Paint The World/Chick Corea Elektric Band II
チック・コリアのリーダー作の14日目。エレクトリック・バンドは既にジョン・パティトゥッチの時にほとんどを聴いているため、このアルバムだけ残っていました。メンバーを大幅刷新したバンドですけど、これ1枚で消えて行ったのはちょっともったいない感じ。ただ、その後もリユニオン的に最初の方のメンバーでアルバムを作っているので、やはりそのスーパースター性に違いが出たかなあ、と思います。このアルバム、久しぶりに聴きましたけどけっこう良くて、チックの意図をくんで派手な演奏でも渋い演奏でも個性を発揮しているように思われます。メンバーの人選もなかなかいいところを突いているなあ、と思ったんですけどね。
Paint The World/Chick Corea(Key) Elektric Band II(GRP) - Recorded May, 1993. Eric Marienthal(Sax), Jimmy Earl(B), Gary Novak(Ds), Mike Miller(G) - 1. Paint The World 2. Blue Miles 3. Tone Poem 4. CTA 5. Silhouette 6. Space 7. The Ant & The Elephant 8. Tumba Island 9. Ritual 10. Ished 11. Spanish Sketch 12. Final Frontier (Bonus Track) 13. Reprise
74分収録。メンバーとの共作が1、10曲目で、4曲目は他人の曲以外はチック・コリアの作曲。メンバーがほとんど入れ替わりました。以前のメンバーがすごすぎたのではないかという気もします。メンバーのスーパースター感は少し引っ込みましたが、チックの人選はたいしたもの。前作の延長線上の、レベルのけっこう高い演奏。長短合わせて13曲。長くても7-8分の曲で、スタジオを意識した、無駄のない演奏。リズムが以前のカッチリしたものから少ししなやかな感じになったかな、と思います。そんな中でも3曲目のやや陰影のかかった曲などが印象的。ジャズメン・オリジナルを今っぽく料理する4曲目も面白い。曲は相変わらず難しそうだし、渋めな演奏もけっこう興味深いフレーズが続くので、やはり腕利きの集まり。
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