Just Music
今までCD媒体だけでブログのコメントアップをしていたのですが、先日、ECMは未CD化アルバムのほとんどをストリーミング配信で公開しました。それでもなかなか重い腰を上げられないでいたら、つい1週間ほど前かな(9月17日らしい)、Amazon Music HDで、非圧縮やハイレゾのストリーミング配信がはじまり、急きょネットワークプレイヤーを購入して聴いてみました。そうしたら、少なくとも未CD化アルバム等新しく加えたものは、ハイレゾの配信になっていたんですよね。ここはCDのみという方針を変えても、聴いて記録を残しておいた方がいいかなと。以前だったらLPを探して買い集めて、という時間もコストもかかる方法しかなかったので、便利になったのを機会に聴いていこうと思います。なお、各曲の作曲者名等の情報はストリーミングには掲載ないので「ECM Catalog」(’10年 河出書房新社)を参考にさせていただいてます。このアルバムもネットで検索すると「Alfred Harth率いるJust Music」とか、いろいろ出てきますが、あまり予備知識なく聴いていきたいと思ってます。右側のジャケ写は初期にごく少量流通したものだそうです。
(追記)他にもECMのCD黎明期のアルバムのうちいくらかは、リマスターされてハイレゾ配信がされているそうです。ただ、それを楽に探せる方法がないのが、少々面倒ですね。
Just Music(ECM 1002)(ストリーミング配信) - Recorded December 13, 1969. Alfred Harth(Ts, Cl, Bcl, Tp), Dieter Herrmann(Tb), Johanes Kramer(G), Franz Volhard(Cello), Thomas Stoward(Cello, Fl), Peter Stock(B), Thomas Cremer(Per, Cl) - 1. Stock-Vol-Hard 2+1 2. Jaust A Moment 2+2
(19/09/21)両方の曲ともにJust Music名義なので、フリー・インプロヴィゼーションかと思われます。ちょうどLP時代のA面1曲、B面1曲という収録でしょう。演奏を続けて録音して、タイトルは後からつけた感じもします。あまりドシャメシャなフリーではなく、静寂からはじまって、徐々にゆったりと盛り上がりつつ、それぞれの楽器が音を出して混沌とした世界に引き込んでいくイメージ。盛り上がったかと思うと静寂が再び訪れたりと、ある意味楽器の音と非イディオム系のインプロヴィゼーションと混ざった独特な音世界。ホーンの叫びというか咆哮もあって、なかなかにハードな世界を作り出しています。音の波やパルスなどの出るところ、引くところが絶妙で、静かな場面が目立ちます。2曲目の方が音的には賑やかになってます。
« Notes On Ornette/Paul Bley Trio | トップページ | Output/Wolfgang Dauner »
「音楽」カテゴリの記事
- Echoes And Other Songs/Mike Stern(2024.09.19)
- ドッグ・デイズ・オブ・サマー/藤井郷子カルテット(2024.09.18)
- Celebration Vol.1/Wayne Shorter(2024.09.08)
- Twentyfour/Al Di Meola(2024.09.05)
- Transylvanian Dance/Lucian Ban, Mat Maneri(2024.09.04)
「ECMレーベル」カテゴリの記事
- Transylvanian Dance/Lucian Ban, Mat Maneri(2024.09.04)
- Keel Road/Danish String Quartet(2024.09.03)
- ECMとCriss Crossについてはまとめをしなければなんだけど(2024.08.14)
- Live In Munich/Jordina Milla & Barry Guy(2024.07.23)
- Outpost Of Dreams/Norma Winstone/Kit Downes(2024.07.22)
「ジャズ」カテゴリの記事
- ドッグ・デイズ・オブ・サマー/藤井郷子カルテット(2024.09.18)
- Celebration Vol.1/Wayne Shorter(2024.09.08)
- Twentyfour/Al Di Meola(2024.09.05)
- Transylvanian Dance/Lucian Ban, Mat Maneri(2024.09.04)
- Moondial/Pat Metheny(2024.09.02)
「ECM1001-1050番」カテゴリの記事
- Improvisations For Cello And Guitar/David Holland/Derek Bailey(2019.09.27)
- Girl From Martinique/Robin Kenyatta(2019.09.26)
- Output/Wolfgang Dauner(2019.09.25)
- Just Music(2019.09.24)
- Paul Bley With Gary Peacock(2005.06.13)
「ストリーミング」カテゴリの記事
- 私とストリーミングの相性は良いか(2024.03.23)
- ヤマハのAVアンプRX-A3080もQobuz対応になる(2023.12.23)
- ネットワークプレイヤーのHEOSアプリのアップデート(2023.12.16)
- 富嶽百景(抄録)/鬼太鼓座(2023.11.07)
- ストリーミングと私(2023.05.30)
コメント
« Notes On Ornette/Paul Bley Trio | トップページ | Output/Wolfgang Dauner »
遂にストリーミング編が始まりましたね。
ところで既出CDのリマスター版は、e-onkyoとかのダウンロードサイトでレーベル別に探すと見つけることができます。
以前から有ることはしっていたのですが、ダウンロードにしては値段が高過ぎるなぁ…と見送っていたので、今回改めて聴けて良かったです。
他にもキースだと残氓や心の瞳、アバクロだとタイムレス、リピダルのWaves、サークルのパリコンサートやホランドのConference of birdsなどがありますよ。
これらのアルバムをECMのサイトで見てみると、最近になってLPで再発していたみたいなので、そのために新しいデジタルマスターを作ったのかな、と想像してみたり…
ECMも次は「全てのアナログ録音盤を現在の技術でリマスターする」とかやってくれないですかね。勿論実際やるとなったら手間もコストもとんでもないですけど、オリジナルアナログテープの物理的な経年劣化は避けられない問題ですから。
黎明期のCDも当時の水準からすると「さすがECM」とは思いますけどね。
投稿: Abacus | 2019/09/24 14:43
>Abacusさん
コメントどうもありがとうございます。
今回、ECMで未CD化のストリーミングが聴けるようになったのが、追加で入れたバール・フィリップスの2枚を含めて29枚あります。それに加えて、CDBOX化で別番号になったものも旧番号のところにCDコメント作成作業をしていて、それを加えると40枚という数字。(他に3枚、ストリーミング化されてないものがありますけど、いずれ出てくるでしょう。)実は3連休から今日にかけて、時間を見ては先に聴いていて、Motility/Steve Kuhn(これはCDBOX化されているもの)の1094番まではコメントが直っていて、ホームページやECM Blogの方には先に出てます。それにしても20年前に書いたクレジットの誤字の多いのはまいってしまいました(笑)。
e-onkyoで検索するといろいろ出てきますね。情報ありがとうございます。ただ、別アーティストで井筒香奈江さんは、e-onkyoではかなりハイレゾが出てきますが、Amazon Music HDではハイレゾはありませんでした。このあたり、プロモーションと関連しているのかもしれません。
それでも、ハイレゾのダウンロードサイトは今後運営が大変かもしれないな、とも思いましたです。ECMはCD時代にも、かたくなにリマスターをほとんどしない政策をしていたので、全部のアナログリマスターは、難しいかもしれません。ただ、できれば聴いてみたいなと思います。
投稿: 工藤 | 2019/09/24 16:07