Munich 2016/Keith Jarrett
ECMの新譜聴き4日目で一段落。キースジャレットの演奏、最近のアルバムは少なくて、発売されたとしてもかなり前の演奏だったということが多かったでしたが、これは今時点では一番新しく、’16年の演奏になっています。年齢で衰えを見せることなく、相変わらず聴かせるソロ・ピアノの即興演奏でライヴを盛り上げているのは、非常に素晴らしいことだと思います。最近は難しい曲もあったりはしますけど、これも時代の流れで、美しさばかりが彼のピアノではないと言っているようです。ちなみにこのアルバムはセルフ・プロデュースになっていて、彼が今一番聴かせたい音がこれ、ということじゃないのかなあ、と思います。
Munich 2016/Keith Jarrett(P)(ECM 2667/68)(輸入盤) - Recorded July 16, 2016. - 1-12. Part I - XII 13. Answer Me, My Love 14. It's A Lonesome Old Town 15. Somewhere Over The Rainbow
(19/11/22)CD2枚組のライヴ。12曲目までが即興演奏で、13-15曲目はアンコールと思われ、スタンダードなど。1-2、7、12曲目は現代音楽的というか、アグレッシヴというか、そういう側面が目立っていて、ある意味取っつきにくいかもしれないけれど、本編の方は、抽象的な表現と分かりやすい表現の曲が入り混じっていて、ちゃんと一連の壮大なドラマがあるように聴こえます。3、5-6、8、11曲目のようにしっとり落ち着いた、または4曲目の8ビートの演奏や、9曲目のブルースの演奏、淡い感触ではじまりドラマチックな展開のある10曲目があります。アンコールのスタンダードの方は温かみもあって、曲が歌っていてゆったりと聴ける感じです。キース・ジャレット本人のプロデュースで、持ち込み音源と思われます。
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