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2019年9月の記事

2019/09/30

ジャズのホームページが22周年

今日9月30日で、ジャズのホームページを独立させて運営するようになってから22周年です。時の経つのは早いものです。あの当時まだ30代だと思っていたら、気が付いてみたら、あと数年で還暦になります。

ツイッターなどで検索すると、私のブログを見ている方で、ホームページ時代(’97年以降’04年以前かな)はよく見ていた、という方が複数いらっしゃるようです。実はホームページは地味ながら、まだ稼働させているのです。残念ながら最近はやりのスマホ対応にはなっておりませんけれども。そもそも現在もほとんどのアルバムコメントの記事の原稿は、ホームページの方で先に書いていて、それをコピペしてブログに掲載、そしてブログの方にはジャケ写と前文をつけてアップする、という方法を取っています。

昔は買いたい(聴きたい)CDを探すのに使っていた、という声をよく聴きました。最近だと、ストリーミング配信が流行っているので、聴きながら、その曲に関しての情報の検索をされる方が増えてきて、たまたま私のブログないしはホームページが引っ掛かるのだと思います。まあ、批評というにはほど遠いし、こんな感じのCDだった、というある意味メモのようなものを自分自身、忘れないようにするためにも書いています。今となってはホームページをはじめた当初の目的などは忘れてしまいましたけど、もはや続けることが目的となっているような気もしています。私はラッキーなことに、続けることができる人生を歩んできた、とも言えますね。忙しすぎたりして、あるいは何か他の理由で、フェードアウトして行った例をたくさん見ていますし。

そして、見てくれている方たちにも感謝しています。長くやっていると嫌なこともたまにありましたが、応援してくれている人もいて、励みになります。見てくれているだけでもうれしいです。今月からはストリーミングで大量のECM未CD化盤を聴ける環境にもなり、これを自分なりに完成させるという目標にも一歩近づきました。それでも、あくまでもストリーミングはどうしても、という時の手段で、CD中心で行くことは変わりはないと思います。ただ、最近衰えも気になる年頃なので、あと何年続けられるか、なんですけど。更新頻度を落としてもいいから、長く続けていきたいと思っています。ありがとうございます。

2019/09/29

Clouds In My Head/Arild Andersen

1059 ECMの未CD化とはいっても、このアルバムのように別番号でBOX化されてCD化されているものもあります。そういう時は今までBOXの方でまとめてコメントを書いていたのですけど、そうすると3枚組でも同じ長さのコメントなので、中身をあまり書いてないんですね。そういうわけで、今回旧作がまとめてストリーミング配信で聴けるようになったので、こちらの方もLP時代の番号のところにアルバムコメントの手をつけたいと思います。でもそうすると今回ECMだけで40枚超えてしまうんですけれども。このアルバムもそういういきさつになったのは、ズバリ、8曲目がアップテンポの4ビートで、マンフレート・アイヒャーの意に沿わなかった、という可能性はあるのかもしれないですね。

 

Clouds In My Head/Arild Andersen(B)(ECM 1059)(この番号では未CD化、別番号でCDBOX発売) - Recorded February 1975. Jon Balke(P), Knut Riisnaes(Ts, Ss, Fl), Pal Thowsen(Ds) - 1. 305W18St 2. Last Song 3. Outhouse 4. Song For A Sad Day 5. Clouds In My Head 6. Cycles 7. Siv 8. The Sword Under His Wings

(19/09/23)全曲アリルド・アンデルセンの作曲。比較的初期のECMらしいジャズ。北欧らしいメロディと8ビートの組み合わせが興味深い1曲目、哀愁も漂うけどフリーっぽいゆったりした語り合いの2曲目、メカニカルな速いユニゾンのテーマの後に4ビート気味のアップテンポの応酬がなかなか面白い3曲目、ゆったりしたベース・ソロのからスローで哀しみのあるバラードを展開する4曲目、やはり朗々としたサックスが印象的なバラードのタイトル曲の5曲目、非4ビート系のドラムスが効いていて、ベースのフレーズのアクセントでピアノが思い切りメカニカルに奏でたり、個性的な6曲目、フルートがエキゾチックな表情でせまるバラードの7曲目、密度よりもユニゾンが濃く、後半アップテンポの4ビートでガンガン攻める8曲目。

(注)Green In Blue/Arild Andersen(B) Early Quartets(ECM 2143-45)の3枚組BOXとして’10年に再発。初CD化

2019/09/28

Vanessa/Michael Naura

1053 ECM未CD化作ストリーミング聴き5日目(以後多くなりそうなので、何日目かは書きません)。このアルバム、一度は国内盤で数年前にCD化される予定だったのが中止になってしまっています。理由は、おそらくだけど、このアルバムのうち何曲かはファンクの要素がけっこう強く、かなり賑やかなところもあったりするので、マンフレート・アイヒャーが許可を出さなかったんじゃないかな、なんて勘ぐってしまいます。アルバムとしては、別に内容的に問題があるわけではないし、積極的に聴きたかった種類のサウンドなので、今回日の目を見て良かったと思います。今回数枚を除き、ほとんど聴けるようになったのは、毎日のように書いてますが、やはりうれしいですね。

 

Vanessa/Michael Naura(P)(ECM 1053)(ストリーミング配信) - Recorded September 1974. Walfgang Schluter(Vib, Marimba, Per), Ebarhard Weber(B), Joe Nay(Ds), Klaus Thunemann(Bassoon) - 1. Salvatore 2. Hills 3. Baboon 4. Vanessa 5. Listen To Me 6. Black Pigeon

(19/09/23)全曲Michael Nauraの作曲か共作。変わった楽器の取り合わせだけど、エヴァ―ハルト・ウェーバーの個性的なベースと合わせて、不思議なサウンドを奏でています。幻想的にエキゾチックなサウンドではじまって中盤ファンク的な16ビートとベースも一部メロディ楽器として動いているような感じで進んでいく1曲目、ドラムスの激しいビートに乗っかって、リードベース的に突き進んでいくような2曲目、バスーンのテーマからベース(4ビート的?)に引き継いでアップテンポになりゆったりバスーンに戻る3曲目、ヴァイブラフォン主体のしっとり感の高いバラードの4曲目、静かにはじまったと思ったら、ミディアムのファンクビートになって、カッチリ進む5曲目やはり出だしはゆったりだけど、中盤16ビートで進んでいく6曲目。

2019/09/27

Improvisations For Cello And Guitar/David Holland/Derek Bailey

1013 ECMの未CD化盤聴き4日目。今日のアルバムは、なんて言っていいか分からないのですが、デレク・ベイリーのファンなら分かるでしょうけど、そうでない人にはアルバム1枚聴き通すのが大変なアルバムっていうことになるのかもしれません。いわゆる非イディオム系で、メロディがほとんど存在せずに、ただ音(しかも楽器本来の音は少ない)のみが出てくる、というものです。デイヴ・ホランドのこういう演奏は珍しいと思うのですけど、2人とも同化したようにベイリーの方に合わせている感じです。これはCD化されなかったのも分かるような気がします。私は割とこっち方面も好きなことは好きなんですけど。けっこう危険なアルバムかも。

 

Improvisations For Cello And Guitar/David Holland(Cello)/Derek Bailey(G)(ECM 1013)(ストリーミング配信) - Recorded January 1971. - 1. Improvised Piece III 2. Improvised Piece IV 3. Improvised Piece V

(19/09/22)全曲2人のフリー・インプロヴィゼーションのライヴ。チェロとギターによる演奏だけれども、完全な非イディオム系で、メロディが存在しません。鳥の声のような音、ミュートしたような弦の鳴り、時折聴こえる楽器本来の音が、交互にひたすら音のやり取りだけが続く、かなり聴く人を選ぶアルバム。そこにドラマがあるのかを見つけるよりは音自体として認識。そこを忍耐強く聴いていくと、新しい地平が開けるような感じ。デイヴ・ホランドの方が、デレク・ベイリーのいつもの演奏方法に合わせているのだけど、両者がうまく融合していて、果たしてどちらの音か、と考えながら聴くのも面白い(?)。静かなやり取りが続くので、これまたECMとしては方針が合っている。おそらくECMのジャズの中でもかなり難物だと思います。

2019/09/26

Girl From Martinique/Robin Kenyatta

1008 ECMの未CD化盤聴き3日目。こうやって追いかけてみると、なぜこのアルバムがCD化されて、このアルバムが未CD化なのか、ECMに関しては分からない場合も多いです。でもやっぱりなるほどなあ、と思うことも。このアルバムについては、ECMということになると、CD化されてもいいんじゃないかなあ、とも思いますけど、やはりいったん作ってしまって売れないと、赤字になってしまいますからね。そういう意味では分かるような気がします。やはりこのあたりの時代のECMは欧州フリーが基調で、これもそこからはみ出さないという意味では、貴重だと思います。ただ、今しばらくレーベルの試行錯誤は続いていますので、初期のアルバムもいくつかは再発されなかったのも、むべなるかな、といったところ。

 

Girl From Martinique/Robin Kenyatta(Fl, As, Per)(ECM 1008)(ストリーミング配信) - Recorded October 30, 1970. Wolfgang Dauner(Clavinet, P), Arild Andersen(B), Fred Braceful(Ds) - 1. Girl From Martinique 2. Blues For Your Mana 3. Thank You Jesus 4. We'll Be So Happy

(19/09/22)全曲Robin Kenyattaの作曲。欧州フリー的なサウンドで、電気楽器も聴こえつつ、フリージャズ、ブルースなどを演奏しています。「イパネマの娘」をもじったのではないとは思いますが、ある意味東洋的な感じもするような間を活かした静かで自由なバックで、幻想的なフルートを吹いて不思議なサウンドを醸し出しつつ後半は8ビートになる1曲目、ブルースというよりはロック的な8ビートサウンドでせまってきて、サックスも映えて、このサウンドの当時の新しさを物語っている2曲目、サックスと後半フルートを吹き、静かな演奏のバラードが心なしか敬虔な雰囲気もあって、ゆったりと進んでいって後半はビートも出てきて賑やかになる3曲目、やや時代を感じさせる音ですが、4曲の中で一番ポップな感じのある4曲目。

2019/09/25

Output/Wolfgang Dauner

1006 ECMレーベルのストリーミング配信聴き2日目。簡単にストリーミングでECM廃盤が聴けるようになって、感謝です。まだ数枚、ストリーミング化されていないものもありますが、それも本編ではわずか。JAPOレーベルも13枚同じように聴けるようになったので、そのうち聴いてみたいと思います。さて、今日はウォルフガング・ダウナーのアルバム。’60年代半ばから、フリーとかアヴァンギャルドの方に向かったようで、このアルバムも電子楽器で割とフリーなところも聴かせてくれます。さすがにこういう内容だとCD化されなかったのも分かるような気もしますけど(ジャケ写もECMらしからぬ)、個人的には割と好きな方向性。改めてこういう音楽か、というのがレーベルの時系列的に見えてきました。

 

Output/Wolfgang Dauner(P. Ringmodulator, Hohner Electra-clavinet)(ECM 1006)(ストリーミング配信) - Recorded September 15 and October 1, 1970. Fred Braceful(Per, Voice), Eberhard Weber(B, Cello, G) - 1. Mudations 2. Output 3. Bruch 4. Nothing To Declare 5. Abraxas 6. Brazing The High Sky Full

(19/09/22)全曲ウォルフガング・ダウナーの作曲ないしは共作。1曲目から落ち着いてはいるんだけど、電子楽器の絡んだある程度前衛的なサウンドでゆったりと進んでいきます。ベースもエバーハルト・ウェーバーで、ここではアルコ奏法ながら、個性的な味を見せてくれます。そこに時折り絡むヴォイス。ドラムスが入って、フリー的な電子音も加えながら、アヴァンギャルド的に進んでいくタイトル曲の2曲目、スペースの多い静かなやり取りが徐々にフリーで盛り上がる3曲目、ジャズロック的な8ビートで、少し時代を感じさせる音とノリの4曲目、エキゾチックなフレーズと何やら素朴なビートが絡んで、不思議な異国情緒的なものを味わいつつ進んでいく5曲目、ドラムスが淡々と進む中で、他の楽器が絡んでいく趣向の6曲目。

2019/09/24

Just Music

1002 今までCD媒体だけでブログのコメントアップをしていたのですが、先日、ECMは未CD化アルバムのほとんどをストリーミング配信で公開しました。それでもなかなか重い腰を上げられないでいたら、つい1週間ほど前かな(9月17日らしい)、Amazon Music HDで、非圧縮やハイレゾのストリーミング配信がはじまり、急きょネットワークプレイヤーを購入して聴いてみました。そうしたら、少なくとも未CD化アルバム等新しく加えたものは、ハイレゾの配信になっていたんですよね。ここはCDのみという方針を変えても、聴いて記録を残しておいた方がいいかなと。以前だったらLPを探して買い集めて、という時間もコストもかかる方法しかなかったので、便利になったのを機会に聴いていこうと思います。なお、各曲の作曲者名等の情報はストリーミングには掲載ないので「ECM Catalog」(’10年 河出書房新社)を参考にさせていただいてます。このアルバムもネットで検索すると「Alfred Harth率いるJust Music」とか、いろいろ出てきますが、あまり予備知識なく聴いていきたいと思ってます。

(追記)他にもECMのCD黎明期のアルバムのうちいくらかは、リマスターされてハイレゾ配信がされているそうです。ただ、それを楽に探せる方法がないのが、少々面倒ですね。

 

Just Music(ECM 1002)(ストリーミング配信) - Recorded December 13, 1969. Alfred Harth(Ts, Cl, Bcl, Tp), Dieter Herrmann(Tb), Johanes Kramer(G), Franz Volhard(Cello), Thomas Stoward(Cello, Fl), Peter Stock(B), Thomas Cremer(Per, Cl) - 1. Stock-Vol-Hard 2+1 2. Jaust A Moment 2+2

(19/09/21)両方の曲ともにJust Music名義なので、フリー・インプロヴィゼーションかと思われます。ちょうどLP時代のA面1曲、B面1曲という収録でしょう。演奏を続けて録音して、タイトルは後からつけた感じもします。あまりドシャメシャなフリーではなく、静寂からはじまって、徐々にゆったりと盛り上がりつつ、それぞれの楽器が音を出して混沌とした世界に引き込んでいくイメージ。盛り上がったかと思うと静寂が再び訪れたりと、ある意味楽器の音と非イディオム系のインプロヴィゼーションと混ざった独特な音世界。ホーンの叫びというか咆哮もあって、なかなかにハードな世界を作り出しています。音の波やパルスなどの出るところ、引くところが絶妙で、静かな場面が目立ちます。2曲目の方が音的には賑やかになってます。

2019/09/23

Notes On Ornette/Paul Bley Trio

Paulnotesonポール・ブレイの29日目にして、一段落。同じミュージシャンでここまで長い手直しを最近はやったことが無いのですが、好きなピアニストなので、飽きさせずに進めることができました。主だったアルバムはもう手を付けてしまった後なので、意外にもスティープル・チェイス盤が多かったりしましたが、そこでの企画盤もけっこう楽しめて聴けました。この後、’00年代初頭あたりまではいいアルバムを残しているのですが、あとは録音がまばらになり、そして’16年に他界、と年齢もあってか、残念なことに亡くなっています。彼に関しては、今でも時々発掘盤が出るので、それを楽しみにしているのですが、あとどれぐらい出てくるかな、と心配しています。ホームページの手直しもあと216枚まで減ってますけど、ちょっと寄り道してECMの未CD化盤をこれからしばらくやります。

 

Notes On Ornette/Paul Bley(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded September 1997. Jay Anderson(B), Jeff Hirshfield(Ds) - 1. Turnaround 2. Lorraine 3. Crossroads 4. When Will The Blues Leave 5. Compassion 6. Rejoicing 7. AARP

ポール・ブレイの作曲が7曲目の他は、1-6曲目が全部オーネット・コールマンの曲。やはりブレイは硬派な曲を硬派に演奏するに限る、と最近ちょっと柔らかい路線の演奏もあったりしたので、再確認しました。3曲目のように、ほとんどフリー・インプロヴィゼーションのような曲もあります。オーネットの曲は、やはり誰が演奏してもオーネットだなあ、ということも実感。曲にはそれだけの個性があります。ただ、ベースとドラムスにオーソドックスなジャズ色の強いメンバーを起用しているので、曲によっては割と普通の4ビートの上に、オーネットぽかったりフリーっぽかったりするピアノが乗っかっているイメージで、あまりはみ出ている、という感じが出て来ないのもスティープル・チェイスらしい。オリジナルの7曲目も違和感はなし。

2019/09/22

マランツのネットワークプレイヤーNA6006/FNを購入

190920na2 つい先日まで、テクニクスのSACDプレイヤーでネットワーク付きのSL-G700を狙っていたのですが、家の修繕の見積もりが出てきて予想よりも高くなり、さすがに実売30万円ちょっとというのは出せないし、納期も2-4か月ほどかかるらしいとの情報もあって、決断が下せないでいました。この件はちょっと先延ばしにしようと思ってました。

ところが17日(だったかな?)にAmazonで、Amazon Music HDという配信サービスができて非圧縮のストリーミング配信で、しかもアルバムによってはハイレゾの配信もあるということで計画変更。マランツのネットワークプレイヤーNA6006/FNを急きょ購入して、20日に届きました。これなら実売価格5万円台なので何とかなります。パソコンではなくて、この機種(光回線ルーターと有線LAN接続)で非圧縮やハイレゾを聴くには、スマホにアプリ「HEOS」を入れる必要があります(こちらはルーターとWiFi接続)。今当面これで早く聴いてみたいのはECMの未CD化の作品群なので、それを終えてしまったときに、その後長続きするかどうか分かりません。ところで、今まで2枚その未CD化の作品を聴いてます(まだコメント書いてません)が、何とそれがハイレゾの配信。心躍りましたね。

今まではCDで聴いたものだけをホームページないしブログにアップしている方針で、それ以外のものはお知り合いのブログなどからリンクを張らしていただいたりしています。ここは方針を曲げてでも、それらのコメントを書いて掲載していこうかどうか。何たって「ジャズCDの個人ページ」というタイトルなんで、迷います(笑)。

あとはまだ仮につないであるだけで、実際に設置したり追い込んだりするのは、時々帰ってくる長男の役目になります。今でもいい音だと思いますが、まだ良くする余地はあるんじゃないかと思います。気になるのは他の人のネットでの発言で、CDの音質と違う、というのはどうなんでしょうね。私はそれより中身を聴いてしまう方なので、全体的な出音は率直に言って、あまり気にはならないんですけど。機器の特性の違いということもありますし。まあ、楽しみながらやって行くことにします。他にもジャズではないけど宇多田ヒカルのハイレゾ音源の評判がいいようです。スマホでHEOSのアプリを入れて使ってますが、その使用感は今ひとつかな。でも、テクニクスSL-G700はアマゾンHDには現状では非対応。

ただ、通常のストリーミング配信などが圧縮音源なのは理由があって、スマホで外で使用するときなどは、データ量を抑える効果があります。ハイレゾを同じような利用法したら、すぐにパケ死してしまいますからね。

(23日追記)ネットワークプレイヤーから光ケーブルでOppo Sonica DACにつなぐと音がより良くなるので、今はその方法で聴いています。ついでに電源ケーブルとLANケーブルをいいものに交換すると、さらに音が良くなりました。

2019/09/21

Spectrum/上原ひろみ

Ueharaspectかなり久しぶりの新譜の登場です。他にも7枚今月納期で輸入盤を注文してあるのですが、通販に入荷済みは2枚だけ。遅れそうです。さて、上原ひろみのソロのアルバムが10年ぶりとのことで、聴いてみました。私の購入したのはライヴのボーナスCDがもう1枚ついた限定盤の2枚組。そちらも収録時間が63分だし、曲目が重ならないのでお得かも。ライヴの方ははっちゃけてますね。1枚目の本編でも時々そういうことがありますけど。とにかく表現が多彩だし、うまい。少々収録時間が長いですけど、逆にずっと聴いていたいという気持ちも。完全なジャズの出自ではないので、そういう点でも独自な道を歩んでいるような気がします。

 

Spectrum/上原ひろみ(P)(Telarc)
Spectrum/Hiromi Uehara(P)(Telarc) - Recorded February 2-22, 2019. - [CD1] 1. Kaleidoscope 2. Whiteout 3. Yellow Wurlitzer Blues 4. Spectrum 5. Blackbird 6. Mr. C.C. 7. Once In A Blue Moon 8. Rhapsody In Various Shades Of Blue 9. Sepia Effect [CD 2 Bonus Disc] 1. BQE 2. Sicillian Blue 3. Choux A La Creme 4. Pachelbel's Canon 5. Show City, Show Girl 7. Daytime In Las Vegas 8. The Gambler 9. Place To Be

5曲目はビートルズの曲、7曲目はジョージ・ガーシュインの曲を変奏曲風(クレジットに他作曲者名が書いてあるけどこの曲に含まれている)に、他は全曲上原ひろみの作曲。ソロ・ピアノのアルバム。[CD1]は73分収録。1曲目がタイトルの通り、その景色に幻惑されるような、それでいてはっきりとした輪郭を持っているピアノにひきこまれます。フレーズも速く、これぞ彼女の世界という感じ。しかし、2曲目はしっとりとしたバラードで、それでいて独特な彼女の感性を持っていてなかなか素晴らしいです。メカニカルだったりトリッキーだったりした表現は今でも出てきますが、超絶技巧とともに円熟の境地を垣間見せてます。その響きからか音色からか、どの曲も表現が異なっていて(ストライド奏法の場面も)、聴いていて心地良い。(19年9月18日発売)

2019/09/20

Emerald Blue/Paul Bley Trio

Paulemerald ポール・ブレイの28日目。前回の「モダン・チャント」とこの「エメラルド・ブルー」は同じ日の録音ながら、動と静、陽と陰のような関係になっていて、シンセサイザーの曲もそうですけど、静かで暗めな曲がこちらには多くなっています。まあ、1日でアルバム2枚分録り終えているのだから、録音した後で配列を考えたのだろうと思いますけど。このアルバム、ブレイファンの私にはけっこう面白かったのですけど、一般にはどうなのでしょうね。インプロヴィゼーションではあるけれども、ジャズ色という点では薄いような気がするからです。まあ、ある程度時系列的に聴けたので、私は満足ですが。やはりこの2枚は彼の中では異色のアルバムだったかも。

 

Emerald Blue/Paul Bley(P, Synth) Trio(Venus) - Recorded September 17, 1994. David Eyges(Cello), Bruce Ditmas(Ds) - 1. Rainbow Cry 2. Orchid Smile 3. Emerald Blue 4. Hymn 5. Spiral 1 6. Spiral 2 7. Downward Spiral 8. Foolishly 9. Chanted Evening 10. Dialogue 11. Interiors 12. After Me

「モダン・チャント」と同日の演奏。同じくグレゴリオ聖歌からインスピレーションを得て作ったアルバム。こちらは1曲目からシンセサイザーのソロがあり、もっとジャズから離れたスタンスのアルバムです。もちろん全曲3名の作曲者になっているので、フリー・インプロヴィゼーションかと思われます。2曲目は静かながら一部にジャズっぽいノリも。3曲目までシンセサイザーがメインなのですが、その後からはピアノも出てきます。インスピレーションという点では、こちらの方がグレゴリオ聖歌のイメージ的には近い感じ。ゆったりと静かで淡いサウンドのイメージだけど、時にはポール・ブレイのヒリつくようなフレーズを垣間見ることができます。ピアノ(シンセ)比率が高いですけれど、後半に行くにつれて、だんだんトリオのイメージが。

2019/09/19

Modern Chant/Paul Bley Trio

Paulmodern ポール・ブレイの27日目。今日と次回と、ヴィーナスから出たアルバムになります。時期的にまだハイパー・マグナム・サウンドが確立する前だったと思います。聴いた感じ、当時の彼にしては明るいし賑やかだし、それで3人のフリー・インプロヴィゼーションということで、似たようなアルバムがなかったと思います。でも、これを聴くには相当なブレイファンではないかなあ、と思いますけど。まあ、それにしてもグレゴリオ聖歌と何の関係があるんだろう、という正直な感想です。音源的にヴァリエーションを増やしてくれているのは大歓迎なんですが、果たして商業的に成功したのか?とは、彼に関しては聞くだけ野暮ですね(笑)。

 

Modern Chant/Paul Bley(P) Trio(Venus) - Recorded September 17, 1994. David Eyges(Cello), Bruce Ditmas(Ds) - 1. The New You 2. Sweet Talk 3. Funhouse 4. Please Don't 5. Wisecracks 6. Spot 7. Russell 8. Digitant 9. Decompose 10. Loose Change

ひところはやった「グレゴリオ聖歌」を題材にした作品。とはいえ、グレゴリオ聖歌からインスピレーションを得て演奏されたジャズで、つまり直接の関係がないもの。なので、作曲者&アレンジは3人のものとなっています。いつものポール・ブレイ・トリオに近いですが、ベースではなくてエレクトリック・チェロが参加していて、そういえば少し色合いが違います。1曲目からちょっと明るめのサウンドになっているところが、このアルバムの特徴でしょうか。他の曲も素直なメロディが目立ちますが、そこに3人で絡んでいくと、独特の間とか切り口とか、フリー・インプロヴィゼーションの雰囲気がこちらに伝わってきます。3曲目は珍しくブルース進行の8ビート。8曲目はピアノとドラムスのデュオで、激しいやり取りが。10曲目は4ビート。

2019/09/18

時のまにまにI-IV/井筒香奈江(3枚)を再発リマスター盤で聴いてみた

Izutu12 Izutu3 Izutu4 久しぶりにCDが届いたのですが、実は持っているもののリマスター盤で、4月には発売されていたものの、悩んで購入を見送っていたものです。今回消費税増税と、うちのオーディオ関係が聴ければいいやって感じから音指向にシフトしているので、とりあえず駆け込み需要で買ってみるなら、ということで3枚注文しました。井筒香奈江さんの場合、題材がJ-POPなので、ジャズかというと微妙な位置にあるのですけど、一番プロになりやすくて、それだけ熾烈な争いのあるジャズヴォーカルの世界と比べてそん色なく、そしてオーディオにうるさい人たちにも支持されているヴォーカリストなので、このリマスター盤、再注文して良かったです。元々の曲のうち何曲かはYouTubeにも上がっているので、聴いてみればいいかと。

 

時のまにまに/時のまにまにII 春夏秋冬/井筒香奈江(Vo)(Gumbo Records) - Recorded 2011 and 2012. 江森孝之(G) - I 1.マイ・ラグジュアリー・ナイト 2.悲しくてやりきれない 3.逢いたくて逢いたくて 4.Woman ”Wの悲劇”より 5.ボーイの季節 II. 6.友達の詩 7.春夏秋冬 8.この空を飛べたら 9.そっとおやすみ

時のまにまにIII ひこうき雲/井筒香奈江(Vo)(Gumbo Records) - Recorded March - June 2013. 江森孝之(G)、藤澤由二(P)、小川浩史(B) - 1.おやすみ 2.ひこうき雲 3.時間よ止まれ 4.しあわせ芝居 5.雨の街を 6.少年時代 7.夢一夜

時のまにまにIV 時代/井筒香奈江(Vo)(Gumbo Records) - Recorded March - June 2014. 藤澤由二(P)、小川浩史(B) - 1.時代 2.オリビアを聴きながら 3.ガラス越しに消えた夏 4.想い出のスクリーン 5.かもめはかもめ 6.主人公 7.ラスト・ワルツ

3枚に共通するのは、楽器の音を最小限にして、そこでほぼ声だけで勝負している点。これは実力のないヴォーカリストにはできない、彼女だけの世界を構築しているなと思います。曲はJ-POPというか、ニューミュージックというか、そのあたりの題材なのですが、その可能な限りシンプルな彼女のヴォーカルを中心に構成された曲を聴くと、けっこう心に突き刺さるものがあります。ただ、オーディオなど試聴環境を良くしてないと、そのあたりのエッセンスが伝わりにくいということはあります。某通販の評価を見ても、ちょっとピント外れだな、という評価がありますが、これはリマスターもされてなかなかスゴい独自の世界に来ていることは間違いないと思います。分かる人だけに分かればいい。それでここまで来てしまったことは、なかなか素晴らしいこと。表現が難しいですけど、ついていく人はたぶんそのままついていく音楽。それがそこにあります。やっぱりオーディオファン向け?という感じもしますけど。

2019/09/17

Synth Thesis/Paul Bley

Paulsynth ポール・ブレイの26日目。今日は、彼の珍しい、シンセサイザーを使ったソロ・アルバム。’70年代初頭にもアーネット・ピーコックのデュオで使ってましたが、自分の聴いている中ではぞれ以来かな。ピアノも適度に入っているし、いつもよりは穏やかとはいっても、やはりアグレッシヴな部分が何か所かにあるし、ということで変化に富んています。ただし、このアルバムはちょっと地味な印象もあります。日本での発売のレコード会社もちょっとマイナー。それでも’90年代当時は国内盤で出ていたんですからね。やはり当時はCD天国でした。ブレイはさすがに連続して何枚聴いても飽きない、数少ないピアニストです。

 

Synth Thesis/Paul Bley(Synth, P)(Postcards) - Recorded August 23 and September 1, 1993. - 1. Gentle Man 2. Poetic License 3. Augmented Ego 4. Atir 5. Polygons 6. Shock Treatment 7. Cold Fusion 8. Fuzzy Logic 9. Still Life 10. Side Kicks 11. Major Attitude 12. Speed Trap 13. Out Of Control 14. Real Magic

全曲ポール・ブレイの作曲。かなり空間を生かした作りになっています。彼のいつものアコースティックピアノとシンセサイザーの多重録音(あるいは同時に弾いている)です。ところどころに、ちょっと切れ味のあるいつものブレイのフレーズも出てくるのですが、あまりスリリングではないというか、やはりスペース重視の面もあります。個々に見てみるとけっこう面白いサウンドやフレーズもあるのですが。それでも、アコースティックピアノの登場場面が多めなので、いつもと全然違うということはあまりありません。ジャケット写真のように、こういう割と穏やかなアルバムがあってもいいかなとは思います。多作な時期ではあるので、いろいろな録音がそこに存在していて、その中でこのアルバムはひとつのバリエーションになってます。

2019/09/16

今回の消費税増税における当ブログ(ホームページ)のスタンス

いよいよ消費税率10%(軽減税率を除く)の時期まであと半月となりました。私は自営業者なので事業者の視点と消費者の視点がありますが、ここでは消費者の視点で語っていきたいと思います。

たかだか2%の増税と言うなかれ。モノやサービスを購入すると何を買うにも余分に1割の税金がついて回ります。これの回避策はただ一つ、消費を抑えることしかないですね。しかも、消費税増税前に、いろいろなところで税抜き(本体)価格の値上げが目につきます。収入を増やすことはなかなかできないんだから、買う方を少なくするしかできないです。私の新譜CD購入は、8月あたりから偶然ですがもう減ってますけど、10月以降も、欲しいCDを優先し、今までみたいにとりあえず買っておこうというものはカットする方向です。別に新譜が少なくなっても、手持ちでまだ紹介していないCDもけっこうあるし、困ることはないだろうなあと。そして還暦まであと2年だし、無理してジャズの趣味の範囲を広げることもないのかな、とも思っています。さらに、若い頃追っかけしていたミュージシャンが亡くなることが多くなり、そうすると新譜も当然発掘盤くらいしか出なくなります。これも新譜の購入減少要因のひとつですかね。

ストリーミングへの重心の移動も検討中ではありますが、家の修繕工事の見積もり(だいぶ以前に依頼したので、10月以降の工事になるも、総額で9月までと同じ金額にしてくれるらしい)がまだ出てないので、それ次第で、対応機器を購入するかどうかが決まります。ストリーミングが自分に合って移動に成功したら、今度はCDの大量処分という方向性も残されていますし。

基本的に税金を計算する職業ではありますが、個人的には、消費税の増税反対の立場を取ってました(将来のインボイス制度の導入なんてもってのほか)。なので、消費を抑える方向で行動していきたいと思っています。2千万円自力で貯めなきゃ、と麻生大臣もおっしゃっているし(笑)。経済を活性化するには国民(法人その他を含む)の消費しかないですけど、それでも自己防衛の方を選びますね。とは言うものの、欲しいアルバムが大量に出た時はどうしようもないので、ただここで言ってみただけ、ととらえておいていただければ...(笑)。

(追記)国内盤で3枚、リマスターの再発が4月出ていたのですが、買い替えなので買うのを躊躇してました。それを9月中に注文することに。いちおうこれだけが駆け込み需要で、現在注文中の輸入盤のうち、7枚が9月発売予定で、遅滞なく出てくることを祈ってます。世間では今回の増税で駆け込み需要がほとんどない、という噂が出てますが、そろそろ駆け込み需要がある分野が出てきているらしいです。

2019/09/15

If We May/Paul Bley Trio

Paulifwemayポール・ブレイの25日目。まだもう少し続きますのでお許しを。なぜか彼のアルバム、スティープル・チェイスのものが割と多く残ってしまっていますね。ECMその他はもう直している後なので止むを得ませんけど。ただ、このレーベルでの彼のトリオのアルバムは、ベース、ドラムスがその都度替わるものが多いため、退屈しないで聴けます。ここでの3人は、曲によっては手数がかなり多く、けっこう賑やかになる曲もあります。それと、スタンダードメインなので、曲の方からも楽しめるということはあります。一発録りが多いためか、シンプルな編成でほとんどゲストを迎えたりしないというのも特徴でしょうか。

 

If We May/Paul Bley(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded April 1993. Jay Anderson(B), Adam Nussbaum(Ds) - 1. Long Ago And Far Away 2. Don't Explain 3. If We May 4. Indian Summer 5. All The things You Are 6. Goodbye 7. Confirmation

邦題「言い訳しないで」。サイドの2人の人選のためか、ピアノ・トリオとしてはオーソドックスなサウンドで、けっこう元気の良い局面もあります。3曲目がポール・ブレイ作曲で、ほとんどの曲がスタンダードなのですんなり入っていけますが、ときどきピアノのフレーズがけっこうアグレッシヴになる部分もあります。バップもあるけれど、ちょっとひねくれている部分が目立ちますが、それをこの3人で突っ切っていくという感じで、印象的には、そんなに違和感のない、割とオーソドックスなトリオというイメージです。特に、ここではベース・ソロやドラム・ソロも多めにあって、それがオーソドックスな温かみのある彩りを加えている感じ。2曲目のようにしっとりとしたバラードもいい。3曲目もオリジナルというより他の曲に溶け込んでいます。

2019/09/14

Caravan Suite/Paul Bley

Paulcaravan ポール・ブレイの24日目。今日はデューク・エリントン集でソロ・ピアノの作品集。聴いた感じは、やはりいつものスタンスで、エリントンの曲をモチーフに即興でアルバム1枚分完成させてしまう、という感じ。まあ、弾き方はアグレッシヴなところはなく、普通のオーソドックスなピアノとして聴けます。スティープル・チェイスはこの時期企画ものが多かったのですけど、他レーベルで硬派なフリー・インプロヴィゼーションをやっているのと同じような感覚で、本人はピアノを弾いていたのかな、と思います。まあ、1時間近い収録時間を、1日の録音で仕上げてしまうので、相当な腕のあるピアニストなことは確かです。

 

Caravan Suite/Paul Bley(P)(Steeple Chase) - Recorded April 18, 1992. - 1-4. Caravan Suite 5. I Got It Bad And That Ain't Good 6. In My Solitude 7. I'm Beginning To See The Light

ソロ・ピアノによる全曲デューク・エリントン集。特に、1曲目から4曲目まで、「キャラバン」をモチーフに、様々なインプロヴィゼーションが展開され、飽きさせません。この部分だけで33分あるので、聴くときもここがやはりキモか。原曲が良いという事もありますけど、それなりにメロディアスなので、割とオーソドックスなソロ・ピアノとして聴けます。豪快な部分もありますが、かなり自由で、エリントンはあくまでも題材という弾き方ですけど、なかなか味わいがあります。このレーベルのこの時期は、何か特集を決めて割とオーソドックスに弾いていく、という感じで、他レーベルが割とゴリゴリなインプロヴィゼーションで攻めていくのと一線を画しています。それでうまくバランスを保っている感じ。フレーズの湧き出るような雰囲気がいい。

2019/09/13

The Life Of A Trio: Sunday/Paul Bley, Jimmy Giuffre, Steve Swallow

Paulthelifesun ポール・ブレイの23日目。’80年代も終わりの録音に差し掛かろうとしていますけど、このあたりの時期はリアルタイムでよく聴いていたから、やっぱり自分は彼のこの頃のピアノに染まっていた派なんだろうなあ、と思います。まあ、国内盤限定でしたけど、追っかけていた時期でもありましたし。その後に輸入盤だけのものを5-6枚買ったけど、あまりに多くて、途中であきらめていたような記憶があります。天下のOwlレーベル(フランス)なので、その硬派度はなかなかだと思うし、個人的には買って良かった中の1枚になります。ただ、聴く人を選ぶアルバムだとは思うので、その人の好き好きだとは思いますけれども。

 

The Life Of A Trio: Sunday/Paul Bley(P), Jimmy Giuffre(Ss, Cl), Steve Swallow(B)(Owl) - Recorded December 17, 1989. - 1. Sencing 2. Monique 3. The Giant Guitar And The Black Stick 4. Industrial Suite 5. Sanctuary Much 6. Tango Del Mar 7. The Hidden Voice 8. Mephisto 9. Where Were We? 10. Sweet Song 11. Scrambled Legs 12. Play Ball 13. Fallen Statue 14. Things 15. Two Singers 16. The Life Of A Trio

同時に発売された3枚のOwl盤は、3日連続での録音。特にこの企画のうち2日間はこのトリオのもの。ここでもだいたいソロ(2、7-8曲目)、デュオ(3、5、10-11、13-15曲目)、トリオ(1、4、6、9、12、16曲目)の演奏が3分の1ずつです。前日のアルバムよりは人数多めの録音が多いかな。ECM系統が好きな方は、こういう方面も受け入れられると思います。フランスのレーベルは硬派な録音も好むので、こういうフリー・インプロヴィゼーション主体の録音を残しておいてくれること自体感謝です。そのかわり、長く存続するのも難しいこともあるようですけど。全体の登場度というか、目立ち度としては、やはりポール・ブレイが一番だと思うので、あながち、彼のリーダー作に入れても無理はないんですが。緊張感あり。

2019/09/12

The Life Of A Trio: Saturday/Paul Bley, Jimmy Giuffre, Steve Swallow

Paulthelifesat ポール・ブレイの22日目。コメント手直しの残りの枚数の少ないミュージシャンから終わらせていったので、20枚以上残っているミュージシャンばかりになってしまい、気長にお付き合いください。今日のアルバムも、実は共演作の方にまわすべきでしたけど、リーダー作の方に入っていて、ホームページの配列を変えたばかりです。この時期Owlレーベルで3日連続で3枚のアルバムを作っていて、そのうちこのアルバムと次回出るアルバムはメンバーが同じ、3枚目は、すでに紹介してますけどゲイリー・ピーコックとのデュオでした。やはり才能あるフリーだと、録音すればどんどん出てくるなあと思います。もう少し真面目に彼を集めれば良かったかな。

 

The Life Of A Trio: Saturday/Paul Bley(P), Jimmy Giuffre(Ss, Cl), Steve Swallow(B)(Owl) - Recorded December 16, 1989. - 1. Clarinet Zone 2. Black Ivory 3. Owl Eyes 4. Endless Melody 5. Turns 6. Foreplay 7. We Agree 8. Clusters 9. December 10. Someone 11. Even Steven 12. By The Way

’61年の同メンバーでの録音がECM(原盤Verve)から出ていますが、気のあった同士のフリー・インプロヴィゼーションがメインになっています。ソロ(1、3、6、9-11曲目)、デュオ(2、3、7曲目)、トリオ(5、8、12曲目)での演奏が3分の1ずつ。演奏者イコール作曲者なので、けっこう硬質なフリー・インプロヴィゼーションがほとんど。さすがに奥が深く、静かな空間の中を泳ぐがごとき演奏です。比較的静かなプレイは、さすがに彼らのもので、12曲のフォーマットがそれぞれ違うのに、割と一気に聴かせてくれます。時代を経ているので、ここではスティーヴ・スワロウはエレクトリック・ベースを使用してますが、それでもインプロヴィゼーションの素晴らしさはなかなか。4曲目はちょっと陽気と思えるサウンド。切れ味がいい。

2019/09/11

Solo Piano/Paul Bley

Paulsolopi ポール・ブレイの21日目。今回はソロ・ピアノです。複数のミュージシャンによるアルバムもいいと思うのですが、やはり彼のソロ・ピアノは一度聴いておいても損はないと思います。ソロ・ピアノというとキース・ジャレットとかリッチー・バイラークが有名ではありますが、ブレイのピアノだってなかなか大したもの。しかもこのアルバムの少し前より、スタンダードも普通に、というよりも素晴らしいサウンドで奏でてくれることが分かっていますし。ここでは、いつものフリー寄りの彼の姿も見せてはいますが、スタンダードはスタンダードらしく、オリジナルはオリジナルらしく弾いてくれるのが、奇をてらっていなくていいと思います。

 

Solo Piano/Paul Bley(P)(Steeple Chase) - Recorded April 2, 1988. - 1. If I Loved You 2. So Hard It Hurts 3. If I Should Loose You 4. Gladys 5. Someone To Watch Over Me 6. Ostinato 2 7. Tin Tin Deo 8. Mariona 9. Lady Of Chet 10. Peace Pipe 11. Blues Reconstruction 12. Slipping 13. Gee Baby Ain't I Good To You 14. And Now The Queen 15. You Go To My Head 16. Carla 17. Clopin-Clopan 18. Finale

ポール・ブレイ作が4、6、8-12、16、18曲目、カーラ・ブレイ作が14曲目、アーネット・ピーコック作が2曲目で、他はスタンダードやジャズメン・オリジナル。LPの未収録曲が6曲(1-6曲目)あります。ブレイ作はおそらくフリー・インプロヴィゼーションでしょうが、構築されたような美しいピアノです。特にゆったりと弾いている部分は、けっこう美しいし、他のアルバムでもスタンダードを演奏するようになって、割と普通に感じさせる、しかもレベルの高い演奏を聴かせてくれますし。当然フリーのバックボーンを持っているので、時にアグレッシヴな部分を感じさせるフレーズもありますけど。18曲で67分収録と多いですが、久しぶりに聴くとこのぐらいの収録時間でも飽きさせない演奏を聴かせてくれます。表現も幅広く弾いてます。

2019/09/10

Live Again/Paul Bley & Jesper Lundgaard

Paulliveagainポール・ブレイの20日目。これも共演作なんですけど、どうやらここの元になるホームページのうち、彼の特集はかなり初期に作ったらしく、配列も変更多いし、アルバムコメントも前のものを使う部分が少ないし、という感じで進めています。それでも、彼の共演者では、スティープル・チェイス・レーベルのイェスパー・ルンゴーもオーソドックスながらも何枚かに参加していて、十分インパクトは残していると思います。この時期また彼は多作になりますが、その中でもスティープル・チェイスで残した録音は、彼にしては珍しくスタンダード寄りのものが多かったということで、印象深いものになってます。そもそも、フリー系統の人ですしね。

 

Live Again/Paul Bley(P) & Jesper Lundgaard(B)(Steeple Chase) - Recorded March 26, 1986. - 1. Ictus 2. Pent-Up House 3. Diane 4. If I'm Lucky 5. Blues Waltz 6. Rebecca 7. All The Things You Are 8. If I Loved You 9. What'll I Do? 10. Willow Weep For Me

デュオでのライヴ。ポール・ブレイ作が5-6曲目、カーラ・ブレイ作が1曲目で、他はスタンダードないしはジャズメン・オリジナル。ここでもオーソドックスなイェスパー・ルンゴー(B)が相手で、スタンダードが多いという事で、かなり聴きやすいアルバムに仕上がっています。もともとがこういうメロディアスな演奏もできる人なので、このところの回帰で美しいピアノを堪能することができました。「マイ・スタンダード」とはトリオとデュオという違いはありますが、流れとしてはこっちの方向に来るのでは。休にこの時期開花させたようなスティープル・チェイスのスタンダード路線ですが、これも素養と実力があるからこそ。デュオですけど、その緊密なやり取りで、ドラマーがいなくても、こっち方面は十分OKだよという意志を示しています。

2019/09/09

My Standard/Paul Bley Trio

Paulstandardポール・ブレイの19日目。だんだんとひとつのミュージシャンの追っかけが長くなってきます。この時期、ブレイはスタンダード集として、チェット・ベイカーとのアルバムも録音していて、いきなりスタンダードを演奏するようになってます。両社ともにスティープル・チェイスのアルバムですが。まあ、初期の頃はバップ・ピアニストだったので、弾こうと思えば簡単にできるのでしょうけど。このアルバムでも、オリジナルもあって少し個性的ではあるものの、スタンダード集としては、そんなに王道路線から外れることなく演奏をしています。ただ、当時のCDのフォーマットに合わせて時間を長めにLPより曲を多く入れるのは、今になってみると、ちょっとアルバムを崩している感じに見えます。

 

My Standard/Paul Bley(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded December 8, 1985. Jesper Lundgaard(B), Billy Hart(Ds) - 1. I'm Glad There's You 2. Santa Claus Is Coming To Town 3. Lover Man 4. All The Things You Are 5. Long Ago And Far Away 6. Black And Blue 7. How Long Has This Been Going On 8. A.R.B. 9. Blues Waltz 10. I Wish I Knew 11. If I'm Lucky 12. You'd Be So Nice To Come Home To 13. I Can't Get Started 14. The Theme 15. Becky 16. Bolivar Blues 17. Goodbye

これはスタンダードのアルバムですが、正攻法で攻めるとピアノのフレーズも割とオーソドックスでけっこう楽しんで聴けるサウンドです。それでいて彼のピアノには独特のリリシズムがあります。一般向けにおすすめ。LP時代はスタンダードだけ10曲だったのですが、CD化で17曲に増えて(追加曲は1、7-9、15-17曲目)、オリジナル曲も3曲(8-9、15曲目)入りました。CD時代になって収録時間が増えたのはいいことですが、このアルバムについてはLPの曲数で聴いた方がアルバムとしてのサウンドの統一性がとれているかも。比較的短めでコンパクトにまとまっている曲が多いので、カッチリとした印象。若い時はバップのピアニストだったので、これくらいは朝飯前だと思いますが、それでも聴いた時は意外な印象か。

2019/09/08

Questions/Paul Bley Trio

Paulquestion ポール・ブレイの18日目。またスティープル・チェイスから、レーベル・イメージとは違う感じのブレイのオリジナルだけのピアノ・トリオ作が出ています。このレーベル、デューク・ジョーダンとかケニー・ドリューあたりもアルバムを出していて、オーソドックスなレーベルと思っていたのですが。ただ、やはりあまり売れなかったのでしょうか、この後はこのレーベルでもスタンダードを取り入れたアルバムが多めになっていくようです。それにしても、自分の手持ちが少なかったからか、あるいはこの時期アルバムを出してなかったのか、’70年代後半をすっ飛ばして’80年代になってますね。この後はまた多作になっていきます。

 

Questions/Paul Bley(P) Trio(Steeple Chase) - Recorded February 26, 1985. Jesper Lundgaard(B), Aage Tanggaard(Ds) - 1. Lovely 2. Adventure 1 3. Adventure 2 4. Adventure 3 5. Adventure 4 6. Beautiful 7. The Pause Is Not Rhythmic 8. Questions 9. Here And Gone 1 10. Here And Gone 2 11. Here And Gone 3 12. Here And Gone 4 13. Fanfare

ここでは全曲ポール・ブレイのオリジナル。80年代に入っても相変わらず突っ張っています。特に2-5曲目と9-12曲目は一連の曲になっていて、2-5曲目はソロ・ピアノ。7曲目はLPにはなかった曲で、かなり硬派なフリーです。硬質なピアノの演奏を展開しています。ただ、4ビートのリズムにのっての調性のある演奏も見受けられ、独特のリリシズムが感じられます。まあ、ベースがイェスパー・ルンゴーなのでオーソドックスな感じがするのはそのせいでもありますが。おそらくはコード進行のみが決められたインプロヴィゼーションなのかな、という気もしてます。ブレイ自身の曲のみで出来ているアルバムというのも、カーラ・ブレイやアーネット・ピーコックの曲をよく演奏する彼にしては珍しいこと。ちょっと不思議なバランス。

2019/09/07

Alone, Again Solo Piano/Paul Bley

Paulaloneagain ポール・ブレイの17日目。ディスコグラフィーのサイトを見ていると、多作家のブレイの抜けがかなりあります。ただ、私のところは揃えることよりも手持ちの印象なり感想を書いていくことが主目的なので、無理して集めたりは、一部を除いてしていませんけど。そんなブレイの諸作の中でも、ソロ・ピアノは大好きなフォーマットです。手持ちの中では’70年代になって出てきてますが、これはキース・ジャレットがはじめてから、いろいろなジャズ・ピアニストがこの時期はじめてますので、今やジャズの中でも一大ジャンルとして成り立っているようです。ピアノ・トリオも好きなんですけど、これは相手次第かな、という面もありますね。

 

Alone, Again Solo Piano/Paul Bley(P)(DIW) - Recorded August 8 and 9, 1974. - 1. Ojos De Gato 2. Ballade 3. And Now the Queen 4. Glad 5. Lovers 6. Dreams 7. Explanations

ポール・ブレイ作が2、4-5、7曲目、カーラ・ブレイ作が1、3曲目、アーネット・ピーコック作が6曲目。こちらの方が「Open, To Love」(ECM)よりも音の流れは自然かもしれませんが、音数がやや多くなり、緊張感がちょっと少なくなったかな、という印象もあります。というよりもECMのミキシングのマジックもあるのかなという気はします。それでも、やはりブレイのピアノは静かで硬質的な感じはしています。おなじみ1曲目のよく知ったメロディで入るのでつかみはオーケー。一聴してブレイの音だと分かるピアノは、これを好む人には安心感を与えます。オリジナルはおそらくフリーなんだろうけれど、それとは知らされずに聴くと、ひとつの自由な曲となす流れは、案外彼もソロ・ピアノの方向性を作ったのかもしれない。好みの1枚。

2019/09/06

Paul Bley/NHOP /Paul Bley and Niels-Henning Orsted Pedersen

Paulnhop ポール・ブレイの16日目。前回のアルバムも今回のアルバムも共演作なのに、ホームページではブレイのリーダー作のところに入ってました。そういうのも修正しながらの作業です。このアルバム、今聴いてみると、個人的には好みの方なんだけど、やはりスティープル・チェイスとしては地味なんではないかなあ。と思いながら聴いてました。こういうアルバムも当時は国内盤で出ていたんですよね。’80年代後半から90年代にかけて、そういう国内盤天国の時代がありました。実は私も国内盤で出てないものはほとんど手を出さなかった時代です。今は完全に逆で、輸入盤優先でCDを購入してますけれども。

 

Paul Bley/NHOP /Paul Bley(P) and Niels-Henning Orsted Pedersen(B)(Steeple Chase) - Recorded June 24 and July 1, 1973. - 1. Meeting 2. Mating Of Urgency 3. Carla 4. Olhos De Gato 5. Strung Out 6. Paradise Island 7. Upstairs 8. Later 9. Summer 10. Gesture Without Plot

邦題「デュオ」。ポール・ブレイ作が1-3、4-9曲目、カーラ・ブレイ作が4曲目、アーネット・ピーコック作が10曲目。フリーの影響が強かったブレイに、オーソドックスなニールス・ペデルセンをぶつけてます。ピアノは相変わらず自由ですが、アルバムはまとまりは良いです。寄り添うようにベースが語りかけるけれども、ソロのスペースがなく、2人とも同時に落ち着いた会話をしている雰囲気。2、10曲目でにエレキピアノが出てくるところが当時らしいかも。レーベルカラーのせいか、けっこう内省的ではあるけれども、割と普通に曲を聴いている感じではあります。3曲目はベースがウォーキングの4ビート。おなじみ4曲目はソロ・ピアノ。 5曲目は静かにベースはアルコで。それでも7曲目はフリーでの演奏。少し地味な印象も。

2019/09/05

Dual Unity/Paul Bley/Annette Peacock

Pauldualuni ポール・ブレイの15日目。おそらく’70年代に入っていると思われますが、アーネット・ピーコックとの共作で、しかもシンセサイザーやキーボードを多用しているアルバム。手持ちの中では類似のアルバムが無いので、たまたまこういうことを時代の流れでやってみました的なところがあると思い、何回も聴く予定はありませんけど、今回聴いたことで、このアルバム、多少プラス評価の方に向かいました。まあ、ここでもカーラ・ブレイやアーネット・ピーコック(元ゲイリー・ピーコック夫人)との関係がいろいろあるのだろうとは思いますけど、それはここでは言及せず。17分もある1曲目より、後半の方が個人的には興味深かったかな。

(追記)ある方から、録音日の情報をいただきました。ありがとうございます。
"Club B14", Rotterdam, Netherlands, March 26, 1971
"Espace Cardin", Paris, France, November 16, 1971

 

Dual Unity/Paul Bley(Key, Synth)/Annette Peacock(Key, P, B, Vo etc)(Freedom) - Recorded 1970-1972? - Han Bennink(Ds on 1-2), Mario Pavone(B on 3-4), Laurence Cook(Ds on 3-4) - 1. M.J. 2. Gargantuan Encounter 3. Richer Scale 4. Dual Unity

ちょっと録音年月が分からなかったのですが、大半が2人の共作(1曲目がアーネット・ピーコック作、2-4曲目が2人の共作)。ただし、シンセサイザーの黎明期のサウンドなので、今のテクノロジーからすればずいぶん時代を感じるサウンドかも。ヴォーカルもあり。ノイズミュージックの走りのようなものも。これも構成されたものとフリー的なものとの合わさったものかもしれないですけど、ひとつの時代を過ぎて行った彼らの経歴としては興味深いかも。ドラムスは全曲に、エレクトリック・ベースは1、3-4曲目にクレジットがあるので、当時の電化プレイの影響を受けているのは間違いないとは思います。ただ、歴史的価値としては面白いですが、電気楽器の宿命で、時代を感じさせる部分もあります。記録として聴くアルバムか。

2019/09/04

In Haarlem/Paul Bley

Paulinhaarlemポール・ブレイの14日目。これで’60年代を抜け出せるか。再演曲と収録時間の長さ、そして曲の終わりの拍手でライヴ演奏と改めて認識しました。スタジオ録音では凝縮して、そしてライヴでは長めに時間を取って自由に、というのはやっぱりあると思います。このアルバムを聴いたホームページをはじめた頃の認識がだいぶずれていて、このアルバムもアルバムコメントをかなり手直ししました。当時もいちおう全部聴いているはずなんですけど、読んだ感じ、1曲目しか聴いていないような感想になってました。まだまだ当時の音源で耳にしていないものもあると思いますが、とりあえずは手持ちだけで先に行こうと思います。

 

In Haarlem/Paul Bley(P)(Freedom) - Recorded November 4, 1966. Mark Levinson(B), Barry Altschul(Ds) - 1. Blood 2. Mister Joy

2曲ともアーネット・ピーコックの曲。収録時間は42分のライヴ。両方とも「Blood」からの再演曲で、しかも20分前後の曲が2曲。曲の流れもドラマチックかと思います。テーマだけでもちゃんと作曲者のある曲を演奏しているところもすごい。ただ、2曲目はあまりフリーっぽくはなく、ある程度曲としてちゃんとしています。特に1曲目で’60年代の往年のフリージャズの特徴と、ポール・ブレイ独自のサウンドの部分を併せ持ってますけど、やはり時代のせいか、混沌とした部分も目立ちます。各曲時間が長いので、それぞれのソロにも十分時間を割いて、そして流動的にまた3人になっていったりと、柔軟性は十分あります。ただ、その特殊性からするとやはり聴く人を選ぶアルバムなんでしょう。そういうものだと思って聴くと良いか。

2019/09/03

Blood/Paul Bley Trio

Paulblood ポール・ブレイの13日目。今日もピアノ・トリオのフリー作品ですけど、今聴き直してみると、4ビートで割と普通にジャズしている曲もいくらかあったり、静かなバラードは耽美的だったりして、すでにただのフリーではなくてブレイのジャズに突入しているなあ、という感じがしています。’60年代の彼のアルバムを聴く前の、ちょっと重い感じはなくなって、次を聴いてみたい気持ちにもさせてくれて、自分のこことも軽くなった感じです。元々好きではじめた彼の特集なので、そうなるのは当然なんですが、20年以上前はまた違った印象を持っていたようです。文章をかなり書き直すことになりました。

 

Blood/Paul Bley(P) Trio(Fontana) - Recorded September 21 and October 4, 1966. Mark Levinson(B), Barry Altschul(Ds) - 1. Blood 2. Albert's Love Theme 3. El Cordobes 4. Onle Sweetly 5. Seven 6. Mister Joy 7. Ramblin' 8. Kid Dynamite 9. Nothing Ever Was, Anyway 10. Pig Foot

フリーに根ざしてはいますが、このアルバムでは後年見られるような、静かな全体のサウンドの中での耽美的なピアノのフレーズなどが時々見受けられます。ここでもアーネット・ピーコックの曲が6曲(1-3、6、8-9曲目)もあります。他にポール・ブレイ作が4、10曲目、カーラ・ブレイ作が5曲目、オーネット・コールマン作が7曲目。フリーとは言え、やはり知っているテーマが出てくると安心します。作曲者がいてもテーマがよく分からないものもありますが、4、7曲目は4ビートジャズですし、6曲目も普通にジャズしています。意外にフリーだけではないなあという印象。活発な部分もピアノの個性が感じられて、うれしい部分。収録時間も44分あって、お腹いっぱいになります。この時期のドラマー、バリー・アルトシュルは定位置に。

2019/09/02

Closer/Paul Bley Trio

Paulcloser ポール・ブレイの12日目。当初、彼の’60年代は早く抜け出したいなあ、と考えていた面もあるのですけど、今改めて聴き直すと、これはこれでなかなか価値があるなあ、と思います。ホームページ初期のアルバムコメント、ほとんど書き直しになってしまいましたけど。前のアルバムあたりからピアノ・トリオにこだわりだし、そしてそこで個性が花開いていくので、このこだわりが良かったんじゃないかと。そして、オリジナルだけではなくて、主にカーラ・ブレイ作とアーネット・ピーコック作の曲を多く使うことで、曲のインパクトを作り出していますし。分かったつもりになっていたけど、この年代のアルバムを聴き直して、改めて思いましたです。

 

Closer/Paul Bley(P) Trio(ESP) - Recorded December 12, 1965. Steve Swallow(B), Barry Altschul(Ds) - 1. Ida Lupino 2. Start 3. Closer 4. Sideways In Mexico 5. Batterie 6. And Now the Queen 7. Pigfoot 8. Crossroads 9. Violin 10. Cartoon

大半がカーラ・ブレイの曲(1-6、9曲目)で、ポール・ブレイ作が7曲目、オーネット・コールマン作が8曲目、アーネット・ピーコック作が10曲目。10曲あっても収録時間は28分台。ちょっとずつフリー中心ながらも個性が出てきて、独特なフレーズながらも聴きやすさが少しずつ出ています。おなじみの曲のテーマが多く出てくと短いることも、当時のフリーとは少し違うかも。ただ曲によってはフリーはあくまでもフリーとも言えるか。スティーヴ・スワロウの参加(この当時はアコースティック・ベース)が全体を落ち着いたものにしているような感じです。この少し前から、ピアノ・トリオのフォーマットばかりになって、これもブレイのフリー・ジャズへのアプローチが独特なものになっていった布石でないかと思う。ESPでは聴きやすいほう。

2019/09/01

Touching/Paul Bley

Paultouch ポール・ブレイの11日目。相変わらずフリーの真っただ中の’60年代半ばですが、聴いていて、ああ、ブレイのピアノだと思えるところを探せることが出来て、そういう意味では楽しい時期でもあります。と言いつつ、先ほどまで気が重くてギリギリ翌日分のストック切れを起こすところだったのですが。まあ、この時期なので、そういう面もありますよね。基本的には’60年代のフリージャズも割と好きな方ではありますけど、それを続けて聴けと言われるとなると、ってところでしょうか。彼の特徴としてカーラ・ブレイやアーネット・ピーコックの曲を多く取り上げるところがあって、そこで、最初から最後までフリーというのとはちょっと違うってことになるのでしょう。

 

Touching/Paul Bley(P)(Freedom) - Recorded November 5, 1965. Kent Carter(B), Barry Altschul(Ds) - 1. Cartoon 2. Touching 3. Start 4. Mazatalan 5. Closer 6. Both 7. Pablo

ジャケットや収録曲が何種類かあるアルバムとのこと。6-8曲収録などさまざま。7曲中アーネット・ピーコックの曲が3曲1-2、6曲目、カーラ・ブレイ作が2曲(3、5曲目)、ポール・ブレイ作が2曲(4、7曲目)。ここでもフリージャズの真っ只中ですが、ピアノトリオだと比較的うるさいと思わずに聴けます。それでもやはり静かな部分はあるにしても、比較的原初的なフリーのような感じもあります。その中でも静かな側面の方は、ああ、彼のピアノだなあ、と思わずにはいられないような、個性が出てきています。ある意味完全即興フリーではなくて、テーマ部に作曲されたものを持ってきているものが多いからかも。この時期から、そういう側面を探すのが楽しくなってきます。試行錯誤的に進化していっている途中だと思いますが。

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