Scenario/Al Di Meola
アル・ディメオラの9日目。時代が少しずつ進んできて、このあたりの時代、他でもボブ・ジェームスはじめ打ち込みサウンドの流行りの時期がありました。ディメオラも当時そういうアルバムを発売しています。打ち込みにギターが乗っかっている構図。今オーディオ的に聴くと面白いと思う面もあるのですけど、私は’70年代あたりの中学生の頃より当時のクロスオーヴァ―(今でいうフュージョン)も聴いていたし、アコースティック・ギターやエレキ・ベースをはじめたのもこの頃。やはり打ち込みよりは人の手にかかる、彼のシリーズで言うならば、スティーヴ・ガッドやアンソニー・ジャクソンが参加していた時期のアルバムに、どうしても思い入れが深くなってしまいますね。
Scenario/Al Di Meola(G, Synth, etc)(Sony) - Released 1983. Jan Hammer(Key, etc), Bill Bruford(Ds on 8), Phil Collins(Ds on 3), Tony Levin(B on 8) - 1. Mata Hari 2. African Night 3. Island Dreamer 4. Scenario 5. Sequencer 6. Cachaca 7. Hypnotic Conviction 8. Calliope 9. Scoundrel
アル・ディメオラ作が1、4、6、8曲目、ヤン・ハマー作が3、5曲目、2人の合作が2、7、9曲目。ハマーとの打ち込みが中心のサウンドで、ほとんどの曲が2人の多重録音。この時代は打ち込みのアルバムが多いですけれど、曲はいいと思うのですが、やっぱり時代のあだ花か、今ではちょっと物足りない気も。3曲目にはフィル・コリンズが、8曲目にはビル・ブラフォードとトニー・レヴィンが参加。曲自体はいろいろ考えられていて、曲ごとに変化に富んでいるので飽きることはありません。ただ、インパクトの強かった時代がもう少し前だったということだけかも。ただ、この後は打ち込み中心の彼のアルバムはなかったので、あくまでもここだけの試みと言えないこともないです。音的にはなかなか面白いとは思うのですけれども。
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