーの嗜好でもありますし。まあ、今回はOMを元の形で4枚聴けたのは収穫でもありました。このアルバムに関しては、JAPOではなくて、ECMの方からの抜粋聴きではありますけれど(5-10曲目)。

 

Cerberus/OM(JAPO 60032)(ECMにて別番号で編集、CD化) - Recorded January 1980. Urs Leimgruber(Ss, Ts, Wooden Fl), Christy Doran(G, G Synth), Bobby Burri(B), Fredy Studer(Ds, Gongs, Per), Erdman Birke(Accordion) - 1. Dreaming For The People 2. Cerberus' Dance 3. Asumusa 4. At My Ease 5. Earworms 6. Eigentlich Wollte Johann Aud Dem Mond Den Andern Jazz Kennenlernen

(19/12/15)2、6曲目が全員のインプロヴィゼーション、1、3-4曲目がChristy Doran作、5曲目がUrs Leimgruber作。そしてマンフレート・アイヒャーのプロデュース。心なしかECMサウンドに寄り添っているような気が。そんな雰囲気で割と静かにはじまり、すぐにアップテンポでスリリングな展開になったり静かになったりする1曲目、ECM的でもあって、ややまとまっている感じのフリーを演奏する2曲目、内省的でゆったりとした流れに身を任せるバラードの3曲目、浮遊感のあるラテンリズムでノリはいいんだけど淡彩色的なイメージがあり、中盤静かになってベース・ソロの4曲目、ややにぎやかながら、8ビートでどことなくスマートな面も持ち合わせている5曲目、静寂の中から湧き上がるような、それでも静かなフリーの6曲目。

他のアルバムのセレクトと一緒に、全曲が’06年にA Retrospective/OM(ECM 1642)として再発。

2019/12/16

New Marks/Contact Trio

60024 JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。このアルバムなんかはECMで出てもいいような内容のアルバムですね。ただしハードな場面もあるにはあるのですが。このアルバムもThomas Stwosandのプロデュース作なので、JAPOになったのかなあ、と思います。ミニマル的な要素もあったり、曲の中でどんどん変わっていくことも多かったりとなかなか面白い内容になっています。ベースもアコースティックなのだけど、エフェクターがかかっている場面がありますし、これもこの時代のサウンドなのかなと思います。録音がもう’78年ですがJAPOレーベルの最後の録音は’85年のものがあるので、知られているようであまり知られていないレーベルかもしれませんね。

 

New Marks/Contact Trio(JAPO 60024)(ストリーミング配信) - Recorded January 1978. Evert Brettschneider(G), Aloys Kott(B), Michael Jullich(Per, Marimba, Vib) - 1. Happy 2. Circle 3. The Quick Brown Fox Jumps Over The Lazy Dog 4.Stoned Tunes 5. New Marks

(19/12/14)1曲目がEvert Brettschneider作、2曲目がAloys Kott作、3-4曲目が2人の共作。ある意味ギタートリオということで繊細な感じもあり、なかなか面白い。ある程度静かなサウンドを基調にしつつも、内容がドラマチックに目まぐるしく変化していくような1曲目。この曲ではPer、と書いてあるけれど、ドラムスですね。ベースソロがからはじまり、ユニゾンの速いパッセージの後にゆったりとした場面が訪れる、これも場面変化が多い、ミニマル的要素もある13分台の2曲目、テーマが印象的な、渋いフリー的なアップテンポの4ビートでスリリングに展開する3曲目、静かな曲だけどパッセージが速く、ベースのエフェクターの効き具合も効果的な4曲目、メカニカルでゆっくりなテーマから幽玄な雰囲気もある世界の5曲目。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/15

OM With Dom Um Romao

60022 JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。OMのJAPO3作目はDom Um Romaoというベテランパーカッショニストを迎えての演奏。あまりスピリチュアルな部分は出てこないですけど、それでもやはり演奏からOMの音楽だなあという気がします。まあ、これだけ個性の塊みたいな人たちが集まっているのだから、そこにゲストを加えて、これまた面白いサウンドが出来上がっていくのもありかと思います。今回はJAPOレーベル、だいぶ新たに聴くことができました。やはりECMの傍系レーベルというのは、ECMと同じくらいに興味深いです。ただ、JAPOの方がまだ聴けない音源が多く埋もれているのが残念。これらもストリーミング配信を希望。

 

OM With Dom Um Romao(Per, Berimbau)(JAPO 60022)(ストリーミング配信) - Recorded August 1977. Urs Leimgruber(Ss, Ts, Bcl), Christy Doran(G), Bobby Burri(B), Fredy Studer(Ds) - 1. Chipero 2. Dumini 3. Back To Front 4. Da Funk

(19/12/12)1曲目がBobby Burri作、2曲目がUrs Leimgruber作、3-4曲目がChristy Doran作。Dom Um Romaoというパーカッショニストを迎えての録音。個性の強いゲストはいても、やはりOMで、曲によってサンバ寄りか。出だしからビリンバウの音に圧倒されますが、ファンク的なリズムでなかなかユーモラスで面白いやり取りが聴ける1曲目、アップテンポのサンバで、ギターやサックスが弾きまくり吹きまくり、そしてパーカッションも強力でなかなかエキサイティングな2曲目、ミステリアスなメロディでゆったりとはじまり、いつもよりは素直と思えるサウンドのバラードの3曲目、ファンクのビートでギターが個性的な速いフレーズを弾き、ホーンがゆったりしたりベースがアルコで舞ったり、ドラマチックに変化する16分台の4曲目。

セレクトされて’06年にA Retrospective/OM(ECM 1642)として再発。
(’19年7月より順次配信)

2019/12/14

Landscapes/Rena Rama

60020JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴き。今日のアルバムにはボボ・ステンソンとパレ・ダニエルソンが参加しています。これだけで期待値は高まりますが、やはりECMではないということで、スピリチュアルやフリー的になるところもあります。当時はThomas Stwosandがこのレーベルのプロデューサーをやることが多かったからかどうか。それにしてもこのグループが’70年代の前半から’80年代にかけて、時々メンバー交替をしながら続いていたことは知りませんでした。ヨーロッパではけっこう有名だったそうですよ。いろいろ聴いていても、まだまだ知らないことはいっぱいあるようですね。

 

Landscapes/Rena Rama(JAPO60020)(ストリーミング配信) - Recorded June 1977. Lennert Aberg(Ts, Ss, Per), Bobo Stenson(P, Per), Palle Danielsson(B), Leroy Lowe(Ds, Per) - 1. Enok 2. Rumanian Folk Song 3. Circle Dance 4. Pa Campagnan II 5. Royal Song From Dahomey

(19/12/12)4-5曲目がLennert Aberg作、2-3曲目がPalle Danielsson作、1曲目がBobo Stenson作。長く活動したグループだけど、JAPOから出たのはこの1枚だけ。ステンソンとダニエルソンの参加が興味を引きます。長いドラム・ソロではじまって、そこにある意味耽美的かつ活発なピアノと、ベースが乗っかって、その後サックスが加わり明るめにフリー的にも進んでいく12分台の曲の1曲目、5拍子基調でエキゾチックなメロディを持ちつつ、ちょっとモーダルな雰囲気も持つ2曲目、やや自由な展開で、それでも4ビートで進む部分もあってやや哀愁も含む3曲目、スピリチュアルな雰囲気もあってフリーで全開のところが多く、突っ走っている感じもある4曲目、8分の6拍子でマイナー調のテーマが印象的な旋律の5曲目。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/13

Light Lines/Manfred Schoof Quintet

60019 JAPOレーベルのECMにて別番号でCDBOX化盤。このグループは3枚のアルバムがJAPOから出ていて、2枚は全曲BOX化されているのですが、もう1枚は2曲カットされていて、配信もECM盤の方でしかないので、残り1枚は全曲聴くことができないのが残念ではあります。それでもECMBOXで聴いた時と、オリジナルの曲をその曲順で聴いた時と印象が違うので、そういう意味では聴けたものは収穫だったなあ、という気もしています。このアルバムも録音したのは’77年で、その時代の演奏としては、かっちりした部分とアヴァンギャルドな部分が混在していて面白いアルバムに仕上がっているなあ、と思います。まあ、ある意味聴いたつもりになっていた盤か。JAPOもあと聴かなければ、というのが8枚あります。ECMより少ないとはいえ、もう少しご辛抱を。

 

Light Lines/Manfred Schoof(Tp, Flh) Quintet(JAPO 60019)(ECMにて別番号でCDBOX化) - Recorded December 1977. Michel Pilz(Bcl), Jasper Van't Hof(P, Key, Org), Gunter Lenz(B), Ralf Hubner(Ds) - 1. Source 2. Light Lines 3. Criterium 4. Lonesome Defender 5. Rezonance

(19/12/11)1-2、5曲目がManfred Schoof作、3曲目がJasper Van't Hof作、4曲目がRalf Hubner作。ECMでCDBOX化され、再発されたのもわかるような演奏で、時々アヴァンギャルドなサウンドもあるグループの2作目。ひっそりと静かな出だしから、にぎやかな演奏になったり戻ったり、アヴァンギャルドな雰囲気のソロも多い11分台の1曲目、バスクラリネットではじまる、ソロは速いパッセージが多いミステリアスなバラードの2曲目、朗々としたテーマでそのままゆったりとアドリブの方に入っていく、やはりバラードの3曲目、ピアノがドラマチックにはじまり、その後、メロディアスなホーンでゆったりと進む4曲目、割とテーマが落ち着いていてカチッとした構成の感じもあり、アドリブの部分もメロディアスに聴かせてくれる5曲目。

’09年に全曲Resonance/Manfred Schoof(ECM 2093/94)のBOXとして再発。

2019/12/12

Land Of Stone/Ken Hyder's Talisker

60018 JAPOレーベル未CD化作ストリーミング配信聴き。JAPOもECM以上にいろいろなアルバムがあったのだなということが分かるアルバムでした。曲名が長すぎて、写すのが大変だったアルバムでもあります。ジャズもあるんだけど、英国フォークもあるというアルバムで、こういうアルバムのことは概念にはなかったので、1度は聴いてもいいかなあと思わせるアルバム。ただCD化されなかったのも理由がわかるなあ、という気持ちも持ってはいますけど。こういう幅広いラインナップを揃えることによって、音楽は広がりを見せるということも何となく理解できましたし。クレジットの引用の段階でめげている場合ではないですなあ(笑)。

 

Land Of Stone/Ken Hyder's Talisker(Ds)(JAPO 60018)(ストリーミング配信) - Recorded April 1977. Marcio Mattos(B), John Lawrence(B), Davie Webster(As), John Langcroft(Ts, Cl), Richard Mattos(Ss. Ts, Fl), Maggie Nichols(Vo), Frankie Armstrong(Vo), Brian Erey(Vo), Phil Minton(Vo) - 1. The Strathspey King/The Men Of Barra Know How To Drink, But The Women Know How To Sing 2. Close The Window And Keep It Down 3. See You At The Mission, Eh, If It's No' Full 4. Derek Was Only A Bairn 5. Pibroch In Three Parts: A) For The Mac Crimmons B) For John Coltrane C) For Albert Ayler

(19/12/10)全曲Ken Hyderの作曲。ジャズと英国のフォークの合わせ技のようなアルバム。1曲目の前半は、心持ち英国風のジャズというような雰囲気で入りますが、後半はトラディショナル的なフォークの歌が入って、なんだか異世界に漂いこんだ雰囲気もあります。異色なアルバムなのかと思いますが、こういう録音もあったのだと思うとJAPOレーベルの懐の広さを感じます。英国のフォークの影響が大きいと思うのですが、プロデューサーはThomas Stowsand。それでもジャズ的にとっ散らかったような場面も見受けられ、4声の自由なやり取りもあったりと、フォークの枠にはとらわれない新しさもありします。LP時代のB面の方はインストルメンタルで勝負。それぞれのミュージシャンへのトリビュートですがラストは混沌ぎみ。

(’19年8月より順次配信)

2019/12/11

Rautionaha/OM

60016JAPO未CD化作のストリーミング配信聴き。今日のアルバムのグループ、OMはJAPOでは何枚も出していて、やはりこのレーベルでも繰り返し出す人と1枚で消えていく人がはっきり分かれています。それでもその後ECMに移って継続して出すのはStephan Micusだけだったかなとも思いますが。ECMの傍系レーベルではあっても、聴いていてなかなか面白いです。OMのようにスピリチュアルな雰囲気を持っていると、やはりこちらで紹介していて正解かな、とも思えますが、まあ、何はともあれストリーミング配信で聴けるのは幸いです。せめてセレクト盤だけではなくて、BOX盤でのECMの紹介も期待してはいたのですけど。

 

Rautionaha/OM(JAPO 60016)(ストリーミング配信) - Recorded December 1976. Urs Leimgruber(Ss, Ts, Bcl, Per), Christy doran(G), Bobby Burri(B), Fredy Studer(Ds, Per) - 1. For Ursi 2. Stephanie 3. Song For My Lady 4. Rautionaha

(19/12/10)2、4曲目がBobby Burri作、1曲目がChristy doran作、3曲目がUrs Leimgruber作。JAPOに4作あるうちの2作目。フリーに近いようなスピリチュアルなサウンドは相変わらずだけど、そこにエレクトリック・ギターが加わっているところが特徴的。1曲目も何となく呪術的な雰囲気もあるようなサウンドで割とガンガン迫ってきます。やはりこのギターとサックスなどのホーンでのフロントの感じがいいと思います。出だしで鐘などのパーカッションの鳴る中、少しおどろおどろしくスローに盛り上がりつつ展開していく2曲目、ベースのアルコの上をホーンがゆったり演奏する出だしから、バラード調にミステリアスに展開する3曲目、いきなり速いパッセージのテーマではじまり、8ビート的にどんどん攻めて中盤ゆっくりな4曲目。

セレクトされて’06年にA Retrospective/OM(ECM 1642)として再発。
(’19年8月より順次配信)

2019/12/10

May 24, 1976/Larry Karush/Glen Moore

60014 JAPOレーベル未CD化作ストリーミング配信聴き。もともとLPで廃盤になっている音源が多いレーベルのため、なかなか先に進んでいきません。今日のアルバム、なんだかECMっぽいアルバムだなあ、と思ったら、マンフレート・アイヒャーのプロデュースでした。レーベル14枚目にして、初めて彼のプロデュース作に行き当たりました。JAPOとECMの区別も、実はあまり調べていませんが、アイヒャーの関わりが薄かったレーベルだと思っています。そんな中でのこのアルバム、いいですねえ。興味の対象として濃いか薄いかは、やっぱり聴いていかないと分かりませんし。これも、埋もれているにはちょっと惜しいかな、と思いました。

 

May 24, 1976/Larry Karush(P)/Glen Moore(b, Vln)(JAPO 60014)(ストリーミング配信) - Recorded May, 1976. - 1. Untitled 2. Duet 3. Country 4. Transit Boogie 5. Violin Suite 6. Flagolet 7. Abtinence 8. Vicissitude 9. Pamela - AtThe Hawk's Well 10. Triads

(19/12/09)5-6、9曲目がGlen Moore作、8曲目がベニー・ウォレス作、他は全曲Larry Karush作。それぞれのソロもいいけど、デュオの曲もいい感じで響いてきます。1曲目、9曲目などのピアノはそのままECMでもおかしくないくらい。強いて言えば、ちょっと饒舌な、あるいはリラックスした場面もそれなりにあるからということか。JAPOでは珍しく、マンフレート・アイヒャーのプロデュース。そういえば、というところが、全部ではないですけど、あります。LP時代に10曲と、短めの曲を詰め込んではいるけど、それぞれの曲が変化があって興味深い内容になっています。5曲目のヴァイオリンを使った曲は、クラシック的にもフリー的にも感じます。また、ベースのアルコ奏法もなかなか印象的。ピアノも現代音楽的な感触もあります。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/09

Scales/Manfred Schoof Quintet

60013 JAPOレーベルで、後日ECMからセレクトで、あるいは全曲、他のアルバムと合わさって再発されたものがいくつかあります。これもそのひとつ。こういうのは書こうと思えば書けたのだけど、当時はそういうことが頭に浮かんできませんでした。今回はLPと同じ曲を聴くということで、それをやってみています。従ってこれはECM 2093/94としてストリーミング配信に乗っかっているものです。改めてこうやってアルバム1枚分として聴くと、アルバムコメントもまた違ったものになってきますね。そういうところも面白いのですが、JAPOとして聴く枚数が、結果として増えるということにもなります。まあ、こういうアルバムはそのままECMに持って行っても違和感がない感じなんですが。

 

Scales/Manfred Schoof(Tp, Flh) Quintet(JAPO 60013)(ECMにて別番号でCDBOX化) - Recorded August 1976. Michel Pilz(Bcl), Jasper Van't Hof(P, Org), Gunter Lenz(B), Ralf Hubner(Ds) - 1. Scales 2. Ostinato 3. For Marianne 4. Weep And Cry 5. Flowers All Over

(19/12/06)1-3曲目がManfred Schoof作、4曲目がRalf Hubner作、5曲目がJasper Van't Hof作。’60年代からフリーの世界で活躍したとのことだけど、ここには、割と穏やかな、時に咆哮するトランペットのイメージと深みのあるサウンドがあります。静かにトランペットではじまり、ピアノやベース、バスクラリネットなどが入ってきて、徐々に盛り上がったりシリアスで静かな場面になる1曲目、割としっとりとして哀愁を感じるトランペットのゆったりとした、そしてドラムスがうごめくバラードの2曲目、落ち着いた、かつ少しミステリアスな8分の6拍子のサウンドで、淡々と迫ってくる3曲目、ベース・ソロで静かにはじまり淡い感触から急に盛り上がるところもある不思議な4曲目、これのみ明るめな8ビートの演奏5曲目で幕を閉じます。

’09年に全曲Resonance/Manfred Schoof(ECM 2093/94)のBOXとして再発。

2019/12/08

Kirikuki/OM

60012 JAPOレーベル未CD化作のストリーミング配信聴きの続き。OMというのは懐かしいグループ名ですが、今さらながら、ここにクリスティ・ドランやフレディ・スチューダーの名前があることに気がつきました。確か後にECMで録音(この再発以外で)していたことがあったような気が。それにしてもOMというグループ名だから、そのスピリチュアル度はかなり深いですね。それをヨーロッパ人がやってしまっているというところがスゴいです。しかし、2曲目はソプラノサックスだと思ったら後半フルートに聴こえて、そのあたり、自分の耳が信用できないのか、クレジットが間違えているのか、もう少し何度か確かめて見ないと。

 

Kirikuki/OM(JAPO 60012)(ストリーミング配信) - Recorded October 1 and 2, 1975. Urs Leimgruber(Ss, Ts, Per), Christy doran(G), Bobby Burri(B), Fredy Studer(Ds, Per) - 1. Holly 2. Lips 3.Karpfenteich 4. Hommage A Mme, Stirnimaa 5. Sykia

(19/12/06)Christy doran作曲が1、3-5曲目、Urs LeimgruberとBobby Burriとの共作が2曲目。スピリチュアルなところもあるけっこう硬派なジャズを演奏するグループ。1曲目にそのハードさが出ていますが、ドシャメシャとはいかなくても、じっくりと盛り上がるところはけっこう興味深いです。Urs Leimgruberのサックスがけっこう印象的に飛び回ります。なぜか東洋的な尺八などを思い出してしまうような旋律を吹いていて、なかなかエキゾチックで面白いフルート(?)メインの2曲目(クレジットにはないようですけど)、深遠なジャズロックとでも言うべき細かいリズムがファンク的に進んでいく3曲目、分厚いパーカッションが効いている渋いジャズロックの15分ほどの4曲目、ジャズロックなのだけどエキゾチックさ満載の5曲目。

セレクトされて’06年にA Retrospective/OM(ECM 1642)として再発。
(’19年8月より順次配信)

2019/12/07

メインのデスクトップパソコンを交換するも悪戦苦闘

191205pc 3日午後一番に、5年間使っていたデスクトップパソコンの交換作業が行われました。前のはCore-i7だったけど、今度のは選択肢が少なく、業務用の富士通ESPRIMO D558/T Core-i3-8100(メモリー4GB)というちょっと価格帯が安いものです。最初はTKCの人が来て、2時間半ほどでPCの立ち上げと、仕事の方のシステム環境を作っていただいて帰られましたが、その後が長かった。その後、Windows Updateと事務所の経理環境を整えて、何と終わったのが夜中の12時前。そして寝ているうちに今度は仕事のソフトを入れましたが、それが終わったのが、途中中断もありましたので翌日の朝10時半。さらに、パソコンが劇的に遅い。TKCに連絡したりして、もしかしたらメモリーが足りないのかと思って調べてもらったらメモリーではなくて、CPUの稼働率が100%近くて遅くなっていることが分かりました。これはサイバーセキュリティソフトが初期のチェックを行っているからで、それが終わってパソコンがちゃんと動くようになったのが4日の16時過ぎ。これが処々の作業に時間がかかった原因かも。

前回5年前の時は、新しい個人用のソフトを前もって買ったりしていて、2日後には全部移行が完了したのですが、今回はFAXコピー機からPDFファイルを送る機能が、自分でやってもできないと思ったら、今朝(6日)メーカーに問い合わせたら、FAXコピー機のファームウェアのアップデートが必要とかで、来週訪問するそうです。またここで出張費がかかってしまう。そして古いポータブル型のスキャナーも、ドライバーがWindows8.1までしか対応していなくて、それをどうする、という問題も出てきました。新しいパソコンではGooブログの編集画面にまた入れなくなってしまったし。2台使いのまま行ってもいいのですけど、机の上を占領してしまうのと、2台使い分けなければならないのが何かと面倒なのです。ですので、時間がかかっても1台にまとめたいところ。

幸い仕事の部分は新しいパソコンで快適にできるようにはなっています。昨日は印刷ができなくて一瞬あせりましたけど、これはメインで使うプリンターの設定違いでした。何かと新しいパソコンになると、神経をいろいろと使います。特にメールと個人用ソフトの移行はいっぺんに行わなければならないので、1か月ぐらいはこのまま2台並行で行くんじゃないかなあ、と思います。

(9日追記)試行錯誤しながら、8日日曜日にはほぼ新しいパソコンにデータ移行を完了。あとはPhotoshop Elementsのソフトの到着を待つだけかな。今日FAXのメーカーの人にFAXコピー機からスキャンしたデータをPCに送る機能を作業してもらったんだけど、FAXコピーの保証期間がまだあるとのことで、費用を半分近く下げてもらったのは助かりました。これで事務所のPC環境はWindows10だけになるのです。

2019/12/06

Children At Play/Tom Van Der Geld

60009 JAPOレーベルストリーミング配信聴きの続き。JAPOレーベルでまだ1枚のアルバムとして聴けるものが10数枚ありますが、やはりECMの方がそういう聴き方は楽しいかも。41番まででレーベルが終わったことと、いくらかのミュージシャンがその後ECMに吸収されていったり、再発はECMからだったり、というのがその理由かなあ、と思います。ここではそのTom Van Der GeldがECMに行く前の、Children At Playというグループの第1作が聴けます。ただ、内容的には盛り上がる部分が少なく、静かでなだらかに進んでいくところが多いので、穏やかではあるけれども、その印象としては、あまり残らないのがちょっと残念かなあ、とも思います。

 

Children At Play/Tom Van Der Geld(Vib, Per)(JAPO 60009)(ストリーミング配信) - Recorded 1973. Roger Jannotta(Reeds, Per), Larry Porter(P, Key, Per), Richard Appleman(B), Jamey Hadded(Ds on 4), Bob Gulotti(Ds) - 1. Tamarind 2. Wandering I 3. Sweet My Sweet 4. Reason 5. Patch Of Blue

(19/12/05)5曲目のみLarry Porter作で、他は全曲Tom Van Der Geld作。「Children At Play」というグループの第1作。最初の30秒ぐらい無音で、徐々にフェードインしてくる出だしは穏やかな、そして少しミステリアスになったり4ビート、フリーの要素も絡めてドラマチックに進行していく18分もの1曲目。このあたりECMっぽいと言えばそれっぽいのだろうけど、やはりセルフ・プロデュースということで、なりきっていないところがまたいいのかも。バス・クラリネットだろうか、さまようフレーズに他の楽器が加わり静かに進む2曲目、ゆったりとしたベースの上をヴァイブラフォンが漂うように流れていく3曲目、ヴァイブラフォンが中心に、少しフリー的な絡みもあるやや静かな4曲目、静かだけどさらにフリー化している10分台の5曲目。

(’19年8月より順次配信)

2019/12/05

The Philosophy Of The Flugelhorn/Herbert Joos

60004 JAPOの未CD化作ストリーミング配信聴き。JAPOの方はECMに比べて求心力が少し弱めで、聴いていてなるほどなあ、と思わせるものが多いのですが、これもその1枚。’73年の録音だったら、ECMの方がもっといいのがあるぞ、的な感じで。でも、両者はある意味一体なので、できる限り聴いていきたいと思います。枚数もそんなには多くないし。’73年の時点でひとり多重録音をやっていたのは画期的で、当時これを聴いていたら、というのと今聴くと、というのでは意味が違ってくるのでは、と思います。ただ、やはり時代の流れには乗れなかったようで、こういう録音がありました、という記録的な意味合いで個人的には聴いているような気がしてます。

 

The Philosophy Of The Flugelhorn/Herbert Joos(Flh, B, B-Recorder, Bamboo-Fl, Mellophone, Tp, Alto-Horn, P, Vib, Per)(JAPO 60004)(ストリーミング配信) - Recorded July 1973. - 1. The Philosophy Of The Flugelhorn 2. The Warm Body Of True Love 3. Skarabaus II 4. Rainbow 5. The Joker 6. An Evening With The Vampire

(19/11/25)全曲Herbert Joosの作曲でひとり多重録音。1曲目は鳥の鳴き声(を模した楽器)も入って、木管楽器の温かめな音で、牧歌的な風景を彩っています。やや野暮ったいかなとも思えるサウンドがいいところかも。13分台の大曲で、フリューゲルホーンをテーマにした曲名ではあるのですが。出だしのホーンのアンサンブルはなかなかなテーマだけど、フリーの一本調子の部分があるのではと思う2曲目、テンポ的には同じくらいで、アンサンブル的にはホーンの数が多くなって、一部鍵盤も入る3曲目、ヴァイブラフォンも入って、どことなく牧歌的な感じもあるゆったりした4曲目、ホーンでも高音域の多めな楽器がいくつか舞い踊る感じの小品の5曲目、これまた小品の、幻想的なフリーとでもいう感じの曲の6曲目。

(’19年7月より順次配信)

2019/12/04

For All It Is/Barre Phillips

60003JAPOレーベルの未CD化作ストリーミング配信聴きに入っていきます。こちらの方は連続でできるかどうか。バール・フィリップスに関しては、ECM2枚とJAPOのこのアルバムが、他に先駆けてストリーミング配信がされていたのですが、それに気がついたのは、そんなに前ではなかったです。当方もストリーミング対応になったのが9月で、やっとここで聴けることになりました。できればもっと前の世界最初のベースのソロアルバムも聴いてみたいのですけど、それはあるのかしら。まあ、この時代でもベース4人のアルバムなんて、だいぶ画期的なことだろうとは思いますが。これも一度は聴いてみたかったアルバムのひとつでした。

 

For All It Is/Barre Phillips(B)(JAPO 60003)(ストリーミング配信) - Recorded March 12, 1971.Palle Danielsson(B), Barry Guy(B), J.F. Jenny-Clarke(B), Stu Martin(Per) - 1. Just 8 2. Whoop 3. Few Too 4. La Palette 5. Y En A 6. Dribble 7. Y.M.

(19/11/24)全曲バール・フィリップスの作曲。有名なベーシスト4人の共演という画期的な内容のアルバムだけど、フリー・インプロヴィゼーション的な雰囲気が高い感じ。試みとしては初めてではないかと思え、これはこれで素晴らしいことだと思います。ベースの出すさまざまな音もリアルだし。ただ、内容が内容だけに聴く人を選ぶかも。1曲目はメジャー調のワン・コードでの進行で、それぞれのベースが絡みながら進んでいきます。曲としてはある程度の枠組みがありながらフリーの要素が高いので、2、4、6曲目のようにまったくフリーに聴こえる曲も。シンプルなフレーズから静かにアルコ奏法も駆使して絡み合っていく3曲目、出だしのアルコのハーモニーが美しく、ピチカートも含み発展していく5曲目。大いなる実験作かも。

(’18年から配信されている)

2019/12/03

ECM Catalog 増補改訂版/50th Anniversary(書籍)

Ecmcatalog2nd 「ECM Catalog 増補改訂版/50th Anniversary」(東京キララ社刊)がAmazonから昨日(12月2日)届きました。まずAmazonに梱包に関する苦言を。1キロ近い重さの分厚い本なので、てっきり段ボールタイプのゆうパケットで来ると思ったら、プチプチで本のサイズが合わないダブダブの柔らかい梱包だったので、本にいくつかぶつけた跡があり、ちょっと本が傷んでました。特にカバーの背表紙のところに少し目立つキズがあったので、5,500円もする本でこの送り方はないだろうと思います(ちょっと自分が神経質かなというところもありますが)。1日のおそらく通販の出荷直前に駅前の本屋で現物を見ていたのですが、その時に通販のキャンセルをすべきだったかなあ、という感想です。まあ、読み込んでいくうちにそれなりに使用感が出るので、返品交換までは求めないですけど。

’10年の最初の本が出ていた時に内容は全部、カタログ誌なのに読んでいて、今回はその続編も含まれるので、内容的にはそんなに眺めるのは時間はかからないだろうと思います。何せ、最近のある時期まで(現在発売されている新しいものはさすがに掲載されていないですが)とはいえ、ECMをその時点までは完全網羅している本なので、自分のようなECM好きにとっては持っているだけで価値があります。ジャケットをカラーで最初の方に掲載し、詳細なデータと文章がその後に続きます。もっとも自分でも、素人なりにECM本編に関しては聴いたコメントをホームページやブログで網羅している(ただしCDと未CD化のストリーミング配信のみ)ので、抜けがないかどうかのチェックに重点が置かれると思いますけれども。

私はこの本の単なる一読者にしかすぎませんが、610ページ「ECMをめぐる人々」という小さいコラムに、私のホームページ名とアドレスだけですが書かれています。’10年の時に出た本にも書かれていましたが、その後プロバイダーの事情でホームページの引っ越しをしなければならなかったので、新しいアドレスが書かれている改訂版は、非常にありがたいと思います。まあ、本の全体の物量からすると、そんな隅まで見る人がどれほどいるのか、という話にはなってきますが。

’10年の時と今と違うのは、この本を片手に’17年からのECMストリーミング配信で、片っ端から聴いていく、ということができるようになった点。そういう聴き方もアリなんじゃないかな、ということで。

この本、市場規模のわりにはけっこうな人気で、またそう遠くない時に売り切れてしまうと思います。編集などに相当ご苦労があったと思いますが、興味ある方は早めに入手してみてください。まあ、この本を買う最後の障壁はお財布の心配でしょうか(笑)。

(追記4日)ある方からの情報で、’10年の初版時に未CD化廃版だったものが、その後CD化されたんだけど、そのままの記事で今回掲載されているところがあると知りました。ちょっと残念ですし、そういう点では私のようにWebでやっているものの方がそういうフォローは楽だなあ、と思いました。

2019/12/02

Not Far From Here/Julia Hulsmann Quartet

2664 ECMの新譜が1枚届いたので、先に聴いていきます。実際に聴いたのは11月30日だったので、今年のベスト選定には何とか間に合いました。ジュリア・ハルスマンは、ECMでは初めてのクァルテットのアルバムではなかったかな。今まではトリオだったと思います。サックスがうまい位置関係にあるので、変化が出て、ECMらしく少々ミステリアスなアルバムに仕上がったような気がしています。例年12月はECMは新譜がお休みなので、年内はこれが最後かな。分割出荷だったり1枚の注文だったり、数日前まで続々とCDが来るのであせりましたけど。12月はCDの入手は少ないと思います。

 

Not Far From Here/Julia Hulsmann(P) Quartet(ECM 2664)(輸入盤) - Recorded March 2019. Uli Kemoendorff(Ts), Marc Muellbauer(B), Heinrich Kobberling(Ds) - 1. The Art Of Failing 2. Le Mistral 3. This Is Not America 4. Weit Weg 5. Streiflicht 6. Not Far From Here 7. No Game 8. Einschub 9. If I Had A Heart 10. Colibri 65 11. You Don't Have To Win Me Over 12. Wrong Song 13. This Is Not America(Var.)

(19/11/30)Julia Hulsmann作が1、4-7曲目、Marc Muellbauer作が2、12曲目、Uli Kemoendorff作が8、11曲目、Heinrich Kobberling作が9-10曲目、デヴィッド・ボウイとパット・メセニー、ライル・メイズとの共作が3、13曲目。59分で13曲収録なので、比較的曲は短めのものが多い。ECMらしいピアニストだけど、穏やかなだけではなく、2、4-5、7-9、11曲目のような少しミステリアスな雰囲気の曲も多めにあります。サックスも少し丸いようでいて速いフレーズもけっこうイケる感じ。3、13曲目はメロディアスなんだけどだんだん深みにはまりこむような感じ。浮遊感があって漂っていくボッサ的なリズム(変拍子?)のタイトル曲の6曲目、ややスピード感のある10曲目、じっくり盛り上がる12曲目など変化に富んでます。

2019/12/01

私的2019年ジャズCDベスト3

Chickliveak_20191124103401 Ueharaspect_20191124103301 Davegoodhope_20191124103301 いよいよ2019年の私的ベスト3の発表の時期が来ました。11月いっぱいまで1年間聴いたアルバムの中から。新譜の購入枚数が、今年はちょっと時期をずらして昨年12月から今年11月までで合計100枚(国内盤27枚、ECM37枚、それ以外の輸入盤36枚)。ストリーミングの導入もあってか少し減りました。そんな中でのベスト3なので、けっこう偏っているかも。そして特別賞として、ECMの未CD化作のストリーミング配信が実現して、ECM本編で3枚を残して(合計29枚)聴けるようになったので、このシリーズを。時代は確実に変わっていますね。下記の3枚は順不同です。あくまでも個人的なベスト3ということで、よろしくお願いします。私が上原ひろみを多く選ぶのは既定路線だし(だって良いんだもん)、デイヴ・ホランドは皆に広く受け入れられるかは疑問だし。次点のEthan IversonのECM盤はECMでもこういう普通のジャズのアルバムが出るのか(過去にないわけではないですが)という、驚きもありの選定です。

 

LIVE/チック・コリア(P)・アコースティック・バンド(Stretch)
Live/Chick Corea(P) Akoustic Band(STretch) - Recorded January 13, 2018. John Patitucci(B), Dave Weckl(Ds), Gale Moran Corea(Vo on 13) - 1. Morning Sprite 2. Japanese Waltz 3. That Old Feeling 4. In A Sentimental Mood 5. Rumba Flamenco 6. Summer Night 7. Humpty Dumpty(Set 1) 8. On Green Dolphin Street 9. Eternal CHild 10. You And The Night And The Music 11. Monk's Mood 12. Humpty Dumpty (Set 2) 13. You're Everything

ライヴでCD2枚組。68分+66分と長尺。チック・コリア作は1-2、5、7、9、12-13曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。このメンバーでは20年ぶりのアルバムということで、やはりこのトリオは素晴らしい演奏をするなあと、改めて実感。チックのカチッとした知的なピアノが好みの上に、オリジナルでもスタンダードでも安定したトリオの演奏。2曲目は意外にも日本的ではないけれど、このトリオらしくて面白い。5曲目の複雑なアレンジについていけるのは、やはり彼らだからかと。オリジナルとスタンダードのバランスも良くて、過去の再演曲も多くて長尺なライヴになってるけれども、聴いていて時間の過ぎるのがあっという間です。それぞれが別々に歩んできた20年間を上乗せした、素晴らしい演奏を聴けます。(19年5月22日発売)

 

Spectrum/上原ひろみ(P)(Telarc)
Spectrum/Hiromi Uehara(P)(Telarc) - Recorded February 2-22, 2019. - [CD1] 1. Kaleidoscope 2. Whiteout 3. Yellow Wurlitzer Blues 4. Spectrum 5. Blackbird 6. Mr. C.C. 7. Once In A Blue Moon 8. Rhapsody In Various Shades Of Blue 9. Sepia Effect [CD 2 Bonus Disc] 1. BQE 2. Sicillian Blue 3. Choux A La Creme 4. Pachelbel's Canon 5. Show City, Show Girl 7. Daytime In Las Vegas 8. The Gambler 9. Place To Be

5曲目はビートルズの曲、7曲目はジョージ・ガーシュインの曲を変奏曲風(クレジットに他作曲者名が書いてあるけどこの曲に含まれている)に、他は全曲上原ひろみの作曲。ソロ・ピアノのアルバム。[CD1]は73分収録。1曲目がタイトルの通り、その景色に幻惑されるような、それでいてはっきりとした輪郭を持っているピアノにひきこまれます。フレーズも速く、これぞ彼女の世界という感じ。しかし、2曲目はしっとりとしたバラードで、それでいて独特な彼女の感性を持っていてなかなか素晴らしいです。メカニカルだったりトリッキーだったりした表現は今でも出てきますが、超絶技巧とともに円熟の境地を垣間見せてます。その響きからか音色からか、どの曲も表現が異なっていて(ストライド奏法の場面も)、聴いていて心地良い。(19年9月18日発売)

 

Good Hope/Dave Holland(B), Zakir Hussain(Per), Chris Potter(Ss, Ts)(Edition Records)(輸入盤) - Recorded September 21 and 22, 2018. - 1. Ziandi 2. J Bhai 3. Lucky Seven 4. Suvarna 5. Island Feeling 6. Bedoun Trail 7. Good Hope 8. Mazad

(19/11/09)1、5、7曲目がクリス・ポッター作曲、2、4曲目がザキール・フセイン作曲、3、6、8曲目がデイヴ・ホランド作曲。シンプルな編成ですが、変拍子等、それから個々のテクニックなど、やっていることがあまり激しい曲がない(音数が多めの曲は多い)代わりにけっこうスゴく、何気なく聴いていると聞き逃してしまうような繊細な部分もあります。変拍子は特に、3人とも得意とする内容だけにさりげなく高度に合わせてしまうところがミソ。打楽器がタブラを主体とするフセインだけですが、やはり3人が3人ともテクニックあるなあ、と思わせる内容です。特にフセインのソロが超人的だし、聴いていると麻薬的なリズムです。そして時に表れるユニゾンや対位法的なフレーズもなかなか(2、8曲目など)。でも淡々としています。

 

(特別賞)
ECMの未CD化作のストリーミング配信(計29枚)(CDではないですが)

(次点)
エッセンス/ミシェル・カミロ(P、Bandleader)(Sony Music)
アコースティック・ウェザー・リポート2/クリヤ・マコト(P)、納浩一(B)、則竹裕之(Ds)(Sony Music)
Common Practice/Ethan Iverson(P) Quartet/Tom Harrell(Tp)(ECM 2643)(輸入盤)

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