梅花藻(ばいかも)/藤吉
新譜のアルバムが増えてきましたが、ECMの未CD化作との兼ね合いで、どちらを先に聴こうか迷ってます。とりあえず先に聴いていきたいものから聴いていきます。今日は藤井郷子、吉田達也の15年ぶりのデュオ作、頭を取って「藤吉」というグループ名になっているのですが、相変わらずパワフルなフリーのアルバムで、56分で16曲収録、やはりバラードの場面が少なくて、力技のアルバムになっています。変拍子と思われるところもありますけど、そこを一気に合わせて行ってしまうデュオもなかなかないのでは。特に共作の奇数番目の曲は曲名がどこの国の言葉か不明なんだけど、造語かもなあ、とも思います。気合を入れて聴きたいアルバム。
梅花藻(ばいかも)/藤吉(Libra Records)
Baikamo/Toh-Kichi(Libra Records) - Recorded February 26 and July 24, 2019. 藤井郷子(P)、吉田達也(Ds) - 1. Gidvbadhophen 2. Rolling Down 3. Hvwebsjhoill 4. No Reflection 5. Zpajigemfluxss 6. Baikamo 7. Ajhisakdafitch 8. Aspherical Dance 9. Djofaksobhisc 10. Laughing Birds 11. Ovgwebkwun 12. Front Line 13. Ruvwsevjieck 14. Climber's High 15. Walsjhechrifo 16. Ice Age
2、6、12、16曲目は藤井郷子作、4、8、10、14曲目は吉田達也作、他の曲は2人のフリー・インプロヴィゼーション。このデュオは力で押し切るようなパワーのある場面が目立つデュオです。56分で16曲なので、長い曲でも5分台、短い曲は1分台で、短い時間の中にも演奏が凝縮されています。作曲されたものでも、基本はフリーにあって、テーマの提示の後に丁々発止のアドリブが静かになったり賑やかになったり。それでも多くの場面は力技で来ることが多く、基本的に音数は多めで、そこに熟練の技が紛れ込んでいるという感じ。偶数曲目が作曲の曲だけど、あまりフリーの曲との境目はなく、16曲を一気に興奮度高めで聴き通せるような構成になっています。ラストの曲はVoiceが入っているけどクレジットにはなし。(19年11月2日発売)
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