Solo Piano/Paul Bley
ポール・ブレイの21日目。今回はソロ・ピアノです。複数のミュージシャンによるアルバムもいいと思うのですが、やはり彼のソロ・ピアノは一度聴いておいても損はないと思います。ソロ・ピアノというとキース・ジャレットとかリッチー・バイラークが有名ではありますが、ブレイのピアノだってなかなか大したもの。しかもこのアルバムの少し前より、スタンダードも普通に、というよりも素晴らしいサウンドで奏でてくれることが分かっていますし。ここでは、いつものフリー寄りの彼の姿も見せてはいますが、スタンダードはスタンダードらしく、オリジナルはオリジナルらしく弾いてくれるのが、奇をてらっていなくていいと思います。
Solo Piano/Paul Bley(P)(Steeple Chase) - Recorded April 2, 1988. - 1. If I Loved You 2. So Hard It Hurts 3. If I Should Loose You 4. Gladys 5. Someone To Watch Over Me 6. Ostinato 2 7. Tin Tin Deo 8. Mariona 9. Lady Of Chet 10. Peace Pipe 11. Blues Reconstruction 12. Slipping 13. Gee Baby Ain't I Good To You 14. And Now The Queen 15. You Go To My Head 16. Carla 17. Clopin-Clopan 18. Finale
ポール・ブレイ作が4、6、8-12、16、18曲目、カーラ・ブレイ作が14曲目、アーネット・ピーコック作が2曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。LPの未収録曲が6曲(1-6曲目)あります。ブレイ作はおそらくフリー・インプロヴィゼーションでしょうが、構築されたような美しいピアノです。特にゆったりと弾いている部分は、けっこう美しいし、他のアルバムでもスタンダードを演奏するようになって、割と普通に感じさせる、しかもレベルの高い演奏を聴かせてくれますし。当然フリーのバックボーンを持っているので、時にアグレッシヴな部分を感じさせるフレーズもありますけど。18曲で67分収録と多いですが、久しぶりに聴くとこのぐらいの収録時間でも飽きさせない演奏を聴かせてくれます。表現も幅広く弾いてます。
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