Touching/Paul Bley
ポール・ブレイの11日目。相変わらずフリーの真っただ中の’60年代半ばですが、聴いていて、ああ、ブレイのピアノだと思えるところを探せることが出来て、そういう意味では楽しい時期でもあります。と言いつつ、先ほどまで気が重くてギリギリ翌日分のストック切れを起こすところだったのですが。まあ、この時期なので、そういう面もありますよね。基本的には’60年代のフリージャズも割と好きな方ではありますけど、それを続けて聴けと言われるとなると、ってところでしょうか。彼の特徴としてカーラ・ブレイやアーネット・ピーコックの曲を多く取り上げるところがあって、そこで、最初から最後までフリーというのとはちょっと違うってことになるのでしょう。
Touching/Paul Bley(P)(Freedom) - Recorded November 5, 1965. Kent Carter(B), Barry Altschul(Ds) - 1. Cartoon 2. Touching 3. Start 4. Mazatalan 5. Closer 6. Both 7. Pablo
ジャケットや収録曲が何種類かあるアルバムとのこと。6-8曲収録などさまざま。7曲中アーネット・ピーコックの曲が3曲1-2、6曲目、カーラ・ブレイ作が2曲(3、5曲目)、ポール・ブレイ作が2曲(4、7曲目)。ここでもフリージャズの真っ只中ですが、ピアノトリオだと比較的うるさいと思わずに聴けます。それでもやはり静かな部分はあるにしても、比較的原初的なフリーのような感じもあります。その中でも静かな側面の方は、ああ、彼のピアノだなあ、と思わずにはいられないような、個性が出てきています。ある意味完全即興フリーではなくて、テーマ部に作曲されたものを持ってきているものが多いからかも。この時期から、そういう側面を探すのが楽しくなってきます。試行錯誤的に進化していっている途中だと思いますが。
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