Output/Wolfgang Dauner
ECMレーベルのストリーミング配信聴き2日目。簡単にストリーミングでECM廃盤が聴けるようになって、感謝です。まだ数枚、ストリーミング化されていないものもありますが、それも本編ではわずか。JAPOレーベルも13枚同じように聴けるようになったので、そのうち聴いてみたいと思います。さて、今日はウォルフガング・ダウナーのアルバム。’60年代半ばから、フリーとかアヴァンギャルドの方に向かったようで、このアルバムも電子楽器で割とフリーなところも聴かせてくれます。さすがにこういう内容だとCD化されなかったのも分かるような気もしますけど(ジャケ写もECMらしからぬ)、個人的には割と好きな方向性。改めてこういう音楽か、というのがレーベルの時系列的に見えてきました。
Output/Wolfgang Dauner(P. Ringmodulator, Hohner Electra-clavinet)(ECM 1006)(ストリーミング配信) - Recorded September 15 and October 1, 1970. Fred Braceful(Per, Voice), Eberhard Weber(B, Cello, G) - 1. Mudations 2. Output 3. Bruch 4. Nothing To Declare 5. Abraxas 6. Brazing The High Sky Full
(19/09/22)全曲ウォルフガング・ダウナーの作曲ないしは共作。1曲目から落ち着いてはいるんだけど、電子楽器の絡んだある程度前衛的なサウンドでゆったりと進んでいきます。ベースもエバーハルト・ウェーバーで、ここではアルコ奏法ながら、個性的な味を見せてくれます。そこに時折り絡むヴォイス。ドラムスが入って、フリー的な電子音も加えながら、アヴァンギャルド的に進んでいくタイトル曲の2曲目、スペースの多い静かなやり取りが徐々にフリーで盛り上がる3曲目、ジャズロック的な8ビートで、少し時代を感じさせる音とノリの4曲目、エキゾチックなフレーズと何やら素朴なビートが絡んで、不思議な異国情緒的なものを味わいつつ進んでいく5曲目、ドラムスが淡々と進む中で、他の楽器が絡んでいく趣向の6曲目。
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コメント
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ストリーミングで未CD化盤に繋がりがあると言えなくもないMPSのアルバムを2枚見つけましたのでちょっと報告を。
・Wolfgang Dauner "The Oimels"
"Output"にも引けを取らない酷いジャケットで、内容の方も本人の歌が入ったりして相当なものでした。多分自分が次に聴くことはないでしょう。
調べるとベースがエバーハルト・ウェーバーらしいのですが、彼のオリジナルのアップライトベースではなく普通のエレベを使っているのか、彼らしさが一切感じられず、ウェーバー目当てで聴く盤でもありませんでした。
・Michael Naura Quartet "Call"
曲の内容も録音も良くて(ジャケットは酷い)、こちらは素直にお薦め出来ます。
この盤にもウェーバーが登場。こちらでは彼はオリジナルベースを弾いており、独特の存在感満載です。そのためかアルバム全体の雰囲気もECMの"Vanessa"にかなり通じるものがありました。
以上の二枚もハイレゾです。中古LP市場ではどちらのオリジナル盤もかなり高額で取引されているらしく、ごく一部のコレクターには需要があるようです。
少なくとも1枚目はその内容の酷さから、全然売れなかったことによる単なる希少価値であることが容易に想像出来るのですが…(笑)
投稿: Abacus | 2019/09/25 19:29
>Abacusさん
コメントどうもありがとうございます。
今、コメント欄の調子が悪くて、いただいたメールはパソコンには飛ぶのですが、コメントのカテゴリーのところには表示されない状況です。ココログ自体の不具合だと思うので、今しばらくお待ちください。
ちょうど月末は忙しくなっていて、時間があればECMの未CD化盤を聴くのに時間を取られてしまっているのですが、ご紹介いただいた盤、いずれ聴いてみたいと思ってます。ストリーミングのいいところは、追加料金がかからずに、途中で聴くのを終わらせられるのもメリットですよね。どうもありがとうございます。情報どうもありがとうございます。
投稿: 工藤 | 2019/09/25 20:12