Twitter

無料ブログはココログ

« 2019年7月 | トップページ | 2019年9月 »

2019年8月の記事

2019/08/31

Barrage/Paul Bley Quintet

Paulbarrage ポール・ブレイの10日目。再びリーダー作に戻りますが、’64年にしてフリー・ジャズの真っただ中。収録時間はわずか28分。どちらかというとECMしばらく経ってから以降のフリーが好みなので、直球勝負のフリージャズは、自分でどこか聴きどころを間違えているんじゃないかなあ、とも思えます。しかも、今回聴いて、このアルバムは全曲カーラ・ブレイの曲だということが分かったり、エディ・ゴメスはビル・エヴァンス・トリオの参加前にフリーのアルバムに参加していたことに気がついたり、と、まあ、聴き直すにはいいタイミングだったかなあ、と思います。’60年代を聴き通すのは、楽しみでもあり、苦行でもあり、という感じかな。

 

Barrage/Paul Bley(P) Quintet(ESP) - Recorded October 20, 1964. Marshall Allen(As), Milford Graves(Per), Dewey Johnson(Tp), Eddie Gomez(B) - 1. Batterie 2. Ictus 3. And Now The Queen 4. Around Again 5. Walking Woman 6. Barrage

フリージャズのレーベルから出たフリージャズの真っ只中といった感じのアルバム。さすがに聴いていて疲れます。全曲カーラ・ブレイの曲なのだけど、テーマはさすがにテーマらしく聴こえるも、ほぼフリーに聴こえてくる過激的なフリー・ジャズ。その中でも3曲目はおなじみのメロディが出てくるバラードなので、ホッとひと安心。不思議なのはエディ・ゴメスのクレジット。ただ、彼も順応して、フリーのフレーズと言いつつ、ピチカートから逸脱するものではないけれど、サウンドのまとまり(?)に貢献しています。黒人のリーダー作が多いレーベルだそうですが、ポール・ブレイもそれに負けることなく、過激なフリーで勝負しています。今聴くとどうなるか、ということもありますけど、それでも歴史的価値はレーベル全体でもあると思います。

2019/08/30

Diane/Chet Baker/Paul Bley

Chetdaianeポール・ブレイの9日目。共演・参加作の方を先に聴いてしまって、年代も一気に飛び’85年録音。これで共演・参加作は一段落なんですが、ホームページ初期の頃のものなので、実はリーダー作の方に共演作がかなり混ざっています。それは追い追い直していくとして、先にこのアルバムを聴いてみたかったのです。チェット・ベイカーは、あくまでもマイペースを貫き通している感じで、ブレイの方が合わせてますが、トンガリフレーズはなく、ごく普通に演奏しています。もっとも彼の出だしは’50年代だったけど、普通のピアニストでしたので、フリーしか演奏しない人とはわけが違います。スティープル・チェイスからは何枚も出してますが、他にもこういうアルバム、あったか聴いていきたいと思います。

 

Diane/Chet Baker(Tp, Vo on 2)/Paul Bley(P)(Steeple Chase) - Recorded February 27, 1985. - 1. If I Should Loose You 2. You Go To My Head 3. How Deep Is The Ocean 4. Pent-Up House 5. Everytime We Say Goodbye 6. Diane 7. Skidadidlin' 8. Little Girl Blue

チェット・ベイカーとの渋いデュオ(2曲目には彼らしい静かな優しいヴォーカルまで入っています。)で、しかもほとんどスタンダードやジャズメン・オリジナル曲集。7曲目のみチェットのオリジナル。ふだんはフリーの演奏が多いポール・ブレイもスタンダードの曲が弾けるのだ、しかも腕は確かだ、ということが分かります。それにしても、バラードが多いながら、これだけ普通に伴奏ができるとは。1曲目の出だしからゆったりとしていて、トランペットの優しいメロディが紡ぎ出されて行きます。チェットはマイペースで、しかも歌心があって、それに寄り添うようなブレイのピアノがまた何とも言えずいい感じです。4曲目はその中でややいいテンポの曲で、アクセントになってます。8曲目は10分もあり、CD化に際し付け加えられたもの。

2019/08/29

Sonny Meets Hawk/Sonny Rollins And Caleman Hawkins

Sonnymeetshポール・ブレイの8日目。録音年はリーダー作の「フットルース」と同じ年。なので、個性的なピアノが出てきている頃ですが、バッキングの方は割と普通なんですけど、あまり多くないピアノ・ソロのところではムクムクと個性がもたげてきています。テナーの方も歌心は満点なんですけど、特にソニー・ロリンズはけっこうトリッキーなフレーズを交えての演奏で、当時からすれば、けっこうアヴァンギャルドに聴こえていたのかなあ、なんてことを考えてしまいました。やはり2人のテナーで昔は聴いていたふしもありましたが、ポール・ブレイの視点で聴いてみると面白いかもです。またベースは交替で出てますけど、クレジットには誰がどの曲かの明記はなかったです。

 

Sonny Meets Hawk/Sonny Rollins(Ts) And Caleman Hawkins(Ts)(RCA) - Recorded July 15 and 18, 1963. Paul Bley(P), Roy McCurdy(Ds), Henry Grimes(B), Bob Cranshaw(B) - 1. Yesterdays 2. All The Things You Are 3. Summertime 4. Just Friends 5. Lover Man 6. At McKies'

6曲目のみソニー・ロリンズの作曲で、他は歌心のあるスタンダード。おなじみ、ロリンズとコールマン・コーキンスの共演アルバムで、2人のサックスにばかり今まで目がいっていましたが、何とポール・ブレイが参加。ここでは普通に主にバッキングに徹していて、オーソドックスに弾いている努力は分かりますが、ソロなどで無意識のうちにフレーズがトンガリ気味になるのが面白く、新しい発見でした。メインとなる2人のサックス奏者はさすがにメロディの強度が強く、印象に強く残りますが、特にロリンズはバップだけにはとらわれないフレーズでトリッキーな部分もあります。2人の演奏は聴き分けることは可能ですけど、ロリンズがホーキンスの影響を受けている感じがします。異種格闘技っぽい場面もあり面白い仕上がりです。

2019/08/28

Reincarnation Of A Love Bird/Charles Mingus

Charlesriinca ポール・ブレイの7日目。今日もチャールズ・ミンガスのアルバムで、これもポール・ブレイが何曲目参加なのか、クレジットやライナーを見ても判然としません。ただ、「Mingus」と同じ日の録音の曲があるので、それが該当すると思います。ちゃんとディスコグラフィーのサイトを見て確認すればいいんですが、面倒で(笑)。それに、まだ個性というほどのものが聴こえてこない(私だけか?)年代なので、さらっとここは記録にとどめておくだけでいいのかなあ、とも思います。古いCDなので音圧が低く、ちょっと残念。まあ、昔は古い年代のアルバムは耳補正して聴けていた、ということもあって、それが絶対条件というわけでもないんですけど。

 

Reincarnation Of A Love Bird/Charles Mingus(G)(Candid) - Recorded October 20 and Nove,ber 11, 1960. Lonnie Hillyer(Tp), Roy Eldridge(Tp), Jimmy Knepper(Tb), Charles McPherson(As), Eric Dolphy(As), Booker Ervin(Ts), Paul Bley(P), Tommy Flanagan(P), Jo Jones(Ds), Dannie Richmond(Ds) - 1. Reincarnation Of A Love Bird 2. Wrap Your Troubles In Dreams 3. R & R 4. Body And Soul 5. Bugs

1、5曲目がチャールズ・、ミンガス作曲で、他はスタンダード(2、4曲目)とジャズメン・オリジナル(3曲目)。3、4曲目がトミー・フラナガンとライナーに書いてありますが、他の曲についてもポール・ブレイかどうか不明(ただし「Mingus」と同じ日の録音なので確実性は高いです)。ミンガスの未発表曲集で、エリック・ドルフィーも聴けてお買い得アルバムかも。寄せ集めのアルバムかもしれませんが、内容は素晴らしいです。特に1曲目のタイトル曲は「道化師」からの再演曲だけど、アプローチが違っていて面白い。そして、エリントン的でもあり独特なホーン・セクションがここでも素晴らしい。スタンダードはけっこうオーソドックスで曲やソロなどをリラックスして聴けます。3曲目はライナーでは「ザ・ジャズ・ライフ」と同一テイクだそう。

2019/08/27

Mingus/Charles Mingus

Charlesmingus ポール・ブレイの6日目。チャールズ・ミンガスのアルバム、まだこの次もありますが、むしろこのあたりはエリック・ドルフィー目当てで聴いている方が多いのではないでしょうか。どう考えてもブレイの方からのアプローチにはあまり向いてないというか。実はホームページ時代、ドルフィーのページも作ろうと、参加アルバムまで集めていた時期はありました。結局実現はしませんでしたけど。でもいい経験にはなりました。ミンガスの方は、やはり集めていた時期はありましたが、ドルフィーやブレイなどの参加作を除いて、処分してしまいました。今考えるともったいなかったかな。それでも過去盤聴きで探せなかった(処分した)アルバムが無いことだけは自慢です(笑)。

ホームページのアルバムをコメント手直ししながらアップした日は、そのページにアクセスはあまりないんだけど、後になってジワジワアクセスのあるのもあるので、やっぱり続けた方がいいのかなと。新譜は当初は多いけど忘れ去られるのも少なくない。

 

Mingus/Charles Mingus(B)(Candid) - Recorded October 20 and November 11, 1960. Eric Dolphy(As), Jimmy Knepper(Tb on 1-2), Booker Ervin(Ts, Bcl), Ted Curson(Tp), Britt Woodman(Tb on 1-2), Dannie Richmond(Ds), Lonnie Hillyer(Tp), Nico Bunick(P on 1-2), Paul Bley(P on 3) - 1. MDM 2. Stormy Weather 3. Lock'em Up

1、3曲目がチャールス・ミンガスの作曲。ポール・ブレイは3曲目に参加。フリージャズではないですが、時々各ミュージシャンが自由奔放と思えるほどにフリーキーなトーンを出します。3曲目の最後など、アンサンブルなのか咆哮なのか。ブレイのソロを聴いて、ミンガスが当時あえて彼を入れたのも、納得。ライナーによれば、1曲目の意味は「モンク~デューク~ミンガス」だそうだ。それらしきテーマが現れたりもしていますけど、やっぱり彼は演奏も作曲も大したものです。フリーではなくてオーソドックスな、どちらかと言えば、エリントンに近いようなアンサンブルを示すときもあって、今聴くと少々荒っぽさもあるものの、これがやっぱり味。1曲目はオーソドックスな4ビートという感じも。2曲目はかなり音数の少ないバラード。

2019/08/26

Jazz In The Sapce Age/George Russell

Georgejazzin ポール・ブレイの5日目。このアルバム、むしろビル・エヴァンスの参加によって有名になっていると思います。エヴァンスも実験的なアルバムを出したり共演したりすることが多いですが、ここでのブレイとの共演でも、どっちがどっちだか、というようなフレーズを双方繰り出していて、’60年代初めにこのアルバムを聴いた人は、全体のサウンドを含めて、けっこう斬新だったんだなあ、と思っていたのでしょうね。ひところ私もジョージ・ラッセルのアルバムを集めていた時がありましたけど、あまり聴いてはいなかったかなあ。まあ、過去盤聴きも、こういう久しぶりに聴くアルバムが多いので、なかなかやめられない部分もあるのですけど。

 

Jazz In The Sapce Age/George Russell(Arr, Dir) And His Orchestra(Decca) - Recorded May and August 1, 1960. Emie Royal(Tp), Alan Kieger(Tp), Frank Rehak(Tb), Dave Baker(Tb), Jimmiy Buffington(Flh), Walt Levinsky(As), David young(Ts), Sol Schlinger(Bs), Bill Evans(P), Paul Bley(P), Barry Galbraith(G), Howard Collins(G), Milt Hinton(B), Don Lamond(Ds), Marky Markowitz(Tp), Bob Brookmeyer(V-tb), Hal McKusick(As), Charlie Persip(Ds) - 1. Chromatic Universe - Part 1 2. Dimentions 3. Chromatic Universe - Part 2 4. The Lydiot 5. Waltz From Outer Space 6. Chromatic Universe - Part 3

ビル・エヴァンスとポール・ブレイの共演が何曲かで聴ける(1、3-4、6曲目。エヴァンスは全曲に参加)ことと、ジョージ・ラッセルの曲、アレンジにのってあちこちでピアノ・ソロが聴ける点で、メンバーの豪華さも手伝って、お買い得のアルバム。ただし、曲、アレンジともに当時としてはけっこう斬新な感じなので、好みが分かれるかも。1、3曲目のクロマチックというのが半音階という意味だそうで、テーマは譜面に表されていると思うけど、聴いていると、フリー的な演奏にも聴こえます。それでも2人のピアノはその中でうまく絡み合っている感じ。ラッセルの新しいことをやろうとしていた結果の演奏としては、曲の進行もドラマチックで、興味深いものになっています。途中には割と普通に4ビートの部分もあり、変化に富んでます。

2019/08/25

Miugus Revisited/Charles Mingus

Charlesrevisitポール・ブレイの4日目。今日はクレジットが彼の参加かどうか判然としないアルバムで、’60年だと聴いていてやっぱり分からなかったという結果に。なので掲載していいのかどうか、ちょっとヒヤヒヤものです。ブログをはじめて、こういうことは今までなかったです。ただビッグバンドの演奏としては素晴らしく、8曲目は特に大作で、当時のサード・ストリーム・ミュージックの影響があるのでは、と思います。やっぱりエリントンの影響もあるんだなあ、というようなサウンドもなかなか。今日からしばらくこの年度の共演・参加作が多めなので、こっちの方から聴いていくことにします。しかしそれにしても波乱含みか。

(追記)ある方から情報をいただきました。ありがとうございます。
Paul Bley, piano #1,3,5; Roland Hanna, piano #2,4
ディスコ的には。

 

Miugus Revisited/Charles Mingus(G)(EmArcy) - Recorded May 24 and 25, 1960. Ted Curson(Tp), Jimmy Knepper(Tb), Joe Farrell(Sax), Booker Ervin(Sax), Yusef Lateef(Fl), Eric Dolphy(Fl), Roland Hana(P), Paul Bley(P), Danny Richmond(Ds), Lorraine Cousins(Vo), Marcus Belgrave(Tp), Hobart Dotson(Tp), Clark Terry(Tp), Richard Williams(Tp), Slide Hampton(Tb), Charles Greenlee(Tb), Eddie Bert(Tb), Eric Dolphy(Sax), John La Porta(Sax), William Barron, Jr(Sax), Danny Bank(Sax), Reobert Di Domenica(Fl), Harry Shulman(Oboe), Don Butterfiled(Tuba), Charlie McCracken(Cello), George Scott(Per), Sticks Evans(Per) - 1. Take The "A" Train 2. Prayer For Passive Resistance 3. Eclipse 4. Mingus Fingus No. 2 5. Weird Nightmare 6. Do You Nothin' Till You Hear From Me 7. Bemoanable Lady 8. half-Mast Inhibition

1、6曲目がデューク・エリントン関係の曲で、他はチャールズ・ミンガスの作曲。クレジットを見ると、1-3、5、6曲目がローランド・ハナかポール・ブレイと書いてあります。けっこういいかげんなクレジットですが、判別するほどの耳を持たない自分もなさけない。そして、アルバムコメントをやっていて、お目当てのミュージシャンが判然としないのもはじめて。4、7、8曲目はより大きなビッグバンド編成で、何となくデューク・エリントン楽団を思い出すサウンドがまたかっこいい。当時のミンガスがエリントン・バンドの影響を受けていたことが分かります。オリジナル曲も、ビッグバンドになるとミンガスのコンボの時と違うカッコ良さがあって、なかなかいい。8曲目は、何となく当時のサード・ストリーム・ミュージックの影響があるような。

2019/08/24

The Complete Footloose/Paul Bley

Paulfootl ポール・ブレイの3日目。リーダー作を時系列順に、既にコメントが直っているものは飛ばして、ということで、’62-63年の録音までとんてしまいました。ここでは、当時の感覚で言えばフリージャズという概念で聴いてもいい感じの演奏に変貌しています。実は彼の特集、ホームページの初期の初期に作ったので、リーダー作と共演・参加作が混在した表記になってます。それを直しつつ進むので、次からはもう少し時系列的にさかのぼって、サイド参加作を聴いていきたいと思うのですけど、やはり後から手を入れると、いろいろと、もっと早く直しておけば良かった、と思うこともあります。CD発売当時の’80年代後半―90年代は、発掘テイク全盛期で、今になると、ちょっと長いかな、とも思えます。音源としては貴重なわけですけれども。

 

The Complete Footloose/Paul Bley(P)(Savoy) - Recorded August 17, 1962 and September 12, 1963. Steve Swallow(B), Pete LaRocca(Ds) - 1. Floater 2. When Will The Blues Leave 3. Around Again 4. Stereophrenic 5. The Circle With The Hole In The Middle 6. Around Again 7. Syndrome 8. Ballad No.1 9. King Korn 10. King Korn 11. Ballad No.2 12. Cousins 13. Vashkar 14. Turns 15. Ballad No.4

キングレコード時代に出た完全版。収録時間は73分。オリジナル盤は1-3、7、9、12-14曲目になります。また、テイク違いが6、10曲目。テンポは4ビートが基本であまり崩れない(’63年収録のものは崩れる)けど、ピアノのフレーズが彼特有の引っかかりのあるフレーズが多く、すでにフリージャズの影響を多少感じさせる演奏。この時代にしてはけっこう前衛的な方の演奏になるのでは。オーネット・コールマンの曲が2曲(2、5曲目)、カーラ・ブレイの曲が7曲(1、3、6-7、9-10、13曲目)入っています。オリジナル盤の曲でも5曲になるので、これは多い。ウッド・ベース時代のスティーヴ・スワロウとピート・ラロッカというボトムで興味深いですが、安定した音での演奏です。曲順はできればオリジナルの配列がいい。

2019/08/23

ストリーミング計画の延期?

自分がストリーミングをはじめるにあたって条件があって、それは非圧縮データでの配信(ハイレゾも視野に入るか)で、PCではなくてオーディオ装置の一環として聴きたい、というのがありました。その機能を内蔵するSACD/CDプレイヤーのテクニクスSL-G700が今日発売になるので、検討をしていたのですが、長男からも、TEACのVRDS-15と比べて低音が緩いのではないかという指摘(彼もまだ聴いてないですけどね)がありました。CDプレイヤーの金額もある程度いきますしね。

何よりも、家の修繕でちょっとお金がかかるので、とりあえずは見積もりを見てみないと何とも言えないけれども、VRDS-15も先日長男にトレイの開閉を直してもらってからは、特に不都合なところもないので、購入を期限を決めないで延期して、少し様子見にしようと思いました。そんなにお金が湧いて出てくるものでもないですし、生活に直結するところから手をつけないと、後日後悔することになるでしょうし。

果たしてストリーミングをはじめて、CD中心の生活から一変するのかどうか。手持ちCDでストリーミングで聴ける、特に有名盤であまり今も聴いてないものを中心に処分してしまおうとまで思ってました。実際にそのように処分された方もいるようですね。ただ、ストリーミングに体質が合わない人も一定数いるようなので、自分が向いているのかどうかも考えないとなんですけれども。

それにしても、消費税の増税と駆け込み需要の少なさ(それだけ経済が疲弊しているようです)は話題になってますけど、私も新譜の買う量を少し減らして自己防衛もしなければ、と思っています。

2019/08/22

Indroducing Paul Bley

Paulintroducing ポール・ブレイの2日目。ってことになるんだろうか。物事を完成させるには好きなことから手を付けると、最後の方はだんだん義務感が強くなってきてしまうので、残り枚数はともかくも、実際に聴きたいミュージシャンからはじめるのがいいな、と思いました。そうしたら彼になったんだけど、最初のリーダー作が’53年ということで、かなり古いアルバムになってます。実はこのあたりの年代、あまり経験がないためにアルバムコメントも普通にしか書けず、何を書いていいんだかわからない状態にもなってますね(笑)。ホームページをはじめるにあたって、’70年代以降を中心に、ということだったのは、自分の場合、賢明な選択だったかもしれません。

 

Indroducing Paul Bley(P)(Debut) - Recorded November 30, 1953. Charles Mingus(B), Art Blakey(Ds) - 1. Opus 1 2. Opus 1 3. (Teapot)Walkin' 4. Like Someone In Love 5. I Can't Get Started 6. Spontaneous Combustion 7. The Theme 8. Split Kick 9. This Time The Dream's On Me 10. Zootcase 11. Santa Claus Is Coming To Town

ポール・ブレイの初リーダー・アルバム。彼の作曲が1-2、5曲目。他はスタンダートやジャズメン・オリジナルなど。サイドがチャールズ・ミンガスとアート・ブレイキーだから驚きです。しかもここでのポール・ブレイは時期が時期なだけに、元気印の普通のバップ・ピアニストです。それでも上手いことにはかわりはないですが。未発表曲・テイク等が5曲(1、7、9-11曲目)あります。’53年のデヴュー作は特集を組んでいるピアニストの中では、一番早いんじゃないかな。ブラインドをやっても、おそらく分からないと思うけど、かなりその時代感を感じさせる演奏です。40分収録だけど、5曲を加えなかったら、かなり演奏時間が短かったのでは。バランス的にドラムスが引っ込んでいるのはこの時代の録音の基準か。貴重な資料。

2019/08/21

Partners/Paul Bley/Gary Peacock

Paulpartners 次に何をやろうか、考えながらの中途半端なアップになります。これは、すでに聴いているはずのゲイリー・ピーコックの欄に転記漏れになっていたアルバムで、突然聴いてみたくなって、アップしました。順番で行くと、残り枚数の少ないページから手を付けていく(今回の場合ハービー・ハンコックの共演・参加作)のが、経験上いいことが分かっているのですが、ポール・ブレイは何となく先に聴いてみたくなってます。まだどうするかは決めていませんが、ポール・ブレイのピアノ、やっぱり好きだなあ。このアルバムもフリーに行ってしまうよりはメロディアスな感じの曲が多めで、実質フリーなのにそんな作りが引き寄せられた一因でした。

 

Partners/Paul Bley(P)/Gary Peacock(B)(Owl) - Recorded December 18, 1989. - 1. Again Anew 2. Pleiades Skirt 3. Octavon 4. Latin Genetics 5. Workinout 6. Afternoon Of Adawn Part 1-3 7. Hand In hand 8. Satyr Satire 9. Lull-A-Bye 10. Twitter Pat 11. Who's Who Is It? 12. Gently, Gently 13. Majestique 14. Pot Luck 15. No Pun Intended

61分収録。デュオ(1、4、7、9、11、15曲目)と、それぞれのソロ(ピアノ-3、6、9、13曲目、ベース-2、5、8、10、14曲目)と3分の1ずつの割合で演奏が収められています。オーネット・コールマンの曲が楽し気な曲でちょっと異色かと思われるデュオの4曲目の他、ほとんどの曲がオリジナルで、おそらく大部分フリー・インプロヴィゼーションでの展開ですが、割とハイテンションです。デュオも長い付き合いの2人だけに、緊密なサウンドです。 それでいて、1曲目などメロディアスな展開だったり、いかにもフリーをやってます的な曲が少ないのが、やはりこのデュオだなと思います。やはりこの硬質さと自然さはこのデュオにしかできないかもしれないサウンドです。他のメンバーでも楽しめますが、やはりこのデュオはいい。

2019/08/20

アルバムコメントの手直しはあと247枚なんだけど

今年の1月1日現在で、ホームページのアルバムコメントの手直しの残り枚数は16ページ、471枚あったのが、今日8月20日現在で7ページ、247枚まで減っています。だいぶ進みました。いつもの年はブログの更新を休み休みやっていたのに、今年はなぜかお休みの日が少なかったということもあるかもしれません。現在の内容は以下の通り。

エディ・ゴメス Eddie Gomez共演・参加作1 33枚
トニー・ウィリアムス Tony Williams  36枚
ハービー・ハンコック Herbie Hancockリーダー作 36枚
ハービー・ハンコック Herbie Hancock共演・参加作 24枚
ビル・エヴァンス Bill Evansリーダー作  45枚
ビル・エヴァンス Bill Evans共演・参加作 44枚
ポール・ブレイ Paul Bley  29枚

と、ここへきて、スランプ気味になってます。まだまだ、重なっているアルバムも、ビル・エヴァンスとエディ・ゴメス、ハービー・ハンコックとトニー・ウィリアムス(黄金時代のマイルス・クインテットのアルバムはリストのみ)などが割とあるとは思うのですが、’60年代あたりのちょっと古いアルバム割合が高くなり、その中には有名盤も多く入っていると思います。今更私が書いても、とも思うし、昔ほど興味がなくなってきた、ということもあるのですが、まあ、これは好きなところから手を付けていった結果だなあ、とも思います。今は、たまたま新譜が少ない時期でもあるので、そちらで、というわけにもなかなかいかないし。

インターネットの永続性も、最近のブログの廃止があちこちで続けて起きていることを見ても、ちょっと疑問だし。少し忙しくてストックが無くなったこともありますが、どう続けるべきか、考えてみることにします。そのまま続くのか、それとも、少しストップするのか、今の時点では、ちょっとはっきりしてません。

2019/08/19

CDのみのままか配信を加えるか悩みどころ

私がパソコンをはじめて買ったのが’96年のことで、デスクトップPCはハードディスクが何と1.2GBしかなく、インターネットもアナログの電話回線だったのでした。その翌年にISDNという、ナローバンドだけどデジタル回線にはなりました。しかし、そういう時期なので当然CDの全盛期であり、まだ、音楽のダウンロードがなかった’97年にホームページをはじめたのでした。

あれから22年近くが経過して、当然インターネットは光回線のブロードバンドになって、音楽の配信(ストリーミング)やダウンロードが当たり前の時代になってます。ただ、私はホームページのアルバムコメントの手直し作業をまだやっていて、あと2年ぐらいはかかるんじゃないかな。当初は手持ちのCDを全部アップするつもりだったけど、追いつかなくて、途中で方向転換をして特定のミュージシャンのみ特集を作ってますが、つい先日までまだまだCDのみで行けると思ってました。

そこへきて、最近のECMの未CD化作品を配信のみで40枚以上聴けるようになったという出来事がありました。今まで通り、アナログや配信から聴いているお知り合いのリンクを張って、そのまま済ませてしまおうという元からの方針と、秋以降にストリーミング契約をして、その音源も掲載してしまおうかと思う方針と、せめぎ合いになってしまっています。まあ、方針というのは趣味でやっているのだから変えたいときに変えればいいのですけど、当初の所有CDのアップ(処分してしまったものもありますが)という目的がずれてしまったという気もしないでもないです。

いずれは多くのCDを処分する計画があって、その時期がホームページのアルバムコメントの手直しが終了した時期、と思っています。遅かれ早かれCDの処分(生きている間は大半は持っているかもですが)をすることになるのですけど。方針については、今のところまだ悩んでいるというのが正直なところ。さて、どうしましょうか。ストリーミングとかダウンロードと比べて、CDを聴いていて文章を書いている時って、書き方というか、印象も違ってきてしまうのが、自分では気になるところです。

2019/08/18

Chick Corea And Origin

Chickorigin チック・コリアのリーダー作の16日目にして、一段落。ここへきてオリジンの演奏を、先日の6枚組含めて、たっぷりと堪能することになりました。メンバーで知らない名前はないし、特にホーンの3人は、よくこれだけ揃ったな、と思うくらい知名度はありますし。それでジャズをやったら、うまくいかないはずがないというくらいにいい演奏です。それにしてもチックのオリジナルは難しそうなのが多いですけど。ジャズもやればフュージョンもやって、時にクラシックと、いろいろな方向性を示していて、しかも多作な彼ですが、こういう3管ホーンのジャズ・グループでもなかなかいいところを聴かせてくれました。

(追記)そう言えば昔アルバムコメントが短かった頃、ネット上で、こんな人チック・コリアのファンとは言えない、というようなことを書かれたことがありました。ここが直ったことで、多少はマシになったかな?

 

Chick Corea(P) And Origin(Stretch) - Recorded December 29, 1997 - January 4, 1998. Avishai Cohen(B), Adam Cruz(Ds), Steve Davis(Tb), Bob Sheppard(Fl, Ss, Ts, Bcl), Steve Wilson(Fl, Ss, As, Cl) - 1. Say It Again(Part 1) 2. Say It Again(Part 2) 3. Double Image 4. Dreamless 5. Molecules 6. Soul Mates 7. It Could Happen To You 8. Sifu(Bonus Track)

7曲目がスタンダードなのを除き、全曲チック・コリアの作曲。73分収録。とにかくジャズしてます。若いメンバーを引き連れて、いきなり1枚目でライヴ・レコーディング。ピアノはもちろんのこと、3管編成でそのアンサンブルもいい感じですが、突然のやり手のメンバーを従えてのセクステットの登場。場所(ブルー・ノート)、日程的な件と曲順の代替の並びなど、後に出るCD6枚目と同じツアー(?)でのライヴですね。それをいきなり1日分ライヴで録ってまず出してしまうのは、やはり曲とメンバーがいいからこそ。どの曲も、当時の今のジャズを演奏しています。グループのテーマ的な1-2曲目の小品を経た後、本格的な演奏に入っていきますが、聴くのにかなりエネルギーを費やす曲もあり。こういうライヴを生で聴きたかった。

2019/08/17

Expressions/Chick Corea

Chickexpres チック・コリアのリーダー作の15日目。さすがリーダー作が多かっただけあって、昔はこのリーダー作も手を付けられるのだろうかと不安視していましたが、別のミュージシャン側からどんどん埋まっていき、残すところ、手持ちでは次回の1枚だけになりました。何でも続けてみるもんです。そして、今日の1枚はリーダー作としてはGRP最後のアルバムで、その後あれほど栄華を誇ったGRPも見ることがなくなってくるので、やはりこのあたりがジャズCDのピークだったのかな、と極論なんですが、今振り返ると、思います。そんな中で作ったバブリーな内容のソロ・ピアノ作。それでもけっこう好きで、アルバムが出た当時はかけまくってました。

 

Expressions/Chick Corea(P)(GRP) - Recorded 1994. - 1. Lush Life 2. This Nearly Was Mine 3. It Could Happen To You 4. My Ship 5. I Didn't Know What Time It Was 6. Monk's Mood 7. Oblivion 8. Pannonica 9. Someone To Watch Over Me 10. Armando's Rhumba 11. Blues For Art 12. Stella By Starlight 13. Anna 14. I Want To Be Happy 15. Smile

もともとチック・コリアはスタンダード中心のソロの作品が少ない(当時)ので、貴重なピアノ・ソロのアルバム。68分収録。チックの曲は10-11曲目のみで、他は13曲目(彼の父の作曲)以外はスタンダードやジャズメン・オリジナル。これは歳をとって丸くなったのか、GRPレーベルは売れセン路線だからなのか。聴きやすいのですが、やはり彼の中ではかなり素直に弾いているのかもしれないです。ただ、このくらいのリラックスした演奏は、表現力もあるし、朝飯前だと思うのですが。それに、随所に無理なくテクニックを見せつけているような部分も。このアルバムは売れただろうなあ、という感想。オリジナルは存在感あるし、ジャズメン・オリジナルはやはりセロニアス・モンクやバド・パウエルなどで、これは彼のこだわりかも。

2019/08/16

Paint The World/Chick Corea Elektric Band II

Chickelektric2 チック・コリアのリーダー作の14日目。エレクトリック・バンドは既にジョン・パティトゥッチの時にほとんどを聴いているため、このアルバムだけ残っていました。メンバーを大幅刷新したバンドですけど、これ1枚で消えて行ったのはちょっともったいない感じ。ただ、その後もリユニオン的に最初の方のメンバーでアルバムを作っているので、やはりそのスーパースター性に違いが出たかなあ、と思います。このアルバム、久しぶりに聴きましたけどけっこう良くて、チックの意図をくんで派手な演奏でも渋い演奏でも個性を発揮しているように思われます。メンバーの人選もなかなかいいところを突いているなあ、と思ったんですけどね。

 

Paint The World/Chick Corea(Key) Elektric Band II(GRP) - Recorded May, 1993. Eric Marienthal(Sax), Jimmy Earl(B), Gary Novak(Ds), Mike Miller(G) - 1. Paint The World 2. Blue Miles 3. Tone Poem 4. CTA 5. Silhouette 6. Space 7. The Ant & The Elephant 8. Tumba Island 9. Ritual 10. Ished 11. Spanish Sketch 12. Final Frontier (Bonus Track) 13. Reprise

74分収録。メンバーとの共作が1、10曲目で、4曲目は他人の曲以外はチック・コリアの作曲。メンバーがほとんど入れ替わりました。以前のメンバーがすごすぎたのではないかという気もします。メンバーのスーパースター感は少し引っ込みましたが、チックの人選はたいしたもの。前作の延長線上の、レベルのけっこう高い演奏。長短合わせて13曲。長くても7-8分の曲で、スタジオを意識した、無駄のない演奏。リズムが以前のカッチリしたものから少ししなやかな感じになったかな、と思います。そんな中でも3曲目のやや陰影のかかった曲などが印象的。ジャズメン・オリジナルを今っぽく料理する4曲目も面白い。曲は相変わらず難しそうだし、渋めな演奏もけっこう興味深いフレーズが続くので、やはり腕利きの集まり。

2019/08/15

A Week At The Blue Note/Chick Corea & Origin

Chickoriginblue チック・コリアのリーダー作の13日目。今日はちょっと順番を替えて、時系列的に後の方のアルバムから。オリジンとしては2枚目のアルバムになるのかな。というのも、仕事が休みではないとはいえ、比較的平穏なお盆の時期でないと、CD6枚組はちょっと聴けないなあ、ということと、このあたりのアルバムコメントは長くなる過渡期で、そんなに付け加えることがなくても、既定の長さになったということもあります。それにしてもやはり聴き通すには長かったでした。でもメンバーがいいし、ホーンは楽器の持ち替えができる人が2人いるので、それでカラフルなサウンドを聴ける、というのもあります。

 

A Week At The Blue Note/Chick Corea(P) & Origin(Stretch) - Recorded January 1, 2-4, 1998. Avishai Cohen(B), Adam Cruz(Ds), Steve Davis(Tb), Bob Sheppard(Fl, Ss, Ts, Bcl), Steve Wilson(Fl, Ss, As, Cl) - (Disc 1) 1. Say It Again(Part 1) 2. Say It Again(Part 2) 3. Double Image 4. Bewitched 5. Nird Feathers 6. Say It Again(Part 1) 7. Say It Again(Part 2) 8. Tempus Fugit (Disc 2) 1. Hand Me Down 2. Soul Mates 3. Matrix 4. It Could Happen To You 5. Dreamless (Disc 3) 1. Bewitched 2. Bird Feathers 3. Say It Again(Part 1) 4. Say It Again(Part 2) 5. Tempus Fugit 6. Hand Me Down 7. Molecules (Disc 4) 1. Sifu 2. Matrix 3. Say It Again(Part 1) 4. Say It Again(Part 2) 5. Double Image (Disc 5) 1. Blue Monk 2. Sifu 3. Molecules 4. Straight No Chaser 5. Say It Again(Part 1) 6. Say It Again(Part 2) 7. Four (Disc 6) 1. Bewitched 2. Hand Me Down 3. Four In One 4. Matrix 5. Double Image

ニューヨークのブルーノートでの3夜分の公演がなんとCD6枚分。この発売形式をとったのも、おそらく自信があるからで、聴いてみてなるほど、と納得。曲もあの名曲「マトリックス」があったり、ジャズメン・オリジナルやスタンダードがあったりと、変化に富んでいます。チック・コリアの作曲は[Disc1]1-3、6-7曲目、[Disc2]1-3、5曲目、「Disc3]2-4、6-7曲目、[Disc4]全曲、[Disc5]2-3、5-6曲目、[Disc6]2、4-5曲目。最近のリーダー作でここまでストレートにジャズの演奏をすること自体あまり多くなかっただけに、じゅうぶん堪能したという感じです。スティーヴ・ウィルソンとボブ・シェパードが楽器の使い分けができるので、よりカラフルなサウンドを楽しめることもいいところ。 収録時間も長く、お腹いっぱいになる演奏。

2019/08/14

Conner's Days/Ari Hoenig Trio(

Ariconners 今日はアリ・ホーニグの新譜です。このところ新譜をあまり買ってないので、また当分過去盤聴きに戻ると思います。先日の前作はスタンダード集でしたけど、今回はオリジナルと半々ぐらいで、しかも聴いているとオリジナルと既成曲のスタンダードなどとの境目が無い感じでの演奏になってます。ある人にとってはちょっと取っつきにくい印象を持たれるかもしれないですけど、こういうジャズがいいんだ、という人も一定数いそうですね。ピアノはイスラエル系なのだけど、より自由に弾いている、という印象。それにリーダーのドラムスがけっこう個性的な人なので、あまり他では聴けない味わい方もあるというか。これは聴いてみないと分からないですけど。

 

Conner's Days/Ari Hoenig(Ds) Trio(Fresh Sound New Talent)(輸入盤) - Recorded November 22, 2017. Nitai Hershkovits(P), Or Bareket(B) - 1. Conner's Days 2. All The THings You Are 3. Anymore 4. Prelude To A Kiss 5. For Tracy 6. Figuration 7. Bewitched, Bothered And Bewildered 8. All Of You 9. Guernsey St Gooseneck 10. In The Wee Small Hours Of The Morning 11. Up 12. Conner's Days Reprise

(19/08/12)3人のインプロヴィゼーションが6曲目、アリ・ホーニグ作が1、3、5、9、11-12曲目、他はスタンダードなど。テーマの提示的に最初とラストに同じ曲を配していて、なかなか面白いなと思えるのがオリジナルだけではなくて、意表を突くようなサウンドでのスタンダードなどの既成曲です。なるほどこう来たか、というようなサウンドアレンジとアドリブ部は、少々取っつきにくい部分もあるものの、他のグループではやらないような演奏をしています。ここでも、やはりドラマーが主役なところを見せつけてくれるような演奏の場面も随所にあり。なかなか曲作りもうまいですし。けっこう自由度が高いため、フリーがかっている部分があるように感じる人もいるかもしれないけど、アップテンポもバラードもなかなかいい感じ。

2019/08/13

People Mover/Scott Henderson

Scottpeople 久しぶりに新譜が2枚届いているので、聴いていきます。このアルバム、実は先月音源を聴く機会があったのですが、その時はけっこういいなあと思ったものの、CDというフォーマットで聴いてみると、ちょっとのどかな感じが全編通して聴くとあって、やっぱりフォーマットの違いは印象に大きく影響を与えるのかな、と思いました。秋からのストリーミング配信対応に向けて、ちょっと不安要素ではありますね。それでも、スコット・ヘンダーソンのやっていること自体はあまり変わりはなくて、これも年輪の結果かなとも思います。ドラムスとベースもけっこういいとは思うんだけど、トライバル・テックと比較すると、という部分でもありますし。まあ、のんびりとアルバム制作をやっていって欲しいものですね。

 

People Mover/Scott Henderson(G)(自主制作)(輸入盤) - Released 2019. Romain Labaye(B), Archibald Ligonniere(Ds) - 1. Transatlantic 2. Primary Location 3. All Aboaro 4. People Mover 5. Satellite 6. Blood Moon 7. Blue Heron Boulevard 8. Syringe 9. Happy Fun-Sing 10. Fawn

(19/08/12)全曲スコット・ヘンダーソンの作曲。昔のトライバル・テックのハードさととブルースのややラフさやルーズな感じが合わさったような構成になってます。出だしの曲を聴くと、少し丸くなったかなとも思わせますが、けっこうビンビンの曲もあったりして、なかなか気が抜けません。独特なメロディ・ラインも健在で、やはり彼は彼なんだなあ、と思わせることしばし。今が彼の全盛期というわけではないけれども、十分満足いけるハードコア・フュージョンの曲もあります。ベースとドラムスの名前は知らないけど、これまた割と安心して聴けます。5曲目はアップテンポの4ビートで攻めているので、目先が変わってなかなか楽しい。7曲目のスロー・バラードは陰影がありながら、リラックスして聴ける感じ。少し地味かなとも思う。

2019/08/12

From Nothing/Chick Corea

Chickfromno チック・コリアのリーダー作の12日目。このアルバムは’96年になってから、ストレッチ・レーベルで出た1枚です。何もない状態からの即興ピアノということで、この時期では「Delphy」全3枚が未CD化のため、こういうピアノをCDで聴くにはこのアルバムがいい、ということになります。それにしても、コメントを直してあるのを含め、時系列的に追っていくと、けっこうな多作家。やはりここまでなかなか手をつけられなかった理由が分かるような気がします。ただ即興をどんどん録音していくわけでもなく、他のアルバムではきっちりとアレンジまで決めて、というのは、ライヴも絡めると、なかなか時間がなくて普通のミュージシャンではできないような気がしてます。

 

From Nothing/Chick Corea(P, Synth)(Stretch) - Recorded July, 1982. - 1. Part 1 2. Part 2 3. Part 3 4. Part 4 5. Part 5 6. Part 6 7. Part 7 8. Part 8 9. Synthesis

ソロ・ピアノ。ライナーによれば、白紙の状態でピアノの前に座ってそこからインプロヴィゼーションで弾いていったという、キース・ジャレット方式のアルバム。チック・コリアがやると、けっこう緊張感が増してきて、正座して対峙しなければならないようなフリーになってしまうのはなぜなんでしょう。彼のソロ・ピアノのかなりシリアスな面を見せてくれていて、本人が好きなアルバムで何とか出したかった、というのが分かるような演奏になっています。爆発するというよりは、静かなところから、ふつふつと燃え上がるような場面とか、メカニカルな音の連なりが、ある意味有機的につながっていくように聴かせる場面とか、ECMから出てもおかしくないんだけどもっと外向的な面もあるとか。途中でシンセサイザーが出てくるのもある意味新鮮。

2019/08/11

ECMの未CD化アルバムの配信(ストリーミング)まとめ

先日、7月20日の記事で「ECM(JAPO)の未CD化作品40タイトルが配信されるそうだ」というタイトルで書いたのですが、いちおうその都度発表されたアルバムを毎週追記していました。

実はその新しい一覧をとても長く書いたのですが、完成目前になって、操作を間違って文章を消してしまいました。同じことをやる気力はもうないので、「ECMの未CD化作品と配信状況」という、’10年に書いてメンテしていた記事をリンクを張ることで、その代わりとさせていただきます。そこには、お知り合いで、該当アルバムを言及しているリンクを張らせていただいてます。

ECM本編のアルバムの中で、27枚が今回新たに配信化され(JAPOは13枚、計40枚)、未配信化は以下の3枚を残すのみとなりました、できれば、ECM本社に、残りのアルバムも配信してください、と働きかけてみましょう。もしかすると聴くことができるようになるかも。

1178 Music By/Barre Phillips(8月15日訂正 追記参照、’18年に配信とのこと)
1257 Call Me When You Get There/Barre Phillips(8月15日訂正 追記参照、’18年に配信とのこと)

1264 This Earth/Alfred Harth
1268 Lask 2: Sucht +Ordnung/Ulrich P. Lask
1281 ECM New Series Piano. Harfe/Michael Fahres

これをきっかけにストリーミング配信(非圧縮形式)に興味を持つようになり、秋ごろにトライしてみようかと思ってます。CD以外のものをブログにあげるかどうかはまだ検討してませんけれども。

 

(追記)今週は長男が帰省してきていて、同じスペースで何やらごそごそとやっているので、ブログの更新が滞るかもしれません。

(追記15日)バール・フィリップスの2枚については、既にハイレゾ配信をやっていて、ストリーミングに流れているという情報をいただきました。Spotify(無料)で確認しましたが、配信されていました。

2019/08/10

Touchstone/Chick Corea

Chicktouchst チック・コリアのリーダー作の11日目。この時期のものはまだ再聴していないものもあって、なかなか進んでいきません。と言うより元々のリーダー作が多いからかも。今日のアルバムはリリース年しか書いてないし、ここで第2期リターン・トゥ・フォーエヴァーの曲も取り上げてあるので、いくつか録音しておいたものの蔵出し音源と、新しく録音したものを合わせて出したのではないかと想像されます。そんなわけで、統一感こそないものの、ひとつひとつの曲がけっこう良くて、これはこれで名作なんじゃないだろうか、と思ったりしています。個々の4曲目のアル・ディメオラがホームページの彼の参加作から掲載がもれていたのもやっと分かったし。直しておきました。

 

Touchstone/Chick Corea(P, Key, Synth)(Stretch) - Released 1982. Paco De Lucia(G on 1-2), Gayle Moran(Vo on 1), Alex Acuna(Ds, Per on 1, 5-6), Laudir De Oliviera(Per on 1, 5), Carlos Benavent(B on 1, 6), Don Alias(Per on 2, 5-6), Lee Konitz(As on 3), Carol Shive(Vln on 3), Greg Gottlieb(Cello on 3), Bob Magnusson(B on 3), Al Di Meola(G on 4), Stanley Clarke(B on 4), Lenny White(Ds on 4), Al Vizzutti(Tp on 6), Steve Kujala(Ts, Fl on 6) - 1. Touch Stone - Procession - Ceremony - Departure 2. The Yellow Nimbus 3. Duende 4. Compadres 5. Estancia 6. Dance Of Chance

作曲・編曲共に全曲チック・コリアの手によるもの。曲によってメンバーが変わります(録音年月日が書いてないので、もしかすると曲は寄せ集めかもしれない)が、特にパコ・デ・ルシアが参加する1、2曲目がけっこう渋くて好み。全体的にギターだけが突出してはいないけど、1曲目のギターとピアノの部分が良くて、さらにスペイシーなアレンジも出だしに。2曲目はシンプルな編成でモロにスパニッシュ。弦楽器をバックにリー・コニッツが甘いフレーズを吹く3曲目。アル・ディメオラも参加する4曲目などそのまんま第2期RTFではありませんか。けっこううれしいですね。パーカッションばかりのバックでチックがキーボードを弾きまくる5曲目、またスパニッシュになってホーンも入ってくる6曲目。全体的にカッコいいサウンドです。

2019/08/09

Tap Step/Chick Corea

Chicktapstepチック・コリアのリーダー作の10日目。この頃もかなりアルバムを多作していて、並行していろいろ出してますが、これはワーナー移籍第1弾(当時)ということで、けっこう力の入っているアルバムではなかったか、と思います。制作にも2か月かけていますしね。特にここではバニー・ブルネルのベースが個人的には印象的でした。こういう逸材をチックは見つけてきますね(ドラマーも含めて)。残念ながら、ブルネルのアルバムは追っかけしていなかったので、将来的にストリーミングに加入したら聴いてみたいと思っています。チックのスゴいアルバム、今になって思うと、やっと落ち着いて再び聴けたと思う日々です。

 

Tap Step/Chick Corea(P)(Stretch) - Recorded December 1979 - January 1980. Flora Purim(Vo on 1), Gayle Moran(Vo on 1-2), Shelby Flint(Vo on 1), Nani Villa Brunel(Vo on 1), Airto Moreira(Ds, Per on 1, 5), Laudir Oliveira(Per on 1, 5), Hubert Laws(Fl, Piccolo on 2, 7), Bunny Brunel(B on 2-7), Tom Brechtlein(Ds on 2-7), Don Alias(Per on 2, 4-5), Al Vizzutti(Tp, Flh on 2-4, 7), Joe Farrell(Ts, Ss on 3-4, 7), Jamie Faunt(Piccolo Bass on 5), Stanley Clarke(Piccolo B on 6), Joe Henderson(Ts on 7) - 1. Samba L.A. 2. The Embrace 3. Tap Step 4. Magic Carpet 5. The Slide 6. Grandpa Blues 7. Flamenco

 

もともとはワーナー移籍第一弾。全曲チック・コリアの作曲で、歌詞のある1-2曲目は共作。基本のベースとドラムスを中心にして、豪華なメンバーが曲によって入れ替わります。1曲目でいきなりサンバ。しかもフローラ・プリムとゲイル・モランが同じ曲に参加。もはやノリノリで曲が進んでいきます。ただ、サンバは1曲目のみで、2曲目は渋いフュージョンという感じのサウンドになり、このアルバムで個人的にはバニー・ブルネルのフレットレスベースがすごい、と思います。このアルバムはそれぞれ7曲が7人に捧げられたもので、こういう形式も珍しいとのこと。ホーンやパーカッション、あるいはベースの上に乗っかるピッコロ・ベースなど、当時らしい聴きどころはたくさん。 ホーンのアレンジもソロもなかなかいい感じですね。

2019/08/08

The Mad Hatter/Chick Corea

Chickmadhaチック・コリアのリーダー作の9日目。このあたりになってくると、けっこうトータル・アルバムを出してくるようなイメージになってます。じゃz巣の地平を広げたのか、それとものれるジャズを少しばかりつまらなくしてしまったのかは評価の分かれるところですが、自分としてはこれ以後の世代のため、しかもアルバムはリアルタイムで聴いてなかったため、けっこう新鮮に感じられました。それでも、ここ20年間聴いてなかったということは、という面もあったりしますけど。特にエディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドの参加している曲は彼らではなくてはできなかっただろうという意味ではなかなかこれが出る意味があるのでは、と思っています。

 

The Mad Hatter/Chick Corea(P, Key, Synth)(Polydor) - Recorded 1978. Charles Veal(Vln on 2-3, 5-9), Kenneth Yerke(Vln on 2-3, 5-9), Denyse Buffum(Vla on 2-3, 5, 7-8), Stuart Blumberg(Tp on 3, 5-6, 8-9), John Rosenberg(Tp on 3, 5-6, 8-9), John Thomas(Tp on 3, 5-6, 8-9), Ron Moss(Tb on 3, 5-6, 9), Joe Farrell(Fl on 3, 5-6, 9, Ts on 4, Piccolo on 8), MIchwl Nowak(Viola on 6, 9)Dennis Karmazyn(Cello on 2-3, 5-9), Jamie Faunt(B on 3, 5-7), Harvey Mason(Ds on 3, 5-6), Gayle Moran(Vo on 3, 6-8), Eddie Gomez(B on 4, 8-9), Steve Gadd(Ds on 4, 8-9), Herbie Hancock(Key on 9) - 1. Th Woods 2. Tweedle Dee 3. The Trial 4. Humpty Dumpty 5. Prelude To Falling Alice 6. Falling Alice 7. Tweedle Dum 8. Dear Alice 9. The Mad Hatter Rhapsody

 

ルイス・キャロルの物語を題材にしたアルバムとので、ジャズっぽい曲、ヴォーカル曲や弦楽四重奏も参加した曲など、いろいろ入り乱れてトータルアルバムとして表現しています。6、8曲目がゲイル・モラン作曲で、他はチック・コリア作曲。何となく「リターン・トゥ・フォーエヴァー」を想像する曲も。1曲目はコリアのピアノやキーボードの多重録音ですが、他の曲は弦楽四重奏団が入ったりホーンセクションも入ったりする曲が多め。クラシックとジャズとの間を行くような曲作りで、トータルアルバムを創り出していくということは成功しているんじゃないかと思います。ただ、少々頭で聴く部分も多めかな。3曲目は4ビートジャズだったけど、モランのヴォーカルで映画音楽を聴いているような感じの場面はけっこう多いと感じています。

2019/08/07

Friends/Chick Corea

Chickfriends チック・コリアのリーダー作の8日目。今日のアルバムはこの時期にしては珍しくジャズのクァルテットの演奏です。しかも久しぶりに聴いてみたら、けっこう良かった。本文には書いてないですけど、9曲目もけっこう難しそうな演奏で、やはりこのメンバーだからこその演奏でもあるんだなあ、ということを改めて思いました。特にベースとドラムスの組み合わせはこの時期鉄壁のコンビでしたからね。こうこれが30年以上前の演奏か、と思うと、懐かしい気もします。チック・コリアのリーダー作を聴くのが遅れましたけど、他の追っかけミュージシャンを聴いている中に入っていたのもあって、手持ちの残りも少なくなってきました。

 

Friends/Chick Corea(P)(Polydor) - Released 1978. Joe Farrell(Reeds, Fl), Steve Gadd(Ds), Eddie Gomez(B) - 1. The One Step 2. Waltse For Dave 3. Children's Song No.5 4. Samba Song 5. Friends 6. Sicily 7. Children's Song No.15 8. Cappucino

全曲チック・コリアの作曲。51分収録。クァルテットのジャズアルバムということでチックとしては当時は珍しい編成。全体的にはかなりジャズ寄りですし、比較的リラックスした曲も難曲もあり、けっこう聴かせてくれます。チルドレンズ・ソングも小品ながらソロではなく、カッチリとできあがっていて面白い。プアのはエレキ・ピアノとアコースティックとを交替で使用。1曲目から珍しく4ビートでテンポを買えたりしてけっこうジャズしていますし。2曲目はデイヴ・ブルーベックに捧げられたワルツ。4-5曲目のサンバも個性的な雰囲気だし、6曲目のリズミカルでフュージョン的な音も、なかなか渋いです(結局サンバのリズムの部分もある)。やはりベースとドラムスがエディ・ゴメスとスティーヴ・ガッドなのがいい。素晴らしいクァルテット。

2019/08/06

Live/Return To Forever

Returnlive チック・コリアのリーダー作の7日目。これもリターン・トゥ・フォーエヴァーになりますが。このグループ名では、当時ここまでのアルバムの発売だったようです。それにしてもLP時代は4枚組(CDでは3枚組)というのはなかなか長時間のライヴですね。体力的によく持つなあと思います。ちょっと気になったのが、同じ曲でもフェードアウトしてからまたフェードインする場面があったことで、LP時代のマスターテープしか残ってないからなのか、どうなのか。さすがにこれだけの分量のアルバム、買った時しか聴いてなかったんじゃないかと思えるくらい記憶から消え失せていて、ホームページに記載しておいて良かったなあ、と思えた瞬間でした。

 

Live/Return To Forever(Sony) - Recorded May 20 and 21, 1977. Chick Corea(Key), Stanley Clarke(B, Vo), Joe Farrell(Reeds, Fl), Gayle Moran(Vo, Key), Gerry Brown(Ds), John Thomas(Tp, Flh), James Tinsley(Tp, Flh), Jim Pugh(Tp, Baritone Horn), Harold Garrett(Tb, Baritone Horn, Tuba), Ron Moss(Tb) - 1. Opening '77 2. The Endless Night(Part 1) 3. The Endless Night(Part 2), Introduction Of Musicians 4. The Musician 5. Introduction, Hello Again 6. So Long Mickey Mouse 7. Musicmagic(Part 1) 8. Musicmagic(Part 2), Applause 9. Introduction, Come Rain Or Come Shine, Fine And Dandy 10. Serenade 11. The Moorish Warrior And Spanish Princess 12. Introduction, Chick's Piano Solo 13. Spanish Fantasy 14. On Green Dolphin Street

3枚組CD(何とLPの時は4枚組)のライヴで完全盤。チック。・コリア作が1、4、8、10、12-13曲目、ゲイル・モランとの共作が2-3、6-7曲目、スタンリー・クラーク作が5、11曲目。第3期RTFなだけあって、曲も前作からがメインと新しめのものが多く、そのライヴでは、他のアルバムではあまり目立たなかった4ビートでジャズっぽい場面もけっこう出てきます。スタンダードも数曲(9、14曲目)あって、そのあたりはライヴならではのサービスか。ホーン・セクション入りのサウンドもカラフルで豪華。それでいて、スタンリー・クラークが。アコースティックとエレクトリックとベースを使い分けているものの、フュージョン的な要素もある割と激しめのサウンドにも対応しています。11曲目のアコースティック・ベースのソロはスゴい。

2019/08/05

Misicmasic/Return To Forever

Returnmusic チック・コリアのリーダー作の6日目。と言いつつここではグループ名だけでチックの名前は消えてはいますけど。第3期のリターン・トゥ・フォーエヴァーは第1期に戻ったような感じも少しありますが、さらにサウンドが変わったというイメージが強いですね。ファンク的な雰囲気も持ちつつホーンとヴォーカルをうまく使って表現しています。本文では書かなかったけど、6曲目は今までに何度も聴いているメロディの曲だし。1曲目はよく歌えるなあ、と思うくらいに複雑な音程だし、ゲイル・モランの歌い手としての才能はけっこうあるのではと思わせます。今ではチックの奥さんになっていて、今でも時々共演してますね。

 

Misicmasic/Return To Forever(Sony) - Recorded January and Fabruary, 1977. Chick Corea(Key, Vo), Stanley Clarke(B, Vo), Joe Farrell(Ts, Ss, Fl, Piccolo), Gayle Moran(Vo), Gerry Brown(Ds), John Thomas(Tp, Flh), James Tinsley(Tp, Flh), Jim Pugh(Ttb), Harold Garrett(Ttb, Btb) - 1. The Musician 2. Hello Again 3. Musicmagic 4. So Long, Mickey Mouse 5. Do You Ever 6. The Endless Night

再び大幅にメンバーチェンジをした第3期RTF。チック・コリア作が1、3曲目、スタンリー・クラーク作が4曲目、彼との共作が2曲目、ゲイル・モラン作が5曲目、彼女との共作が6曲目。他のアルバムにも参加していたモランのヴォーカルが何となく初期RTFのフローラ・プリムを連想します。実際は違う個性ですが。1曲目など、難しいメロディをよく歌っているな、という印象。ホーン・セクションが入って豪華かつちょっとポップなサウンドのイメージになりました。ロック的な感じは引っ込みました。ホーン入りファンクなんですが、1曲目ではアップテンポの4ビートの部分もあって、やはりポップなのかなと思います。豊かなホーンとキーボードで、より繊細かつカラフルなサウンドになっています。タイトル曲はゴキゲンなファンクですね。

2019/08/04

My Spanish Heart/Chick Corea

Chickmyspani チック・コリアのリーダー作の5日目。今日のアルバム、以前はECMから出たものと勘違いしてましたが、ポリドールとはっきり書いてますね。もっともこれだけ元気な部分もあるアルバムがECMから出るわけがないですけどね。どこかで記憶を間違えてしまったのでしょう。それにしても、チックの表現するスパニッシュは、聴けばスパニッシュなんだけど、やはり「チックの」というカッコ書きがついてしまうくらい、彼のペースで曲作り、演奏が進んでしまってます。弦楽四重奏やホーンが効果的に入って、このアルバムではその表現がクロスオーヴァ―からクラシック、ラテンなどけっこう幅広いけれど、今聴いても面白いと思います。

 

My Spanish Heart/Chick Corea(P)(Polydor) - Recorded October, 1976. Steve Gadd(Ds), Stanley Clarke(B), Jean Luc Ponty(Vln), Don Alias(Per), Gayle Moran(Vo), Barry Socher(Vln), David Speltz(Cello), Connie Kupka(Vln), Carol Mukogawa(Viola), John Thomas(Tp), John Rosenburg(Tp), Stuart Bluinberg(Tp), Ron Moss(Tb), Narada Michael Walden(Handclapping) - 1. Love Castle 2. The Gardens 3. Day Danse 4. My Spanish Heart 5. Night Streets 6. The Hilltops 7. Wind Danse 8. Armando's Rhumba 9. Prelude To El Bozo 10. El Bozo, Part I 11. El Bozo, Part II 12. El Bozo, Part III 13. Spanish Fantasy, Part I 14. Spanish Fantasy, Part II 15. Spanish Fantasy, Part III 16. Spanish Fantasy, Part IV

チック・コリアがスパニッシュにこだわったアルバム。と言っても、そのフレーバーが強いという感じはしますが、リターン・トゥ・フォーエバーのクロスオーヴァーの流れのようなサウンドもあります。これは、スティーヴ・ガッドとスタンリー・クラーク(アコースティック・ベース)の組み合わせによるものかもしれません。必ずしも全曲の参加ではありませんが。全曲彼の作曲とアレンジ。彼独特のサウンドには変わりありませんけれど。LPのときは2枚組でした。適宜弦楽四重奏とかホーンが加わり、クラシック的な曲もあったり、それからラテン調の曲もあったりします。タイトル曲が1分台の小品だったり、後半に2つもの組曲は配置されていたりと、彼なりのスパニッシュ表現をここでしているので、そういう意味ではかなりの大作です。

2019/08/03

The Leprechaun/Chick Corea

Chicklepreチック・コリアのリーダー作の4日目。この当時さまざまなレコード会社からいろいろな系統でアルバムを出していますが、これはVerveから出たもの。’75年でトータルアルバムという感じで出ているのは、ある意味プログレッシヴ・ロックの影響かなとも思いますけど、いろいろなサウンドをうまくまとめていますね。サウンドだけではなくて、アルバムジャケットからして「妖精」の感じは出ていますもんね。実はこのアルバムも、久しぶりに聴きました。やはりエレクトリック・ピアノ関係では時代を感じさせるような部分があるにしても、けっこう凝っていて、今聴いてもなかなかいいな、と思わせるものはありますね。

 

The Leprechaun/Chick Corea(P)(Verve) - Recorded 1975. Danny Cahn(p), John Gatchell(Tp), Bob Millikan(Tp), Wayne Andre(Tb), Bill Watrous(Tb), Joe Farrell(Reeds on 5, 8), Annie Kavafian(Vln), Ida Kavafian(Vln), Louise Shulman(Viola), Fred Sherry(Cello), Eddie Gomez(B on 6, 8), Anthony Jackson(B on4-5, 8), Steve Gadd(Ds), Gayle Moran(Vo) - 1. Imp's Welcome 2. Lenore 3. Reverie 4. Looking At The World 5. Nite Sprite 6. Soft And Gentle 7. Pixiland Rag 8. Leprechaun's Dream

邦題「妖精」。6曲目のみゲイル・モラン作曲で、他はアレンジ等も含めてすべてチック・コリア作曲。妖精を題材にしたトータルアルバムで、細かくアレンジされている様子。また、クロスオーヴァーの曲もあったり、弦楽四重奏団やブラスでアレンジを入れてみたりと、妖精の雰囲気がサウンドのあちこちから漂ってきます。リターン・トウ・フォーエヴァーをもっと緻密にするとこうなる?ラストの曲のみ13分あって(集大成という感じ)、収録時間は38分なので、他の曲は比較的短め。2曲目のようにベースをキーボードが弾いている曲もあるけど、エレクトリックとアコースティックのベーシストは適材適所。時折り聴かせるモランのヴォーカルが爽やかな雰囲気をもたらしています。4曲目のバンド的長めにキメが続くところもカッコいい。

2019/08/02

Hymn Of The Seventh Galaxy/Chick Corea & Return To Forever

Chickhymnof7th チック・コリアのリーダー作の3日目。第2期のリターン・トゥ・フォーエヴァーの1枚目ですが、残り3枚のアル・ディメオラ参加作を先に聴いてしまったため、今回はこのアルバムだけになります。ギターがビル・コナーズになっています。マイルス・バンドと比較した場合の時代の流れからか、洗練されたファンクとは言い難く、どちらかというと重量級のロックという感じのリズムになっていて、ミキシングの関係もあって、今これを通して聴くと疲れてしまう人が出てくるかもしれません。ただ、そのエネルギーはすごく、これをチックなりに昇華してRTFを進化させて行ったのだから、こういう流れは必要だったんでしょう。

 

Hymn Of The Seventh Galaxy/Chick Corea(P) & Return To Forever(Polydor) - Recorded 1973. Bill Connors(G), Stan Clarke(B), Lenny White(Ds) - 1. Hyhm of The Seventh Galaxy 2. After The Cosmic Rain 3. Captain Senor Mouse 4. Theme To The Mothership 5. Space Circus Part 1, Space Circus Part 2 6. The Game Maker

邦題「第7銀河の賛歌」。RTFとはいえほとんどメンバーチェンジをして、ロックやファンクのイディオムを大胆に導入した超重量級サウンド。前作までとは全くの別もの。このエネルギーなら当時はぶっ飛んだことでしょう。2曲目のみスタンリー・クラークの作曲で、他の曲は全てチック・コリアの作曲。おなじみのスパニッシュがかったメロディでカンカンにファンクで攻めていく1曲目、ロック的な重いビートとファンク的なリズムの部分があって、当時にしては斬新なサウンドの2曲目、有名な曲のテーマで、それをガンガンとロックで攻めていくのがスゴい3曲目、明るいメロディだけどやっぱりロックしている4曲目、2つの部分に分かれているけど、基本的にファンクな5曲目、ギターとピアノのデュオからどんどん盛り上がっていく6曲目。

2019/08/01

Return To The 7th Galaxy/Return To Forever Featuring Chick Corea

Chickreturn7th チック・コリアのリーダー作の2日目。今日のアルバムは、リターン・トゥ・フォーエヴァーのポリドール時代のベスト盤ですが、’96年発売で、1枚目が76分、2枚目が72分収録とけっこうあって、しかも未発表曲が4曲もあるという悩ましい存在。追っかけしているなら、当時買わずにはいられなかったアルバムです。こういうのがですから買っちゃうんだよね、と当時思いましたが、今だったら分かりません。何たってスティーヴ・ガッドのドラムスの曲が未発表曲であったのですから。まあ、全体的に今聴くと時代感があるのは止むを得ませんけど、特にアル・ディメオラ参加時代のRTFはけっこう好きだったんですよね。

 

Return To The 7th Galaxy/Return To Forever Featuring Chick Corea(P)(Verve) - Recorded October, 1972 - March 1975. Stanley Clarke(B), Joe Farrell(Ts, Fl), Airto Moreira(Ds, Per), Flora Purim(Vo, Per), Bill Connors(G), Steve Gadd(Ds), Mingo Lewis(Per), Lenny White(Ds, Per), Al DiMeola(G) - 1. 500 Miles High 2. Captain Marvel 3. Light As A Feather 4. Spain 5. After The Cosmic Rain 6. Bass Folk Song 7. Hymn Of The Seventh Garaxy 8. Captain Senor MOuse 9. Theme To The Mothership 10. Vulcan Worlds 11. Beyond The Seventh Galaxy 12. Earth Juice 13. The Shadow Of Lo 14. Where Have I Known You Before 15. Song To The Pharoah Kings 16. Dayride 17. No Mystery 18. Flight Of The Newborn 19. Celebration Suite (Part 1 And 2)

邦題「第7銀河への帰還」。2CDで、RTFのポリドール盤のベスト集。メンバーの変遷とともにサウンドが変わり、テクニックのある集団なので、20年以上前の演奏とは思えないほど古さを感じさせません。とはいうものの、4曲の未発表演奏(4-6曲目、13曲目)のために購入するのはちょっとつらいですが、その未発表演奏のうち3曲のドラマー(4-6曲目)が、このグループの他の演奏では聴くことのできないスティーヴ・ガッドなので、買いに決定。1-3曲目はフローラ・プリムもいる第1期で、他は第2期に該当します。やはりこの時期はレニー・ホワイトのドラムスのイメージが強いので、ガッドのドラムスも新鮮です。しかもスペインなど有名曲だけど、音質がライヴ演奏で、もう少し良ければ、と思うことも。貴重な記録かも。

« 2019年7月 | トップページ | 2019年9月 »

Amazon検索

HMVへのリンク

  • HMVジャパン CD DVD 書籍 音楽 ゲーム
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

メールアドレス

友人が運営しているサイト