Barrage/Paul Bley Quintet
ポール・ブレイの10日目。再びリーダー作に戻りますが、’64年にしてフリー・ジャズの真っただ中。収録時間はわずか28分。どちらかというとECMしばらく経ってから以降のフリーが好みなので、直球勝負のフリージャズは、自分でどこか聴きどころを間違えているんじゃないかなあ、とも思えます。しかも、今回聴いて、このアルバムは全曲カーラ・ブレイの曲だということが分かったり、エディ・ゴメスはビル・エヴァンス・トリオの参加前にフリーのアルバムに参加していたことに気がついたり、と、まあ、聴き直すにはいいタイミングだったかなあ、と思います。’60年代を聴き通すのは、楽しみでもあり、苦行でもあり、という感じかな。
Barrage/Paul Bley(P) Quintet(ESP) - Recorded October 20, 1964. Marshall Allen(As), Milford Graves(Per), Dewey Johnson(Tp), Eddie Gomez(B) - 1. Batterie 2. Ictus 3. And Now The Queen 4. Around Again 5. Walking Woman 6. Barrage
フリージャズのレーベルから出たフリージャズの真っ只中といった感じのアルバム。さすがに聴いていて疲れます。全曲カーラ・ブレイの曲なのだけど、テーマはさすがにテーマらしく聴こえるも、ほぼフリーに聴こえてくる過激的なフリー・ジャズ。その中でも3曲目はおなじみのメロディが出てくるバラードなので、ホッとひと安心。不思議なのはエディ・ゴメスのクレジット。ただ、彼も順応して、フリーのフレーズと言いつつ、ピチカートから逸脱するものではないけれど、サウンドのまとまり(?)に貢献しています。黒人のリーダー作が多いレーベルだそうですが、ポール・ブレイもそれに負けることなく、過激なフリーで勝負しています。今聴くとどうなるか、ということもありますけど、それでも歴史的価値はレーベル全体でもあると思います。
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